『サ道』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!サウナの本当の楽しみ方とは?サウナーの集大成

ドラマ『サ道』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『サ道』公式ページ

ドラマ『サ道』最終話のタイトルは「サウナとは?」。

サウナについて学んできた12話すべての集大成、サウナだけでなく“ととのうとは何か?”サウナーにとって大事な“核”となるお話!

ととのわなくなったナカタ(原田泰三)と共に、人生について深く考えさせられるストーリー展開は見ごたえ抜群です。

驚きと笑いとほっこりが同時に訪れたおしゃれなラストが心に響きます!

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『サ道』第12話(最終回)あらすじ

主人公・ナカタアツロウ(原田泰造)は、ある日を境にサウナ中毒になってから、全国のサウナに足を運んでいる。

突然ととのう事が出来なくなり苦悩していたナカタは、熊本県にある西の聖地「湯らっくす」を訪れたが、結局ととのえずにいた…。

ドラマ『サ道』第12話(最終回)あらすじ①

そんな最中、浴場を訪れたナカタの前をZのタオルを持った男が通りかかる…。

遂に蒸しZ(宅麻伸)と再会なるか!?

ドラマ『サ道』第12話(最終回)あらすじ②

そして、ナカタは再びととのう事が出来るのか!?今夜、ついに最終回!
出典:『サ道』公式ページ

【ネタバレ】『サ道』第12話(最終回)の感想

もう一生、ととのうことはないのかもしれない…

<私にサウナの楽しみを教えてくれた蒸しZを求めて熊本にやってきた。向かったのは、西の聖地・湯らっくす。>

ナカタ(原田泰三)のナレーションをバックに、第11話で登場した西の楽園・湯らっくすの施設映像が流れます。

湯らっくすの細部に至るまで考えつくされた“サウナーのためのギミック”によって、ナカタは「ととのい」に大きく近づきました。

ついに迎えた3セット目は、西の聖地がこだわり抜いて作ったメディテーションサウナ。そこは静かでほの暗く、西の聖地の名に相応しい完璧なサウナでした。

しかし、ナカタは完璧なサウナの入ったにも関わらず「ととのう」ことは叶いませんでした。

<もう一生ととのうことはないのかもしれない…。>

湯らっくすの休憩椅子に力なく座り、ひどくやつれた切ない表情を浮かべながら、脳裏に「サウナ引退」の文字がよぎります。

落胆したナカタは、ホームサウナ北欧のサウナ室で「サウナ引退式」を行う脳内妄想までしてしまいます。

くしゅん!クシャミと共に現実に戻され、気がつくとそこは湯らっくすの外気浴椅子。

ナカタは立ち上がると、何とも言えない面持ちで湯らっくすの浴室を後にするのでした…。

地元の美味しい食事が楽しめる湯らっくす2階はパラダイス!

サウナ北欧の食事処で、偶然さん(三宅弘城)とイケメン蒸し男(磯村勇斗)に、湯らっくすでも「ととのわなかった」と話しているナカタがいます。

「でも不思議とそこまで落ち込んでもいなくて。逆にすがすがしささえ、感じていたんですよね~。」

「それって“熱狂的なアイドルのファン”に似てますよね?アイドルが引退してくれてようやく日常が取り戻せた…みたいな。」

近いかもしれないとナカタが同意します。

ナカタはその後、そのまま湯らっくすに宿泊することにしたと話を続けます。

「湯らっくすは、サウナもいいですけど2階が特にいいですよねぇ~!」

家の隣にあったら毎日通うと豪語する偶然さん、大絶賛の2階部分が紹介されます。

<そこはまるで“高級スパリゾート”のようで、おしゃれで居心地のいい空気が流れていた。>

ナカタのナレーションと一緒に思わず二度見してしまうような空間が!

壁一面にいろんなマンガがずら~っと並ぶ本棚スペース、ヨガマットを敷いて行うホッとヨガの部屋&ハンモックに揺られて行うエアリアルヨガ室、照明暗めの落ち着くマッサージブース…大人のテーマパーク。夢のような設えです。

ナカタはまず“食堂”に向かい、ウーロン茶と麻婆豆腐定食を注文します。ご飯・お味噌汁・小鉢・揚げ餃子2個・こぼれんばかりに皿いっぱいに盛られた麻婆豆腐、目からも美味しい!が伝わってきます!

<豆腐がうまい!水が良いからだな…>

思わず目を閉じて噛み締めるナカタの恍惚の表情が印象的でした!

湯らっくすの代表取締役・西生吉孝さん登場!

<ラウンジのパソコンで、湯らっくすを調べていたときだった…>

ふと、横の席で清掃している男の人を見たナカタは「エッ!?」と驚いた様子で、大きな目をグッと見開きます。

なんとそこには、目の前のパソコン画面写真の人物…湯らっくすの代表取締役・西生吉孝さんがいました。

途端にぱぁっと目を輝かせ、ナカタは嬉しそうに笑います。

「サグラダファミリアみたいな完成しないお店のサウナバージョンをぜひやりたい!まだまだ、常に改善していきたいな…」

西生社長の言葉から飽くなき向上心が伝わってきます。

  • Q.なぜそんなにサウナにこだわるんですか?
  • A.2016年に熊本地震、すごく大きな地震があって…湯らっくすも営業できなかったんです。そのときに知り合いの方が「サウナカー」っていう移動式のサウナを持ってきてくださいまして、私もそれに入ったら地震によって感じていた不安感いっぱいだった気持ちがすごくスーッとなり「これやりたいな!」と思ったんです。

震災で折り重なってしまった湯らっくすのロッカーの写真。

サウナカーの前で西生社長とサウナ界のゴッドファーザー米田行孝さんが笑っている写真が西尾社長のお話の中に差しこまれました。

  • Q.MADMAXボタンって何でつけたんですか?
  • A.熊本は水が綺麗ですから、いっぱい出るんですよ。300リッターの水をバァーッと出して…その出てる様が映画『マッドマックス』最新版ですね。そういうイメージで。

「あれからとったんだぁ!うれしいな!」ナカタはMADMAXボタン誕生の謎が解け、映画通りのイメージに感激して少年のような表情をします。

  • Q.社長にとってサウナって何ですか?
  • A.“何も考えなくていい場所”ですかね。無になる…うん、そうですね。なかなかないじゃないですか!おじさんになってくると。
  • Q.社長、“ととのわないとき”ってどう思います?
  • A.ととのわないとき…そもそも私は“ととのう”と思ってサウナに入ってないんですね。サウナと水風呂に入った後、余韻に浸るといいますかね。映画でいうところのエンドロールです。ボーッと…何回もボーッとする。そもそもがお風呂屋さんて“ゆっくりしにくる場所”。それぞれあまり考えずに楽しんでいただければなというのが。

「あぁ…そうですね。僕、エンドロールで立っちゃうタイプだったから。」

西生社長の言葉に、ナカタは深い感銘を受けます。

<その後もマッサージチェアでよだれを垂らしたり、カウチベットで寝転んだりしていたら、ととのわなかったことなんてすっかり忘れ…気づいたら爆睡していた。>

ナカタが穏やかないびきをかきながら気持ちよさそうに眠っている姿が見えます。

蒸しZ(宅麻伸)に遭遇?「サウナとは」を振り返る名言たち

翌朝、よく眠れたナカタが伸びをしながらドミトリーから出てきます。

浴室に向かったナカタは、いつものように丁寧に体を清め、ゆったり浴槽に浸かります。

<それは起き抜けに、朝風呂を楽しんでいたときだった。>

1人の男がひたひたとナカタの前を歩いていき、背中にビシッとイイ音をさせて持っていたタオルを打ちつけます。

ピタッと張り付いたタオルには、なんと「Z」の文字!その男は、ゆっくりとした足取りで「メディテーションサウナ」へ入っていきます。

「えっ!?」

話を聞いている偶然さんの驚く声がします。

「目を疑いましたよ…」

未だに信じられないといった表情でナカタは話していると、「間違いない、蒸しZですよ!もちろん、後を追ったんですよね?」と北欧スタッフ赤井くん(荒井敦史)が興奮しながら話しに参加してきます。

「最初は戸惑ったんですけど、やっぱり後を追わずにはいられませんでしたよ。でも、中に誰もいなかったんです…」

「Zタオルの男」を追ってメディテーションサウナの扉を開けて入りましたが男はおらず、ナカタも「どういうことかわからない」と不思議そうに語ります。

<不思議なことに前日入ったばかりなのに、なぜか“初めて入ったような感覚”に陥った。そして、気づくとラドルを手にしていた。>

ナカタは、手にしたラドルからゆっくりとサウナストーンにアロマ水を注いでいき、と水が勢いよく蒸発する音がサウナ室の中に響き渡ります。

瞼を閉じたナカタは、今は亡き父が入って行ったサウナ室の様子を覗いたときの記憶が蘇ってきます。

次は、初めてととのいを体験した蒸しZ(宅間伸)との「みやこ湯サウナ」の光景が浮かび…次々と走馬灯のようにナカタの“サウナの思い出”が巡ってきます。

映像と共に、ナカタがサウナ愛溢れる人たちに必ず問うてきた「サウナとは?」の答えが脳裏に浮かんできました。

  • ニューウイング・吉田支配人「サウナは遊び場ですかね」
  • ゆ家和ごころ 吉の湯・店長「みなさんの憩いの場ですかね」
  • 熱波師・エレガント渡会さん「かっこよく言うと“人生”かなぁと思ってます」
  • 太古の湯 グリーンサウナ・オーナー加川淳さん「道楽でもあり、生きがいでもあり、仕事でもあり。“すべて”でしょうかね」
  • サウナしきじ・笹野美紀恵さん「歯ブラシみたいな感じで“生活に必要な不可欠なもの”です」
  • ウェルビー・米田行孝さん「サウナは人生ですよね…ととのうときもあれば、イマイチなときもある」

最後に浮かんだのは、蒸しZの言葉「若者よ。サウナを信じるな!」でした。そっと目を開けると、ナカタは蒸しZがすぐ近くに座っているように感じ、再び目を閉じると蒸しZが語りかけてきます。

「ととのうとは何か?ただの言葉だ。特別な状態を追い求めてはいけない。なぜなら、そんな状態はこの世に存在しないからだ。幸せを信じ、求めることが“幸せでない苦しみを生み出す”のだ。

「サウナとは“体をあたため、水風呂に入り、体を休める”…それだけのことだ。そこにあるのは“安らぎ”と“喜び”だけ。それ以上を求めてはいけない。あるがままに、その安らぎと喜びを感じていればいいのだ。サウナを信じるな!サウナを信じるな…」

蒸しZの言葉が聞こえなくなり、ナカタが再び目を開けたとき、彼の気配はしなくなっていました。

瞑想サウナから出て、深い水風呂で気持ちよさそうに300リッタ―の水圧を脳天に浴びたナカタの表情はどこか凜としていました。

外気浴椅子に座ると、ぐわ~んという“ととのい”一歩手前の高揚感が少しだけナカタに訪れます。ふぅと小さく息を吐いて、少し口角が上がって微笑むナカタがいました。

最後、蒸しZ(宅麻伸)の謎が全て解ける!

<私はそれからもサウナに通い続けている。偶然さんや蒸し男くんとは、相変わらず生産性ゼロの会話しかしていない。そう、以前と何も変わっていない。でも、一つだけ変わったことがある。それは前より“ととのう”ことに固執しなくなったことだ。>

公園で自ら「オロポ」を配合して作って飲みながら、ナカタはサウナ雑誌を読んでいます。

その後、何気なく歩いていた彼は、1軒のラーメン屋「ニューRAMEN」という中華料理のお店が気になり入ってみます。

「いらっしゃい!何にします?」

ラーメン屋のご主人が声をかけてきたとき、ナカタは驚きます。

トッププロサウナーっぽい男性・蒸しZ(宅間伸)が目の前にいたのです!

「蒸しZ…蒸しZですよね?」

「はっ?」

ナカタが勝手につけた愛称なので、もちろん「そうです!」と相手から返ってくるはずもありません。

実はタオルの文字は「Z」ではなく「N」。店名であるニューRAMENの“N”でした(笑)

ラーメンを1杯注文して食べ、すべてを悟ったナカタは全てが腑に落ちた表情でお店を後にします。

ニューRAMENを出たタイミングで、LINEのメッセージが届きます。

偶然さん「北欧集合で!」

笑顔で“蒸しZタオル”をバックから取り出したナカタに「もう必要ないだろう?」と言わんばかりの風がぶわっと吹き、タオルをどこかへ飛ばしてしまいました。

タオルを微笑みながら見送ったナカタは、再びホームサウナ北欧へ向かって歩き出しました。

『サ道』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ

最後の最後に「サウナ道」をしっかり示してくれましたよね!

ナカタ・蒸し男・偶然さんの外気浴3ショットの右下に<See you again in a sauna…>の文字が。

最終回のラストカットまで…どこまでお洒落なドラマなんだ!と感激しました。

笑って、知れて、ほっこりする、心が洗われてすっきり気持ち良くなるような“心がととのう”いいドラマでした!

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