あおぞらホールの閉館が1ヶ月繰り上がった上、市はフィルの新規イベントの受付を拒否するようになりました。最後に解散コンサートくらいはしたいと思うフィルの面々。そこで二郎(西田敏行)は、梅まつりに乗じてゲリラコンサートを提案。
果たして、響(芦田愛菜)を含め、市の職員にバレずにコンサートを開催することはできるのでしょうか?
目次
ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』前回第5話のあらすじと振り返り
俊平(西島秀俊)と志帆(石田ゆり子)との関係が修復されずにいたその時、瑠李(新木優子)が俊平に猛烈アプローチを始め、彼女が俊平に顔を近づけた瞬間を響(芦田愛菜)や古谷(玉山鉄二)が目撃。もう新しい恋に行っているのかと苛立った響は家出をし、古谷は志帆を渡さないという気持ちが燃え上がります。
さらに俊平は、ゲーム配信をしている海(大西利空)のPCを彼が寝ている時に操作して顔バレをさせてしまいました。今まで自由過ぎる家族に気を使い続けてきた空の我慢は限界に達し、彼も家を出て行ってしまい、俊平は家族との関係を修復するどころか悪化させてしまいました。
ホールの倉庫で寝泊まりしていた響は、これを大輝(宮沢氷魚)がトランペットを練習するための倉庫に泊まることに。響はどうして俊平をそれほどまでに避けるのか疑問だった大輝ですが、羽野(佐藤緋美)から5年前にウィーンのバイオリンコンクールの決勝を彼女が辞退したことを聞かされます。
どんなに頑張っても才能があふれ出してくる人たちを前にして心が折れてしまった響は、自分が家族を壊してしまったのだとも語ります。
数日後響は、大好きな落語家の柳亭小痴楽(柳亭小痴楽)が歌カフェで寄席を行うと聞いて意気揚々と参加。楽しい時間を過ごしたのち、家に帰りました。
その日は響と空だけではなく、志帆も自宅に戻り、夏目家は久しぶりに家族四人で過ごすこととなったのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』第6話あらすじと感想
梅まつりでゲリラコンサートを計画
晴見フィルで最後のコンサートをやりたいと思うも、市の決定により、ホール閉館の日が3月末から2月末に変更された上、フィルの使用許可が下りなくなってしまいました。
そこで二郎(西田敏行)は、毎年市で開催される「梅まつり」に乗じて使用許可をもらい、ゲリラコンサートをしたらどうかと提案します。古谷(玉山鉄二)や大輝(宮沢氷魚)は市の職員にばれないよう「HARU P」という名前で使用許可を出し、梅まつり当日のホールを押さえるのでした。
響(芦田愛菜)はすぐにこのHARU Pの存在に気づきますが、大輝に口止めをされ、これを指摘することはしませんでした。
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また、コンサートのチラシに志帆(石田ゆり子)の絵を使わせてほしいと古谷(玉山鉄二)の家へと行く俊平。早々に家を出てここに戻って来た志帆に対し、俊平はさらにまだ離婚をしたくない旨を伝えに行くのでした。離婚に関しては何も答えず、志帆は絵を描き直すと言い、チラシの掲載を承諾するのでした。
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ビゼー作曲『カルメン』と近藤(津田寛治)
ゲリラコンサートの演目に選ばれたのは、フィルの第1回演奏会でも演奏された『カルメン』に決定。二郎がその頃の写真を持ってくると、そこには若かりしコンマスの近藤(津田寛治)が映っていました。そんな近藤は妻と娘に演奏会に来てほしいとお願いをしますが、2人ともくらっしくに興味がないどころか近藤がフィルを続けていることも煙たがっている様子。結局2人が首を縦に振ってくれることはなく、近藤は気落ちします。
そでもフィルのために自分のやれることをやろうとする近藤は、1人早くホールへきては椅子の準備。時には指揮者の真似事をしていました。
本当は指揮者に憧れていた…フィルがなくなるというそんな時に、近藤は俊平にその想いを吐露するのでした。
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求めている音楽はハバネラではない?
市役所に度々来ている富子(白石加代子)は、二郎から梅まつりで行われるコンサートについて知らされた上、リクエストを募集していることを知りました。しかし、自分が聞きたい曲のタイトルが分からずに困っていると、響が曲を探そうと手を差し伸べてくれました。
富子が口ずさむ曲を聞くと、ビゼー歌劇『カルメン』の中で歌われる「ハバネラ」だろうと思うのですが、どうやらそれは彼女が求める曲ではありません。試しに響は大輝の前でも歌って見せましたが、彼の見解も「ハバネラ」。父の俊平に相談を試みたりもしましたが、意気揚々と迫られたことで、結局響は逃げてしまいます。
他にも「ほくろの数」というフレーズがでてくるも、響はお手上げ状態となってしまったのです。
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梅まつりスタート。ハバネラを歌う予定だったカルメンは急遽曲を変更?
二郎のリクエストにより、コンサートでは瑠李(新木優子)にハバネロを歌ってほしいと言われたので、フィルは彼女にこれを提案。気乗りしないながらもこれを歌うと決めた瑠李ですが、それよりも俊平が自分に対してよそよそしいことが気がかりでした。
自分が思いを寄せても、俊平は志帆に夢中。結局2人の関係は進展することなく、1人の音楽家同士という関係に落ち着くのでした。
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いざ梅まつりが開催されると、瑠李の両親も演奏を聞きに来てくれると聞かされますが、彼女はあまりうれしくない様子。というのも、両親はすでに離婚をし、それぞれが新しい家族を既に作っているのです。
恋多き女・カルメンと呼ばれてきた瑠李でしたが、音色から感じ取れる彼女の本当の姿は、繊細な人。それを理解した俊平は、ハバネロではなく、瑠李にあった穏やかな歌唱を用意。結果、コンサートで喝采を浴びるのでした。
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晴美フィルラストコンサートを締めくくる『カルメン』の指揮をするのは…?
近藤の奥さんは梅まつりの屋台を手伝っていたのですが、コンサートに来てくれることはなく、娘と食事に行ってしまいました。落ち込んだまま演奏を続ける近藤。これが最後の演奏だと思うとなおさらです。
予定通り『カルメン』が演奏されると、俊平は途中で曲を止め、ここからは誰か指揮をしてみませんか?と会場中に呼びかけました。
子どもやお年寄りなど、様々な人が指揮棒を振ると、フィルの面々はこれに合わせて音色を変えていきます。そして最後に俊平は指揮棒を近藤に差し出しました。
長年の夢を叶えるため、自身の中にある情熱「アパッシオナート」で、音楽を奏でてくださいと言われた近藤は、思いの丈を指揮棒にのせて降り始めます。俊平はその様子を客席で、聞きに来てくれた鏑木(満島真之介)や志帆と共に聞くことに。
演奏が終わるころには、近藤をはじめとしたフィルの面々はこれ以上ないほどの達成感と盛大な拍手に包まれ、ゲリラ的に行われたラストコンサートの幕は閉じられるのでした。
富子(白石加代子)が探していた曲の答えとは
梅まつりの最中、響は職場でひたすらに曲を聞き漁り、富子が探している曲を探し続けていました。そしてふと彼女の耳にそれらしき音楽が…。歌詞にも「ほくろの数」というフレーズがあったことで、早速視聴覚ルームにいる富子にこれを聞かせました。長年聞き続けてきたその曲は金井克子の『他人の関係』。喜ぶ富子の姿を見て、響は安堵するのでした。
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ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』の次回に期待するもの
残り3ヶ月でやれることをやりましょう!と言っていたものの、もう後半戦なうえに1ヶ月短縮。すると今度は鏑木が俊平に大きなオケのオファーの話しが来たというじゃないですか。フィルはひと段落かもしれませんが、家族との関係は全く落ち着いていないのに、個々からどうなってしまうのでしょう。
そしてフィルもこのままでは終わらない予感。これからどうなっていくのかまた楽しみです。
だんだんと大輝と響の恋模様も描かれていくのかなと思われる反面、海と天音(當真あみ)の関係もちょっと気になるところです。彼女の父はフィルの活動をなにかと妨害してくる市長・白石(淵上泰史)ですから、何もないはずがありません。
次がまた楽しみです!