『レンタルなんもしない人』第4話あらすじ・ネタバレ感想!離婚届の提出に付き添って欲しいという依頼

『レンタルなんもしない人』第4話

出典:『レンタルなんもしない人』公式ページ

今回レンタルさん(増田貴久)が受けた依頼は、山手線を一日中乗るのに付き合って欲しいというものと、離婚届を出すのに同行して欲しいというもの。

化粧品会社で働く彩(山口紗弥加)は、結婚をしても仕事中心で生活していたことで、ドラッグストア勤務の夫とすれ違ってしまい、夫の方から離婚を切り出されてしまったと言います。

なかなか吹っ切ることができず「私という人間は今何点?」と自分の評価が気になる彩に、レンタルさんはどう返したのでしょうか?

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『レンタルなんもしない人』前回第3話のあらすじと振り返り

レンタルさん(増田貴久)が受けた依頼は、自分のニオイを確認して欲しいというものと、自分の誕生日を祝って欲しいというもの。

女子大生の香奈(福原遥)は、友達に気を遣いすぎて、約束していた日が誕生日だと言い出せず、だけど1人で誕生日を過ごすのは寂しいとレンタルさんに頼んでカウントダウンを一緒にすることになりました。

「割合誰かに祝ってもらえるから」

SNSに自分の誕生日のことを投稿するというレンタルにならって、誕生日の投稿をすることにした香奈。

すると友達から反応があり、香奈の心は少し晴れるのでした。

香奈が21歳になると聞き「21歳は特別な歳です」と言うレンタルさん。

実は、彼の姉は21歳の時に自ら命を絶っていたのです。

【ネタバレ】『レンタルなんもしない人』第4話あらすじ・感想


山手線13周

レンタルさん(増田貴久)は『山手線で1日過ごしてみたいので同席して欲しい』という依頼を受け、依頼人と共に山手線を13周しました。

車内ではリアルな群像劇を見ているようで面白かったのですが、混んでくると1人分の席を占拠しているのが申し訳なくなってくる瞬間もありました。

依頼人とはたわいもない会話をしていましたが、さすがに13周目ともなると話すことがなくなってしまいました。

しかし、レンタルさんにとっては一番理想的ななんもしない1日でした。

依頼人と別れた後、駅前でカメラを持った人に「家について行ってもイイですか?」と声をかけられますが、レンタルさんはそれを断ります。

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山手線一周は最短で約1時間だということです。13周ということは本当に1日中乗っていたことになります。なんもしないで13周するのはなかなか大変だと思いますが…。レンタルさんには気にならなかったようです。ちなみに1周するためには都区内パスを買わないと不正乗車になってしまうそうです。

出せない離婚届

化粧品会社で働く京野彩(山口紗弥加)は、散らかった部屋でパソコンのエクセル表を見てため息をつきます。

テーブルの上には、離婚届が置いてあります。

彩は気分を変えようとTwitterをのぞいてみると、レンタルなんもしない人が今日、山手線を13周したというつぶやきが目に入りました。

そこで彩はふと思い立ち、レンタルさんに「離婚届を出すのに同行してもらいたい」と依頼を出します。

「レンタルさんと一緒なら少しは楽しい思い出になりそうかなぁ、と。」

「了解です」

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離婚届には判が押してあり、夫が家を出て行った形になっているようです。エクセル表には何やら数字が入力されていますが、離婚と何か関係があるのでしょうか?

石橋を渡る方法

彩は、石橋を叩いて叩いて叩き割るタイプの部長とソリが合いません。

彼女自身は、石橋を渡らずに泳いで渡る派だからです。

レンタルさんに聞いてみると、彼はこう答えます。

「叩かないし、渡りもしない派です」

レンタルさんらしい答えに彩は笑ってしまいます。

そこで会社からの電話がかかってきました。

すぐに仕事モードに切り替わる彩。

そんな自分に彼女はため息をつきます。

「家でもこうで、旦那さんに呆れられていたんです。」

ドラッグストア勤務の夫とは、彼女がドラッグストアの営業担当だった頃に知り合いました。

勉強熱心で誠実な彼とはいつの間にか仲良くなり、食事に行くように。

彩は3歳年上の彼氏に浮気されて別れたばかりで、どうして男は浮気するのかとくだを巻いていると、彼はあなたを泣かせるようなことは絶対にしないと言われ、彩はこの人となら幸せになれるかもしれないと思い付き合い始め、1年後に結婚しました。

moyoko

石橋の渡り方は人によって違います。彩と話している後輩は石橋を動く歩道で渡りたいと語りました。動く歩道論、とてもいいですね!叩かないし、渡りもしないでただそこにいるであろうレンタルさん。やはり彼は勇者です。

完璧な夫

夫は、彩と姑の間にも入ってくれました。

37歳なら早く子供をと言う姑に対して、子供のことは2人で話すから口は出さないで欲しいときっぱり伝えてくれました。

「おそらく、多分じゃなくても完璧な夫でした」

そのうち、彩は担当がドラッグストアからデパートコスメに変わります。

すると途端に忙しくなりますが、夫は家事を手伝ってくれるので、家のことは問題なくすごくうまく行っているはずでした。

「奥さんはどんな方ですか?」

そう聞かれたレンタルさんは、一言では表せないと答えます。

彩は、それこそが最上の褒め言葉かもしれないと思います。

人は一言では表せないものだと思うからです。

「私はどうだったんだろう。」

moyoko

好きな人ほど一言では言い表せないものかもしれません。彩は私はどうだったんだろうと言いましたが、もしかするとこれは相手がどうだったんだろうというのを、自分はどう考えていたのかということが含まれているのかもしれません。

自分の点数

2人は家事を当番制にしていました。

しかし、すれ違いが増えたことでそれがうまく機能していかなくなってきます。

ある日、夫が食事を作ってくれた時、仕事の電話に夢中になり、食事の開始が遅くなってしまいました。

彼は、彩と一緒に食べたかったからと待っていてくれていました。

その1週間後、彼は離婚を切り出してきました。

理由を聞くと、彩は悪くない、自分が疲れただけだと答えるのみでした。

彩は何が悪かったのかとこれまでを振り返り、自分の1日に点数をつけてみることにしました。

平均は3.9点。

「グルメサイトの評価なら結構な人気店なのになって。」

こういうところがダメなんでしょうね。と、彼女は自虐的に笑います。

moyoko

彩は結婚時代、何もかもビジネスライクに事を済ませてしまっていて、2人で足並みを揃えて暮らすということができていなかったように感じます。夫はとても寂しそうな顔をしていましたが、これだと1人でいるより寂しいかもしれません。

区役所にて

区役所で順番待ちをしていると、前のカップルが婚姻届を提出しています。

彩は、2人の記念撮影を買って出ました。

すると、若い夫婦は一生の記念だからと彩とレンタルさんの写真も撮ってくれると言います。

2人の勢いに押されて、彩は写真を撮ってもらうことにしました。

婚姻届と同じように離婚届を広げ、笑顔で写真に収まります。

「すみません…」

書類に気づいた夫婦は、気まずそうに去っていきました。

彩はレンタルさんになぜ断らなかったのか尋ねます。

「面倒だったので」

レンタルさんは、面倒の先に面倒が見えたので、そのまま彩の隣に並びました。

離婚届は無事受理されました。

その様子を見てくれていたレンタルさんが、ずっと同じ場所を見ているのは大変なので長いのは無理だと返すと、彩はまた笑ってしまいました。

「旧姓に戻って初笑いです。」

moyoko

もしかすると、離婚届の提出こそレンタルさんをレンタルするのにうってつけなのではないかと思いました。もちろん新婚夫婦に間違われなければの話ですが…。でも、それはそれで面白いかもしれません。

プロポーズされた公園

彩とレンタルさんが区役所に行く前に歩いた公園は、彩が夫にプロポーズされた公園だということです。

海でも夜景の見える場所でもない何の変哲もない公園で、突然花束を持ってきて、いかにもプロポーズするぞという雰囲気満載の夫にプロポーズをされましたが、嬉しかったと言います。

「公園の歴史上でプロポーズをされたのは私だけなのかなと思ったりして」

彩は感傷に浸ってるわけじゃないと言います。

ただ、レンタルさんに話を聞いて欲しいだけだと。

「私って今何点なんですかね?」

自分の評価が気になる彩に、レンタルさんはこう言います。

「点数って必要ですか?人間、生きてるだけで割と異様だと思います。」

別れ際、彩は最後にもう一つだけ質問をしました。

「なんで奥さんと結婚したんですか?」

レンタルさんは「忘れました」と答えました。

moyoko

生きてるだけで異様。表現は極端ではありますが、それは真理かもしれません。まずは生きること。これは、このご時世でなくても一番大事なことです。彩は区役所で撮った写真を改めて見て、世界でたった1枚の写真が撮れたと思いました。これに点数をつけることはできません。

それぞれの価値観

レンタルさんが最寄り駅に戻ると、いつも雑誌を売りつけてくる金田(古舘寛治)にお疲れ様と声をかけられます。

「別に疲れることはなんもしてません」

しかし、金田にとっては電車に乗ってどこかに行くだけで立派なもんだと返します。

その金田に結婚はどうだ?と尋ねられたレンタルさんは「僕にとってはいいものだと思います」とハッキリ答えます。

レンタルさんから珍しく前向きな答えを聞いた金田は驚きます。

「それはハッキリ思うので。」

一方、意識高い系サラリーマン神林(葉山奨之)は、レンタルなんもしない人をフォローしている恋人に志が低い人間をフォローしているのはどうなのかと批判すると、意見を押しつけてくるくせに彼自身の考えが見えないところが嫌だという理由で振られてしまいました。

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神林は意識高い系ですが、名言botなどをフォローしたり、ビジネス書を読んだりして一度も自分の考えを披露したことがありません。要するに空っぽなのです。彼は恋人と結婚も考えていましたが、キッパリと振られてしまいました。

なぜ結婚したの?

帰宅してから、レンタルさんは妻の沙紀(比嘉愛未)になぜ自分と結婚したのか聞いてみます。

「それ、浮気してる人がする質問だよ!」

しかし、沙紀もなぜレンタルさんと結婚したのか忘れていました。

「一緒にいると楽しかった。それぐらいだったんじゃない?」

「確かに。」

沙紀は今は楽しいかレンタルさんに聞いてみます。

「今は水が冷たいね。」

手を洗っているレンタルさんはそう答えます。

「今日も平和だ。」

沙紀はニコニコしていました。

『レンタルなんもしない人』第4話まとめ

今回は非常にホッとするシーンでドラマが終了しました。

なんで結婚したのかわからなくても、平和であれば何の問題もありませんね。

今回の依頼はレンタルさんを利用するにはベストな依頼でした。

1人じゃ寂しいけど、友達についてきてもらうのも何か違う。

でも、誰かがいたら楽しい思い出になるかもしれない。そんな時のレンタルさんです。

おかげで彩は離婚届の提出という気の重いイベントを、楽しい思い出にすることができました。

次回はなんと「一緒にベッドインしてほしい」という過激な依頼です。

レンタルさんはなんもしなくていいようですが、さてさてどうなるのでしょうか?次回は必見です!

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