「月刊コミックゼノン」で連載中の大人気同名作品を原作としたアニメの第2期『終末のワルキューレⅡ』。
大技を繰り出したヘラクレスの身体の入れ墨は、周囲の目にも明かなまでに広がっていきました。
技を放つごとに大きくなる入れ墨が全身に広がる時、ヘラクレスは苦痛の中で死を迎えるといい……。
早速、第2話「不屈の闘神」をレビューしていきます。
目次
アニメ『終末のワルキューレⅡ』前回1話のあらすじと振り返り
神の威信にかけて、第四回戦で敗北を喫することが許されなくなった神側陣営。
必勝を期する神々の思いを受けて、常に正しき者の味方であろうとする英雄・ヘラクレスが出陣します。
戦乙女たちとも親交のあるヘラクレスの対戦相手としてブリュンヒルデが選出したのは、史上最強の殺人鬼――ジャック・ザ・リッパー。
これまでの誇り高き男たちとは違い、凶悪な人物が出てきたことに憤るヘラクレスでしたが、ジャックの覚悟を受け入れ、正々堂々と闘います。
一方、ジャックは嘘を巧みに操ってヘラクレスに傷をつけ、彼の本気を引き出していくのでした。
【ネタバレあり】アニメ『終末のワルキューレⅡ』第2話あらすじ・感想
不屈の闘神
大技を繰り出したヘラクレスの身体の入れ墨は、周囲の目にも明かなまでに広がっていきます。
この入れ墨は、ヘラクレスが神になる直前に十二の難業を成し遂げたことで体得した、十二の神技である「十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)」を使うたびに身体中へ広がるものです。
凄まじい威力を持つ技なので代償も大きく、1ミリ広がるだけで並みの神なら失神するほどの痛みが襲いかかるといいます。
さらに、全身に広がると完全消滅してしまうという非常に危険な大技でした。
かつてヘラクレスと戦ったことのあるアレス(CV.田所陽向)は、ヘラクレスの強さの本質は剛力ではなく、ゼウスにすら不屈を通した強靭な心であるといいます。
何にも屈せずに、何度でも立ち上がるヘラクレスは、そうして「不屈の闘神」と呼ばれるようになったのです。
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神に成った青年
――ギリシャ・テーバイ。
まだ人間だった頃、「アルケイデス」という名前で暮らしていたヘラクレスは、少年時代から正しき者の味方であろうとしていました。
その信念を貫くため、傷だらけになることもあったのですが、身を挺して人を助けようとする彼を信頼する者は多く、心身ともに立派な青年へと成長していきます。
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そんな中、アレスによるテーバイへの侵攻が始まり、神々に対抗しようと神殿に置かれていたゼウスの血を飲み干します。
過ぎた力を求める者が飲むそれの作用に、人間が耐えられるはずがないと思っていたアレスの考えを裏切って、ヘラクレスは見事に耐え抜き、ゼウスの力を得ました。
人間離れした力を手に入れたヘラクレスに神軍は圧倒されていき、やがてアレスと正面から戦うことに。
その互角の勝負にストップをかけたゼウスはヘラクレスに声を掛け、「神になれ」と提案します。
するとヘラクレスは、自分が神になる代わりに、「今後二度と人類に仇なさないと誓え」と告げました。
こうしてヘラクレスは人間として生まれながら、神に成ったのです。
London Bridge is broken down
ついに勝負を肉弾戦に持ち込み始めたジャック。
さまざまな武器で攻撃を繰り出しますが、剛力なヘラクレスは簡単に弾き飛ばしていきます。
そんな中、ジャックは頭上に張り巡らせたピアノ線を駆使して飛び上がり、その細工によって刃物が降り注ぐ攻撃を与えました。
防ぎきれない攻撃を受けたヘラクレスは、ついに第六の御業を発動し、ジャックの猛攻を跳ね返します。
こうして反撃を受けたジャックでしたが、傷を負いながらも嬉々としていました。
モノクルが壊れて露わになった右眼は赤く光り、その眼にうつるヘラクレスの「感情の色の変化」を楽しみに笑みを浮かべます。
そして、「London Bridge is broken down…」と歌を口ずさみ始めたジャックを見て、ヘラクレスは目を見開くのでした。
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アニメ『終末のワルキューレⅡ』第2話まとめ
いかがだったでしょうか。
ジャックが口ずさむ「ロンドン橋落ちた」にあわせてエンディングでもアレンジバージョンが流れ、何とも言えない不気味な雰囲気で幕を閉じた第2話。
ヘラクレスの過去回でもあったので、次回はジャックの過去回になることと思います。
ジャックにしか見えない「感情の色」……ヘラクレスの色はどう変化していくのでしょうか。
次回、第3話も楽しみです。