「月刊コミックゼノン」で連載中の大人気同名作品を原作としたアニメの第2期『終末のワルキューレⅡ』。
勝負は決したかに思われましたが、傷付いた釈迦は立ち上がり、不敵な笑みを浮かべて見せます。
さらなる力を手にした釈迦は、人類の存続に不可欠な勝利をもぎ取ることができるのでしょうか。
早速、第15話「光の道」をレビューしていきます。
目次
アニメ『終末のワルキューレⅡ』前回14話のあらすじと振り返り
新たに出現した、神々ですら存在を知らない異形の戦士。
確かなことは、この得体の知れない存在が途方もなく強いこと……。
そして恐るべきことに、釈迦の未来視が一切通用しないことでした。
零福がすでに波旬の中から消えたと知らされた釈迦は、一度は捨て去った憎悪を抱き、再び波旬へ立ち向かいます。
【ネタバレあり】アニメ『終末のワルキューレⅡ』第15話あらすじ・感想
究極の神器
腹部を貫かれた瀕死の状態でも余裕の笑みを浮かべる釈迦に、波旬は煽られていきます。
波旬の壮絶な攻撃のラッシュに、釈迦は耐えていました。
それは、起死回生の豪滅輪廻を狙っていたから……。
不敵に笑いながら「来いよ」と強気の言葉を掛ける釈迦に、波旬の身体が震えます。
自身が恐怖していると気付いた波旬は、それを断ち切るように新たな武器を生み出し、向かってくる釈迦を待ち受けました。
正面からぶつかった二人の攻撃は互角……に見えましたが、釈迦の六道棍は完全に破壊され、釈迦本人もその場に倒れてしまいます。
朦朧とする意識の中で釈迦が感じ取ったのは、誰かの手を握る感触。
ハッと目を覚ますと、己の手元に目をやり、大声で笑い始めました。
意識を取り戻した釈迦は、零福の武器を握っていたからです。
釈迦と零福は神器蓮生<ヴェルンド>を遂げ、零福の武器は不幸ではなく、釈迦の慈愛を吸い取ることで強化されていました。
ブリュンヒルデはその様子を見て、仏陀のみが生み出せる究極の神器の誕生に、涙を流して感動します。
光り輝く武器を手にした釈迦は、波旬に「天誅」と告げました。
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光の道
釈迦の勝ち筋が見え、闘技場の人類は力の限り声援を送ります。
笑みを浮かべながら立ち向かう釈迦に、波旬は苛立ちと恐怖を覚えていました。
そんな戦いは釈迦優勢に思えましたが、観覧している人類側闘士たちや、ヘルメス、ゼウスなどは、このままだと重傷を負っている釈迦が独りでに倒れてしまうと考えます。
しかし、ハデスは「(攻撃を)受ける必要はない。 避ければいいのではないか」と語りました。
時を同じくして、ブリュンヒルデとゲルは、釈迦の異変に気が付きます。
釈迦の未来視が再び発動されているのではないかということに……。
波旬が恐怖を感じることで魂が揺らぎ始め、釈迦には光の道筋が見えるようになっていたのです。
攻撃が当たらなくなって焦った波旬は、最大の一撃を浴びせます。
真正面から攻撃を受けた釈迦が真っ二つに斬り裂かれる姿を見た波旬は、「天罰覿面!」と喜びの声を上げました。
ところが、目の前にいたはずの釈迦は、いつの間にか背後に立っていたのです。
釈迦は、心の中で零福に「共にいこう」と語りかけると、一息に波旬を斬り裂きました。
こうして波旬は消滅……釈迦が勝利をもぎ取ります。
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光の中、満面の笑みで消えていく零福を見送り、涙を流した釈迦。
「かっけぇな……零福ちゃん、またね」
そう呟いて、闘技場を後にしようとすれば、いつしか零福が助けたハトが飛んできました。
このハトも零福に救われたのだと察した釈迦が振り向くと、釈迦コールを送る観衆の中に、零福を想って涙する人々を見つけます。
零福が確かに愛されていたことを実感した釈迦は、駆け付けたブリュンヒルデとゲルにピースで応えると、そのまま倒れてしまいました。
次なる戦いへ
ストレッチャーで運ばれていく釈迦は、ブリュンヒルデの名前を呼びました。
「これでブーちゃん(ブリュンヒルデ)の目的、果たせそう?」と尋ねられたブリュンヒルデは、「また人類存続に一歩近付きました」と笑顔で答えます。
すると釈迦は、そういうお堅いのはいいんだと告げ、試合前のように「(ブリュンヒルデの)煩悩まみれのその目、好きだよ」と言いました。
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その頃、波旬と零福に関わるであろう資料を燃やすベルゼブブの姿がありました。
そこへ現れたオーディンは、ラグナロクは自らの宿願だといい、邪魔をしないよう釘を差します。
時を同じくして、神側の観覧席では今後の戦いについて話し合いが行われていました。
すると、ハデスが自ら名乗り出ます。
弟・ポセイドンの仇だと言って……。
一方、第7回戦にハデスが出てくると知ったブリュンヒルデは、不機嫌そうに「目には目を、歯には歯を……王には王を!」と宣言します。
冥界の王に対抗できるのは、”すべての始まりの王”たる漢だけだと、次なる戦いの闘士を選ぶのでした。
アニメ『終末のワルキューレⅡ』第15話まとめ
いかがだったでしょうか。
釈迦vs波旬の熱いバトルは、見事に人類側闘士・釈迦の勝利で幕を下ろしました。
釈迦役の中村悠一さん、零福役の村瀬歩さん、波旬役の稲田徹さんの好演もあり、惹きこまれるように、あっという間に過ぎていく第2期後編でした。
魅力的なキャラクターたちはまだまだ新たに登場し、ラグナロクを盛り上げます。
第7回戦に出場する神側闘士・ハデスは、神々すら一目置く得体の知れない怖さがありますし、人類側闘士に選ばれた漢――始皇帝は、未知の存在です。
アニメ第3期が待ち遠しくなるようなラストパートに、期待が高まりますね。
原作の『終末のワルキューレ』(原作:梅村真也、構成:フクイタクミ)は、「月刊コミックゼノン」にて連載中ということで、こちらも要注目です!