アニメ『最遊記RELOA―ZEROIN―』第13話(最終回)あらすじ/ネタバレ感想!葛藤するヘイゼル。烏哭とのラストバトルの行方は…

© 峰倉かずや・一迅社/最遊記RE PROJECT

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ヴラハルに体を乗っ取られたヘイゼル=グロースに訴えかける三蔵と八戒。ヘイゼルが割れに帰ったのを確認するとすぐさま悟空と悟浄は烏哭三蔵をまたターゲットにして攻撃を繰り出していきます。しかし、無天経文はやはり強力。身を呈してヘイゼルを守ったガトの半身が失われてしまうのでした。

すぐにでも魂が必要。誰かを殺して魂をガトに戻せれば…そう考えたヘイゼルがターゲットにしたのは…

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アニメ『最遊記RELOA―ZEROIN―』第12話のあらすじと振り返り

ボロボロになった玄奘三蔵に代わり、悟空と悟浄が烏哭と対峙するのですが、力の差は歴然、まったく勝つことが出来ません。

烏哭にとって、玄奘三蔵以外の存在は研究材料として最適な人材ゆえ、彼は無天経文を使うことはしません。そしてこの時、ヘイゼルは烏哭の口から、自身の中に妖怪が住み着いていることを知るのでした。

ヴラハルと名乗る妖怪は、フィルバート司教を殺し、ヘイゼルの中に閉じ込められていたのですが、これを気に彼の身体を乗っ取るのでした。

背中からは悪魔の羽を生やしたヘイゼルは、そこらじゅうの木をなぎ倒しては高笑い。そんな彼に対し、三蔵はヘイゼル=グロースに訴えかけるのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『最遊記RELOA―ZEROIN―』第13話(最終回)あらすじと感想

ヴラハルの中に閉じ込められたヘイゼルを呼び起こすのは、猪八戒の…

ヘイゼルの身体を乗っ取り大暴れするモンスター・ヴラハル。黒い大羽の攻撃を避け続けるも、悟空・悟浄・ガトは突破口を見出すことが出来ません。

すると、三蔵はヴラハルの中にいるヘイゼルに対し、それでいいのかと訴えかけます。動揺し始めるヴラハル。すると今度は八戒が拍車をかけてヘイゼルに訴えかけるのでした。

妖怪は虫けらだとかなんだとか言っときながら、その妖怪に乗っ取られて悲劇の主人公面でリタイアですか?妖怪の醜悪さや愚劣さをその身をとして知らしめようとしているんですか?ナルシムズな司教様らしからぬ無用な自己犠牲ですね。

その体たらくでは自分たちとの賭けは不戦敗でよろしいですね?肩透かしもいいところですよ。ザマぁねーなってカンジですよ。というように、八戒に散々煽り散らかされた結果、ヘイゼルは自身の首を絞め、ヴラハルの動きを止めるのでした。

KAMUI

いつも優しい八戒さんがたまにここまで煽り散らかす姿がファンには大人気。でもこれがすべて彼の本音。言い返すことが出来ない事実なだけあって痛烈ヒットですよ。

半身を失ったガトは土に還る

ヘイゼルが正気に戻ったことで、悟空と悟浄はすぐさま烏哭への攻撃を再開。切り替えの早さを驚かれながらも、やはり手も足も出ません。

しかし、だんだんと飽きてくる烏哭。すると彼は無天経文を発動させ、大攻撃を仕掛けました。油断すれば一気に呑み込まれる。そんなとき、ガトの目に留まったのは意識を失って横たわるヘイゼルの姿でした。無天経文がヘイゼルに迫るその瞬間、ガトは身を呈し、自身の半身を犠牲にして彼を救いました。

今すぐガトを蘇生させるためには魂が必要。この場にいる誰かを殺して魂を奪えばガトを助けることが出来る……。考えた結果、ヘイゼルは烏哭に攻撃を仕掛けるのでした。

もうカラスには怯えないと言って烏哭に立ち向かうヘイゼル。これを正しい選択だと言いながら、烏哭はその攻撃を無力化させていきます。

どうやっても太刀打ちできない…そんな時、ガトは残された力を使い、ヘイゼルに「もういい」と言います。自分はもう十分に生かされた、本来の姿に還るだけ、お前はもう俺から解放されていいんだと、ガトはヘイゼルに言い聞かせます。それでも死んだらアカンと叫ぶヘイゼルに対し「命令ならこうだろ」と言って、ガトは言います。

「生きなはれ」

そして、ガトは土へと還っていくのでした。

KAMUI

これまでヘイゼルがガトにしていた命令は「行きなはれ」でした。でもガトには「生きなはれ」に聞こえていたという…なんかもう語彙力なくす変換じゃないですか。

去り行く烏哭に餞別として本当の闇をお見舞い

ガトを失い悲しむヘイゼル。同じようにガトがいなくなったことを悲しむ悟空は、烏哭に対しその感情をぶつけるかのように攻撃をしますが、やはり歯が立ちません。そろそろお暇しようと去る準備をする烏哭。するとその背後には、黒い翼で空を飛ぶヘイゼルの姿がありました。

ヘイゼルが羽を使って攻撃するも、烏哭が無天経文でその羽を消してしまい、彼は真っ逆さまにおちていってしまいます。その時ヘイゼルは、フィルバート司教に言われた言葉を思い出し、こう考えます。

今なら胸の神様の声が聞こえる 育てるようにと言われた花も五分の魂を抱いて咲いたものはきっと綺麗だと…

これでもう忘れ物はないかなと笑みを浮かべる烏哭。すると、思わぬ方向から銃弾が飛んできました。

「餞別だクソガラス」と言って銃を向けていたのは玄奘三蔵。隠れて八戒の回復術にあやかっていたことで、立ち上がれるまでになっていたことに烏哭は気づきませんでした。

法術を使って姿を消した烏哭。失明した彼は、月の光も届かない本当の闇を、光明三蔵が遺した者達から良い土産をもらったと喜ぶのでした。

KAMUI

このタイミングでも玄奘三蔵の一発はビックリしましたわ。眉間を狙ったのにぎりぎり避ける烏哭もスゴイ。けどこれで烏哭は失明。ホントさ…この作品どうなっていくんでしょうか。

烏哭が消え去り、すっかり力尽きてしまった三蔵一行は、全員そこでダウン。今になって手が震えると、悟空は笑いだします。

大の男4人がここで転がっているのも良くない。そこで、一番負傷した三蔵を誰が背負い、ジープまで戻るかじゃんけん大会。結局、自分は荷物じゃないと豪語する三蔵も参加し、ひたすらにじゃんけんは続いていくのでした。

RELOAD

羽を消され、血まみれで高いところから墜落したヘイゼルは、見知らぬ人に助けられ、手当てを受けることに。口数が少ないヘイゼルに対し、男は彼が落ちてきた時に握りしめていたものを差し出します。それはガトが頭に巻いていたバンダナ。それを手にしたヘイゼルは、泣き崩れてしまうのでした。

KAMUI

償いとして連れていた存在だけど、ガトの存在はヘイゼルのなかですごく大きかったというのがよくわかります。誰も君には期待していないとか烏哭に言われたヘイゼルですが、ガトだけはいつも自分を見ていてくれました。嗚呼、ガトへの好感度がまだ上がります。

そのころ三蔵一行は、いままでの通り妖怪の襲撃に遭う日々。天界から彼らを見ている完全温菩薩は、がむしゃらに乱射することしか知らなかった一行がいま改めて覚悟を決めたなと面白がります。

現実という確かな弾丸を込め直した三蔵一行は、西への旅を続けていくのでした。

KAMUI

準備はいいか、野郎ども。『最遊記RELOAD』の決め台詞でしっかりとしめてくれました。

アニメ『最遊記RELOA―ZEROIN―』の次回に期待するもの

1月からスタートした『最遊記RELOA―ZEROIN―』もこれで終了。超がつくほど名残惜しいです。

ここから5年前にTVアニメ化された『最遊記RELOAD BLAST』に繋がっていくわけなのです。

ガトが土へと還り、ヘイゼルの涙にもらい泣き。そして失明した烏哭。原作でもこの先のことは描かれていないので非常に楽しみです。

そういいつつも、原作者・峰倉かずや先生は大病を患いながら命を削って書き続けているので、お体を大事にしてもらうこと優先だと、ファンは思っています。

そしてちょっと面白かったなぁと思った部分は、どうして烏哭が玄奘三蔵一行にちょっかいを出すかというところです。

何でもそつなくこなす烏哭は、たいていのことがつまらないと思う人です。そんな彼が面白いと思えたのが「光明三蔵」の存在でした。そんな光明ももうこの世にはいない。彼が犠牲にしても生かした玄奘三蔵はどれだけなのということなんです。

また、「烏」という漢字は「鳥」の字より一本少ないですよね?これは「目」を意味しており、黒いから目が何処にあるかわからないからこの漢字になったとか。そして今、目を失った烏哭。本物の烏になったということですよ。

そう考えるとこの先の展開が本当に楽しみです。

青い目の天使、死者の目は黄色くなる、斉天大聖の特徴は金色の目というように、本当に今回は「目」がポイントになったなと思いました。

本当に名残惜しいですが、彼らの旅はまだまだ続きます。またアニメ化することを願っています。

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