映画『るろうに剣心 最終章 The Final』あらすじ・ネタバレ感想!最恐の敵・雪代縁との戦い、そして剣心の過去が明らかに!

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』あらすじ・ネタバレ感想!最恐の敵・雪代縁との戦いと剣心の過去が明らかに

出典:『るろうに剣心 最終章 The Final』公式ページ

突如現れた上海マフィアの雪代縁は、剣心かつての妻・巴の弟に当たる存在。

剣心はある理由で、巴を惨殺してしまっていたのです。

幼い縁はその現場を目撃した後、自力で上海マフィアのボスまで上り詰め、剣心への復讐に燃えていました。

そして、復讐の時が来て、剣心の大切な人々が次々傷つけられていきます。

仲間の助けや意外な助太刀もあり、剣心は縁と対面しますが、果たして剣心は過去のトラウマを乗り越え、彼を倒せるのでしょうか?

ヒューマンドラマとアクション、両方楽しめる『るろうに剣心 最終章 The Final』のネタバレと感想を書いていきます。

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』作品情報

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

作品名 るろうに剣心 最終章 The Final
公開日 2021年4月23日
上映時間 138分
監督 大友啓史
脚本 大友啓史
原作 和月伸宏
出演者 佐藤健
武井咲
新田真剣佑
青木崇高
蒼井優
伊勢谷友介
土屋太鳳
三浦涼介
音尾琢真
鶴見辰吾
中原丈雄
北村一輝
江口洋介
有村架純
大西利空
音楽 佐藤直紀

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【ネタバレ】映画『るろうに剣心 最終章 The Final』あらすじ


始まった復讐

横浜駅に上海マフィアの雪代縁が現れ、斎藤一から尋問を受けると大暴れ!

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

電車の中を荒らしまわり、警察官を次々と倒します。

斎藤は彼の強さを見て、本気を出そうとしますが、縁はそこで急に投降し警察に連行されます。

しかし、明治初期は治外法権が残っていたため、上海の人間は上海の法でしか裁けず、縁はすぐ釈放となるのです。

そして、ある夜のこと。

赤べこという店で牛鍋を食べる、剣心、薫、弥彦、左之助。

彼らが食べ終わって帰路についていたとき、突如赤べこが砲撃を受けます。

山中から縁の同胞による砲撃が行われたのです!

警察と剣心がすぐに山へ捜索行きますが、そこには誰もおらず、「人誅」と書かれた布だけが残っていました。

天が裁きを下さないなら、代わりに人が裁きを下すと言う意味だと剣心は悲しげに語ります。

それからしばらく経ったのち、警察署の浦村署長宅と剣心がよく稽古をつけに出向いていた前川道場が襲撃に合います。

浦村署長のところには剣心が、道場には左之助が行きます。

署長宅にも、道場にも、剣心に恨みを持つ縁の仲間がいました。

変わった鎌のような武器を使いながら、剣心と戦う敵。

しかし、剣心には敵いませんでした。

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

剣心は殺さずの誓いに従いとどめを刺しませんでしたが、相手が自爆し戦いは終わります。

道場はその場にいた門弟たちや、駆けつけた警官がやられた後で、敵はもういませんでした。

大きくなる復讐の炎

それからまたしばらく日が経ち、昼間、剣心が道を歩いていると、縁に出会います。

すぐに彼を思い出して驚く剣心。

縁はその場では何もせず、「お前に苦しみを与えたい」と言って去っていきました。

それを言われ、過去を思い出したのか暗い顔で家に戻る剣心。

一度休み、しばらく周囲にも黙っていましたが、心を決めて自身の過去を薫たちに話し始めます。

「人斬り抜刀斎」として大勢の人々を殺した後、雪代巴という女性と出会い暮らしていたこと、彼女を愛していたこと、にもかかわらずある出来事で巴を切り殺してしまったことを話します。

それは、剣心の頬にある十字傷にも関係がありました。

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

また、縁は巴の弟であることも話しました。

その後、剣心は落ち込んでいましたが、薫たちの心遣いによって再び回復していきます。

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

また、かつて一緒に戦った御庭番衆の蒼紫や操が、京都から剣心に届け物を持ってきます。

それは巴の日記でした。

その時は剣心がいなかったため、その日記は薫が預かります。

しかし、そこでまた縁の攻撃が始まるのです。

上海マフィアの資金力で気球が飛び、そこから人誅と書かれたビラが町中にまかれます。

そして砲撃が町中を襲い、縁の同胞が人々を襲うのです。

蒼紫率いる御庭番衆は敵に立ち向かいますが、戦いの最中に爆撃がきて町の人をかばい蒼紫は重傷を負います。

剣心は爆撃をしていた縁の同胞と戦い、銃撃を受けながらもその足の速さで攻撃を避け、敵の腕の爆撃装置を切り、倒しました。

そこで敵は「自分を殺せ」と乞いますが、剣心は殺さずの誓いのため、彼を残して薫たちのもとへ走ります。

一方のそのころ、神谷道場に縁がやってきて、左之助と門下生たちを1人でボコボコにします。

剣心が駆けつけた頃には、薫は縁に連れて行かれていました。

仲間の助太刀

縁は自分のアジトに薫を連れ帰り、剣心の大切なものを奪うため殺そうとしますが、ちょうど巴と同じくらいの年頃で背格好も似ている薫を手にかけることがどうしてもできず、苦しみます。

一方、少し日が経ち、街が復興に向かう中、剣心は縁の元へ向かいます。

縁のアジトで待っていたのは、大量のマフィアたち。

剣心は単身戦いますが、多勢に無勢で分が悪い状態になります。

しかし、そこに御庭番の操と斎藤率いる警察、ボロボロの左之助が助太刀にやってきます!

そのおかげで、剣心は先に進むことができました。

その先には上海マフィアの副組長と部下たちが、銃で待ち構えていましたが、剣心は1人で敵を次々と倒していきます。

るろうに剣心 最終章 The Final

(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

焦ったマフィアたちは、刺客としてかつて剣心が戦った元・志々雄誠の十本刀・筆頭の瀬田宗次郎を仕向けてきます。

しかし、宗次郎はマフィアの手下になっておらず、剣心のように人を守るために剣をふるいたいと、ともにマフィアたちと戦うのです。

そして、宗次郎も剣心に先に行かせました。

最終決戦!縁との戦い

その後、たどりついた先には縁が待ち構えていました。

日本刀とは違う中国製の大剣を使い、武術と合わせた戦い方をする縁。

剣心でもかなり手こずります。

姉の復讐のため、剣心を殺そうとする縁ですが、剣心はその復讐心は至極当然だが、周りを巻き込むなと諭します。

しかし、縁は「お前の作った世界そのものに復讐がしたい」と剣心の言葉に耳を貸しません。

その後も押され続け、倒れる剣心!

刀を投げつけて、自ら死んで償えと叫ぶ縁に、剣心は「死ぬことは考えた」と起き上がりながら返します。

「しかし、死ぬことで償えるとは思えなかったため、生きてやれることを探している」と続けました。

そして、「今は仲間のために死ねない」と覚悟を決めた目を向けるのです。

また戦いが始まりますが、今度は剣心が優勢に。

そして、なんとか縁を倒します。

起き上がるのも辛い体の縁。

それでも、短刀を持って剣心に向かいます。

そして、剣心はそれをわざと避けず受け止めました。

そこで、剣心は縁に謝罪をします。

その瞬間!マフィアの副組長が現れ、剣心に向かって銃弾を放ちました!

副組長は、ぞんざいに扱われて恨みを持っていた縁にも銃を向けます。

しかし、そこで薫が止めに入ります。

副組長は薫にも銃を向けますが、縁は薫を庇って撃たれました。

副組長は「邪魔をするな」と縁に殴り倒されます。

それ以上殴れば死ぬ!というところで剣心が止めに入り、「薫殿を守ってくれてありがとう」と縁に感謝します。

しかし、縁は地面に突っ伏すと、泣き叫ぶように「本当に守りたかったものは」と繰り返すのでした。

日記の行方、そして墓参りへ

こうして戦いが終わり、牢獄に入れられることになった縁。

そこに、薫から手紙とあるものが届けられます。

それは、縁の姉、巴の日記でした。

縁は日記を開き、牢獄で一人、読みながら泣くのでした。

その後、巴の墓参りに行く剣心と薫。

2人で小さな墓に手を合わせます。

剣心は薫に巴になんと言ったのかと尋ねました。

薫は「ありがとう」と伝えたと答えました。

そして、同じことを聞かれると剣心は「薫殿と同じでござるよ」と言って、そして「ありがとうと、すまないと、さよなら」を伝えたと言いうのです。

剣心は薫に手を差し出し、薫は嬉しそうにその手を取ります。

そして、そのまま2人は歩き出しました。

【ネタバレ】映画『るろうに剣心 最終章 The Final』感想

剣心の縁への向き合い方、そして縁の愛

剣心は縁に対して申し訳ないという気持ちが戦いながらもずっと出ていましたし、それがわざと短刀で刺されたシーンによく表現されていました。

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刺された時の「すまない」が必死に絞り出したような、切ない声だったのが印象的です。心に残る佐藤健の名演技だと思います。

復讐に燃え続けた縁としても、復讐相手が自分に刺され謝罪する、それは一つの求めた答えだったとも思います。

しかし、本当の願いは「姉を守りたかった」という一心だったのでしょう。

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「本当に守りたかったのは」と連呼する縁の姿はとても痛ましかったです。

最愛の姉を失った悲しみを、剣心への復讐心に置き換えていましたが、本当は「守れなかった自分の情けなさ」から目を背けた結果の復讐心でもあったと思います。

そうでなければ剣心を殺すまで最後まで戦い続けたはずですし、薫を守ったことに対する剣心の感謝をはねのけたはずです。

縁は復讐がしたかったわけではなく、姉にもう一度笑ってもらいたいだけの1人のけなげな弟だったのでしょう。

泣く縁、手を繋ぐ2人のその後

縁は巴の日記を読んで、ようやく救われたのだと思います。

姉の姿をずっと心に思い描き、その姉の思っていたことに触れて、彼は復讐者からようやく1人の弟に戻れたのです。

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その心中を計らった薫の気遣いは、素晴らしいと思います。

町を壊し、大切な人たちを殺そうとし、さらには剣心と戦った相手なのに、日記を渡す相手として剣心ではなく縁を選んだその心は、本当に人の気持ちのわかる人だなと感心を超え感動せざるを得ません。

最後に縁を救ったのは、間違いなく彼女でしょう。

だからこそ、最後に剣心は薫と手をつないだのです。

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巴を喪ってから時が止まっていた剣心ですが、あそこで手をつないだのは、これから人生を共に歩みたいという意味を持つと思います。

剣心が薫を相手に選ぶのは納得です。

それくらい薫は芯が強く、人にきちんと向き合う人なのです。

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上『るろうに剣心 最終章 The Final』の感想でした。

かっこいいアクションを楽しみたい、人の心を動かす想いのこもった映画が見たい、演技力が高い邦画が見たい方にはぜひおすすめです。