町を離れ野宿する三蔵、ヘイゼル、ガト。眠るヘイゼルの隣で銃の手入れをするガトは1人、かつて自身が住んでいた村でのことを思い出します。
今語られるヘイゼルとガトの過去。そして、ペンダントがなくなった今、ガトは三蔵にあることを…
目次
アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』第9話のあらすじと振り返り
妖怪の集落に命を救われた悟空、悟浄、八戒の3人。悟浄と八戒が遠くに水を汲みに行っている間、彼らを拾った妖怪兄妹の兄が人間に殺され、その亡骸が集落に送られてきました。
いずれ起こるであろう戦争を決意した妖怪達の主力部隊はオアシスを囲む人間の町を襲撃に向かうのですが、手薄になった集落に人間たちが奇襲。集落を火の海にしてしまいます。
人間と妖怪が自分達の方が偉いのだと殺し合う光景を目にした悟空は、自分はどっちの味方かと聞かれても答えることが出来ず、大事なのはどうしたいかだと妖怪の妹に告げます。
妖怪の妹に恋心を抱いていた悟空でしたが、爆薬を乗せた馬車で町へ特攻する彼女を止めることが出来ず、1人泣き叫びます。今までは三蔵が西に行くからついてきた悟空でしたが、蘇生実験を止めてたいと自分で思うようになったから行くんだと、決意を新たにするのでした。
一方、人間の町では死んだ人間たちの屍と殺した妖怪達の屍が積み上げられます。妖怪を憎むヘイゼルに力を貸すようにと人間たちは言います。この戦争の引き金となる、妖怪の兄を殺したのはヘイゼル。はめられたのは気に食わないがやるしかないとペンダントを取りますが、ガトがこれをさせません。したくなければする必要はないと言って彼のペンダントを握りつぶしてしまいました。妖怪達に襲われる人間たちを横目に、三蔵はガトとヘイゼルと共に、村を去っていくのでした。
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運命というのは…
野宿をするヘイゼルと三蔵の側で銃の手入れをしながら見張りをするガト。月夜を眺めながら、彼はかつて自身が暮らしていた村でのことを思い出します。
「ガト、運命ゆーんは、決まっとるもんでも選ぶものでもない。気づいたときにはすでにそこにあるもんなんや」
幼い頃、長老がガトに話した言葉。あの頃はわからなかったが、今思い返せば、こうして死人となりながらもヘイゼルと共に旅をすることかと、彼は理解するのでした。
KAMUI
ヘイゼルの過去。不思議な目覚めるも望む結末は得られずに…
ガトの手によりペンダントが壊れたことをきっかけに、ヘイゼルは三蔵や故・フィルバート司教の言葉を思い返します。自分はここで何をしているのだろうかと自問自答し、さらにはモンスターへの憎しみの捌け口としてエクソシストをしていた頃のことを思い返し始めるのでした。
フィルバート司教が亡くなり、村人に呼ばれてモンスター退治をするようになったヘイゼルは、自分の手に謎の光を発するようになります。その光を、妖怪に殺された子供に入れると、その子供は息を吹き返したのです。魂は一つしかないため、少女の父を蘇らせることはできませんでしたが、ヘイゼルはこの力でフィルバート司教を蘇らせることが出来るのではと考えます。
墓を掘り起こし、司教の身体に妖怪の魂を何度も入れようとしますが、蘇ることはありませんでした。
KAMUI
運命と償い
西を出てモンスター退治の旅をしていたヘイゼルは、とある集落へとたどり着いたのですが、そこで彼はガトと対峙します。ガトからすればヘイゼルは部外者。そしてヘイゼルがモンスターと呼ぶものは、ガトの集落では「精霊」と呼ばれる存在です。精霊たちはテリトリーを侵したり、危害を加えない限り攻撃をしてこない。それでも攻撃されることがあるなら仕方がないと受け入れますが、これを受け入れられないヘイゼルは、根絶やしにするべきだと言って攻撃を繰り出します。そしてガトは精霊を庇い、命を落とすのでした。
誤って人を殺してしまったことを悔いるヘイゼルは、償いとしてペンダントの中にある魂のストックを使いガトを蘇生させます。しかし、ガトは自然の掟に反した存在ということで村から出ていくよう言われ、ガトもこれを受け入れます。生き返って嬉しくないのかと村の人たちに聞くヘイゼルですが、彼らは眉一つ動かすことはありません。
蘇生されたものは異端、災いの元となりかねないために村にはいられないと受け入れたガトですが、ヘイゼルは未だ納得できません。そこでガトは幼い頃に村長に言われた運命の話を聞かせます。掟に従うことも運命ならば、掟に逆らうことも運命。死んだままでも構わないというのが自分の運命なのだろうと、ガトはヘイゼルに言うのでした。
KAMUI
ヘイゼルを頼む
妖怪に襲われる三蔵、ヘイゼル、ガトの3人。妖怪達の手により、ガトが岩の下敷きにされてしまいます。一人殺したと笑う妖怪に対し、岩の中からのぞかせるガトの手から銃を奪い、三蔵がその妖怪の脳天を打ち抜きます。死んだ妖怪の魂をガトの中に映すヘイゼル。息を吹き返したガトに対し、死ぬんだったら1人殺してからにしろと激怒し、不便になったわと悲しみを吐露します。
その日の夜、1人座禅を組む三蔵の元を訪れたガトは、いつまでも自分がボディーガードをできるとは思えない、いづれ終わりが来るからヘイゼルを頼むと言います。すると三蔵は、昼間妖怪の眉間を打ち抜いたときに使った銃は威力が強すぎるから手がしびれてたまったもんじゃない、それはお前にしかできないと、ガトに返答するのでした。
KAMUI
一方その頃、三蔵との合流を果たすべく、悟空、悟浄、八戒は出会う人達に3人を見なかったと聞くのですが
悟空
「こ~んなでっかいムキムキとぉ」
悟浄
「こーんなタレ目でガンくれてるやつと」
八戒
「ナルシー全開で西訛りの男の3人組なんですが、見かけませんでしたか?」
と、ジェスチャー交じりで尋ねるのでした。
KAMUI
アニメ『最遊記RELOAD―ZEROIN―』の次回に期待するもの
ここでガトとヘイゼルの出会いのシーンをオリジナルで描かれるのは本当に驚きました。こんなシーンあったっけ?と思って原作に手を出してもないんですから。
今回は原作に忠実に描くとあったので、これはもしかして原作者・峰倉かずや先生監修のもとで来たシーンなのではと思えるほどに胸アツでした。
もうすでに原作を読んでいたために違和感はなかったですが、ガトがいた集落の長老も関西弁…でもガトは関西弁じゃないんですよね。ここがちょっと不思議と思いつつ、ガトまで関西弁になっては困ると思いつつ、ホント、こういうところを気にさせない世界観作りに脱帽です。
ここまでお話しが来るといよいよ佳境!あと3話で終わってしまうというのがとにかく名残惜しいですが!ここからが本番なのです!楽しみで楽しみで仕方がありません!