「月刊コミックゼノン」で連載中の大人気同名作品をアニメ化した『終末のワルキューレ』(作画:アジチカ、原作:梅村真也、構成:フクイタクミ)が、ついに第2期を迎えました。
2023年1月26日より、Netflixにて前編にあたる1~10話の配信が始まっています。
半神半人の戦乙女<ワルキューレ>13姉妹長姉・ブリュンヒルデは、神々の下した人類滅亡の審判に異を唱え、神VS人類最終闘争<ラグナロク>の開催を提案。
こうして天界が誇る最強の神々と、秘術・「神器錬成(ヴェルンド)」で神器と化した戦乙女たちを伴う最強の人類・「神殺しの13人(エインヘリャル)」による、13番勝負が幕を上げます。
2021年に配信、放送された第1期では、神の強大な力を見せつけられた第一回戦と第二回戦を経て、人類側が初勝利した第三回戦までが描かれました。
続く第四回戦では、神の威信にかけて、人類に敗北を喫することは到底許されません。
必勝を期する神々の思いを受けて、常に正しき者の味方であろうとする英雄・ヘラクレスが出陣します。
人類をも愛する半神半人の闘神・ヘラクレスVS史上最強の殺人鬼であるジャック・ザ・リッパーの対決……一体どうなるのでしょうか。
早速、第1話「正義VS悪」をレビューしていきます。
目次
アニメ『終末のワルキューレⅡ』主要な登場人物・キャスト
ブリュンヒルデ/CV.沢城みゆき
・半神半人の戦乙女<ワルキューレ>13姉妹長姉
・神々の下した人類滅亡の審判に異を唱え、神VS人類最終闘争<ラグナロク>を提案する
・神々も恐れぬ物言いをする聡明で気丈な性格だが、人知れず涙を流す一面もある
ゲル/CV.黒沢ともよ
・半神半人の戦乙女<ワルキューレ>13姉妹末妹
・ブリュンヒルデを「ヒルデ姉さま」と呼び慕いながらも、彼女の真意を図りかねている
・素直で性格で、傷付く姉たちの姿に涙しつつも、戦いの行く末を見届ける
ジャック・ザ・リッパー/CV.杉田智和
・神VS人類最終闘争<ラグナロク>第四回戦の人類側闘士
・霧の都<ロンドン>を恐怖に陥れた史上最強の殺人鬼
・底知れぬ狂気を持ち、嘘を巧みに操り相手を翻弄する
ヘラクレス/CV.小西克幸
・神VS人類最終闘争<ラグナロク>第四回戦の神側闘士
・人から神に成った半神半人の不屈の闘神で、人であった頃の名は「アルケイデス」
・人類を愛しており、強く優しい心を持つ
雷電為右衛門/CV.木村昴
・神VS人類最終闘争<ラグナロク>第五回戦の人類側闘士
・史上最強の力士で、「無類力士」と呼ばれている
・自身の躰すらも破壊する強力すぎる筋肉を有している
シヴァ/CV.木村達央
・神VS人類最終闘争<ラグナロク>第五回戦の神側闘士
・印度1116柱の頂点に立つ絶対神で、「宇宙の破壊神」と呼ばれている
・天界一の喧嘩師と称されるほど戦いを愛している
釈迦/CV.中村悠一
・天上天下唯我独尊を地で行く、天界一自由な男
・家や身分を捨て、運命に抗い、たった1人で心理に辿り着き、悟りへと至った
【ネタバレあり】アニメ『終末のワルキューレⅡ』第1話あらすじ・感想
第四回戦は……正義VS悪!
激闘の末、第三回戦を制した人類側。
神側からしてみれば、神の威信をかけて負けることはできない第四回戦となりました。
そんな第四回戦に出場する神側闘士が、ブリュンヒルデ(CV.沢城みゆき)とゲル(CV.黒沢ともよ)の前に現れます。
それは彼女たちが「兄さま」と呼び慕うヘラクレス(CV.小西克幸)でした。
第三回戦で敗北したポセイドン(CV.櫻井孝宏)と同じギリシャ神ということで、ゼウス(CV.高木渉)たちに選ばれたのです。
「このようなことを言える立場ではありませんが……どうかご武運を」
敵でありながら、跪いてそう伝えるブリュンヒルデ。
優しい心を持つヘラクレスは互いの健闘を祈り、朗らかに去っていきました。
人から神と成った半神半人の闘神・ヘラクレス……。
正義感が強く人類をも愛する彼なので、戦いにくいのではないかと疑っていたのは、北欧神話の狡知の神と称されるロキ(CV.松岡禎丞)です。
これまで試合を見届けてきたロキに声を掛けられたヘラクレスは、人類の終末には反対であり、ラグナロクで勝利したうえで人類の救済を求めると告げました。
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一方その頃、ヘラクレスの相手だけは決めていたというブリュンヒルデは、口元が緩むのを抑えきれません。
彼の相手となる人類代表は、「クソ中のクソ、最低のゲボカス野郎」である史上最強の殺人鬼――ジャック・ザ・リッパー(CV.杉田智和)でした。
神代表”ヘラクレス”VS人類代表”ジャック・ザ・リッパー”
人類代表・ジャックの希望を神代表・ヘラクレスが承諾したことにより、闘技場は19世紀末のロンドンの街を模した会場に変貌していました。
そんな中、いよいよ第四回戦が幕を開けます。
ヘラクレスはこれまでの人類代表が誇り高き男たちだったにもかかわらず、自分の相手が凶悪な殺人鬼であることを知り、ブリュンヒルデへの怒りを露わにしました。
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そして、負けを認めれば「魂の完全消滅(ニブルヘル)」だけは免れるようゼウスへ掛け合うとジャックに告げます。
するとジャックは、どれだけ自分の敗色が濃厚でも決闘に応じるのが紳士だと述べ、闘う意志を見せました。
ヘラクレスはそんなジャックの覚悟を受けて、今一度、正々堂々と闘うことを誓います。
しかし、ジャックは自らの神器である大きなハサミを見せたあと、早々にその場から逃げ去りました。
霧の都の罠
逃げ出した先でティータイムを始めたジャック。
憤るヘラクレスに降りかかるのは、街中に仕掛けられた複数の罠でした。
しかし、人の手で作られたもの――人器では、神々を傷付けることはできません。
そのため、ジャックが仕掛けた刃物はヘラクレスに傷一つ付けることができず、次々に躱されてしまいます。
そうして早くもジャックに近付いたヘラクレスは、棍棒を振り上げて殴りかかりました。
神器である大きなハサミでガードしたジャックでしたが、あまりの強力さにハサミは砕け散ってしまいます。
ジャックはハサミを諦め、再び刃物を投げつけるものの、人器による攻撃に怯むはずのないヘラクレスは突き進んできました。
すると次の瞬間、傷一つ付けることができないと思われていた刃物が、ヘラクレスに突き刺さります。
実は、本当の神器は先ほど砕け散ったハサミではなく、武器を創出する袋のほうだったのです。
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狡猾な人技と強靭な神業
ジャックの戦う姿を見たゲルは、なぜ彼のような悪人を選出したのかとブリュンヒルデに問いかけます。
すると、ブリュンヒルデは「人間が唯一、神に勝っているもの……それは悪意」だと言いました。
その悪意こそが、正しき者の味方たる闘神・ヘラクレスを追い詰めることができるのではないかと考えたのです。
ブリュンヒルデの答えにゲルが驚愕する中、ヘラクレスはジャックの底知れぬ悪意と変わらず戦っていました。
ジャックが繰り出す刃物の雨にも真っ向から立ち向かい、傷を負いながらも攻撃の機会を狙っています。
刃物以外にもあらゆる武器を駆使して戦うジャックですが、やがてヘラクレスの強靭な心と、神の御業に追い詰められていきました。
それでもジャックは楽しそうな表情を浮かべます。
試合を見守るブリュンヒルデも、まだまだ「ここから」だと呟くのでした。
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アニメ『終末のワルキューレⅡ』第1話まとめ
いかがだったでしょうか。
いよいよ幕を開けた第四回戦。
人間を愛する神と、人間を殺めてきた人類のバトル……観客もどんな気持ちで応援していいのかわからないと言っていた通り、感情面でも難しい戦いになっていきそうです。
第1期に引き続き登場している試合を見届ける神々たちにも注目しながら、戦いの行方を見守りたいですね。
次回、第2話も楽しみです。