志帆(石田ゆり子)との関係は戻らず、それどころか恋多きフルート奏者の瑠李(新木優子)と親密な関係になっていると勘違いした響(芦田愛菜)は、俊平(西島秀俊)と同じ空気を吸いたくないと言って家で。恋人も親しい友人もいない響はどこへ行ってしまったのでしょうか。
さらに、俊平がとあるハプニングを起こしてしまい、息子の海(大西利空)の我慢が限界に達し、こちらも家出!関係が修復するどころかよりバラバラになってしまった夏目家。
この結末は如何に!?
そして5年前、響の身に何があったのかが少しずつ語られ始めるのでした。
目次
ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』前回第4話のあらすじと振り返り
朝市でのオーケストラに充てられた響(芦田愛菜)は、自分の音を奏でたい衝動に駆られ、1人ホールでバイオリンを演奏。これを大輝(宮沢氷魚)や羽野(佐藤緋美)、天音(當真あみ)に見られてしまいます。俊平(西島秀俊)との親子コンサートを大輝から提案されますが、響はこれを拒否。そして父に自分がバイオリンを弾いていた事実を口止めするため、響は仕事の合間にあまねにバイオリンを教えることとなりました。
その頃俊平は古谷(玉山鉄二)の元に身を潜める志帆(石田ゆり子)と再会。日本にいるなら家に帰ってきてほしいと言いますが、志帆はこれを拒否。いつも自分は俊平のマネージャーのように立ち振る舞い、絵の仕事をできていなかったことに長年苛立ち続けていた彼女は、すべてが終わった後に離婚をすると俊平に告げます。それでも彼が引き下がらないために、とっさにプロポーズをされたことを告白。二郎(西田敏行)にこれを吐露すると、その間はフィルのメンバーの中にいる可能性があると言われます。
レストランで演奏をすることになったフィルの面々。おかしな音色を奏でている人がいればそれが間男だという二郎の言葉を聞いてしまった古谷は、自分がその間男だと気づかれないために演奏。俊平は俊平で演奏の中から相手を探し始めます。
レストランには会食に来ていた白石(淵上泰史)や志帆、そして俊平を追いかけてきた男・鏑木(満島真之介)が演奏に耳を傾ける中、古谷の音が狂い始めます。
【ネタバレあり】ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』第5話あらすじと感想
俊平(西島秀俊)の元マネージャーが晴見フィルをボロクソに…
演奏後、自分が志帆(石田ゆり子)に告白をした張本人だと気づかれたかと古谷(玉山鉄二)は狼狽し、俊平(西島秀俊)も心ここにあらずという状況。そんな中、客席で演奏を聞いていた一人の男が俊平の元にやってきました。その男は俊平の元マネージャーの鏑木(満島真之介)。俊平の指揮を絶賛する鏑木は、オケをボロクソに貶し、こんなオケでは先生の才能の無駄遣い、実力が生かされることはないというのでした。
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響(芦田愛菜)が家出!その原因は俊平(西島秀俊)の新たな恋?
俊平が志帆から離婚を突き付けられていることを知っている響は、古谷や大輝(宮沢氷魚)と共にホールを訪れると、そこで衝撃の光景を目にします。
それは俊平と瑠李(新木優子)がキスをしているところでした。鈍い指揮者に恋をしているも全然気づいてくれないと相談をした瑠李は、俊平の頬に手を添えたのですが、それが角度的にキスをしていると誤解をされることに…。離婚をしたくないと言いながらももう次の恋を始めようとしている俊平に腹を立てた響は、同じ空気を吸いたくないと言って家出をしてしまいました。
そして古谷も、この光景を目にしたがために「やっぱりあなたに志帆さんは渡さない」と言って、ホールを飛び出していくのでした。
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家出した響(芦田愛菜)にも恋の疑惑が浮上?
響が家出をしてしまったことを志帆にも連絡すると、関係修復どころか悪化したことに呆れられてしまいます。何度電話をしても出ず、行方不明の響。彼女は晴見ホールの倉庫で寝泊まりしていました。これを見つけた大輝は、トランペットを演奏している時に使う倉庫に身を寄せることを提案。二郎(西田敏行)を始め、多くの人に囲まれながら食事をしたことが響には新鮮であり、少し気疲れをすることに…。
そして、響と大輝の関係を間近で見ていた二郎は、2人が出来ていると勘ぐりを始めるのでした。
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響(芦田愛菜)に続いて空(大西利空)までも家出!?家族バラバラに志帆(石田ゆり子)もため息
響が家出をしたその日の夜、俊平は海の部屋に入り、寝落ちをしている彼を起こそうとしました。が、海はその時ゲーム配信をし、配信を付けたまま寝ていたのです。俊平がPCを捜査したことにより、カメラモードON。顔を隠し、ゲーム配信者として活動していた海の姿がネット上に晒されてしまいました。
父、母、姉はいつも自由奔放で好き勝手。そんな家族に気を使っていた海の苛立ちは俊平のこの行動によって爆発。その結果、今度は空が家を出て行ってしまうのでした。
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1話で子供たち二人とも怒らせて出て行ってしまった…俊平お父さん、あなたという人は…。
響(芦田愛菜)と音楽
大輝は羽野(佐藤緋美)に、響を家に泊めていることを告白。介入しすぎだという羽野ですが、彼はここで5年前に自分が響の演奏を聞いた事実を話し始めます。セミファイナルでの響の演奏は素晴らしいものだったがゆえに、このファーストキャリアの栄光は彼女の心を立ち直れないものにしてしまったのではないかと考えます。音楽を続けるも辞めるも地獄だと、羽野は大輝に言いました。
一方行く場所を探していた海は、天音(當真あみ)に相談するもあっさりと断られてしまいます。そしてここでも響の話しに。昔は父にベッタリだった姉の響。バイオリンも父に喜んでもらいたくて続けていたようです。しかし世の中には響のように努力して上手になっても、それを越える化け物みたいな演奏者が世の中にはたくさんいて、コンクールでその人達を目の当たりにしたとき、心が折れたのだろうと、海は語ります。
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響(芦田愛菜)の本当の想いとは
ある日俊平は道で柳亭小痴楽(柳亭小痴楽)と遭遇。響が彼のファンであることを知っていた俊平は、彼にサインを貰います。
小痴楽が晴見にやって来たのは歌カフェで寄席をやるため。かつて落語を市のイベントとして大輝が提案し、採用されたことから小痴楽とは縁があるとしった響は、心を躍らせながら寄席を見に行きました。鏑木もチェロとして参加するロック調の出囃子が流れ、小痴楽の寄席が始まり、さらには大輝がトランペットを演奏。
大好きな小痴楽との出会いに喜ぶ響は、大輝の演奏に心を揺さぶられます。
そして響は大輝に5年前のことを打ち明けます。コンクールで優勝すれば、父・俊平の指揮の元演奏ができるため、必死で頑張って来たものの、自分の実力が父に釣り合わないと感じたことがきっかけで、それが挫折に繋がってしまったのだと…。
そして自分は家族を壊してしまったのだと吐露すると、世の中には楽しいことがたくさんあるよと教えてくれました。
通りかかった俊平に連れられ、響は父と共に家に戻るのでした。
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家族4人の食卓
俊平と響が家に帰ると、玄関には海が座っており、中では志帆がトマト鍋を作って待っていてくれました。
古谷から俊平と瑠李の話を聞いた志帆は、それは明らかな誤解だと見抜き、2人の仲を否定。そして、こんなバラバラな状態で自分ひとりが好きなことをしていても仕方がないと思った彼女は、夏目家へと戻って来たのでした。
家族が揃ったことで海の目からは涙。そして、父が小痴楽からもらったサインを見つけた響は喜んでこれを手に取って自室へ。それを見た俊平も声を殺して喜ぶのでした。
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ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』の次回に期待するもの
もう家族4人が揃うことはないのかと思っていたのですが、ここで集まるのは本当に驚きました。やっぱり家族って良いんだなぁと思わされた瞬間。しかし、志帆さんの離婚の気持ちが変わったとは思いにくいんですよね~。そのあたりはどうなのでしょう。
そして最後に出てきた天音のお家。バイオリンの練習をする彼女は父が帰ってくるとそれを隠そうとしていました。その理由…父はあの市長!フィルやホールをなくそうとする白石(淵上泰史)と天音が親子という事実は衝撃的だからこそ、ここもなにか起きそうな予感がします。