歳を重ねるごとにどんどん不器用になっていく大人たち。
「恋愛の仕方」さえ、もう忘れてしまった?くらいの大人たちが、この年齢で恋なんて…と思いながらも、お互いを尊重し、1日を大切に過ごしてきたいと切に願う様子を描いた、キスから始まる大人のラブロマンス。
それではさっそく韓国ドラマ『ロマンスは必然に』のキャスト紹介、あらすじをネタバレありでレビューしたいと思います。
目次
『ロマンスは必然に』主要キャスト
キム・ソナ / 役:アン・スンジン
- 辛い過去の経験から夫婦生活が破綻し、元夫は後輩と再婚・客室乗務員までクビになりそうに
- どん底からなかなか這い上がれない生活
- ソン・ムハンに寄生してみようかとするが、そもそも人に頼れない性格
- いつの間にかソン・ムハンを愛してしまう
カム・ウソン / 役:ソン・ムハン
- 有名な広告のコピーライター
- ある過去を酷く後悔し、人生が変わる
- 離婚し、娘とも離れて暮らす
- 50歳を目前に孤独死を気にしている
- アン・スンジンを愛してはいけないのに愛してしまう
キム・ソンス / 役:ファン・イヌ
- ソン・ムハンの親友
- 常に友人の心配をし、妻をとても大切にしている
- とても紳士だが、たまに大胆な行動に出る
イェ・ジウォン / 役:イ・ミラ
- アン・スンジンの親友
- 常にスンジンの心配をしており、スンジンの敵は自分にとっても敵だと認識する
- 健康への気遣いと、美意識が高い
【ネタバレ】『ロマンスは必然に』あらすじと感想
アン・スンジン(キム・ソナ)は世界で一番かわいそうな女性?
初恋のギョンス(オ・ジホ)と結婚したアン・スンジン(キム・ソナ)でしたが、ある辛い過去から夫婦生活が破綻し、元夫は同じ職場の後輩である客室乗務員のジミン(パク・シヨン)と再婚します。
元夫・ギョンスの借金返済のため貧困生活を続けるスンジンは、ついに家までも取り上げられてしまいます。
そんな時、スンジンの親友であるイ・ミラ(イェ・ジウォン)がお節介をやき、お見合いをさせます。
仕方なくスンジンも行動しますが、来たのは登山服を着たおかしな男ソン・ムハン(カム・ウソン)でした。
興味が湧かないなりに、それでも着飾って行ったスンジンのプライドは、雨の中傘もささずに帰るほどズタズタになります。
irumi
でも、スンジンはたくさんのものを失いましたが、こうして自分のことのように心配してくれる親友がいたり、別れた夫がお弁当を作ってきてくれたり(笑)そんな人たちが周りにいるスンジンは、決して「世界で一番かわいそうな女性」ではないなと、まず思うのです。
ムハン(カム・ウソン)が隠していた真実
お見合いでの印象が悪かったスンジンですが、それでも生きていくにはムハンの財力が必要です。
興味が無いのに好きな振りをしてムハンに寄生しようとしますが、徐々にムハンのことを本当に好きになり始めます。
一方のムハンは、スンジンには言えない過去のことでスンジンに罪悪感を抱いているので、自分に寄生しようとしていたスンジンの本音を知り、ちょうどこれで罪滅ぼしができる、と自分の感情を押し殺します。
そんな心のすれ違いを持った2人でしたが、お互いに必要であると割り切り結婚をします。
結婚後、さらなる不幸がスンジンを襲います。
ムハンはスンジンが自分を愛してないと思い込んでいたので、重大な真実を隠して結婚してしまうのです。
スンジンにただ、財産を残したいがために…。
こうして2人の心はすれ違うのですが、いつしかお互いがお互いを本気で愛するようになり、色んな障害を乗り越えていきます。
そして時間の無い2人は、毎日を大切に生きようと決意します。
2018年度 SBS演技大賞を共同で受賞
2018年のSBS演技大賞を共同で受賞し、さらにカップル賞まで受賞した本作『ロマンスは必然に』。
irumi
『ロマンスは必然に』のテーマでもある「不器用な大人たちのラブロマン」ですが、大人になればなるほど恋愛に不器用になっていきます。
なぜ大人になると不器用になっていくのか?
大人だからこそ、今までの経験や考えが邪魔をして素直に行動できなくなっている気がします。
それは恋愛に限らず、長く生きていけばいくほど、大人はこうあるべきという固定観念に縛られるのではないでしょうか。
irumi
そんな不器用な大人たちへのエールにも感じ、このカップル賞の受賞はとても微笑ましく、2人の受賞時のコメントが素敵でしたし、作品への愛を感じました。
『ロマンスは必然に』まとめ
40代後半になってくると、1人で生きていくには色んな不安があります。
健康上の不安であったり、孤独死したら誰が見つけてくれるんだろうか?など、すごく現実的です。
irumi
若い頃の情熱的な恋愛とはまた違い、お互いを尊重し、大切にしながら一緒に生きていこうとする、そんな姿に何度も胸を打たれました。
今までの色んな経験や深い思考、プライド、大人になるとこれがかえって邪魔をして素直に気持ちを伝えられなかったりします。
でも、そんな経験をたくさんしてきた大人だからこそ、深く人を愛することができるのではないでしょうか。
40代後半、長い間忘れていた恋心に再び出会えたのなら、それはもうまるで奇跡のようなものです。
irumi
「毎朝起きたら、グッドモーニングが言えるように」
当たり前のようで当たり前ではない大切な日常です。
そんな大切さに気付かせてくる、とても温かく心に残る作品でした。