仙台オーケストラフェスティバルへの参加が決まった晴見フィル。今後の活動の最後の望みであり、最後の演奏になるこの舞台を成功させるため、彼らは熱海の保護施設で音楽合宿を決行。
そのさなか、俊平(西島秀俊)の元にはドイツのシュナイダー先生(マンフレッド・W)からの譜面が届きます。
俊平が曲作りに没頭するその頃、響(芦田愛菜)の想いが語られます。
止まっていた父と娘の物語が、今再び
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ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』前回第8話のあらすじと振り返り
母校の創立記念イベントへの参加を決めた俊平(西島秀俊)18歳の頃に家出をして以来、初めての帰省を決断。家族みんなでの帰省を計画していましたが、志帆(石田ゆり子)と海(大西利空)が突然のキャンセル。俊平は響(芦田愛菜)と2人で帰省をすることとなりました。
イベントに参加するフィルの面々も高松に到着すると、俊平の母・裕子(梅沢昌代)がみんなをおもてなしをしていると、海が天音(當真あみ)と共にやってきました。白石(淵上泰史)と衝突して家出をしてきた天音に対し、家出は良くないという俊平ですが、彼自身も18歳で父と喧嘩をし、家を飛び出した身。野球少年だった自分が音楽に出会い、指揮者になる決意をしたことで父・行彦(柄本明)から勘当され、家を飛び出してきた真実が明らかとなりました。
創立記念イベントの壇上で「あなたの夢を否定するその言葉に耳を貸さないでください」と生徒たちに伝える俊平。そんな彼の演奏は、監督を引退する行彦の元にも届きます。父と子、2人が過去を思い返したうえで互いに向き合ったとき、行彦は俊平を突き放すような言葉で激励し、彼の活躍を応援するのでした。
天音を迎えに高松までやって来た白石は、俊平の言葉を受け、さらに天音が2ヶ月で難しいバイオリンの演奏ができるようになったことを知り、涙をこぼすのでした。
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仙台オーケストラフェスティバルへの参加が決定!
羽野(佐藤緋美)の提案でお応募した仙台オーケストラフェスティバルへの出場が決まり、晴見フィルの面々は大喜び。今後の活動を続けるための最後の望みであり、これが最後の演奏になるかもしれないと考えることで、古谷(玉山鉄二)や大輝(宮沢氷魚)、そして俊平(西島秀俊)は気合が入ります。
しかし現実はそんなに甘くなく、遠征費の調達や練習場所の確保が必要になることで、これらの問題に向き合わなくては行けなくなりました。古谷は募金活動をするもなかなかお金は集まらず、この先大丈夫なのかと不安はぬぐえません。
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いざ音楽合宿で熱海へ。
瑠李(新木優子)の伝手で練習場所を無事確保。その場所が熱海であることから晴見フィルの面々は熱海へ音楽合宿をすることとなりました。
仙台オケフェスで演奏するのは、俊平にとって思い入れのあるシューマンの交響曲第三番『ライン』に決定。しかし俊平は練習の時、自分が書いた譜面をみんなに渡します。
タイトルは『晴見シンフォニー』。俊平が初めて晴見フィルにやってきた時、全員で目を閉じて演奏した音楽を譜面に起こしたものでした。シュナイダー先生から届いた譜面を見た俊平が閃いた今回の作曲。この晴見シンフォニーは、熱海のホテルで行われた無料コンサートで演奏し、多くの拍手をもらうのでした。
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響の苦悩の真相
大輝に誘われて熱海合宿に同行していた響(芦田愛菜)は、シュナイダー先生が俊平に送った手紙を目にします。そこには「君と響のこれからの時間が豊かでありますように」と書かれていたのです。
これを見た響は、合宿のあと、大輝に子どもの頃の話を吐露しはじめました。いつか響きがソリストとなり、俊平の指揮でメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を弾くという約束をしていた2人。しかし、年齢が上がるにつれ、ソリストの夢がとても難しく感じるようになっていたのです。音楽が当たり前のように会った生活は、他の人からすれば恵まれた環境。それでも他のこの方が上手に演奏しているのを聞いて、響は練習量をどんどん増やしていったのです。
辛ければ辞めればいいという志保(石田ゆり子)の反対も押し切りながらもバイオリンを弾き続けた結果、ついに響は15歳の時に出場したコンクールで満足のいく演奏ができるように鉈のです。
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努力が報われた、父との約束まであと少しというところで俊平は響に「修正すればもっといい演奏ができるよ」と言われます。最高の演奏をした響は、これ以上は無理だと思うようになってコンクールを抜け出し、そこで事故に遭ってしまったのです。それから響は音楽が嫌いになり、責任を感じた俊平は指揮者を辞めて今に至るのでした。
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おかえりパパ
父のせいで音楽が嫌いになったと言い放った響ですが、心の底では自分のせいで父が音楽を辞めてしまったことを悔やんでいました。しかし、それでもマエストロは帰って来たのだと大輝に言われたことで、響は改めて俊平と向き合うため、今まで溜め続けていた手紙を一枚一枚読み始めます。
そこには音楽のことなど一つも書かれておらず、日本の季節に関することや学校の事など、響を気遣うことばかりでした。
KAMUI
帰宅した俊平は響が自分の手紙を読んでくれていることに驚きます。共に演奏の約束を今ここで果たしたことで、響は前に進もうと俊平に言います。
「帰って来てくれてありがとう、おかえりパパ」
KAMUI
ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』の次回に期待するもの
最終回を目前にしてついに和解!ずーっとツンツンしていた芦田愛菜さん演じる響がパパ大好きっ子になったのを見て、こちらもついニッコリになりました。
しかし、善意と思って言った俊平の娘への言葉、あれはたしかに辞めたくなっちゃうかもと思ってならないです。
お互いに音楽から一歩引き、父と娘として向き合えたことでまた進めるようになったのは良いこと。そしてふたりでまた音楽の世界に戻るというのも良いですね。
次回はついに最終話。
『さよならマエストロ』ということは、また別れの予感ですがどうなっていくのでしょう。