第47回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、同年のアカデミー賞でも脚本賞を受賞したクエンティン・タランティーノ監督による名作『パルプ・フィクション』。
全国の映画館で、歴史的名作を上映してきた「午前十時の映画祭9 デジタルで甦る永遠の名作」で、ついに上映されました。
- クエンティン・タランティーノ監督の名作!
- 時系列が行ったり来たりするストーリーのため一度ではわからないかもしれない
- サミュエル・L・ジャクソンの説教に感動
それではさっそく『パルプ・フィクション』の作品情報・あらすじ・ネタバレ感想を書いていきたいと思います。
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目次
『パルプ・フィクション』作品情報
作品名 | パルプ・フィクション |
公開日 | 1994年10月8日 |
上映時間 | 154分 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
出演者 | ジョン・トラボルタ ユマ・サーマン サミュエル・L・ジャクソン ブルース・ウィリス ティム・ロス アマンダ・プラマー クリストファー・ウォーケン ハーヴェイ・カイテル |
音楽 | カリン・ラクトマン |
1994年の初公開から四半世紀を過ぎても、まったく色褪せることなく、世界中の映画ファンを魅了し続けて、時代を超えて語り継がれている名作と言える映画でしょう。
【ネタバレ】『パルプ・フィクション』あらすじ・感想
天才クエンティン・タランティーノ監督の世界
タランティーノ監督の2作目であるこの作品は、時系列バラバラのストーリーに頭ぐちゃぐちゃになりながらも引き込まれてしまいます。
キャスト陣もユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・トラボルタなど豪華勢ぞろいとなっております。
ジョン・トラボルタに至っては、この頃は仕事がまったくなく落ち目でこの脚本に惚れ込み、ほぼノーギャラで出演を快諾したところ、またスターの座を獲得したというトリビアもあります。
今までトラボルタをかっこいいと思ったことのない方は、この映画では最高にクールなトラボルタが見れますよ。
題名に『パルプ・フィクション(くだらない話)』とあるように、共演者同士の間の抜けた会話が飛び交う展開が、ストーリーの中心となっています。
間の抜けた会話の中にも、緊張感があるのは出演者全員の演技が迫真的で見る人をスクリーンに吸い込ませる力があるからでしょう。
序盤の殺し屋二人(ヴィンセントとジュールス)のセリフ。
- 「パリではクォーターパウンダチーズバーガーをなんて言ってるか知ってるか?」
- 「クォーターパウンダチーズじゃないのか?」
- 「違うよ。奴らはメートル法だからな。クォーターパウンダーなんて言ってもわかんないのさ」
- 「じゃあ、なんて言ってるんだ?」
- 「ロイヤル・ウィズ・チーズさ!」
この会話は、物語とはなんにも関係ありません。
なんだこの映画は?ふざけているのか?と思うでしょう。
そう、ふざけているのです。
このふざけた会話の後、銃をぶっ放す戦慄のシーンが待っています。
このように緊張と緩和が最後まで続くストーリーとなっています。
そしてキャラクターがとても濃いですね。クセが強い人ばかりです。
みんなが問題を抱えていて、緊張感のあるシーンが連続するのですが、そのタイミングがおかしかったりするのでなぜか笑ってしまいます。
クエンティン・タランティーノ監督の世界観というか、独創性・天才っぷりが発揮されているぶっ飛んだ作品なんです。
クエンティン・タランティーノ監督は音楽の使い方も独特
初っ端から、ハッ、ハッ、ハアアーでおなじみ、ディック&デルトーンズの「ミザルー」が流れてテンション上がります。
とにかく音楽の使い方がうまいので見ていて「ここでこれを流すか?」というようなところで流れます。
登場人物のチープでグダグダな会話を楽しみつつ、見ていると最後に感動する殺し屋ジュールスのセリフが感動します。
人は簡単に変わることができるということを教えてくれました。
『パルプ・フィクション』まとめ
次見たら字幕覚えるんじゃないかってくらいみてるけど、未だにワクワクしたよパルプ・フィクション!ミアの彼シャツならぬ、彼コートがかわいい… #午前十時の映画祭 pic.twitter.com/3Tgl5T7aI5
— Rinri🌟 (@avanti_2) 2019年2月21日
本作が、『レザボア・ドッグス』に続く監督第2作目なわけですが、早くもタランティーノワールドが出まくっていますよね。
名会陰技を見せたユマ・サーマンとは、後に『キル・ビル』でもコンビを組み、大ヒットを生むことになるのです。
- 起承転結を無視し、成功した映画
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