『シークレット・ミッション』あらすじ・ネタバレ感想!イケメンキャスト共演のスパイ・アクション!

『シークレット・ミッション』

出典:Amazon.co.jp

『シークレット・ミッション』は、韓国で連載されていたウェブ漫画を映画化した作品で、日本では2014年に公開されました。

主演を務めたキム・スヒョンが人気ドラマ『愛の不時着』で、この映画の役柄としてカメオ出演をしたことでも話題に。

ポイント
  • 前半と後半がまるで違う物語で2度美味しい
  • キム・スヒョン、パク・ギウン、イ・ヒョヌのイケメンが登場し3度美味しい
  • 若き工作員に与えられた驚くべきミッションとは…!?

マルコヤマモト

この記事では、キム・スヒョン主演のスパイ・コメディ『シークレット・ミッション』について、ネタバレありでご紹介しています。

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『シークレット・ミッション』作品情報

『シークレット・ミッション』

(C)2013 michigan venture capital and mcmc ALL RIGHTS RESERVED.

作品名 シークレット・ミッション
公開日 2014年10月11日
上映時間 124分
監督 チャン・チョルス
脚本 ユン・ホンギ
キム・パンヒョン
出演者 キム・スヒョン
パク・ヘスク
パク・ギウン
イ・ヒョヌ
ソン・ヒョンジュ
音楽 チャン・ヨンギュ

【ネタバレ】『シークレット・ミッション』あらすじ


エリート工作員、バカになる!?

北朝鮮の若きエリート工作員のリュファン(キム・スヒョン)。

所属部隊である5446部隊の任務により、ソウルの貧民街での潜入捜査の日々が始まります。

リュンファンの任務はなんと、「バカ」になること。

老婆が経営する小さなスーパーに住み込みの雑用係として雇われたリュンファンは、命令通りバカになりすまし、緑ジャージをきたドングという男としての生活を送っていました。

『シークレット・ミッション』

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バカのふりをするために1日2回自然に人の前で転ぶ。人前で大小便をするなど、どんな潜入要項だよ!と突っ込みどころも満載です。前半はかなりコメディチックに物語が進んでいきます。

しかし、韓国に潜入して2年が経つにもかかわらず、党からの指令は一切来ません。

同じく郵便局員のふりをした工作員のサング(コ・チャンソク)も、韓国に潜入して16年になるようですが、指令は来ないようです。

リュファンはもしかしたら忘れられているのではないか、と心配になって愚痴をこぼします。

リュファンは時々祖国の母親に手紙を書いては送れずに、ファイルの中にため込んでいました。

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自分が活躍すれば母は守られると信じていたのです。

次々と送り込まれてくる工作員の仲間たち

ある日、近所のアパートに1人の男が引っ越してきました。

その男はリュファンと同じ部隊で部隊を作ったリ・ムヒョク将軍の愛人の息子のヘラン(パク・ギウン)だったのです。

『シークレット・ミッション』

(C)2013 michigan venture capital and mcmc ALL RIGHTS RESERVED.

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ちなみに『愛の不時着』のジョンヒョクの兄もリ・ムヒョクという名前ですが、こちらは無関係です。

ヘランはロックミュージシャンになるという任務があり、弾けないギターを担いでオーディションに出演するなど、工作員の実力はあるものの、ちょっと派手な男でした。

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ちなみにギターは下手くそでオーディションは落ちまくり。

お互いをライバル視していたリュファンとヘランですが、さらにもう1人の工作員が現れたのです。

2人の監視者として現れリュファンの頭に銃を突き付けたのは、リュファンに憧れる後輩のヘジン(イ・ヒョヌ)でした。

『シークレット・ミッション』

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個人的にはこのヘジン君がかなりツボ。リュファン大好きっ子で弟気質の可愛い子なのですが「あいつの首を差し出しましょうか?」「山に埋めましょうか?」とあどけない外見に似合わない物騒な発言がグッド。さらに給油機が銃に似ているから安心するという理由でガソリンスタンドでバイトしているという設定も笑えます。

ヘジンは高校生になりすまし、近所に住む学生のユジュン(チェ・ウシク)とともに行動をしています。

ヘランとヘジンは互いに任務のために韓国へきたと言いますが、舞台の規則により任務の内容を口外してはいけません。

しかし、リュファンは確実に党に動きがあり、いよいよ自分にも指令が来ると感じていました。

『シークレット・ミッション』

出典:IMDB

リュファンは、韓国初心者の2人に近所の人々との付き合い方を指南します。

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闘うことばかりで平和な暮らしを知らなかった2人にとって、街の人たちとの触れ合いはとても新鮮で、心温まるものでした。

5446部隊、自決せよ

街の人々の暖かさに触れ、居心地の良さを感じていた3人。

その頃、北朝鮮内部で抗争が起きていました。

そのことによって、昨今の南北関係を考慮したうえで5446部隊が不必要であるという意見が出始めたのです。

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本来ならば国をあげて作られた特殊部隊だったにもかかわらず、世界情勢を考えると韓国にスパイを送っていることがバレてしまうとまずいという、党の幹部たちの考えからでした。

そして、党は工作員たちを反逆者として北朝鮮に連れて帰り処刑するという結論を出したのです。

しかし、工作員たちの指導を務めたキム・テウォン教官(ソン・ヒョンジュ)は、彼らが反逆者となるのはあまりにも酷であると判断し、共和国戦士として祖国のために自決させて欲しいと願い入れます。

また、それに反する者はテウォン自身の手で殺すことも辞さないというのです。

そして、韓国にいる工作員たちに一斉に連絡が入ります。

その内容は「革命戦士は自決しろ」というものでした。

『シークレット・ミッション』

出典:iMDB

あまりにも突然の出来事にリュファンたちも動揺を隠せませんが、指令通り自決する者たちがほとんどで、残るはリュファン、ヘラン、ヘジンの3人だけになってしまいました。

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しかし、3人は生きる道を選んだのです。

すでに韓国の警察内にも北朝鮮のスパイが紛れ込んでいましたが、国家情報院のチーフだけがまだ若い3人の死を望まず、3人を拘留して捕らえようと試みました。

リュファンのもとに現れたチーム長は、説得を試みますがリュファンたちは聞かず、銃撃戦の上にヘジンが捕らえられてしまいます。

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そして、革命戦士たちの体の中には居場所を特定するチップが埋め込まれていることが分かったのです。

リュファンはついに覚悟を決め、床屋で身なりを整えスーツに着替えます。

そして、街の人たちに一人一人別れを告げました。

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皆、リュファンの変わり果てた姿にいているようです。

ヘジンの安否を確認したリュファンは、チーム長から体に追跡装置が埋め込まれていることを聞くと、ヘランとともに住宅街を離れました。

『シークレット・ミッション』結末

教官のテウォンも韓国に到着し、追跡装置を使ってあっという間にリュファンとヘランの居場所を突き止めます。

廃倉庫で再会したリュファンはテウォンに母親の安否を確認しますが、教官は一切答えようとしませんでした。

『シークレット・ミッション』

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教官と一戦を交えたリュファンは、助けにきたヘランの車に乗り込み郊外へ脱出します。

武器の受け渡しをするというヘランとリュファンを待っていたのは、ヘジンに殺されたと思っていた郵便局員のサングでした。

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ここで、サングの正体が工作員の仲間ではなく5446部隊を作ることを反対した教授だったということがわかります。

南の生活に慣れれば必ず反逆者になるという意見を主張していた教授は、リュファンたちのことを監視していたのです。

そして、リュファンの母親はとっくに殺されていると吐き捨てます。

その言葉に愕然として座り込んでしまうリュファンでしたが、ヘランに声をかけられて正気を取り戻します。

2人を狙う狙撃手を交わしながらビルの上階へと向かって進んでいくリュファンとヘラン。

その頃、チーム長とリュファンのもとへ行きたいと懇願したヘジンが現場に到着し、ヘジンは自力で手錠を外して脱出して、狙撃手を殺します。

テウォンに屋上まで追い詰められるリュファンとヘラン、そしてチーム長とSWAT隊員も到着します。

リュファンは何度も自分を死の淵まで追いやった教官のテウォンと一騎討ちになりますが、銃を手にしたヘジンが後ろからてウォンを撃ち抜きます。

そしてテウォンが爆弾を持っていることに気づいたヘランは教官に飛びかかり、ビルから飛び降りてその死を遂げました。

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「カッコよく生きてカッコよく死ぬ」「カッコイイのは俺がやる!」と、ちょっとダサいヘランでしたが、結果一番カッコイイ死に方をします。死ぬ直前にボーカルのオーディションに受かるというのも、泣けるエピソード。

チーム長は最後の最後までリュファンを助けたいと思い、2人に投降するよう説得します。

リュファンがスーツに閉まってあった通帳の中身を見ると、スーパーの老婆がリュファンのために必死にお金を貯めていてくれたことがわかります。

  • ドングの給料
  • うちのドングの給料
  • 次男坊
  • 次男坊の結婚資金

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入金の項目の名前が変化していくのを確認すると、老婆がリュファンのことを本当の息子のように可愛がっていたことが明らかになります。

そして、「戻りたい、こんな風に生きたい!」と叫んだのです。

しかし、ヘジンが警察隊員に向けて銃を乱射、すぐさま銃撃戦になり撃たれた2人はビルの屋上から真っ逆さまに落ちていきました。

『シークレット・ミッション』

出典:IMDB

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街には雪が降り始めており、街の人々はドングの帰りをいつまでも待っているようでした。

スーパーを経営する老婆が店の前の壁に何か書かれていることに気付きます。

そこにはドングの字で「オモニ、元気でいて」と書かれていたのでした。

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ここで物語は終わります。

【ネタバレ】『シークレット・ミッション』感想

『愛の不時着』に登場したアイツの謎が解ける!

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私も『愛の不時着』を観て彼の存在を知り、その後適当に韓国映画の予告編を漁っていてびっくり!

『愛の不時着』第10話のラストに出てきた緑ジャージを見つけて、『シークレット・ミッション』を鑑賞するに至りました。

ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクを北朝鮮に連れて帰るように任命された、ジョンヒョクの部下たちがソウルに潜入し、南の生活に慣れずに困っている時に声をかけるのが、緑ジャージのドングことリュファンだったのです。

そして、リュファンがジョンヒョクの部下たちに南でのなりふりのアドバイスをして立ち去る姿が描かれます。

どうやら『愛の不時着』の脚本を手掛けたパク・ジウンとの親交があったことから、サプライズ出演に至ったようです。

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兵役を終えたキム・スヒョンの登場に、彼のファンも『シークレット・ミッション』のファンも歓喜したことでしょう!

時系列はよく分かりませんが、もし映画の後だったら希望の持てる良いサプライズになったと思います。

自由に生きることができない工作員たちの辛さ

マルコヤマモト

以前キム・ギドク脚本の『レッド・ファミリー』についてのレビューを書かせていただきましたが、『シークレット・ミッション』を見た時にも、同じような気持ちになりました。

祖国のために潜入活動を行っていたものの、結局は信じた祖国に捨てられる羽目になってしまったリュファンたち。

韓国で過ごした仮の姿での生活や、触れ合ってみれば何ら自分たちとは変わらない韓国の人々。

『シークレット・ミッション』

(C)2013 michigan venture capital and mcmc ALL RIGHTS RESERVED.

実は母親のように愛してくれたスーパーのオモニ。

マルコヤマモト

雨に打たれながらオモニから手渡された通帳を見ているリュファンの姿、もし自分たちが生まれ変わったら…という妄想をする楽しそうな3人の姿には苦しさしかありません。

『レッドファミリー』は家族のような存在になった工作員たちの絆をリアル目に描いていましたが、『シークレット・ミッション』は、コメディやアクションを交えて比較的どの世代でも見やすいような作りの映画です。

未来ある若者たちの命を「失敗作」と言って無駄に扱うことや、またその指示に従ってしまうことも含めると、北朝鮮には恐ろしさを感じざるを得ません。

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やはり憎むべきは南北の分断…なのでしょうか。

物語の前半と後半のギャップがありすぎて戸惑うところもありましたが、韓国と北朝鮮の間に生まれた今でも続く戦争の爪痕が産んだ悲劇を描いた作品としても見ごたえがあります。

SNSでのみんなの感想・評判

「切ない」「幸せになって欲しかった」「キム・スヒョンの演技がさすが!」というSNSでの感想を見つけました。

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個人的にツボだったキャラは、イ・ヒョヌが演じるヘジンで、班長大好きっこの弟キャラが可愛くてたまりませんでした!
『シークレット・ミッション』

出典:IMDB

原作が漫画だけあって、ぶっ飛んだキャラ設定も映画に入り込みやすい魅力の1つです。

マルコヤマモト

キム・スヒョンの鍛え上げられた肉体と、後半見せる体当たりのアクションも今作の見どころですね!

『シークレット・ミッション』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

『シークレット・ミッション』

出典:IMDB

マルコヤマモト

2014年公開の『シークレット・ミッション』についてご紹介しました!
要点まとめ
  • コメディとシリアスのギャップが大きすぎてついていけない部分も!?
  • キム・スヒョンの演技の切り替えが素晴らしく、ストイックさすら感じる
  • 自由が欲しくても自由になれない工作員の青年たちの生きづらさに胸が苦しくなる

マルコヤマモト

イケメンを堪能していたら、あれよあれよとシリアスな展開になったことには非常にびっくり。

ですが、ある意味韓国映画らしいエンディングに納得できる作品です。

『愛の不時着』を見て、「この人誰?」と思った人は、ぜひ『シークレット・ミッション』を観て、かっこいいリュファンの活躍を確かめて観てくださいね!

マルコヤマモト

兵役を終えて再びエンタメの世界に返り咲いたキム・スヒョンのこれからの活躍も楽しみです!

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