「月刊コミックゼノン」で連載中の大人気同名作品を原作としたアニメの第2期『終末のワルキューレⅡ』。
幼き頃より雷電は、強すぎるがゆえに人を傷つけないよう力を抑えて生きてきました。
しかし今、全力で戦える好敵手に初めて出会い、勝利をつかむべく全身全霊を込めた一撃をたたきつけます。
早速、第9話「共鳴」をレビューしていきます。
目次
アニメ『終末のワルキューレⅡ』前回8話のあらすじと振り返り
遠い昔、シヴァは気楽な日々を送りながら、親友のルドラとともに喧嘩に明け暮れていました。
ある日、ルドラはインド神界の天辺を目指そうとシヴァを誘い、2柱は神々に戦いを挑み始めます。
やがて二人でやって来た頂点、そこで本当の天辺である1柱を決めることに。
ルドラに勝ったシヴァは1116柱の思いを背負い、インド神界の頂に立つのでした。
【ネタバレあり】アニメ『終末のワルキューレⅡ』第9話あらすじ・感想
強い力は弱い者のために
幼少期の雷電は類稀な筋力をコントロールする術を知らず、近所の子供たちから「バケモノ」と呼ばれ、仲間外れにされていました。
ある日、どうしてみんなと一緒じゃないのかと泣く雷電に、母は言います。
その力は「神様からの授かり物」だと……。
「弱い者のために使って」と抱きしめてくれた母の願い通り、優しい心を持った青年へと成長していきました。
やがて地域一帯が天変地異に襲われ生活が苦しくなっていくと、雷電は相撲取りになって故郷のために大金を稼ごうと決めます。
大切な家族と別れ、故郷から遠く離れた相撲部屋へ入門。
こうして、生まれて初めて全力でぶつかれる相手――相撲に出会った雷電は、必死で稽古に撃ち込むのでした。
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「無類力士」の苦悩
念願の初土俵入りから頭角を現した雷電は、圧倒的なパワーと努力で勝ち続け、「生ける伝説」となりました。
それはやがて相撲取りになるきっかけとなった故郷だけでなく、江戸をも熱狂させます。
さらには、飢饉にあえぐ日本を照らす希望の光となったのです。
そんな絶頂の最中、雷電はある取組にわざと負けました。
なぜなら、相手の力士が恐怖に怯えた目で雷電を見ていたからです。
強い力は弱い者のために、と思っていたのに、いつの間にか弱い者いじめをしていたと気付いた雷電は、師匠の前で涙を流します。
しかし、故郷の人々の生活を支えていくためには、相撲取りとして勝ち続け、金を稼ぐしかありません。
こうして雷電は、四つの技を封じながら長年戦い続け、事実上無敗のまま、引退していくのでした。
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「無類力士」と呼ばれるほどの生ける伝説が、一度も「全力で」戦うことなく土俵を去ったなんて、誰が想像したでしょうか。
想いを背負って強くなる
シヴァと相対した雷電は、本当の意味で初めて全力で戦えることに喜びをおぼえていました。
唯一雷電の涙を知る師匠も、観客席で感涙するほどに……。
己の相撲を解放すると決めた雷電が繰り出したのは、初歩にして奥義である「鉄砲」。
凄まじい衝撃波が起こるほどの一撃がシヴァの顔面を捕らえます。
激しく後方へ倒れたシヴァがどうにか立ち上がると、技を決めたはずの雷電も苦しそうにしていました。
雷電は自らを解放したために、自身の強すぎる筋力との戦いも強いられていたのです。
本来なら立っているのもやっとなはずの雷電を、神器錬成したスルーズが懸命に支えます。
一方、シヴァにも心強い応援が……。
観客席に見つけたのは、親友・ルドラの姿。
そして、手を合わせ、拳を握る、インドの神々の姿でした。
シヴァと雷電は、それぞれに多くの人の想いを背負い、戦いの場に立っています。
奇しくも、かつて頂に立った彼らは今、武の深奥に到達していました。
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アニメ『終末のワルキューレⅡ』第9話まとめ
いかがだったでしょうか。
かつて頂点に立ったことのあるシヴァと雷電……なんと、お互いに今が最絶頂期!
熱血漢同士の熱き戦い、どんな決着を迎えるのでしょうか。
次回、第10話も楽しみです。