『シークレット・ウインドウ』あらすじ・感想!伏線たっぷりのどんでん返しミステリー【ネタバレなし】

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『シークレット・ウインドウ』は、モダンホラーの帝王と呼ばれるスティーヴン・キングの小説が原作のミステリー映画です。

キャッチコピーは「なぜ追われる、なぜ終われない」。

ポイント
  • ミステリー初心者にもわかりやすい内容
  • 珍しい役柄のジョニー・デップに見惚れること間違いなし
  • カメラワークに魅せられる!

伏線回収が見事な作品なので、あえてネタバレはしない程度で魅力をお伝えしたいと思います。

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『シークレット・ウインドウ』作品情報

『シークレット・ウィンドウ』

出典:映画.com

作品名 シークレット・ウインドウ
公開日 2004年10月23日
上映時間 96分
監督 デヴィッド・コープ
脚本 デヴィッド・コープ
出演者 ジョニー・デップ
ジョン・タトゥーロ
マリア・ベロ
ティモシー・ハットン
チャールズ・S・ダットン
音楽 フィリップ・グラス
ジェフ・ザネリ

『シークレット・ウインドウ』あらすじ・感想【ネタバレなし】


どこか不気味、でもそこが癖になる

本作はスティーヴン・キングの小説、『秘密の窓、秘密の庭』を映画化したものです。

妻のエイミー(マリア・ベロ)との離婚調停に悩まされる小説家・モート(ジョニー・デップ)の家にある男が訪ねてくるところから『シークレット・ウインドウ』の謎は始まっていきます。

ジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)と名乗るこの男は、モートが自分の小説を盗作した!というのです。

シューターは確かにモートと同様の小説を持ってきました。

盗作なんてしていないと戸惑うモートに対して、シューターは「結末を変えろ!盗作をしていないというのなら証拠を持ってこい」と脅迫じみた感じで持ちかけてきます。

それからことあるごとにシューターが追ってきて、モートはみるみる弱っていくのでした。

シューターとは何者なのか?盗作問題は一体どういうこと?といったお話になっています。

『シークレット・ウインドウ』の内容を一言で表すとしたら、“暗い”や“不気味”というフレーズが浮かんできます。

それくらい終始不穏な感じなのですが、ストーリーは理解しやすく、90分ほどの短い映画なのでミステリー初心者の方にもおすすめです。

話が単純すぎるといった酷評も多いみたいですが、ダークでおしゃれな雰囲気なのでわたしは好きな作品に挙げています。

ミステリー好きの方は伏線の数々に予想を立ててみるのも楽しいのではないでしょうか。

ジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)という男

さて、本作はジョン・タトゥーロの演じるジョン・シューターがとても不気味でいい味を出しています。

突然押しかけてきたくせに乱暴な口調だし、黒い恰好ばかりしてるし、突然盗作を訴えてくるし、もうこの人絶対やばいやん…といった感じです。いったい何者なんでしょうか。

余談ですが、ジョン・タトゥーロは息子がスティーヴン・キングの大ファンだったために『シークレット・ウインドウ』への出演を決めたそうです。まさに怪演だったと思います。

不気味な男、シューター。実は名前にも秘密が隠れています。

これから観る方は、ぜひその目で確かめてみてください。

ジョニー・デップの演技にあなたもきっと酔いしれる!

ジョン・タトゥーロについて述べましたが、本作のみどころはやはり主演のジョニー・デップでしょう。

いまやファンタジー映画の常連で、特殊メイクを用いた役が多い印象のジョニー・デップ。

本作公開の前年には『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの1作目が公開しています。

しかし『シークレット・ウインドウ』では外見も演技もファンタジーとは無縁の小説家、モート・レイニーを演じきっているのです。

モートという人物は心底気だるげで誰もが無気力な印象を受けると思います。

ボサボサ髪にくたっとしたバスローブ姿。犬のチコの世話をしっかりしているのが信じられないくらいです。

シューターに小説の盗作を訴えられ窮地に陥っていき、イライラしている様子も多くて、ちょっと短気じゃない?なんて思うことも。

しかし、ジョニー・デップが演じるとモートの気だるげな容姿までもが色気たっぷりでかっこいいんですよね。

見た目に気を使ってないはずなのに眼鏡姿がさまになっておしゃれに見える。

エイミーと電話でやり取りをするシーン、ボソッと喋るのですら色っぽいのが本当に不思議です。

ほかの俳優が演じたらここまでモートに魅力を感じただろうか?なんて思ってしまいます。

ちなみにわたしは、モートがトウモロコシをかじるシーンが好きなのですが、ゾクゾクしてしまうこと間違いなし。いろいろな意味で必見です。

どこで登場する場面のことなのかはお楽しみに。

カメラワークの魅せ方がすごい

『シークレット・ウインドウ』で優れた部分といえば、ズバリ「カメラワーク」です。

映画において人物の心情やストーリーを表すのに撮り方が関係する場合がありますが、本作は数々の伏線とカメラワークが上手くマッチしています。

たとえば、冒頭のオープニングシーンです。

モート宅の庭を映してからそのまま家の二階の小窓へ。書斎に入り、モートの書きかけの小説にたどり着きます。

そのまま壁にかかった鏡に向かって入り、ソファで眠るモートを映し出していくのです。

はじめて本作を観たとき、こういう小窓から入っていくワンカットってなんかおしゃれだなー。このログハウス可愛いな、くらいに思っていました。

しかし二度三度観ていくうちにやっと気がついたのです。

順を追っていく感じ…あれ?待って、この撮り方って伏線だったの!?と感心してしまいました。

実はラストシーンでも似たようなカメラワークが使われているのですが、この部分もやはり重要な事実が隠されたシーンとなっています。

本作は家の外観、インテリアや人物の服装なども統一感があって美しいので、カメラワークによってそれがさらに映えているのも素晴らしい点です。

ここまで、なるべくネタバレしないように魅力を書かせていただきました。

『シークレット・ウインドウ』まとめ

個人的にスティーヴン・キングの書く世界観が大好きなのですが、『シークレット・ウインドウ』はジョニー・デップが主演を務めたことで、さらに魅力が増したのではないかと思います。

奇妙で雰囲気のある世界観を堪能してみてください。

要点まとめ
  • ジョン・タトゥーロの怪しげな演技が光る
  • ジョニー・デップ好きは観なきゃ損!
  • インテリアやストーリーに絡んだカメラワークに注目せよ

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