海外ドラマ『サンタクラリータ・ダイエット　シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想！ある日突然の変化に唖然！ゾンビとなった妻の食欲に家族は迷走

ある日突然、大量のゲロを吐いて気を失って、目を覚ましたシーラは、なんと人食いゾンビと化していた！

ごく普通の郊外に住む家族のハモンド家が、妻のとんでもない「好物」に右往左往する『サンタクラリータ・ダイエット』。

ぶっ飛んだ設定のとんでもない展開なのに、おかしくて目が離せないホラー・コメディ。主演のドリュー・バリモアが、生き生き!?と楽しそうにゾンビを演じています。

生ける屍の旺盛な食欲にふりまわされる家族の団結はこれまで以上！ハモンド家の大きな秘密は、豪快なスプラッター。

それでいて明るく楽しいホーム・コメディの要素もある『サンタクラリータ・ダイエット』は、先が読めないクセになる作品です。

それでは『サンタクラリータ・ダイエット　シーズン1』をネタバレありでレビューします。

【ネタバレ】『サンタクラリータ・ダイエット　シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想

シーラの変化

シーラ(ドリュー・バリモア)とジョエル(ティモシー・オリファント)、16歳になる娘のアビー(リヴ・ヒューソン)のハモンド家は、カルフォルニア郊外のサンタクラリータに住む、ごく普通の家族。

出典:IMDB

お隣に住む警官リック(リチャード・T・ジョーンズ)と、もう片方のお隣に住む保安官代理のダン(リカルド・チャビラ)がいがみ合うにふたりに挟まれて、ちょっとややこしいけど、それ以外は生活も仕事も特に問題がなく順調です。

不動産会社で働くシーラとジョエルは、今日もいつもと変わらずお客様の内覧の案内中。

そんな中、シーラが前触れもなくお客様の前で、ドバーッと吐きはじめてしまいます。販売物件で、ジョエルもお客もドン引きするほどの大量のゲロとヘンテコな赤い玉を吐き出したシーラ。

意識を取り戻したシーラは、自分に脈がなく、黒い血が流れていることに気づきます。

ジョエルとアビーは、隣人ダンの連れ子で超常現象に詳しいオタク青年のエリック(スカイラー・ギソンド)を巻き込んでシーラの突然の変化に頭をかしげます。

シーラがアンデッド＝ゾンビとなってしまったのではないかと、エリックの見立てた通り、シーラはカタツムリを食べたり、生肉をむしゃむしゃと食べたりと、異様な行動をとるようになったのでした。

目にしたのは信じられない光景

出典:IMDB

物件の内覧中に、お客様の前でシーラが吐いたことで、シーラとジョエルは同僚ゲイリー(ネイサン・フィリオン)には顧客を奪われ、踏んだり蹴ったりです。

シーラの変化に、困惑するジョエルをよそに、ゾンビとなったシーラは、大胆不敵で怖いもの知らず、欲望のまま行動するようになり、性欲も旺盛。夫婦仲は、これまで以上によいのに、ジョエルは不安を隠せません。

そんな時に、自宅と訪ねてきたゲイリーに言い寄られたシーラは、ゲイリーの傲慢な態度に腹をたて、衝動的にゲイリーの指を食いちぎり、殺してしまうのでした。

何も知らずに自宅に戻ったジョエルが目にしたのは、一心不乱にゲイリーをむさぼり食うシーラの姿。

信じられない妻の姿にジョエルは唖然とするのでした。

みなぎる活力、旺盛な食欲

自宅の庭でゲイリーを殺したことで、シーラとジョエルは夜中に死体の処分に走ります。

芝生の大量の血をみたアビーとエリックに、シーラのしでかしたことはあっという間に知れることとなり、4人は否が応でもシーラのゾンビ化の秘密を共有する運命共同体になったのでした。

そして深夜に、芝生に残ったゲイリーの大量の血を消すジョエルとシーラの姿を、隣人ダンが目撃していたことはあとになって問題を引き起こします。

アンデッドとなったシーラは、活力がみなぎり、仕事にも人間関係にもぐいぐい強気なシーラ。

ただゲイリーを食べて以来、人間以外の肉を受けつけられず困ってしまいます。

ジョエルは、シーラの突然変異の秘密を探ろうと奔走し、お腹を空かせる妻に頭を抱えるのでした。

家族で乗り切ろう

シーラが衝動的に殺してしまった嫌なヤツを、冷凍保存して謎のスムージーとして飲んだり、食べたりすることで、毎日の食事問題を解決したシーラとジョエル。

几帳面で潔癖、堅苦しい教育ママだったのに、すっかり人が変わってしまったシーラに、ジョエルとアビーは、ビビりまくり、父と娘は大パニック。

それでも、家族の一大事を一緒に乗り切ろうとシーラを見捨てることはありません。

シーラの原因不明の変化を、突き止めようとアンティーク・ショップをめぐるジョエルは、16世紀のセルビアのポジカ村で起きた食人事件を探しあてます。

そして、シーラの異常行動の治療法が書いた本がどこかに存在すると知り、その本を探し出して、治療法を見つけることに期待をするのでした。

そんな時に、ジョエルの周辺を嗅ぎまわっていた隣人の悪徳保安官のダンは、庭に落ちていたゲイリーの中指を見つけ、そのことをネタに、脅されたジョエルは、うっかりシャベルでダンを殴り殺してしまいます。

犯罪者から金やコカインをかすめ取り、それを隠す悪徳警官と言えども、法を執行する立場の人間を殺したことで家族は大慌て。

シーラのとんでもない食欲と、アビーの機転で、ダンが何者かに連れ去られたと、その場を乗り切ったハモンド家でしたが、危ない橋を渡り続けるのにハラハラがとまりません。

崩壊しはじめるシーラの身体

ダンの事件の後、シーラの身体に異変が起こり始めます。足の小指がもげ落ち、目玉が飛び出る異常に、さすがのシーラも不安になってきます。

崩壊していくシーラを心配して、古代セルビアの書籍をどうしても手に入れたいジョエルは、エリックの助けを借りてオタクの集まる「超常現象展」に乗り込みます。

そこでセルビアの本をもつ、元国立疫病センターの科学者でウィルスの第一人者コーラ・ウルフ博士(ポルティア・デ・ロッシ)の名前にたどりつき、シーラの異常事態の解決のいとぐちを見つけたのでした。

シーラもまた、野生化して壊れていく自分を目にして、アビーのそばに出来るだけ長くそばにいたいと、娘のためになんでもすると決心をするのでした。

『サンタクラリータ・ダイエット　シーズン1』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『サンタクラリータ・ダイエット　シーズン1』をレビューしてきました。

ゾンビ・コメディ

『サンタクラリータ・ダイエット』は、ハートウォーミングとさえ言えてしまう、なんとも奇妙でユニークなシットコム。

ある日突然、人食いゾンビと化したシーラに家族は大慌て！第一話から、人をぼりぼりむさぼり食い、血だらけのドリュー・バリモアに度肝を抜くのだけど、なぜかそこで大笑いします。

最初からふりきったスプラッター描写で、嫌悪感さえ持ちそうな展開のはずなのに、それを帳消しにするのは、好感度抜群のメイン・キャストたちの力技です。

そうは言っても、血やグロテスクなシーンが苦手という人にはお勧めしません。

血は流れ、内臓は飛び出し、指や足をぼりぼり食べるドリューが、ちょいちょい出てきてグロテスクだから…(笑)

人に知られてはならない、絶対の秘密をもった家族の団結も魅力の『サンタクラリータ・ダイエット』。

人食いゾンビが主人公で、モラルもへったくれもない不謹慎なコメディなのに?!ついつい面白くて一気見してしまった中毒性のある番組でもあります。

妻のシーラをこよなく愛するジョエルに、家族の秘密に刺激に感じる娘のアビー、アビーに恋する隣人のオタク青年のエリックと、メイン・キャストは、どこにでもいるいいヤツばかり。

シーラにふりまわされ、やることはとんでもなくなる一方だけど、面白いから許せちゃいます。そして、シーラに食われる奴は、皆アカンやつばっかりなので、そこもよしとしましょう。

コメディとしての王道を、きちんといく『サンタクラリータ・ダイエット』は、ゾンビ・コメディ。シーズン２は、すぐにでも見たくなるそんな展開です。

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