アニメ『世話やきキツネの仙狐さん』第1話！
あるブラック企業に勤めている会社員・中野の目の前に、突然キツネの幼女が現れます。
彼女の名は仙狐。
疲れ切った彼が醸し出す負のオーラを除去したく参上したらしいのですが…疲れている人が観れば癒されるようなアニメです。
目次
『世話やきキツネの仙狐さん』第1話あらすじ
ブラックな会社に勤め、疲労困憊の日々を過ごすサラリーマンの中野くん。
ある日、残業の末疲れ果てて帰宅すると、何故か消したはずの部屋に明かりが。
不思議に思いながら開いた扉の先にいたのは、温かい料理を作る狐耳と尻尾姿の少女でした。
「仙狐」と名乗り、自らを800歳の神使の狐と高らかに謳う少女の出現に混乱を隠しきれない中野くん。
仙狐さんは中野くんのことをお世話しに来た、と言うのですが……。
【ネタバレ】『世話やきキツネの仙狐さん』第1話の感想
ブラック企業に勤める主人公・中野。
この物語は、あるIT系ブラック企業に勤める会社員・中野が発端となって始まります。
ここは多くの高層ビルが立ち並ぶ東京。そのビルの中の1つが中野の職場です。
そこには、ものすごいスピードでコードを書いていく中野の姿があります。
しかし、その眼は既に死んだ魚の目のように見えます。
「やっと終わった…」
満身創痍の状態でやっと帰宅できるようです。
「今日はそろそろ上がります。」
そう上司に伝え立ち上がった時、そこに不幸にも他の部署の人が中野にヘルプを打診してきました。
「すまん！隣のプロジェクトヤバい！お願い！頼む、この通り！」
手を合わせて懇願する同僚を断ることができずに手伝う羽目になります。
カタカタ…無心でコードを書き続ける中野でしたが、次第に彼の体から負のオーラが湧き出してきます。
それはもう目に見える程にです。
実はその光景を見ていた者たちがいます。
「心の闇が人の世を滅ぼす。」
「そうなる前に彼を救わねばならないね！」
そう言ったのは何やら狐のようにも見える女の人です。
「では、わらわが行こう！」
その提案にいち早く乗ったのは、見たところ幼女にしか見えないキツネです。
「心労を無くせばよいのじゃろう？ならば話は早い！」
そのキツネはそう告げます。
「ふーん。だったらやってみるかい？」
それを最初に提案したキツネは受けます。
「存分に甘やかしてくれよう！」
ここでやっとこの幼いキツネの顔が見えます。
黄色の髪をしていて、頭には狐の耳があります。
彼女こそ、この物語のヒロイン仙狐（せんこ）です！
「くろと？母さんだけど元気なの？今日は婆ちゃんの七回忌でみんな集まったんだけど、みんな元気だったわよ！お盆には帰って来られるの？たまには連絡頂戴ね！」
次の電車を待つ間に、母親からの留守番電話を聞いているようです。
中野は今やっと仕事を終え帰宅中です。
母親からのメッセージを聞き終えると大きく溜息をつきます。
そして電車に乗り込み自宅方面へと向かいます。
電車の中でも周りの乗客が気付くほどに負のオーラを出している様子です（笑）
「結局終電か、飯食い損ねたな…」
そしてコンビニ前を通りかかった時、ふと自宅にまだカップ麺があったかどうか気になるも、それを買いにコンビニに入る元気はなくそのまま通り過ぎます。
中野の前に突如現れた狐の女の子！仙狐！
そしてやっとアパートに到着します。
トボトボと階段を上がりながら「こんな生活続けてたら倒れるかもな…」
そう思いながら自分の部屋に向かっている時、自宅の方面から何やら美味しそうな匂いが漂ってきます！
そしてカギを開け扉を開けようとしたとき、あることに気付きます。
なんと部屋の電気がついているのです！
「あれ？俺電気消し忘れたっけ？」
そう心で思いながら扉をいっぱいに開けると、なんとそこには台所で料理を作る見知らぬ幼女がいます！
「お帰りなのじゃ！遅くまでお仕事お疲れ様なのじゃ！」
そのキツネ耳の女の子は中野に声を掛けます。
「どうもすいません、間違えました！」
しかし、中野は当然びっくりして反射的に扉を閉めます！
そこで部屋の名札を再確認します！しかし名前は中野です。
「いや、確かに家だよな？」
中野が自分の部屋であることを確信すると、再度ドアを開けます。
そこには、やはり料理を作っている見知らぬ女の子がいます！
「お帰りなのじゃ！遅くまでお仕事お疲れ様なのじゃ！」
また同じセリフを言う女の子に、中野はもう一度扉を閉め考えこみます。
「な、なんで！」
自分の顔を手の平で叩くと、「夢じゃない…じゃあ…」
夢でもないことを確認します。そして再度ドアを恐る恐る開けます。
「お帰りなのじゃ！お仕事お疲れ様なのじゃ！」
やっぱり女の子がいます！
立ち尽くすしかありません…
「待ちわびたぞ！ごはん温めておいたのじゃ！」
女の子が続けて言葉を発します。
「なんで俺の家に幼女が…」
中野の頭の中は既に大混乱で冷静に状況を受け入れられません！
「しかも耳とかしっぽとか生えてるし！」
当然、彼女の容姿も気になります。明らかに人間ではありません。
「近所の子か？でもこの状況って傍から見たら…」
ここで中野は冷静に状況からあることに気が付きます！
中野の頭の中をよぎったのはコスプレ、調教、監禁、幼女誘拐…確かに傍から見ればこの状況は明らかに、黒です（笑）
ぞっとした中野は青ざめます。
その瞬間、何も言わずに彼女をそっと部屋の外へ置き扉を閉めます。
「おれは何も見てないぞ…」
そう自分に言い聞かせ、冷静になろうと試みます。
しかしその努力も空しく、壁をすり抜けて仙狐が部屋に入ってきました（笑）
「やはり相当疲れているようじゃのう…」
中野の反応を心配する仙狐でした。
中野は当然びっくりして跳ね上がります。
「ドアすり抜けて…幽霊？」
その時、中野の体からものすごい量の負のオーラが溢れ出してきます。
「おぬしご飯は食べないのか？」
その中野の様子を心配して仙狐が尋ねます。
中野が振り返ると、そこにはすでに用意された味噌汁などがあります！
「こんなに遅くまで働いて疲れたであろう？」
仙狐は優しく中野に言葉をかけます。
その時、中野のお腹も鳴り、お腹が空いているようです。
「今用意するのじゃ！」
中野のお腹の音を聞いて仙狐がそう言います。
しかし、中野からしてみればそれどころではありません！
改めて彼女の正体を尋ねます！
しかし！仙狐は急に泣き出し、
「そうか。真心こめて作ったのじゃが…仕方がないのう。捨てるとするかの…」
そう言うと、仙狐はキッチンへ行き作った料理を捨てようとします！
何度か中野の顔色を確認すると鍋を傾けます！
そして味噌汁が鍋から捨てられそうになった瞬間！
「分かった！食べる食べるよ！」
中野が根負けします。仙狐は作戦通りといった顔を見せます（笑）
なるほど…策士ですね。
仙狐の努力のおかげで徐々に癒されてくる中野。
そして机に並べられる仙狐の料理を見て中野は「美味しそう…」と、思わず口から漏らします。
そして仙狐は土鍋を持ってきて蓋を開けると、そこには炊き立てのご飯があります。
「炊き立てじゃ！」
中野は仙狐の言葉を聞き、おおーーと感心した様子を見せます。
仙狐は中野のためにご飯をよそってあげます！が、その量はまるで漫画に出てくるような山盛りです。
中野も重技突っ込まざるを得ません。
「いや、そんなの食べれませんよ！」
「遠慮するでない」
そんなやり取りをした後、手を合わせて「いただきます！」
中野がご飯を食べ始めます。
中野が食べるのをじっと見つめる仙狐。中野のリアクションを楽しみにしているのでしょう。
中野は若干食べにくそうに見えます。
そしてまず一口味噌汁をすすります！その瞬間、中野の顔が緩みます！
「どうじゃ？美味いか？」
仙狐が感想を求めます。
「うん！美味い！！」
中野も気に入った様子です！
「そっちの煮物はどうかのう？」
そして言われるがままに煮物を口にします。
「んん！甘くて濃くて、なんか…おばあちゃんの味って感じ！」
中野も絶賛です。その褒め言葉に微妙そうな表情を見せる仙狐（笑）
そして仙狐も同じく料理を一緒に食べ始めます！
2人で同じ空間で同じ料理を食べる。
その状況に中野は昔感じた感覚を思い出し始めます！
「懐かしいこの感覚…そういえば何年ぶりだろうか。家に帰ったら温かいご飯があって、誰かとご飯を食べて…」
その時、中野から溢れ出していた負のオーラが消え去ります！
中野はこの空間に癒されているのです！
「おかわりはどうじゃ？」
仙狐はおかわりを勧めます！
中野も心を許したようで「はい！頂きます！」と、おかわりをします！
わらわの名は仙狐！800年の時を生きる神の使い！
しかし、ここで肝心なことに気付きます。
「いや待て！この子は誰なんだ？」
そうです！中野からしてみれば、この子は不法侵入者です（笑）
ここで中野は切り出します！
「そろそろ教えてくれないか？君が何者なのか？」
「そうじゃの…わらわの名は仙狐！800年の時を生きる神の使い！神氏の狐じゃ！」
「神氏の狐…?」
仙狐の自己紹介に中野は理解できていない様子です。
「神氏の狐の仙狐さん？800年の時を生きるって子供にしか見えないけど…」
中野は当然の疑問をぶつけます！
そしておかわりとして、また漫画の様な大盛でご飯を盛る仙狐（笑）
「だから盛り過ぎですって！」
「遠慮しなくてもいいのじゃ！煮物のおかわりもあるからの！」
そして煮物に手を付けると、「俺の家にこんな食材なかったですよね？」
中野はまた疑問を尋ねます！
そして仙狐は自分が持ってきたことを伝えます！
一口食べ、「美味しいですね！どこで買ってきたんです？」と、この美味しい食材について聞きます。
「神社に奉納されていた物じゃの！」
なんと神社に奉納されていた物を持ってきたようです。
まあ自分への奉納品だからいいのかな？
そして「神氏の狐様がなぜ家に？」と、中野が仙狐に尋ねます。
仙狐は笑顔で答えます！
「ボロボロのお主の姿を見ておれぬから、世話をしに来たのじゃ！」
若干その表現に傷つきつつも、「どうして俺なんかにそこまで？」
中野は自分のところにこんな神様が来てくれるのが納得できない様子です。
その時、空気が若干重くなります！
神妙な表情に変わった仙狐、そして中野もそれにつられて神妙な表情に変わります！
「お主は…わらわ好みの色男だったのじゃ！」
「そんな理由！」
「そんな理由とはなんじゃ？」
「いや…神様の自由だなって。」
そんなやり取りの後、仙狐がボソッと呟きます。
「お主の家には恩があるのじゃが…」
中野が一瞬聞き返すも、
「まっ気まぐれみたいのものじゃ！とにかく世話されておれ！」
そして中野は残りの料理を食べます。
そして食事も無事終わり、「美味し過ぎて食べ過ぎました！」そう中野は感想を述べます。
「それは良かったのじゃ！」
仙狐も嬉しそうに見えます。
そして中野はお茶をすすり「美味しい！」と思わず口から漏らします！
「お主はコーヒーばかり飲んで胃を悪くしてそうじゃからな。」
仙狐が中野のためを想って、お茶を用意してくれたようです！
しかし、中野はなぜコーヒーばかり飲んでいることを知っているのか疑問を持ちます。
「いつも見ていたからの…」
ぼそっと漏らすと、そのまま食器を持って行こうとします。
片づけを手伝おうとする中野でしたが、「お主は座っておれ。黙って世話されておればよい！」
そして中野は仙狐の好意に甘えて座ります。
その時、ふとお茶の中に茶柱が立っていることに気付きます。
「あっ…茶柱…」
その時、中野は昔の中に昔の記憶が蘇ります。
それは子供のころ、おばあちゃんの家での出来事。
優しかったおばあちゃん。そしてその時食べたどら焼き。
その時に飲んだお茶には今と同じ茶柱が立っていました！
中野は嬉しくてその茶柱をおばあちゃんに見せます！
昔の暖かい思い出です。
「この家にはほうじ茶もなかったですよね？」
中野が仙狐に尋ねます。
このほうじ茶も仙狐が持ってきてくれたようです。
「もっと遠慮せず甘えていいのじゃぞ？」
仙狐はそう言って両手を大きく広げて中野を誘います！
戸惑う中野です。
「何でも言うてみよ！」
その仙狐の言葉に、中野はあることを思いつきます！
仙狐の尻尾を触りたい！
彼女は立派できれいな尻尾を持っています！
中野はその尻尾に見とれてしまいます！
「じゃあ1つ！尻尾を触ってみたいんですけど！」
中野の提案に、なぜか仙狐はひどく驚きます！
あまりの驚き具合に中野も「いや…駄目なら別に…」と遠慮をします。
しかし、仙狐はとても迷います（笑）
そして迷った挙句、「お主が言うなら…特別じゃからな…」
恥じらいを見せ、恥ずかしそうに尻尾を差し出します。
「まったく、お主も変わりものじゃのう。」
仙狐は呆れながらも中野の提案を受け入れます。
「そうですかね。」
中野は笑みを浮かべながら答えて尻尾を見つめます。
「おお凄い！黄金に輝く毛並み。もはやモフモフとツヤツヤの暴力！」
感想を述べながら、身構えます。
「本当にモフっていいんですか？」
再度中野が尋ねます！
「はよせんか！」
仙狐も触られるのを緊張した面持ちで待っています。
そして仙狐の尻尾に手を伸ばします！
ぎりぎりまで近づいた後、一気に抱き着きます！
そのフワフワの毛並みに一瞬で癒される中野です（笑）
「ひゃんっ！！」
仙狐が恥ずかしそうな声を上げた後もお構いなしに中野はしっぽを触り続けます！
「おおーモフモフ！これはたまらん！艶やかで品があって、全てを包み込むような…」
触り方が変態チックです。仙狐も思わず声を上げます（笑）
「すいません！くすぐったいですかね？」
「にゃに…案ずることはにゃい。気が済むまで触るがよい。」
息を切らしながら仙狐はそう答えます。
中野は遠慮なしに尻尾に頬を擦り付け、撫でて…次第に仙狐も我慢ができなくなり、ついに奇声を上げて力尽きます（笑）
一方、中野は全ての負のオーラが消え去り、元気いっぱいになっています！
「ありがとうございました！めちゃくちゃ癒されました！」
中野は大満足げに答えます！
「あーー取り乱してしまってすいません！実家の猫を撫でているような感じで…我を忘れて。」
無我夢中で尻尾を撫でていたことが伺えます。
「仙狐さんにしてもらってばかりで、自分ができることは何もないのに…」
中野は申し訳なさそうな表情で答えます。
「いい年こいて幼女に面倒見てもらうのは…」
「たわけ！800年生きている我に向かって幼女とはなんじゃ！」
中野の心配に明るく返す仙狐。
「駄目になっちゃまずいのか？誰しもダメなところはあるじゃろう！800年生きたわらわにだってある！お主はもう十分に頑張っておるではないか！」
仙狐は中野を温かい言葉で慰めます。
「家事も全部わらわがしたくてしたことじゃ！気負うことなどあるものか！」
仙狐の言葉を何か昔失くした温かいものを見つけるかのような表情で聞き入る中野です。
「それに何より、お主は何か思い違いをしておる！神氏の狐に世話されるに値することなどどんな善行を積んでも足りん！むしろ何かせねばと思わず思いっきり甘えるがよい！」
仙狐の言葉が中野に突き刺さります。
久しく誰からもそんな優しい言葉をかけてもらってなかったのでしょう。
そして仙狐は自分の膝を枕にして横になるよう誘います。
「今日も大変じゃったの。少し肩の力を抜いて存分に甘えるのじゃ。世話させておくれ。」
そして仙狐は軽く自身の膝を叩きます。ここに横になれという合図です。
仙狐の言葉に強張っていた中野の表情はすでに柔らかくなっています。
そして無言で中野は膝の上に横になります。
仙狐に頭を撫でてもらいながら…子供のころに記憶が蘇ってきます！
おばあちゃんと神社にお参りに行った時の記憶、その神社にあった狐の石像、そして森を歩くうちにおばあちゃんを見失ったこともです。
「おばあちゃんどこ？」
泣きながら声を上げる中野に誰かが話しかけます。
「こっちじゃ！」
そう言うとその人影は走り去っていきます。夢中で中野はその影を追いかけます。
そして森を抜けた先には、なんとおばあちゃんが！
無事におばあちゃんに会うことができた中野でした。
その時のその神社のキツネの石像が気になる中野です。
そして、最後の中野の負のオーラが消え去ります。
仙狐はその時に笑顔を見せると、中野が目を覚まします。
「あれ！俺寝てました？」
中野が確認すると、仙狐は答えをぼやかして答えず。
そして夢に出てきた道を教えてくれたシルエットを中野は思い出します。
そのシルエットはどことなく仙狐に似ているように見えます。
「もしかして…」
「お主、顔色が少し良くなったのう！肩の力もいい感じに抜けてきた様じゃな！」
仙狐はそう中野に伝えます。
「あっ！そういえば肩が軽くなってる！」
中野も言われてそのことに気が付きます！
「これからもっともっと甘えさせてやるからの！楽しみにしておれ！」
仙狐が笑顔を中野に見せながら、そう言ったのでした。
『世話やきキツネの仙狐さん』第1話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第1話のエンドカードは、巻羊さんでした！
放送が始まったばかりの仙狐さん。いつも頑張っている方は、少しは甘えてみてもいいかもしれませんね。第2話もお楽しみに！ #仙狐さん pic.twitter.com/KG6gx2q3wH— 「世話やきキツネの仙狐さん」公式 (@sewayakisenko) 2019年4月10日
ブラック企業に勤める中野。彼の部屋に突如現れたキツネの仙狐！
仙狐の献身的な奉仕は、日常につかれた我々を癒してくれます！
もし家に帰って仙狐が待ってくれていたら…そんな妄想を掻き立ててくれるような作品ですね。
- 負のオーラを身にまとう主人公・中野！
- 突如彼の家に現れた幼女のキツネ・仙狐！
- 仙狐の献身的なやさしさに癒される中野！
▼次回第2話も続けて読む▼
