アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第8話あらすじ/ネタバレ感想!妖怪の村へとたどり着く悟空たち。三蔵一行じゃなくなった彼らが思うことは…

© 峰倉かずや・一迅社/最遊記RE PROJECT

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三蔵と別行動をすることになったため、ほぼ無一文となった悟空、悟浄、八戒。アルバイトをしてみるも長くはもたずに行倒れ。彼らが次に目を覚ました場所は、妖怪達の村でした。暴走をしていない彼らと平和に暮らす悟空たちですが、その村には人間との間に深刻な問題を抱えていました。

一方三蔵はヘイゼルとガトと共に行動。斉天大聖のことを吹き込んだのは誰かと聞きますが…。

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アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第7話のあらすじと振り返り

目の前で悟空を無惨に殺されたことで、我を忘れてしまった三蔵。八戒と悟浄が応急処置を施している中、悟空に致命傷を負わせた相手を殺すと言って、どこかへと言ってしまいます。

八戒の気功術では手遅れ。そこで、金鈷を外し、斉天大聖の能力を開放して回復する試みをします。大地のエネルギーを吸収したことで悟空は一命をとりとめましたが、暴走する悟空の動きを封じるため、悟浄と八戒は奮闘。ヘイゼルがガトに命じて殺すように言うも、まるで歯が立ちません。そこで八戒は、自分の妖力制御装置を外し、妖怪の力を開放して悟空と対峙。ダメージを負わせることが出来ても、大地のエネルギーを吸収して回復してしまいます。

雷を呼ぶ悟空の力を利用し、ガトの銃に雷を集め、八戒の力で蔓を伸ばし、悟空を感電させて気絶させることに成功。

今までに考えたことのない純粋な殺意に飲まれた三蔵がこの光景を目にするも、悟浄は彼を無視し、悟空と八戒を抱えて去っていくのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第8話あらすじと感想

何かが壊れるおとがした

「そのとき、何かが壊れるような音がしたんだ」

三蔵の目の前で意識を失いゆく記憶だけ残し、目を覚ました悟空。ダメージを受けたことは覚えているものの、自身の身体に気づかないことを不思議がります。

自分が目を覚ましたと八戒は喜びますが、彼が足を引きづっていることにすぐに気づき、悟浄の笑顔にも違和感を覚える悟空。三蔵はどこに行ったのかと聞くも、悟空が目の前で死にそうな時にほったらかしてどこかに行ったのだと怒りをあらわにする悟浄。三蔵だって動揺していたのだとフォローをするも、悟浄の怒りは収まりません。

去り際ヘイゼルに話しかけていたという話を聞いて焦る悟空は、三蔵を探しに行こうとします。まだ万全の状態ではないため、八戒は悟空を止めようとするのですが、払いのけただけで八戒が倒れたことで、それは自分が暴走して攻撃してしまったためだと悟空はすぐに気づきます。

自分のせいだと責める悟空。すると八戒は、「弱音なら聞きたくありません」と返します。

自分の不甲斐なさに嘆く悟空は、自分達はこんなに脆かっただろうかと膝をつくのでした。

KAMUI

自分が暴走すると仲間の誰かを傷つけてしまう。それが不甲斐ないと思う悟空の純粋さ。そして、過去に三蔵に置いて行かれそうになって悲しい思いをしたことがあるからこそ、今の事態もとっても辛いと言えます。

三蔵と別れて西へ向かうことの問題は…

悟空たちと離れ、ヘイゼルと同行する三蔵は「斉天大聖」の話は誰に聞いたと問い詰めます。しかし、ヘイゼルはすぐに話すことはせず、一緒にいたら色々なことを話せる中になるでしょうと言ってはぐらかします。

その頃悟空たちは次の村へとジープを走らせます。思いつめていた悟空の肩の力が抜け、いつものように空腹を訴え始めた時、とある問題が明らかになります。

ご飯を食べたいと思っても、日ごろ三蔵がもつ天界から渡されているクレジットカードがないため、ほぼ無一文の3人。お金を出したってもわずかな金額しかなく、3人はアルバイトをすることとなるのでした。

KAMUI

大食らい、大酒の三蔵一行。そのカードの明細額は計り知れません。三蔵様がいないとこういう弊害が起こるということなんですね。しかも悟空が三蔵の飯の心配をしている頃、彼は豪華なステージを前に、茶漬けが食べたいとぼやくところとかが面白すぎます。

妖怪の村、人間の町、オアシス

飲食店でアルバイトをするものの、3日も立たずにクビになった悟空たち。砂漠の中で野垂れ死にかける彼らですが、名もない妖怪の兄妹に救われます。

KAMUI

いい年した男3人がバイトを3日でクビになるって…だいたい予想はつくんですよね。悟空が食材とか料理食べちゃうとか、悟浄がお客さんナンパして仕事にならないとか…。

危うく人間だったら彼らのご馳走になるところだった3人は、この妖怪の村で働くことに。果物売りが型にハマり、順調に食い扶持を見つけるのでした。

平和に暮らしているように見える妖怪達。しかし、彼らは砂漠にある水を人間たちに奪われ、にらみ合いの日々を続けている状況。そのため彼らは人間の町の向こう側まで水を汲みに行き、なんとか暮らしています。

その頃、三蔵・ヘイゼル・ガトの3人は人間の町に到着。オアシスを囲んで町を作る人間たちは3人を歓迎し、自分たちに力を貸してほしいと言うのでした。

KAMUI

妖怪3人は妖怪の村に、三蔵たちは人間の町に。対峙する双方からの視点で物を見ることになるこの構成は今までなかった光景。

妖怪は“生まれ変わる”

今まで妖怪達と闘ってきたため、優しく歓迎されるこの光景に違和感を覚える悟空。自分たちと今まで対峙してきた紅孩児を「アイドル」とほほを染めて語る妖怪の妹。ちゃんとした妖怪にはそう見えるのかというと「あんたたちは生まれ変わってないのか?」と妖怪の兄に言われます。
それは暴走するという意味ではなく、錯乱状態に陥ったのちに意識が戻り、世界がまるで変っていることに気づき、人間がただうまそうな肉にしか見えなくなるという、眠っていた野性が目覚めるということ。

「妖怪なんだから、早く本当の姿になれるといいね」と、妖怪の妹に言われた悟空は、本当の姿があるならば、今の自分は何だろうと疑問を抱き、妖怪と対峙しなくなったことで、自分達今「三蔵一行じゃないんだ」と、しみじみ思うのでした。

KAMUI

過去には悟浄が3人から離れて行動したことがありましたが、こういうしんみりした状況にはなりませんでした。むしろ大喧嘩して大変面白い事態。三蔵様の存在感の大きさを感じますね。

それからも悟空、悟浄、八戒の3人は村の人たちの仕事を手伝いながら、穏やかな日々を過ごすのでした。

水が枯れたことで沸き上がる妖気、戦争の予感

砂漠の真ん中に町を作る人間たちは、水がなくては生きていけない。だからオアシスを囲んで町を作ったが、妖怪達は外れに集落をつくり、自分達を脅かしていると話す町の有識者。ヘイゼルはこれに同調するが、三蔵は1人彼の言葉に違和感を覚えます。

その頃妖怪達の村では水が枯れてしまったという深刻な状態に陥ってしまいました。人間たちからオアシスを取り戻せば……そう考え始めた妖怪達の妖気が高まっていくと、悟空は襲撃を止め八戒は車で遠くの水場まで水汲みをするからやめるようにと言います。

これを受け入れた妖怪達。しかし、悟空たちよそ者がいつまでも水汲みをしてくれるわけではない。いずれ人間たちとは決着をつけなくてはいけないと、妖怪の兄は言うのでした。

KAMUI

資源の取り合い。これ、漫画の中だけのお話しでしょうか?って思っちゃいます。

アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』の次回に期待するもの

人間と妖怪が隣り合わせで生活をしている環境に飛び込んでしまった三蔵一行。人間には人間の言い分があり、妖怪には妖怪の言い分がある。

視聴者目線だと両方見ることが出来るが、一方だけだと見えないものもあるんですよね。だからヘイゼルは妖怪を滅ぼしたいと言っている人間の言葉に同調、無理ないなぁって思います。逆にこれで怪しいという三蔵様の勘が素晴らしい。

いずれは戦争をしなくてはいけないというこの状況。争いなんて辞めてほしいという悟空たちの言葉は果たして報われるのか…。

そして、妖怪の兄妹の声優さんが浪川大輔さんと坂本真綾さんて豪華さ。
浪川大輔さんは過去にも最遊記で重要なキャラクターの声をあてていらっしゃったんですが、まさかここに出てくるとは…。

名前はないがこの豪華キャスト。このお話の重要性を暗示しているといえるでしょう。

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