突如目の前に現れた烏哭三蔵との再会を喜ぶヘイゼル=グロース。過去の話をしていると、烏哭三蔵の口から「斉天大聖」という言葉が…。
一方三蔵一行は、いつものように妖怪の襲撃に遭うのですが、妖怪の介入を受けない村へと非難。妖怪に怯えることなく賑やかな町なのですが、その中で悟空たちが目にしたのは、驚くべきものでした。
目次
アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第3話のあらすじと振り返り
妖怪を対峙し、人質の奪還に成功した一行は、このことを町の人たちに報告しに戻るのですが、妖怪の子供を見つけ、ヘイゼルは車を止めるように言います。何も危害を加えてこない子供の命まで奪わせまいと、八戒はこれを拒否。
妖怪を殺し、その魂を死んだ人間の蘇生に使うことに反対する悟空でしたが、流行り病で死にかける子供を目の前にふと魂があればと思ってしまい、そんな自分に苛立ちます。
妖怪などこの世からいなくなってしまえばいいと思うヘイゼルと対立する悟空・悟浄・八戒。妖怪の暴走はマイナスの波動によるものだと説明すると、自分達が蘇生実験を止めるのが先か、ヘイゼルが妖怪を殲滅させるのが先か勝負しようと悟空が告げます。
一旦別れ別れになった三蔵一行とヘイゼル。すると、ヘイゼルの前にはうさぎの中から経文を取り出した烏哭三蔵法師の姿が…
【ネタバレあり】アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第4話あらすじと感想
再会。ヘイゼルと烏哭三蔵法師
ヘイゼルの前に突如現れた烏哭三蔵法師。ヘイゼルが幼い頃に2週間ほど彼のいた協会に身を寄せていたこともあり、烏哭三蔵とは知る仲。再開を喜ぶも、烏哭三蔵はヘイゼルの口から彼の育ての親であるフィルバート司教の死を聞かされ、残念がるのでした。
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聖なる力で守られた町
次の町に辿り着く寸前、妖怪に囲まれてしまった三蔵一行。警戒するどころか飽きを感じていた一行ですが、町の人に呼び止められ、一行が町の中に入った途端、妖怪達は諦めて去っていきました。
蒼真(そうしん)という道士が町の長になってからは、彼の結界により、妖怪達が入ってくることはできない説明されますが、悟空・悟浄・八戒が町に入ることが出来ることにより、内心では嘘だと見抜く一行。しかし、平和に過ごすことが出来ることで、一行はしばしゆっくりしようと考えます。
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今更ながら、天地開元経文と斉天大聖について
宿について一息すると八戒が三蔵に、天地開元経文について問いかけます。今更な話だと呆れられながらも、詳しいことは語られていないことで、三蔵は口を開きます。
天地開元経文は5つあり、玄奘三蔵が持つ「魔天経文」「聖天経文」の他に「有天経文」「無天経文」「恒天経文」があること。それぞれが代々三蔵法師の位につくものに受け継がれること。
魔天経文が魔を払うように、他の経文もそれぞれ固有の力を持っていると告げると、組み合わせ次第で色々出来そうで面白そうと悟空は笑顔を浮かべます。しかし、5つが揃えば何が起こるかわからない。そのため三蔵法師は各地に散らばり、合わさないようにしているのだと告げられるのでした。
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その頃ヘイゼルは、烏哭三蔵にフィルバートの最期を語ります。モンスターに殺されたことを話すと、この桃源郷にもそんな規格外のモンスターがいると烏哭三蔵法師
は話します。
「斉天大聖って知ってる?」
斉天大聖というのは、妖力制御装置を外した悟空のことです。頭の金鈷が取れたり壊れると斉天大聖になって暴走しだすんですよね。…のちに暴れるフラグだったなと気づくことになります。
今更ながら、天地開元経文と斉天大聖について
蒼真に呼ばれ、ゆっくりとしていったらいいと言われた一行。悟空と悟浄は平和に栄える町でしばし羽目を外し、遊んでいこうと考えます。八戒は監視役として2人につき、三蔵は1人部屋へと戻ります。
妖怪達が町に攻め込んでこないのは、蒼真の力ではなく、が食料などの物資を妖怪に支給する代わり、旅人という生贄を差し出すという条約を結んでいるからにすぎません。そして、次の贄は…。
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おいしいご飯を食べ、酒を飲み、町を堪能する悟空・悟浄・八戒でしたが、羽を生やした珍しい妖怪を見世物にしている光景を目にしたとたん、彼らは食べ物に混入されていた睡眠薬により意識を失います。その頃三蔵は、蒼真に呼ばれ、村の人々のためにと言われ、妖怪達が巣食う地下へと落とされてしまうのでした。
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それぞれの生き方、それぞれの選択
眠らされて牢屋に閉じ込められた悟空・悟浄・八戒の3人。蒼真の本当の狙いを知った3人は、三蔵を探すため、牢屋から脱出をはかります。力では開けることが出来ない牢でしたが、八戒が常日頃趣味としていた通信教育で得たピッキングスキルに寄り脱出。
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妖怪達との攻防で負傷しながらも出口を見つけた三蔵だったが、その入り口にも無数の妖怪達が…。
「まるであの頃みてぇだな」と言って過去を振り返る三蔵。それは、光明を目の前で亡くし、寺を出て旅をしていた頃の自分です。いつ死んでも構わない。時には自身のこめかみに拳銃を突きつけ、死を選ぼうとしたあの時も、無数の妖怪に追われていました。しかし今は違うと思い、彼は妖怪達に銃を向けるのでした。
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妖怪と手を組み、旅人を贄として差し出していた蒼真のインチキぶりは民衆をバカにしたものだと考える悟空・悟浄・八戒。早々に村を出ようと考えますが、3人は民衆に止められます。村の人々は、すでに蒼真に力はなく、妖怪達と取引をしていたことをすでに知っていました。しかし、自分達の平和のために、これからも蒼真には妖怪達を食い止める人柱になってもらうことを、村人は選択しました。
生活を守るため、悟空たちに襲い掛かる村人たち。するとその背後から銃声が響き渡ります。
傷だらけになって悟空たちの元へとたどり着いた三蔵。とらえるようにと言われるが、村人は誰一人動きません。
妖怪達の猛攻をかいくぐって戻って来た三蔵の姿に驚く蒼真。しかし三蔵は、胸を張って死ぬために何としても生き延びようとここまで戻ってきました。
人はそこまで強くない。しかしそれが、三蔵一行の答え。三蔵は悟空の肩を借りながら、悟浄、八戒と共に村を去るのでした。
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烏哭三蔵から斉天大聖の存在を聞かされたヘイゼルは、その妖怪はどこにいるのかと聞きます。今は本性を隠してある三蔵法師の元にいると聞かされたヘイゼルは、悟空の金色の目を思い出し、確かめたいことがあると言ってガトとその場を去っていきます。
「じゃあ、行くと良いよ。君の選んだ道をね」と、烏哭はグラスを傾け、ヘイゼルの背中を見つめるのでした。
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アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』の次回に期待するもの
1話とは思えないほどに濃厚な内容!この作品を見ていると、どう生きるのか、自分の選択に正直にいようと思わせてくれます。
この作品で生かされた人はこの世の中にたくさんいるはず。私もその1人です。これは作品の力というよりも、作者の思想が色濃くこちらに伝わった結果だと思っています。
次回のタイトルが「帰って来たアイツ」
原作ファンならこのタイトルでもう何が起こるか、帰って来た「アイツ」が誰のことかすぐにわかります。その先に待っているシナリオのことも考えれば、これはずっしりと重くなる物語の前に用意された休憩ポイント。次回も非常に楽しいレビューを書かせていただけるかと思います。