映画『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』あらすじ・ネタバレ感想!市長のスキャンダルに巻き込まれた2人の青年の運命を描く!

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:U-NEXT

カナダ出身のリッキー・トールマン監督の長編デビュー作で、2019年のサウス・バイ・サウスウェストでプレミア上映された『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

新米ジャーナリストと市長の補佐官を務める若き青年たちが、市長が起こす政治スキャンダルに翻弄されていく姿を描いた社会派ドラマ映画です。

日本では劇場未公開となりましたが2021年1月6日より配信開始!

マルコヤマモト

それでは『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』をネタバレ有りでレビューします。
\\『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る

映画『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』作品情報

作品名 『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』
配信開始日 2021年1月6日
上映時間 99分
監督 リッキー・トールマン
脚本 リッキー・トールマン
出演 ベン・プラット

ニーナ・ドブレフ

メナ・マスード

ダミアン・ルイス

音楽 アリ・シャヒード・ムハマド

エイドリアン・ヤング

映画『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』あらすじ【ネタバレあり】


やり放題市長のスキャンダルに翻弄される2人の若者たち

カナダのトロント。

大学を卒業したブラム(ベン・プラット)は駆け出しのジャーナリストとして、カマル(メナ・マスード)はトロント市庁舎で市長の特別補佐官として、それぞれ仕事に奮闘する日々を送っています。

トロント市長のロブ・フォード(ダミアン・ルイス)は何かとスキャンダラスな噂が絶えず、彼の特別補佐官を務めるカマルは市長の痴態を隠し評判を維持するため、マスコミを丸め込もうと日々奔走していました。

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

一方、街のおすすめレストランのリスト記事を作成しているブラムは、自ら市長のスキャンダルを掴むためにスケジュールを予測して取材のタイミングを伺っていましたが情報は掴めないまま…。

ジャーナリストとしての仕事を始めてから1年以上経つのにリスト記事しか任せてもらえないブラムが上司のデヴィッド(スコット・スピードマン)に訴えると、市長のバーでの痴漢行為について街の人々のインタビューを任されますが良い回答が得られず、なかなか成果が出せません。

ある日ブラムは街の人々へのインタビュー映像を見て電話してきたエイブ(エマニュエル・カボンゴ)という黒人男性と市長の件で落ち合うことになります。

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

エイブは市長の言動が「別のものによるもの」だと示唆し、ブラムにとある画像を渡しました。

さらにエイブはこの現場を押さえた動画もあるというのです。

マルコヤマモト

「別のもの」=麻薬で間違い無いでしょう。

市長が不良少年たちと写っている写真をダシに、ブラムは自ら取ってきたネタをデヴィッドに披露し、自ら事件を追いたいと主張。

編集会議に出席したブラムは編集長(ジェニファー・イーリー)に直接市長のネタと動画の存在を報告するも、動画を買うためには高額な費用が必要となり、その場で却下されてしまいます。

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

一方、ブラムに動画を売り込もうとしたエイブはカマルの元も訪れていました。

なんとかして情報を得たいブラムはエイブの留守電にメッセージを残すしますが、返事がなく途方に暮れることに。

デヴィッドから「彼を知るものを探せ」というアドバイスを受けますが、ブラムは市庁舎の前で市の職員に自分の名刺を配るという見当違いな行動を取っていました。

しかしその後、ブラムは名刺を受け取ったアシュリー(ニーナ・ドブレフ)という女性職員から市長のセクハラとパワハラの事実と、さらに数ヶ月前にパーティー会場で起きた痴漢事件も市の職員たちが揉み消した事実を知るのでした。

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

アシュリーから得た特ダネを意気揚々と持ち帰ったブラムですが、ネットには既に「市長の暴走を側近が告発」という記事が流れていたのです…。

リスト記事の仕事に戻されてしまったブラムは、再度エイブの留守電にメッセージを残します。

ブラムが独自の調査を続けること数日。

エイブからコンタクトがあり、30万ドル(日本円で3300万円!)で動画を売るという申し出がありました。

またエイブは同じ電話をカマルにもしていたのです。

市長のスキャンダルを暴きジャーナリストとしての正義を果たしたいブラムと、何としてでも市長のスキャンダルを揉み消し失脚を避けたいカマル。

カマルは市長の経費リストを改ざんし、動画の購入費用に当てようと考えます。

その後再びエイブと落ち合うことができたブラムは、確かに市長のコカイン動画を目撃

編集長に掛け合って動画の購入費用を捻出し、ついにUSBを手に入れますがその中身は…!?

マルコヤマモト

2人の考えるそれぞれの正義と思惑がぶつかり合い、物語は思わぬ方向へ進んで行きます。

映画『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』感想【ネタバレあり】

フレッシュな魅力満載!若気の至りがほろ苦い…

マルコヤマモト

スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』は、新社会人かそれに近い存在の青年を主人公にしたフレッシュかつ、若さゆえのほろ苦さも感じる作品でした。

ジャーナリストと市長の特別補佐官という、社会に出て割と早い段階でそれぞれ希望の職に就くことができたブラムとカマル。

マルコヤマモト

しかし、ロブ・フォードという横暴な市長が引き起こしたスキャンダルのために希望に満ちた若き芽を摘まれてしまうことに。
『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

市長のコカイン吸入現場というヤバい動画を巡って奔走する2人でしたが、結局ブラムは30万ドルを騙し取られて会社をクビになり、市長の横暴さに絶えられなくなったカマルは自ら辞職

若者であり素人ということを見抜かれ、軽く揺さぶれると考えたエイブの手にまんまとハマってしまったブラム。

マルコヤマモト

舐められている相手を簡単に信じてしまったブラムの真っ直ぐすぎるが故の未熟さには少々イライラしました。というか、ブラムがトロすぎて新入社員の時に上司に迷惑かけまくった自分を思い出して涙が出そうになります。

対照的に若くして口達者で、市長の特別補佐官という名目で実際は影の市長として活躍していたカマルも、「若い移民を側近に置いている」という口実に使われたお飾りだったと思うと不憫です。

マルコヤマモト

カマル役はどこかで見たことあると思ったら実写版『アラジン』のメナ・マスードでした。
『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

さらにセクハラを受けていたアシュリーも誰にも助けてもらえず市庁舎を追われる羽目になり、ロブの市長職は続く…という後味悪い結末でした。

若者たちがその後どうなったのかは描かれていません。

マルコヤマモト

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』ですが、まさに市長のスキャンダル事件が彼ら若者の人生のターニングポイントになったことは間違い無いでしょう。

映画『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』

出典:IMDB

マルコヤマモト

スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』をネタバレありでレビューしました。
マルコヤマモトの評価(5点満点中)
  • フレッシュさ…★★★★☆
  • 物語…★★★☆☆
  • 若気の至り…★★★★★★

カナダのトロント市の市長を務めたロブ・フォードの実際のスキャンダルを元に作られたフィクションでした。

ロブ・フォード市長について調べてみると、2013年の薬物使用疑惑の他にも多々問題がある人物のようですが、逆に功績も多かったようで一概に「悪」と断定できないことが微妙です。

マルコヤマモト

きっと市民からは愛される存在でもあったのでしょうが、その裏で彼を取り巻く人々の苦労は計り知れなかったと思います。

登場する若者たち同様、映画の作風にもフレッシュさと伸び代を感じました

それぞれに職を追われ、社会の厳しさを知った若者たちはこれからどのように生きていくのでしょうか?

マルコヤマモト

どんなに折れてもまだまだ伸び代がある若者!ある意味羨ましいですよ。頑張って!
\\『スキャンダル〜人生のターニングポイント〜』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る