『サムライマラソン』あらすじ・ネタバレ感想！豪華キャストが揃った時代劇×マラソンの斬新ストーリー

ネットの評判は正直最悪で、ここまで酷い採点の平均はそうそうない。なんと8割以上の方が悪い評価を下しています。

サイトの結果だけで判断するなら観ないと言う選択肢をしがちですが、どこが良くてどこが悪いのか。

褒めすぎず、非難しすぎない中立の立場でジャッジしたいと思います。

ポイント

時代劇×スポーツを組み合わせた歴史映画
斬新なストーリーが見どころ
風光明媚な風景が美しい

原作が存在するので、著作までに留めておいても良かったのかも知れません。

わざわざ映画化する必要性があったのかは、少し疑問です。

それでもせっかく映像化されたので、本作『サムライマラソン』についてレビューしていきます。

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1.『サムライマラソン』作品情報
2.『サムライマラソン』あらすじ
3.『サムライマラソン』みどころ
4.『サムライマラソン』を視聴できる動画配信サービス
5.【ネタバレ】『サムライマラソン』感想レビュー
6.『サムライマラソン』まとめ
7.『サムライマラソン』をフルで見れるVOD一覧

『サムライマラソン』作品情報

出典:映画.com

作品名	サムライマラソン
公開日	2019年2月22日
上映時間	104分
監督	バーナード・ローズ
脚本	斉藤ひろしバーナード・ローズ山岸きくみ
原作	土橋章宏
出演者	佐藤健小松菜奈森山未來染谷将太青木崇高竹中直人門脇麦豊川悦司長谷川博己
音楽	フィリップ・グラス

『サムライマラソン』あらすじ

長きにわたり鎖国をしてきた日本に、アメリカから海軍総督ペリー（ダニー・ヒューストン）が黒船でやって来る。

彼と面談した幕府大老の五百鬼祐虎（豊川悦司）は、開国を迫られる。

一方、安中藩主の板倉勝明（長谷川博己）はペリーが口にする和親条約というのは名ばかりで、アメリカの本当の狙いは日本への侵略だと疑っていた。
出典:シネマトゥデイ

『サムライマラソン』みどころ

江戸時代に行われた「安政遠足」を題材にした、土橋章宏の小説を原作に描く歴史ドラマ。

現在の群馬県安中市にあった安中藩で催された遠足大会にまつわる物語を活写する。

佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、豊川悦司、長谷川博己らが出演。

メガホンを取ったのは『アンナ・カレーニナ』などのバーナード・ローズ。
出典:シネマトゥデイ

『サムライマラソン』を視聴できる動画配信サービス

『サムライマラソン』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

注意点

動画の配信情報は2019年9月1日時点のモノです。
動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

無料期間中の解約も可能ですので、本作が少しでも気になっている方は、ぜひ無料期間を上手にご利用ください。（※他にも面白いコンテンツが豊富で、ほとんどの方がご継続されるほど満足度の高いサービスです！）

【ネタバレ】『サムライマラソン』感想レビュー

『サムライマラソン』の率直な感想から

本作は、日本ではじめてマラソンが行われた幕末が時代設定です。

そもそも、マラソンは紀元前から行われているスポーツだそうです。

江戸時代におよそ200年続いた鎖国。ペリーの来航を機に、藩士を鍛えるためにマラソンを行ったと言われています。

映画『サムライマラソン』は、当時のマラソン大会＜安政遠足＞が開催された裏側で、藩主暗殺が計画されていたという物語。既成概念に囚われない新しいストーリーでした。

果たしてこの映画のジャンルは、時代劇なのか、アクションなのか、コメディなのか、シリアスなのか。

考え方や捉え方で人それぞれ変わるような、今までにない作品です。

確かに、人が言うようにツッコミどころもたくさんあります。

本題のマラソンに入るまでのエピソードが無駄に長い。映画が始まって、50分経たないと走り始めないのです。

観る前の想像では、冒頭からもっと大会が行われるものばかりと思っていました。

また、マラソンを題材にするのであれば、少し話が弱い気がします。

この作品を好んで観る人は、時代劇が好きか、マラソンが好きかに分かれそうです。

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まるでバトルランナー、死のロングウォークのよう

この小見出しタイトルは、アメリカのホラー作家スティーヴン・キングの小説名です。

なぜここで挙げたかと言うと、映画『サムライマラソン』のストーリーの構成がとても似ているからです。

まさに、本作がキング作品を土台にしたような物語になっているのが見どころなのです。

行きはマラソン、帰りは戦と言うキャッチコピーでも分かるように、なぜか競技の途中で殺し合いが勃発してしまうのです。

藩士たちは、藩を守るために、マラソンの最中から血で血で争う死闘が繰り広げます。

スティーヴン・キングの『バトルランナー』では、テレビの番組内で凶悪犯と警察の生きるか死ぬかの、生き残りを賭けたゲームが展開されます。

『死のロングウォーク』では、10代の少年たちが決められた道をひたすら歩くだけ。

ただ、この競技にはルールがあり、一定の速度で歩かないと警告を受けます。

累積されれば軍隊から射殺されてしまうと言う過酷なゲームです。

余談ですが、前者の『バトルランナー』はすでに映画化もされています。後者は現在、映画化に向けて制作中らしいです。

映像として本作『サムライマラソン』と観比べてみるのも、楽しみですね。

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登場人物の際立つキャラクター

作中のマラソンの目的は、優勝すれば何でも望みを叶えてくれる競技として行われました。すごく滑稽なレースです。

本作では、物に釣られてしまう人間を描いています。

何もなくても、体を鍛えるために頑張ればいいのにと、私は思ってしまいました。

やっぱり人は目に見える、見えない関係なしに見返りを求めてしまう生き物のようです。その点は、今も昔も変わらない既成事実です。

そんな一風変わったマラソン競技に参加するメンバーもまた、実にエキセントリックな人物が集まっています。

マラソン大会に集うのは、一癖も二癖もある登場人物たち。彼らの目的はみんな同じです。

競技に出場して優勝を狙うこと。叶えたい望みは、一人一人違います。

たとえば、芸術の才能があっても、絵を学ぶ夢を父親から反対された女性が江戸に向かうために男装してマラソンに参加する人物も描かれる。

また、マラソンに優勝してお姫様と結婚しようとする高慢な男や、誰もが認める俊足の足軽。

他には、幕府から藩に送り込まれたスパイ。

安政遠足で起こった安中藩の非常事態に対応するため、奔走する人物が登場します。

個性豊かな人々が、マラソン大会に参加して大活躍します。

中には、近道をしたり、籠に乗って手下に運んでもらったりと、反則をして勝とうとする者まで現れます。

そういう人間の浅はかな部分は、現在に至るまで変わりません。

作品の見どころは、この多彩な登場人物にあります。

あらゆる人物の視点から、マラソンや戦を観たり、考えたりできるのが魅力でしょう。

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ロケ地の美しさ

そして最後に本作の一番の見どころは美しい田舎の風景ではないでしょうか？

映画全体を通して、麦畑や森の中の風光明媚な景色が風情ある映像に仕上がっています。

日本にも、まだまだ壮麗な場所があることを改めて認識させてくれます。

まるで、その場所に行ったかのような錯覚を与えてくれます。

いったい映画のロケ地はどこなのか、作品を観ながら気になったので調べてみると、山形県庄内エリアと言うことが分かりました。

数百年も昔の風景を再現するには、山形県が適しているのかもしれません。

他の田舎に行っても似たような景色を見れそうですが、山形には山形にしかない素晴らしい田園風景が広がるのでしょう。

その景色が、時代劇の設定に適していると思えるのです。

また、金色に広がる麦畑がまばゆく見えました。

一面に広がる麦畑が鮮血で真っ赤に染まる場面なんて、もう特に印象に残っています。

視覚に与える黄と赤の対照的な色使いが目に焼き付いて離れません。

この美しい風景を堪能できるのは、山形県庄内エリアのみです。

それを分かって、この地域を映画のロケ地に考えた制作者たちの熱意が伝わってくるようです。

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『サムライマラソン』まとめ

『#サムライマラソン』
メディア情報を更新しました✨

2月上旬シネマスクエア森山未來さんインタビュー
2/12 awesome! 小関裕太さんインタビュー
2/16 Omosan STREET 小松菜奈さんインタビュー
2/19 週刊朝日佐藤健さんインタビュー

などなど📚
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— 映画『サムライマラソン』公式アカウント (@samuraimarathon) January 23, 2019