ディズニー・ピクサー作品の『リメンバー・ミー』はメキシコの国民の祝日「死者の日」を舞台に音楽好きの主人公ミゲルが自分の家系である「リベラ家」の秘密を探る旅が描かれています。
意外と知らない自分の家族の「ルーツ」。みなさんも『リメンバー・ミー』を観ればきっと知りたくなるはず!
旅の果てにミゲルが見つけたものとは…?
- 驚くべき映像美!水が髪の毛が本物みたい…。ピクサーの技術の進歩が果てしない!
- バンドマン、音楽好きにもおすすめの映画!劇中のメキシコ音楽が素晴らしい。
- 「リベラ家」に隠された悲しい物語。離れても忘れない家族をつなぐ歌の物語。
それではさっそく、大ヒットアニメ映画『リメンバー・ミー』についてネタバレありで解説します!
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『リメンバー・ミー』作品情報
作品名 | リメンバー・ミー |
公開日 | 2018年3月16日 |
上映時間 | 105分 |
監督 | リー・アンクリッチ |
脚本 | エイドリアン・モリーナ |
出演者(声優) | アンソニー・ゴンザレス ガエル・ガルシア・ベルナル アラナ・ユーバック ベンジャミン・ブラット レニー・ヴィクター アナ・オフェリア・ムルギア |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
主題歌 | シシド・カフカ feat. 東京スカパラダイスオーケストラ「リメンバー・ミー」 |
『リメンバー・ミー』声優・キャラクター
ミゲル・リヴェラ(声優:アンソニー・ゴンザレス / 石橋陽彩)
- 今作の主人公でメキシコのサンタセシリアに住む12歳の少年。
- 靴屋を営む家系に生まれ今は靴磨きをしている。
- 家族に「音楽禁止」の掟があるがミュージシャン「エルネストデラクルス」に憧れている。
- 将来はミュージシャンになりたいが家族のこともあり人前で演奏することはなかった。
ヘクター(声優:ガエル・ガルシア・ベルナル / 藤木直人)
- 今作のもうひとりの主人公で死者の国に住む陽気な骸骨の男。
- 死者の国ではいろんな方面に顔が利くやり手でもある。
- 自分の娘に心から会いたいと願っているが祭壇に写真が飾られていないので生者の国に帰れずにいる。さらに、娘が自分のことを忘れかけており「二度目の死」が近づいている。
エルネスト・デラクルス(声優:ベンジャミン・ブラット / 橋本さとし)
- ミゲルが憧れるサンタセシリア出身の有名ミュージシャン。
- 作詞作曲映画出演など何でもこなすマルチヒーローで皆の人気者。死者の国でも大スター。
- 彼を象徴する「リメンバー・ミー」という曲が特に人気が高い。
- しかし死者の国でヘクターと対面した際にある事実が発覚する。
ママ・イメルダ(声優:アラナ・ユーバック / 松雪泰子)
- ミゲルの高祖母。リヴェラ家のリーダー的存在の女性で勇敢な性格。
- 音楽に没頭した夫に捨てられたため、リヴェラ家ではそれ以来「音楽禁止」が定められた。
- それ以来女手一つで靴製造を始め、代々リヴェラ家の家業として引き継がれた。
- 聖獣アレブリヘの「ペピータ」を従えている。
フリーダ・カーロ(声優:ナタリア・コルドバ=バックリー / 渡辺直美)
- 世界的に有名な天才芸術家の女性。
- デラクルスのコンサート演出を考えていた際にミゲルと出会い、たくさんアイデアをもらう。
- そのこともあり、ヘクターの写真を取り戻す際にミゲルたちに協力をした。
ママ・ココ(声優:アナ・オフェリア・ムルギア / 大方斐紗子)
- ミゲルの曾祖母で100歳近い高齢の女性。車椅子に乗っている。
- 認知症を患っており記憶も薄れ、娘でミゲルの祖母のエレナのこともわからなくなっている。
- 『リメンバー・ミー』とココは、実はヘクターを二度目の死から救う鍵だった。
ダンテ(声優:フランク・ウェルカー)
- サンタセシリアに住むメキシカン・ヘアレス・ドッグの野良犬。
- ミゲルの愛犬でよくなついているがリヴェラ家では野良犬の世話も禁じられている。
- 死者の日のお供え物を食べたせいでミゲルと死者の国に迷い込み、共に行動することに。
- 「ダンテ」はミゲルが付けた名前で、デラクルスの映画に登場する愛馬が由来。
【ネタバレ】『リメンバー・ミー』あらすじ・感想
メキシコのお祭り「死者の日」とは?
『リメンバー・ミー』の舞台はメキシコ。
メキシコにも日本のお盆のように、死者をあの世からお迎えする「死者の日」というお祭りがあります。
マルコヤマモト
今作でもわかるように、市街地はマリーゴールドという花の香で包まれ、街には露天が並びます。
11月1日は子供の魂が戻り、2日は大人の魂が戻る日とされています。
墓地にも派手な装飾が施され、バンドによる演奏も行われます。
死を恐怖とするものではなく、死者とともに楽しく笑うというモチーフになっているそうです。
マルコヤマモト
映画では『リメンバー・ミー』だけでなく『007 スペクター』の冒頭でも祭りの様子が描かれています。
ちなみに2019年は11月2日が「死者の日」です。
映画を観て興味が湧いた方は、ぜひ参加してみるのも面白いですね!
マルコヤマモト
ピクサーの究極の映像美に感動!
『リメンバー・ミー』で何よりも感動したのが映像の美しさです。
ピクサー映画は『トイ・ストーリー』の頃と比べても格段に技術が進歩しています!
今作ではミゲルの髪の毛のサラサラ感が人間そのものだったり、犬のダンテの皮膚感や人間の時のヘクターの表情などもリアルで感動モノでした!
マルコヤマモト
デコレーションされた大勢の骸骨たちのキャラクターデザインにも感動!
ひとりひとりが違うことに手を抜いていないピクサーの本気も感じました。
また誰も観たことがない「死者の国」の表現も見事で、カラフルで賑やかな「死者の日の祭」をそのまま引き継いだような世界観に圧倒されました。
マルコヤマモト
マリーゴールドの花びらの端で繋がれた生者と死者の世界が『リメンバー・ミー』の作品に出てくるようなものならば、本当に行ってみてもいいかもしれませんね。
『リメンバー・ミー』の気になる結末!
ミュージシャンの父親が妻と子供を置いていったせいで、それ以来「音楽禁止」が掟となったリヴェラ家。
代々伝わる靴屋の家系でありながらもミュージシャンになることを諦めきれない少年ミゲルは、家の祭壇に飾られた「ある写真」を発見し、自分と憧れのミュージシャン「エルネスト・デラクルス」との間に血の繋がりがあることを疑います。
そして、死者の国で家族の秘密を解き明かす冒険を繰り広げるのです!
死者の国では自分の写真を祭壇に飾って欲しいと願う骸骨ヘクターと出会い、ミゲルはデラクルスが開催するパーティーに忍び込むことに成功します。
デラクルスと会うことができたミゲルは喜びますが、実はデラクルスはヘクターを殺した犯人で、ヘクターが作詞作曲した歌を自分の作品として歌い、有名になっていたことが分かったのです!
そしてミゲルが祭壇から持ってきた写真とヘクターの娘の名前が「ココ」ということがわかり、二人が本当の家族ということがわかったのです。
ミゲルの音楽好きは、実はヘクターに似たのでした。
そしてデラクルスの代表曲「リメンバー・ミー」も、本当はヘクターが愛しい娘であるココのために作った曲だということも…。
現実の世界で高齢のココは、ヘクターのことを忘れかけていました。
そしてヘクターに二度目の死が近づいていたのです…。
ミゲルとヘクターは死者の国の家族たちと協力して、デラクルスの悪事を大衆の前で暴くことに成功します。
家族の許しを得て現実の世界へ戻ったミゲルは、急いでココのもとへ向かいました。
そして、ヘクターと一緒に歌った「リメンバー・ミー」をギターで弾き歌うと、ココはヘクターのことを思い出し、ミゲルと一緒に歌うのでした。
それから1年後の死者の日。
「リメンバー・ミー」の本当の作者がヘクターという事実が世の中にも知れ渡ります。
ヘクターはイメルダと関係を修復し、1年の間に亡くなったココとも死者の国で会うことができ、3人揃って生者の国へ向かいます。
音楽が解禁されたリヴェラ家ではミゲルがギターを弾きながら歌い、家族で楽しく死者の日を過ごしていました。
大切な人を忘れないでほしい
マルコヤマモト
ディズニーピクサーの映画を映画館で鑑賞するのは『ファインディング・ドリー』以来でした…。
マルコヤマモト
歌唱シーンも素晴らしかったので、久々の吹き替え鑑賞だったのですが、100点満点で楽しむことができました。
観終わった後は親しい人が亡くなった時のことを思い出しました。
「死者の日」のように、1年に1度だけでもいいから思い出すことが大事、忘れないことが大事なんだと『リメンバー・ミー』に教えてもらった気がします。
マルコヤマモト
また音楽好き、バンドマンにもおすすめの映画です。
でも!音楽にばっかりのめり込んでいると、奥さんや彼女がママ・イメルダみたいになってしまうかも!?
マルコヤマモト
『リメンバー・ミー』まとめ
以上、ここまで『リメンバー・ミー』について感想を述べさせていただきました。
- 子供から大人まで万人が楽しめる「家族」を描いたアニメーション作品。
- ピクサースタッフにより作り上げられた映像美と想像力に圧倒される。
- 大切な人のことは忘れないでいよう!