ホールではなく、自分達が練習をしているスタジオでコンサートをすることが決まると、早速チラシの準備など、広告の準備を始める晴見フィルの面々。
しかし、練習で羽野蓮(佐藤緋美)がメンバーに厳しいダメだしを連発。おかげでオケに元気がなくなってしまいます。
また、俊平(西島秀俊)は響(芦田愛菜)にコンサートを聞きに来てほしいと言うも、首を縦に振ることなどできません。その上、彼女が仕事で苦しんでいることに口を出そうとしたことで、響は俊平に激怒。
この1話の中で変化するそれぞれの想いは、驚くようなきれいなハーモニーを生み出すことに…!?
目次
ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』前回第2話のあらすじと振り返り
晴見フィルの廃止が決定したことにより、倉庫で管理されていたスコア撤去指示を響(芦田愛菜)を介して伝え、白石(淵上泰史)はオケの後片付けを始めます。古谷(玉山鉄二)や森大輝(宮沢氷魚)が気落ちしている中、夏目俊平(西島秀俊)は残り3ヶ月でもオケを続ける準備をし、こんな時こそ明るい曲を演奏しようと言って、『ウィリアムテル序曲』の譜面をメンバーに持ってきました。フルートとチェロの人数が足りないと分かれば、メンバー募集をスタート。オケやホールを片付けて行かなくてはいけない響にとって、俊平は仕事を増やすようなことを始めます。
新しいメンバーとして白羽の矢が立ったのは内村(久間田琳加)の推しのチェリスト・羽野蓮(佐藤緋美)。母に言われてチェロ奏者として活動をしていたものの、自分の思うように演奏できなくなったため、工場で1人演奏をしていましたが、俊平とのセッションに喜びを覚えてオケに加入。さらに、メンバーとの不倫でオケを追い出されたフルート奏者・倉科瑠李(新木優子)が入り、定期演奏会でクラシックにのめり込み、指揮者を目指そうと決めた谷崎天音(當真あみ)は俊平の弟子となり、バイオリンを覚えることを約束して、オケは再スタート。
最高の『ウィリアムテル序曲』の演奏ができたことにより、俊平はコンサート開催をみんなに呼びかけるのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』第2話あらすじと感想
志帆(石田ゆり子)は海(大西利空)に見つかっても帰らない!
変装していたものの、買い物の途中で海(大西利空)に見つかってしまった志帆(石田ゆり子)それでも彼女は返らず、古谷(玉山鉄二)の元に身を寄せ続けます。
俊平(西島秀俊)と響(芦田愛菜)の関係を修復したければ彼女が間に入れば良いのにと思うところですが、彼女の目的はそれだけではありませんでした。
志帆が家にいれば、響と海は家のことを全くしません。自分がすべてやってしまうため、2人の成長に繋がらないと考えています。それぞれが成長するためにも帰らないのだと、志帆は改めて古谷に話し、引き続き身を隠すことに。そして理由は分からずとも、海はそんな母を追求することしないメールを彼女に返すのでした。
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穏やかな『田園』が奏でられるなか、嵐が巻き起こる
俊平提案の元、コンサート開催の準備が始まりました。ホールを押さえることは可能ですが、俊平としてはいつも練習しているホールに客席を作り、お客さんによりクラシックを身近に見てもらいたいという想いから、いつも練習しているスタジオでコンサートをすることが決まりました。
チラシを作ったりなど、早速準備を進めるのですが、練習をしているうちに、羽野蓮(佐藤緋美)は大輝(宮沢氷魚)や内村(久間田琳加)の音のミスが気になって仕方がなく、指摘を始めました。ビシッというのも悪くないと、コンマスの近藤(津田寛治)も指摘を受ける始末。ちゃんと練習をしてきたものの、それでも直っていないために、大輝は苛立って練習を飛び出していってしまうのでした。
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音楽に対する考え方の違い
羽野にダメ出しをされたことを響に言えば、練習をすればいいだけ、下手が下手と馴れあってていても意味がないと、辛辣な言葉を返されます。
元々はクラシックなど得意ではなく、祖父の小村二郎(西島秀俊)に押し付けられるようにしてオケに入った大輝。楽器も、過去に二郎が辞めた楽器たちのなかから選んだにすぎない。クラシックは難しいと言いながら、店では楽しく『学園天国』などを演奏して楽しみます。
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一方羽野は、背長の速さは人それぞれだと俊平に言われるも、イマイチ納得できない様子。このモヤモヤを倉科瑠李(新木優子)にぶつけました。同じような答えが返ってくるかと思いきや、そんなにしのぎを削りたかったらプロオケに行けば?と一蹴されてしまうのでした。
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父の知らない娘の苦労と努力。幸せの尺度
コンサートを開催することは、ホール撤収の仕事をしている響としてはなんとも迷惑な話。しかし、父がやるというのであれば自分は関与しないと返します。
しかし、古谷がこっそりとあちこちに貼っていたコンサートのチラシを見た白石(淵上泰史)が、これを阻止するべく動き出しました。その日は急遽ホールの調査をするため、スタジオを使うことができないと響伝手に言われてしまうオケの面々。本来練習のために押さえていたのにと文句を言うも、決定事項を伝えに来た響は何も返せません。
コンサートを阻止されたことより、これを娘に言わせる上司に腹を立てる俊平。娘の職場関係に文句を言いたくなりましたが、それはただのモンスターペアレントじゃないかと言われてしまいます。ウィーンから帰ってきて5年、自分は幸せと思える日々のために頑張って来たからこそ、俊平の尺度で自分が幸せかどうか判断してほしくないと、響は怒りをあらわにするのでした。
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まさかのコンサート開催。その場所と内容に驚き
出かけてくると置手紙をして朝から出かけて行った俊平。非番の響が睡眠をとっていたところ、上司の滝田(山本圭祐)からの電話に起こされます。滝田に言われ、響が向かったところは市内の市場、そこで彼女は晴見フィルの面々が演奏をしているのを目にします。場所がなければお客さんがいるところへと行ってオケをする。俊平のこの考えにより、多くの人にクラシックを聴いてもらうことができました。
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そして、第2楽章。俊平は存在しないトランペットのパートを書き起こしてこれを大輝に渡し、羽野のチェロと2人で演奏するようにと言いました。お互いに最初は嫌がりましたが、それでも俊平は薦めます。合わせる相手が1人ならば、羽野が大輝のトランペットに合わせればいい、こうすることで彼のトランペットの良さがわかるだろうという俊平の言葉に乗せられ、羽野はこれを許諾しました。
今は仲が悪い2人はこのセッションで打ち解け合うのか破局か…多くの人が見守る中、2人の演奏は円満に終わるのでした。
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俊平(西島秀俊)の音楽に魅せられてしまった2人
コンサート中に突然の雨。オケの面々は譜面台や椅子をぬらさないようにと、急いでテントの中に撤収をします。俊平も急いで撤去の準備をしていたところ、1人の女性がこれを手伝ってくれました。顔は隠していたのですが、ちらりと見えたその顔がまぎれもなく妻の志帆だったため、俊平は呆然。
コンサートが終わって打ち上げが始まるも、曲に充てられ、練習せずにはいられない若いメンバーはホールへと向かいました。そして、曲を聞き、同じくホールへと1人足を運んでいた響は、今まで敬遠していたハズのバイオリンを手に取ると、1人演奏を始めるのでした。
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ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』の次回に期待するもの
父を遠ざけていた響がついにバイオリンに手を!羽野からも5年前にウィーンで聞いたと聞かされたり、俊平が来たことで響が避けていたクラシックに引き寄せられてきた感じがスゴイでています。いづれはと思っていたのですが、3話でもう!
この先の展開がどうなっていくのかより気になります。
志帆さんも少しずつバレ始めている気もしますし…。この作品の終着点が分からないために、次週も楽しみです。