アニメ『終末のワルキューレⅡ』第13話あらすじ・ネタバレ感想!釈迦が「人類史上最強のドラ息子」となった経緯とは?

©アジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレⅡ製作委員会

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「月刊コミックゼノン」で連載中の大人気同名作品を原作としたアニメの第2期『終末のワルキューレⅡ』。

とある国の王子だった釈迦は、生まれながらにして最高のものをすべて手にしていました。

しかし、ある日のこと、釈迦は富も身分も何もかもを投げ捨てて、ただ我が道を独りで歩み始めます。

早速、第13話「史上最強の思春期」をレビューしていきます。

アニメ『終末のワルキューレⅡ』前回12話のあらすじと振り返り

かつて苦難にあえぐ人間の姿に心を痛めた零福は、人々が抱える不幸を吸って代わりに背負おうと決意します。

しかし、零福がどれほど不幸を吸おうとも、人々は幸福にはなりませんでした。

そんな中、みずぼらしくも幸福そうな人々とともに歩く釈迦に出会い、人間である釈迦に嫉妬と憎悪を覚えてしまいます。

【ネタバレあり】アニメ『終末のワルキューレⅡ』第13話あらすじ・感想

六道棍の力

零福による天災級の一撃を退けた釈迦が持っていたのは、どこからともなく取り出した盾でした。

不思議そうに見つめるゲルに、ブリュンヒルデは「神器”六道棍”」の存在を教えます。

人類が輪廻転生する6つの世界を仏界では六道と呼び、それぞれの道を観音様が守護しています。

釈迦の使う六道棍は、それら六守護尊の力を宿した神器で、釈迦の感情に呼応して形態を変えるのだといいました。

自分で出てくる武器を選べない代わりに、時々の感情に応じた武器が登場するのです。

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絶望的な攻撃を避けようとした際、大きな盾が出てきたのはそのためです。 釈迦自身も「ついビビってこれ出ちゃった」と発言しています。

続いて六道棍はバットのような武器に変化し、それを見た釈迦は「突っ込めってことね」と真正面から突撃していきます。

自分の感情に呼応して出てきた武器を見て、臨機応変に攻撃スタイルを変えていく釈迦。

そんな彼をブリュンヒルデは、「釈迦様こそ史上最強の思春期ですから」と評しました。

史上最強の思春期

――古代北インド・カピラヴァストゥ。

シャカ族の王子として生まれたクシャトリヤであるゴータマ・シッダールタ――のちの釈迦は、生まれながらにしてすべてを持っていました。

最高の身分、富、教育、そして未来……生まれ育った小国の王となる運命を疑いもせず、民に幸福を与えることが王族の役割だとして、ごく自然に受け入れていました。

その一方で、空を羽ばたく鳥を見て、「お前は何ものにも縛られていないのだな」と感じる一面も持っていたのです。

そんな釈迦は、遠い親戚にあたるマッラ国王・ジャータカ(CV.野島健児)を兄と慕っていました。

豊かなマッラ国の王であるジャータカに、釈迦は「兄様は幸せですね」と声を掛けます。

すると、「君は本当に私が幸福だと思うのかい?」という予想外の言葉が返ってきました。

釈迦と同じくただ民の幸福を考えて生きてきたジャータカは、重い病を抱えています。

自分の命がもう長くないと悟り、民のために生きてきた自分の人生とは、誰のためのものだったのだろう、と考えるようになっていたのです。

しばらくしてジャータカが亡くなると、民は心底悲しみ、その様子を見た王族は「(ジャータカは)王の誉れ」「幸せ者」だと言いました。

それを聞いた釈迦は、生前のジャータカが零した本心を思い出し、ようやく本当の意味でその言葉を理解します。

そして、葬式へ向かうために乗っていた馬から降りると、涙を流しながら大声で笑いました。

周囲の者はジャータカを亡くした悲しみで錯乱したのかと困惑しますが、釈迦はその瞬間、悟りを開いていたのです。

「俺、至る」と。

ジャータカの葬式に現れた釈迦は、色とりどりの花弁を撒きながら棺の前へ進んでいくと、制止する者たちを「うるせえ」と一喝し、棺ごとジャータカを連れ去ります。

世界を知らないと言っていたジャータカを想いながら棺を川へ流すと、「自分の目で見てきな」と呟いて、その亡骸を見送りました。

こうして「目覚めた人」――釈迦は、生まれながらにして持っていたすべてを捨て去り、たった独りで我が道を歩み始めます。

道すがら出会った理不尽な決まりや、運命を押し付けようとする者たちに抗い続け、いつしか多くの人々に慕われて、仏へと成っていくのでした。

止まらない憎悪

憎しみを増幅させていく零福は、武器の形態を二刀流の刃へと変化させ、それに合わせて釈迦も六道棍を変形させていきました。

追いかけてくる刃をも華麗に斬り裂いていく釈迦の姿に、いつしか闘技場内が夢中になっていきます。

その度に憎悪を肥大化させていく零福に対し、釈迦は「自分を愛すんだよ」「俺は零福ちゃんのこと結構好きだよ」と優しく声を掛けました。

そんな釈迦に怒号を浴びせる零福でしたが、ふと神々しい輝きを背負った釈迦を前にしていると気が付き、自分は釈迦みたいになりたかったのだ、皆に愛されたかったのだと知ります。

すると、自然に不幸を吸った武器が無力化しました。

釈迦は自分も武器を捨て、素手での勝負を挑みます。

こうして戦いの中で語り合い、素手で殴り合った時、零福は初めて救われたのです。

やがて、釈迦の右ストレートで倒れた零福は、本来の善の姿を取り戻します。

「もう一度信じてみるよ……僕が僕を好きになれるように」

そう言って笑った零福に釈迦が微笑みかけ、誰しもが勝負あったかと思った瞬間、零福に異変が……。

零福から突然飛び出した二頭の龍が零福本人に襲いかかり、おどろおどろしい怪物に変貌してしまったのです。

零福ではない恐ろしい何かになってしまった者を見て、釈迦は思わず飛び退きます。

危険な未来が視えたから……ではなく、何も視えなかったから。

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釈迦も、ブリュンヒルデも、神々でさえも、誰だかわからない何者かに変貌してしまった零福……勝負は再びスタート地点へ?!

アニメ『終末のワルキューレⅡ』第13話まとめ

いかがだったでしょうか。

釈迦が釈迦たる者になった経緯が明かされた第13話。

零福が善の姿を取り戻し、釈迦とわかり合うことができた途端に、衝撃の展開が……!

釈迦の未来視が作動しない相手とは一体何者なのでしょうか?

次回、第14話も楽しみです。

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