強襲により瀕死状態となってしまった悟空を治癒しようと悟浄と八戒が必死で手当てをする中、殺意に満ちた三蔵は悟空の元を離れ、どこかへと行ってしまいます。
このままだと悟空が死んでしまうと分かった八戒は最後の賭けを提案します。
それは、悟空の金鈷を外し、斉天大聖の姿にすること。これに賛同した悟浄は、悟空の制御装置を外します。すると…
一方、悟空を殺そうとした存在を殺すため彷徨う三蔵の脳裏には、過去のある出来事が蘇ります。
目次
アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第5話のあらすじと振り返り
三蔵一行が次に辿り着いた町では、黄色の目をした人間があちこちいることに気づきます。自分が死んだときどうするか、大事な人が死んだとき、生き返らせたいものかと、一行はそれぞれ考えます。
悟空が斉天大聖だと考えるヘイゼルは、彼の金目を確認。悟空よりも烏哭の方が危険だろうと考えるガト。するとヘイゼルは、烏哭と出会ったときのことをガトに話し始めます。
ヘイゼルが再び自分たちの前に現れた事、斉天大聖という言葉をどこで聞いたのかが気になる三蔵が1人外で煙草を吸っていると、悟空がやってきて、あらためて命について考え始めます。自分が死にそうになったら蘇生させてほしいかと三蔵が問いかけると「俺はいいや」と返す悟空。
そして、三蔵が背むけて間もなく、悟空の声が途絶えます。振り返るとそこには、どこからかわからない攻撃を食らい、倒れる悟空の姿が…。
【ネタバレあり】アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第6話あらすじと感想
烏哭の気配を察した三蔵は、瀕死の悟空をよそにどこかへと
見えない攻撃により、目の前にいた悟空が重症。烏哭と思われる黒い気配を感じた三蔵は、悟空を抱えたまま動き出すことが出来ません。物音を聞きつけて駆け付けた悟浄と八戒が悟空の治療に当たろうとしますが、気が動転している三蔵がなかなか彼を手放すことをしません。八戒に頬を叩かれてハッとし、悟空を手放す三蔵。2人が必死に治療するも、止血の目途がたたない悟空を見た三蔵は「アイツを殺す」と言って、その場を去ってしまうのでした。
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悟空を蘇生する最後の賭けに出る悟浄と八戒。事態は最悪な方向に…
悟浄が止血し、八戒が治癒を施してもすでに手遅れ。だからこそ八戒は、ここで大きな賭けに出ます。悟空の頭の金鈷を外して斉天大聖に戻し、妖力による回復を狙うというのです。
これに同意した悟浄は意を決して金鈷を外すと、すぐさま悟空は屋根の上へ。大地を震わせ、そのエネルギーを吸収したことで、悟空は一命をとりとめました。…が、悟浄と八戒は、ここから暴走した悟空を命がけで止める戦いへと身を投じるのでした。
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体力を取り戻した悟空は町の中を暴れまわろうとし始めます。これを止めようと八戒と悟浄は応戦しますが、力の差は歴然。そして、斉天大聖の気配に気づいたヘイゼルが、ガトを連れて登場。悟空の本当の姿を目にしたヘイゼルは、ガトと共に斉天大聖となった悟空を殺そうとしますが、銃弾をすべてつかみ取ってしまう上、一瞬にしてガトの片腕を切り落としてしまいます。
今度はきちんと止めるために…
力を開放した孫悟空を誰一人抑え込むことが出来ないこの状況に焦るヘイゼル。そして八戒は、自身の耳に付けているカフスに手をかけます。悟空の暴走を止めるためには、自分自身も力を開放しなくては無理だと考えた八戒は、自分が暴走した時には止めてほしいと悟浄に託し、妖力の制御を外し、妖怪の姿と化します。
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マイナスの波動が強くなっている地にいる今、一度妖怪になれば暴走化が増し、元には戻れなくなる可能性を三蔵から忠告されていた八戒。大ダメージを与えることに成功するが、悟空はすぐさま大地のエネルギーを吸収して回復してしまうのでした。
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純粋な殺意
今沸き上がる殺意を俺は知らない。こんなにも純粋な殺意を…俺は知らない。
師・光明三蔵が妖怪に殺された時は、自分の不甲斐なさでいっぱいだった三蔵。その時抱いた殺意は、自分へ向けたもの。そして三蔵は、やらなければ殺されるという想いで生きてきた過去をふりかえります。
10年前、寺を降り、慶雲院へとたどり着いた三蔵は、命がけの旅をしてきたため、寺院内でもなかなか休むことが出来ずにいました。
常に誰かに狙われる日々。月の光が重いと感じて苦しみ、部屋に籠る日々。気を使って若い僧侶が様子を見に来ますが、とっさに拳銃をむけたことにより、怖がられてしまいます。そんな人を寺院内に置いておいていいものか……そんな言葉が耳に入ると、三蔵は夜な夜な陣から出ていこうとします。
月にでも帰るのかと言って煙草をふかしながら声をかけてきたのは、慶雲院大僧正・慈覚。自分のような血生臭い人間を捕まえて最高僧だと言ってくることに反吐が出るという三蔵に対し、人の命なんてものは燃え尽きたらあっけなく煙になって消えてしまう。それを背負うってことは煙を肺までのみ込んでやること。そうやって真っ黒になった肺がおまえの業だと。
生きている以上誰もが血にまみれている。だから、血生臭いというならばそれは自分の血の匂いだろうなと言って、慈覚は三蔵に煙草を投げて、彼を見送るのでした。
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遠くから慶雲院で煙が上がったことに気づいた三蔵は、自分を狙って襲撃されたのではと思い引き返します。すると自分が玄奘三蔵だと言って慈覚が応戦。結果、敵と刺し違える形で命を落とし、三蔵はその現場を目にするのでした。
年には勝てないかと言って死に際に一服する慈覚に対し、たばこの吸い過ぎだと憎まれ口をたたく三蔵。すると慈覚は、光明にそっくりだと言い出します。もういい加減、双肩に重すぎるということはないだろう、あとは頼んだと言って、慈覚は息を引き取るのでした。
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八戒の命がけの戦略で事態は収束。戻って来た三蔵に悟浄は…
力を増し、笑いながら雷を自在に落とす悟空。悪ふざけが過ぎると言って八戒が攻撃を仕掛けますが、悟空は相変わらず子供のような笑顔で八戒を振り回します。
一時的に形成が逆転し、八戒が悟空の顔面を何度も殴りつけ始めると、彼が纏う妖気にも変化が…。正気を失っていることを察知した悟浄は、八戒を抑え込み、彼を元に戻すのでした。
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八戒に殴りつけられても、大地のエネルギーを吸収する悟空。すると八戒は、ヘイゼルに魂のストックはあるかと聞きます。
雷を呼ぶ悟空。するとそれは、拳銃を天高く振り上げたガトに流れ、妖怪と化した八戒が張り巡らせる蔦を伝い、悟空へと流れていきます。結果、悟空は感電して気絶。悟浄が金鈷をはめて元へと戻すのでした。
無理をした八戒に心臓マッサージを施す悟浄。八戒を死なせずに済んで安心する悟浄は、戻って来た三蔵をよそ目に、2人を抱えて去っていくのでした。
「悪ぃな。両手が塞がっちまって、テメェをぶん殴れねぇわ」
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アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』の次回に期待するもの
まさか慈覚のお話まで盛り込んでくるとは思いませんでした。慈覚にあれこれ言われたことで吹っ切れた三蔵様が今の高圧的な鬼畜生臭坊主へとなったので、彼にとって結構なターニングポイントなんですよね。それをこの悟空を殺そうとした人物への殺意と重ねるシナリオ構成は素晴らしいと思いました。
取り残された三蔵様。このあとヘイゼル達と行動をし、妖怪3人とは別々に…。この新しい展開で何が起こるのか楽しみですね。
原作を知っているからこそ行ってしまうのですが、ここから2週が色々と考えさせられる回です。別名、悟空の初恋編。ついにきたぁぁぁぁ!という気持ちでいっぱいなので。レビューもお楽しみに!