大ヒット韓国映画『エクストリーム・ジョブ』を制作したアバウトフィルムがジョブシリーズ第2弾を制作しました。
『シークレット・ジョブ』は経営難で動物のいなくなった動物園が舞台。
「リアルな着ぐるみを着て動物に扮する動物園の従業員」という面白い設定で話題を呼びました。
自分の出世のために動物園を救おうとする主人公テスが、そのうち園長やスタッフと暖かい関係を築き、動物園経営の考えも変わっていくドラマも見どころです。
- テス役のアン・ジェホンの熱演に注目!
- リアルな動物の着ぐるみの出来栄えにも注目!
- 一匹残るシロクマと獣医ソウォンの関係も見逃せません
それでは『シークレット・ジョブ』をネタバレありでレビューします。
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目次
『シークレット・ジョブ』作品情報
作品名 | シークレット・ジョブ |
公開日 | 2020年7月24日 |
上映時間 | 117分 |
監督 | ソン・ジェゴン |
脚本 | ソン・ジェゴン イ・ヨンジェ キム・デウ |
出演者 | アン・ジェホン カン・ソラ パク・ヨンギュ キム・ソンオ チョン・ヨビン パク・ヒョックォン ソ・ヒョヌ チャン・スンジョ |
【ネタバレ】『シークレット・ジョブ』あらすじ
自分の出世がかかり、命懸けで守ると決めた動物園の実態と妙案!
有名法律事務所の見習い弁護士テスは、代表に呼び出され一世一代の大役を言い渡されます。
乗り気のテスですが、行く先は廃業寸前の動物園「ドンサンパーク」。
3か月でこの動物園の経営を立て直せたら、正真正銘の正規の弁護士として雇うと言われるテス。
代表からの命を受け、プレゼントされた赤いベンツのオープンカーに乗りドンサンパークに到着したテスが見たのは、次々の園外へ運ばれていく動物たち。
園の中を歩いていくと、どこにも動物がいないのです。
事務所には、前園長・セオと獣医ソウォン、飼育員の2人の4人が残っていました。
動物たちは経営難で売り払われ、ほとんど残っていません。
「動物を買い戻し、必ず復活させて見せます!」と意気込むテスを信用してくれない4人。
そのうえ、いきなりソウォンから「操り人形ね」とキツい一言を浴びますが、「経営のプロです!」と平然と言い張るテス。
念願の弁護士の座を手に入れるには、なんとか動物園を復活させなければいけないテスと、残る4人の従業員たちとのズレが縮まりません。
そんな中、セオ前園長と園長室に来たテスは、部屋でとある写真を見つけます。
それは、動物の着ぐるみ!
リアルな着ぐるみを着て動物園にいればみな動物と思う!となかなか奇想天外な案を考え付いたテス。
かとリーニョ
動物の着ぐるみを着ていざ!「動物たちの世界」へ…
リアルな着ぐるみも届き、動物の担当も決まり、いよいよ「偽装動物園」のスタート。
動物のリアルな動きをマスターしたものの、実際はなかなかうまくいきませんが、動物園のリニューアルを知らせるチラシには割引券をつけたりと工夫し、少しずつ客が戻ってきます。
ですが、着ぐるみは暑いわ重いわ窮屈だわで、なかなか難しい偽動物ライフ。
客がいなくなったとたんに、ぶらさがっていたところから落ちたりスマホが気になるナマケモノ。
老体なセオ前園長はホッキョクグマの中の役は無理だったので、テスと交代しキリンの首を動かす係になります。
かとリーニョ
動物園は活気を取り戻しますが、従業員たちには体力の限界が来ていました。
そんな中、ナマケモノ役の女性従業員・ハッキュンが動物園の隣にあるコンビニに勤務する彼氏に振られてしまったことに激怒したゴリラ役の飼育係・ガンウクが、ゴリラのままコンビニへ向かい彼氏をボコボコに。
その後、ハッキュンに文句を言いに動物園に来た彼氏が偶然、ナマケモノ姿の彼女と遭遇してしまいます!
そのまま逃げようとしたハッキュンですが、とうとう彼氏に「秘密」を知られてしまいます。
一悶着ありましたが、園の状況なども理解してもらいなんとか彼氏に「秘密」を守ってもらうよう約束させます。
引き続き「偽装動物園」の日々が続きますが、疲労と暑さなどで全く動けなくなる動物たちを見て「つまらない動物園ね」とまた噂が立ってしまい、客の入りも伸び悩みます。
かとリーニョ
またまた奇想天外な行動で動物園は一躍大人気に!
心無い客から投げられたコーラを見て、傷ついたテスは怒りでひどく喉が渇いてしまいます。
かとリーニョ
ですが、そこで客が戻ってきて、「ホッキョクグマがコーラを飲んでる!」と大騒ぎに!
たちまち写真や動画が拡散され、ネットは大騒ぎ。
ひどく反省し落ち込んでいたテスでしたが、そんな中法律事務所の職員が動物園にきているのを発見します。
急いでホッキョクグマの着ぐるみを脱いで対応するテスは、無線で「法律事務所の職員がきた」と連絡をし、職員に園内を案内します。
ところがその職員は、ゴリラを見て「目が合ったけど、人間みたいだな?」と訝しがります。
そのほかのライオン、ナマケモノ、キリンに対しても突っ込みがあり、苦しい対応をするテス。
かとリーニョ
この行列を見て、初めは偽装動物がばれたらと不安でしかなかった従業員たちも、客が本物の動物だと信じていることがわかり、俄然やる気を出します。
それから、客の入りも順調にアップし、ホッキョクグマの人気も変わらずで一安心のテス。
3か月経って動物園の経営も立ち直り、法律事務所に報告に行き代表から褒められるテスですが、そこで動物園を閉鎖し、その土地をゴルフ場建設に充てるという話を聞き愕然とします。
ショックを隠し切れず、事実を言うため動物園に戻ると、そこでスタッフたちからテスへの「園長就任75日お祝い」パーティーのサプライズが!
とても嬉しく思うテスですが、真実は言えないままパーティーは進みます。
そして…。
動物園の行方は!?
パーティーに呼ばれた一人の男が、動物園はゴルフ場になると市役所のホームページに書いてあると話しますが、それはテスが動物園の従業員に知らせなければいけないことでした。
がっかりするスタッフたちに、申し訳ない思いとやるせなさを抱えながら、閉園後に動物たちをどうするかソウォンと相談するテス。
ソウォンはホッキョクグマの「クロ鼻」だけは、他の動物園に引き取ってもらえないかもしれないと語ります。
「クロ鼻」は、ソウォンが幼い頃から面倒を見ていた心の病を持つホッキョクグマで、一度保護センターにも断られているのです。
それを聞いてもどうしようもなく、申し訳なく思うテス。
しばらくして、ゴルフ場を作る楽園リゾートの社員と従業員たちが動物園のゲート前で揉めていました。
動物園の従業員たちは動物を守ろうと必死で、事務所の代表は激怒します。
さらに、その代表に「動物園の動物はみな偽装です」と密告してしまう、ハッキュンの元カレ。
そして代表は動物園に来て大声で「クロ鼻」のいる檻に向かい「偽物が!」と叫びます。
しかし代表の目の前にいるのは本物のホッキョクグマなので、檻越しに噛まれて悲鳴を上げる羽目に。
檻の外に出た「クロ鼻」は代表に襲いかかりますが、偽のホッキョクグマ=テスが代表を助け出します。
が、テスはそのまま着ぐるみをはがされてしまい、動物園にいたのは「偽装動物」だったことが明るみに出てしまいます。
責任を感じたテスは、「動物たちだけでも助けてあげたい」と、動物園の買い取り主に直接会い「ある計画」を伝えます。
その「ある計画」とは、「環境に優しいリゾート」を作ること。
それをしっかり伝え、テスは偽装動物の件で警察に出頭します。
かとリーニョ
問題の「クロ鼻」はいよいよ保護センターへの移送が決まり、執行猶予中のテスとソウォンが見送りに来ますが、檻に「クロ鼻」の姿が見当たりません。
そんな時、来園者たちから「あのニセ動物園の園長さん?」と声をかけられ驚くテス。
しっかり記念撮影にも応じ、スター並の対応をするテスから距離を置くソウォン。
そこに人混みに向かって近づいてくるホッキョクグマが。
「クロ鼻…」とソウォンがつぶやきます。
かとリーニョ
【ネタバレ】『シークレット・ジョブ』感想
発想が実に愉快な韓国映画
動物がいないから、動物の着ぐるみに入ろう!なんて奇想天外な設定の物語を作ってしまうとはさすが韓国映画。
『エクストリーム・ジョブ』に引き続き、非常に愉快で発想が面白い内容となりました。
かとリーニョ
そんなテスの想いが通じ、最後には動物が自由に走り回る「動物の楽園」までできてしまう結末も感動的。
出世したいがためのエゴから、ただ「動物園を守りたい」と純粋な気持ちを抱いていくテスの人間的成長もウルっとくる要素でした。
かとリーニョ
『シークレット・ジョブ』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『シークレット・ジョブ』をレビューしてきました。
- キャストのドタバタっぷりが面白く、シンプルに爆笑できる映画
- 檻に入る動物たちの気持ちも大切に
- 「動物園を守る」ために団結したテスと従業員たちの絆に感動
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