ジャルジャル後藤淳平“初”の映画単独主演を飾り、作家で俳優の木下半太の自伝的小説を原作者自らがメガホンをとり映画化された『ロックンロール・ストリップ』が、8月14日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開スタートとなりました。
本作は、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長が売れない劇団員とともに、奇跡のパフォーマンスを繰り広げる痛快エンターテイメント。
監督は、自伝的小説「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫・刊)の原作者・木下半太。
本作にて長編映画監督デビューし、20年越しの夢を叶えております。
上映初日、メイン館の東京・テアトル新宿にて主演・後藤淳平×監督・木下半太が登壇する初日舞台挨拶が開催されました。
『ロックンロール・ストリップ』ジャルジャル後藤、木下監督舞台挨拶レポート
映画『ロックンロール・ストリップ』初日舞台挨拶が8月14日、東京・テアトル新宿で行われ、主演を務めたお笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平、原作者でメガホンをとった木下半太監督が登壇しました。
本作にて長編映画監督デビューし、25年越しの夢を叶えた木下監督は、冒頭の挨拶で「25年前から映画の初日にはこう言おうと決めていました。『映画監督になったぞー!』」とガッツポーズして観客から温かい拍手を浴び、本作で映画単独初主演を務めた後藤は「僕は精一杯やらせてもらったんですけど、何より夢が叶った監督のお手伝いができたということが幸せです。現場でも目をキラキラさせて、めちゃくちゃ楽しそうでした」と祝福。
続けて、木下監督は「25年待って叶った夢なので、嬉しすぎて撮影初日のクランクインが朝7時くらいだったんですけど、最初の『よーい、スタート!』を興奮のあまり叫びすぎて、近所から苦情が来たんですよ」と裏話を披露して、会場を笑いに包みました。
また、自身と木村勇太役の似ているポイントを聞かれた後藤は「似ているところはピンチが起きても足掻くことをやめないというか、足掻き続けるところは似ているなって思いますね」と答え、「僕たちもオーディションに受からなかったり、いろんな試行錯誤をして、足掻いて足掻いて新しい形が見えてくるところは似ているなと思います」としみじみ。
「似ていないところは見た目。見た目は違うなと初めてお会いしたときに思いました」とぶっちゃけ、監督を笑わせました。
さらに、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の“踊りたくない芸人”に出演したことがある後藤ですが、劇中でダンスを披露していることが話題に上がると、会場からクスクスと笑いが。
これに後藤は「『頑張った!』っていうのは恥ずかしいんですけど、あれは本当に頑張りました」と吐露して拍手を浴び、木下監督が「あのダンスだけで朝から翌日の朝までやりました」と告白すると、後藤は「不安な顔で踊るのはやめてくれと。顔を作っていたらなんとか形になるからと監督からアドバイスをいただきました」と当時を振り返りました。
加えて、厳しいダンスの先生につきっきりで指導いただいたという後藤は「今までで1番わかりやすく教えてくださいました。専門用語、一切なし!」と笑顔で語り、木下監督が「その先生は普段、小さい子を教えているんですよ。それが良かったんじゃないかなと思います」と分析すると、後藤は「確かに、子どもに教えるように丁寧にできるまで。笑わずずっと教えてくださいました!」と初日の劇場に駆けつけてくれた同先生に感謝しました。
今作で映画監督デビュー&映画単独初主演を果たし、夢を叶えた2人は“これから叶えたい夢”を聞かれると、後藤は「僕らはネタを中心に、今できることをコツコツやりながらみなさんに楽しんでいただいて、楽しんでいただける人をどんどん増やしていろんな人に楽しんでいただきたい。ゆくゆくは国境を超えて海外の方にも楽しんでいただけるようなエンターテイナーになれたらなと思っております」と目を輝かせ、「そのあとは、宇宙で無重力状態でネタをしたいなという話も最近チラッと出ています」とコメントして観客を笑わせました。
同じ質問に、木下監督は「まだ劇団をやっていて、コロナで公演が打てない状態ではあるんですが、オンライン劇をやって今もがいているので、今のこの映画を見て“変わってないな。今も一緒やなあ”と。最後のシーンの仏壇の写真は俺の親父の写真で、それを映画で使えて、かつ自分の息子が見に来ているというのが、“なんて俺の人生エモいんだ”と思って…」と感慨深げに語り、「僕の夢というよりは、自分の息子たちに『夢は諦めるなよ』ってことはこれからも言っていきたいなと思います」とニッコリ。
さらに木下監督は「ただ息子たちの今の夢が、ゲームのフォートナイトのプロになるって。『稼ぐから安心して』って言われました」とオチをつけて会場の笑いを誘っていました。
『ロックンロール・ストリップ』作品情報
出演:後藤淳平(ジャルジャル)、徳永えり、智順、三戸なつめ、坂口涼太郎、ぎぃ子、町田悠宇、品川祐(品川庄司)、村田秀亮(とろサーモン)、堤下敦(インパルス)、佐田正樹(バッドボーイズ)、宇野祥平、深沢敦、乃緑、綾部リサ、大川成美、後藤拓斗、内藤光佑、立山誉、西郷豊、保土田充、黒岩よし、ふーみん、田中慎也、あだち理絵子、伊舞なおみ、Calmera、やべきょうすけ、木下ほうか
製作:「ロックンロール・ストリップ」製作委員会
原作:木下半太「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫刊)
エグゼクティブプロデューサー:石田誠
プロデューサー:皆川拓也、三好保洋
音楽:Calmera
撮影:曽根剛
照明:本間光平
美術:秋元博
録音:山本タカアキ
装飾:寺尾淳
衣装:鈴木まさあき
ヘアメイク:田鍋知佳
キャステイング:森川祐介
出版プロデュース:新里健太郎(小学館)
監督・脚本:木下半太
配給:ベストブレーン
企画:株式会社タッチアップエンターテインメント
公式サイト:https://www.rocknroll-strip.com/
公式Twitter:@rocknrollstrip
あらすじ
木下半太監督の半生を描いた自伝的物語。
売れない劇団の座長・木村勇太(後藤淳平)の夢は、映画監督になること。
しかしその実態は、観客がまばらな劇場で演劇を続けたあげく、劇団員たちに愛想をつかされ解散。
長年付き合っている恋人・栗 山千春(徳永えり)との結婚に踏み切ることもできず、人気ロックバンド「マチルダ」でボーカルをつとめている妹の木村朋美(三戸なつめ)とは大違いで、散々な日々を過ごしていた。
経営している大阪のバーの常連にも「夢は諦めるのが早いほうがいい」と言われる始末。
ある夜の閉店間際、勇太はバーにやってきた謎の美女・冬音(智順)から、赤星(ぎぃ子)、ビーバー藤森(坂口涼太郎)、火野(町田悠字)と共に旗揚げした劇団「チームKGB」にストリップ劇場で上演してほしいとお願いをされる。
冬音は「ちームKGB」のファンで、なんと人気ストリッパー旭川ローズだった。
劇場を満員にしたい旭川ローズの想いを叶えるべく、場末の劇場を舞台に、勇太たち劇団員4人が町中を巻き込んでの珍騒動が始まる。
8月14日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開中!