ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』第1話あらすじ/ネタバレ感想!ウィーンを沸かせた元・指揮者が日本で子供たちに向き合いながらクラシックの喜びを高らかに唄う。

(C)TBS さよならマエストロ

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ウィーンの指揮台に立ち、聴衆を大いに沸かせた男・夏目俊平(西島秀俊)は、ある事件を境に指揮者を辞めてしまいます。

それから5年後、妻・志帆(石田ゆり子)に言われて日本に帰国。彼女の代わりに子どもたちの面倒を見ることになるのですが、娘・響との距離に苦戦を強いられます。

そんな中、晴見フィルハーモニーのリーダーを務める古谷(玉山鉄二)から楽団の指揮を頼まれて頭を悩ませる俊平。

元指揮者の音楽に対する向き合い方は、晴見フィルの団員達に刺激を与えていきます。

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【ネタバレあり】ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』第1話あらすじと感想

5年前、夏目俊平(西島秀俊)は指揮台に立つことを辞めた

指揮者・夏目俊平(西島秀俊)は当時45歳。ウィーンでマエストロとしてオーケストラの指揮台に立っていました。気持ちよくフィルで指揮棒を振り、次の演奏のスコアを見つめているその時、妻の志帆(石田ゆり子)から電話が入り、娘・響(芦田愛菜)がコンクールを抜け出して事故に遭ったと聞かされるのでした。

KAMUI

5年前と言われるウィーンの回想はここだけ。辛そうにウィーンの街をふらつく響に一体何があったのかここではわかりません。が、楽しそうな父と対照的なところになんだか複雑な気持ちになってしまいます。

妻・志帆(石田ゆり子)に言われて帰国。娘とのギクシャクした生活が始まる

5年の時が流れ、俊平はウィーン音楽学校で職員として働いていたのですが、画家の仕事を海外ですることになった志帆に言われ、代わりに日本で子供たちの面倒を見るよう言われます。

20年ぶりに帰国した俊平は志帆の地元である静岡県晴見市へ。息子の夏目海(大西利空)は気さくに父に声をかけてくれるも、20歳になった響は俊平に目を合わせようともしません。

KAMUI

響に何かあって1人ウィーンに残っていたっぽいですね。そして奥さんには敵わないようで…なんなら離婚届も送られてきていたんですね。そりゃ逆らえませんわ。

子どもたちのために料理をしようとしますが、まともに料理などできず、海は大慌て、響は呆れかえるのでした。

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西島秀俊さんの料理の腕がひどすぎるという瞬間を見た時、「シロさんどうした」と思ったのは私だけではないハズ。それだけ『きのう何食べた?』の印象が強いです。しかし、3人いて誰も料理のスキル皆無はヤバいかと…

晴見フィルハーモニーの指揮者を引き受ける話になっていた!?

志帆がよくパンケーキを焼いていたことを思い出して真似てみますが、俊平は朝から焦げたパンケーキを生み出し響は唖然。結局朝食は俊平が買ってきたパンとなりました。

そんなドタバタな朝に訪問者。やって来たのは晴見市役所観光課の職員であり、市民オーケストラ・フィルハーモニックの団長・古谷(玉山鉄二)でした。

KAMUI

玉山鉄二の顔が昔と違って丸く感じる…そう思ったのは私だけではないハズ!

以前から志帆とも交流があった古谷は「無理なお願いを聞いてもらってありがとうございます」と頭を下げてきますが、俊平は何のことだかわかりません。

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子どもの面倒を見る以外に何かあるってことですよね…一体何が!?

観光課に派遣され、文化ホールの職員として働く響は落語に没頭。同僚の森大輝(宮沢氷魚)から父のことを気化されてムッとします。そしてこの文化ホールに呼ばれた俊平は古谷からフィルハーモニーの指揮の仕事をしてくれると志帆から聞かされます。しかし、そんなことを聞いていなかった俊平はこの依頼を断ります。

晴見フィルハーモニーの廃止が決まりそうになっている今、有名な指揮者が在籍していることでこれを食い止めたいと考える古谷は、指揮棒も持たなくていい、教えることもしなくていいから名前だけ貸してほしいと懇願します。

KAMUI

めちゃくちゃ深刻なタイミング…そしてこの現場を見ている響は何を思うのでしょう。
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目を閉じて奏でる協奏曲。しかし現在クラシックは時代遅れ?

指揮者の仕事を断るため、俊平は晴見ホールで練習する楽団の元を訪れます。定期演奏会の練習をする楽団は、コンサートマスターでありバイオリン奏者の近藤(津田寛治)の指揮に合わせて演奏を始ようとしていたので、これを聞くこととしました。

しかし、世界的なマエストロが演奏を聞いていると思えば思うほど、音はバラバラ、指揮が合うこともありません。無表情で席を立つ俊平を見て、怒っていると思う楽団の面々。
ロビーへと向かう俊平は、楽譜をしまってみてはどうかと提案します。

どんな音でも構わない。目を閉じて、周りの音に耳を傾けて、作曲をして見ましょうと俊平が言うと、早速森のトランペットが響き渡ります。そこから様々な楽器の音が混ざり合い、素晴らしい曲を奏でるのでした。

この場で起こるすべての音を真剣に聞いた、それが音楽の始まりだと伝え、俊平はホールを去っていくのでした。

KAMUI

この、音が重なり合った瞬間は胸アツでした。とってもきれい

ホールの外で俊平は市長の白石(淵上泰史)に声をかけられます。財政が赤字の中音楽にかける予算はないと聞かされた上、俊平なら他の所でやることもできるだろうと言われます。

そして響には指揮者をやるもやらないもどうでもいいけれどよそでやってほしいと言われるのでした。

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ムスッとしながらも、カニを頬張る響がカワイイ。しかし、フィルの外に出ると潰そうとする人ばかりだということがよくわかります。

来るのが遅かったかも?

改めて断りに行こうとする俊平ですが、森のトランペットの音が気になり、再びアドバイスを始めます。餃子は食べますか?何を付けますか?タレにチョンっとつけるようにしてトランペットを鳴らしてみてはどうか…俊平のこの言葉を受けた森がトランペットを鳴らすと、見事なスタッカートを奏でます。

断るためだけにホールへ来たはずの俊平ですが、森と白石に連れられ、小村二郎(西田敏行)が運営する「うたカフェ二郎」に連れて来られます。

二郎も元々は晴見フィルの幽霊団員。昔はプロオケがあり、今はアマチュアの団員が所属していることを聞かされます。ガラガラの定期演奏会をし続ければ議員の印象も良くない、クラシックに興味を持つ人も少ないということを聞かされます。そして二郎からは、俊平が来るのが少し遅かったなと言われるのでした。

KAMUI

オーケストラは負の遺産扱い…なお断りにくい…

それからも俊平は、断ろうと足を運ぶもフィルの練習を聞き、アドバイスをすることになりました。

ダダダダーンは何を表している?

音が小さい、それは自信がないから、なぜ自信を持てないのか?それは何を表現するべきなのか分からないから…俊平はそう唱えながら、ベートーヴェンの運命の始まりである「ダダダダーン」は何を表現しているのかを問いかけます。

扉を叩く音は作り話という説もあり、小鳥の泣き声という可能性もある…そう説いた俊平は最後に、「ダダダダーン」の解釈をそれぞれ考えてくるよう、宿題を出しました。

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宿題!?断る人が言う言葉じゃない…

トラックの閉める音、奥さんが振り下ろす包丁の音、心臓のドキドキなど、それぞれが自分の考えた「ダダダダーン」の解釈を話します。そんな中、ティンパニー奏者の内村(久間田琳加)は、過去の苦い思い出を思い返します。

より気合を入れる楽団の面々ですが、議会でついに廃断が決定してしまいます。みんなと音を出すことで気持ちが落ち着く、自分にとってホームであった楽団があと3ヶ月でなくなってしまうことを、白石は悲しみます。

俊平(西島秀俊)は取り返しのつかないことを取り返しに来た

再びうたカフェ二郎を訪れた俊平は、どうして指揮者を辞めたのかと二郎に問われます。その時、娘に取り返しのつかないことをしてしまったために辞めたのだと返します。自分のせいで音楽が嫌いになった響。後ろめたい気持ちを抱く俊平に対て二郎は、今の自分は取り返しのつかないものを取り返しに来たのだろうねと言われます。

KAMUI

なんと良い返し方!素敵か!この作品の根底がこのことばな気がします。

過去の失敗に嘆く内村(久間田琳加)の解釈に俊平(西島秀俊)は感動する

後日、廃団のことを聞き、白石の想いを聞かされた俊平は1人ホールへ。全員で「ダダダダーン」の解釈について話し合った形跡を目にし、廃団が決まっても1人ティンパニーの練習をする内村の姿を見つけます。

定期演奏会は今度が最後。自分が参加すると最後になってしまうというトラウマを覚えている内村は、自分が参加しない方が良かったのではと思っていました。

自分のティンパニーのせいで優勝を逃した過去。楽譜と向き合うと緊張して真っ白になる内村は、「ダダダダーン」は人を追い詰める音、お前には無理だと言っている音に聞こえると伝えると、俊平は急に立ち上がり「面白い解釈だ」と返します。

第1楽章は自分を否定することが描かれている、途中明るくなるのは前に進まなくてはと思うから、そのあとはヤケクソのカラ元気で明るくする姿が表現されている…内村の考える「運命」を聞いて、俊平は彼女の楽曲への愛を感じて感動します。

KAMUI

これ、階段の下で響が聞いてるんですよね…きっと思うのは、このクラシックバカではないでしょうか。そこが魅力的だとも言えます。

指揮者は間違いを見つけて叱る先生ではなく、オケと一緒に作品を演じる仲間。ベートーヴェン先生が描いてくれた曲を演じてみませんか?
暗い表情をしていた内村ですが、俊平の言葉を聞いて笑顔になるのでした。

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ここで突然出てきた「アパッシオナート」良いシーンだったと思えます。
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動き出す父。再び舞台へ

ウィーンにいる間、俊平は何度も何度も響に手紙を送っていましたが、彼女は一通も開けてはいませんでした。2人で止まっていてどうするの?海にそう言われた俊平は再び譜面と向き合い、説明書を見ながらパンケーキ作りを開始。

翌朝、響がリビングに降りていくと、綺麗なパンケーキが出来上がっていました。

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お、おいしそうにふっくらしたパンケーキがそこに!食べたい!

演奏会当日。ガラガラの客席の袖でこれ以上演奏会をやっても意味がないと暗い表情を見せる楽団たちの前に、俊平はタキシードを着て登場。まだ3ヶ月ある。終わりが決まったオーケストラでもできることがある。音楽は人の心を救うことができると、俊平は彼らに伝え、再び指揮台の上に立ちます。

演奏の最中、1人の女子高生は何気なく晴見ホールへと足を運び、晴見フィルハーモニーの演奏を聞くことに。彼女を誘導するため、受付スタッフをしていた響が一緒にホールへ。女子高生は演奏に見惚れ、響は楽しそうに指揮をする父の背中を目にして眉を顰めるのでした。

拍手喝采の中、演奏を聞いていた二郎から「あの人がここで演奏をするのは、運命かもしれませんね」と話しかけられる響は、静かにホールを去っていきます。

その日の夜、苛立ちながら帰って来た響は自室にこもり、あの人は何も変わらないとふて寝。
そして、白石が自宅に帰ると、そこには志帆の姿があるのでした。

KAMUI

ん?あれ!?画家の仕事で海外へ行ったのでは!?あれ?不倫!?この衝撃に合わせて「ダダダダーン」はヤバいでしょ!

ドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』の次回に期待するもの

クラシック、父と娘を題材にしたドラマがついにスタート。俊平の料理のできなさに笑い、クラシックに対する考え方、音楽に没頭するすがた、そして楽しそうに指揮をする姿はとても魅力的でした。楽しそうな父と真逆で終始ムッとしている娘・響。事故にあったといいますが、正確に何があったのか語られるのはこれからになりそうですね。

廃団が決まったこのフィルハーモニーでこれからどんなドラマが起こるのか楽しみですし、白石の所にどうして志帆さんがいるのかも気になる!!!次週が楽しみです!

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