第9話の最後、脱獄したと思っていたはずのノーマンが脱獄せずに戻ってきてしまいます。
そして、帰ってきたノーマンから知らされたのは「塀の向こうは崖だった」という事実でした。
そこから迎える第10話。
ノーマンはどうなってしまうのでしょうか?
それではさっそく『約束のネバーランド』第10話のレビューをしていきたいと思います。
目次
『約束のネバーランド』前回第9話のあらすじと振り返り
ママから翌日がノーマンの出荷日だと知らされます。
エマ、レイが必至に逃げるように説得しますが、ノーマンは「そうなるとその後に脱走するときの警備が強くなるからできない」と言い、逃げるつもりはないことを強調します。
それでもエマの力強い説得に、ノーマンは涙ながらに生きる決意をしました。
迎えた翌日、ノーマンは高い塀を駆け上がり、塀の外に立ちました。
イザベラはノーマンがいないことに気づき、エマとレイは「勝った」と言わんばかりの顔をしますが、そのとき「おかえりなさい」というイザベラの言葉と同時に、やつれた表情で戻ってきたノーマン。
そしてノーマンは「逃げるつもりはない。崖だった…塀の向こうは崖だ。」という事実が明かされるのでした。
【ネタバレ】『約束のネバーランド』第10話あらすじ・感想
3人は、いつも一緒だった
「塀からは、逃げられないってこと?」
ノーマンの言葉にエマがそう返すと、塀の上を歩き塀の向こうを見てきたノーマンから、このハウス全体の構造を聞くことになります。
第1プラントから第5プラント、そして本部その全てが六角形の中に同じ大きさで均等に建っていて、その六角形の外周は全て塀で囲まれていて、外は崖になっているが、本部の塀のところには唯一崖の向こう側に通じる橋があったと言います。
「これ返すよ、僕は使っていない」
そう言うと、ノーマンはレイから借りていた発信機を無効化する装置を返します。
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レイはノーマンが逃げるつもりがなかったことに気づき追及すると「何を言っても無駄だよ、気持ちは変わらない」と言われ、つい後ずさりしてベッドに腰をおろしてしまうレイ。
瞬間、ノーマンはベッドに座っている2人に抱きついて「あったかい」と言うと、続けて「ありがとう、良い人生だった」と別れの言葉を2人に告げます。
レイはノーマンを救えなかった悔しさを言葉にしながら泣き、エマはまだ現実が受け止めらず、ノーマンに「逃げよう」と言うがノーマンの決意はそれでも変わりませんでした。
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部屋に戻り、支度をしているノーマンが見つけたのは糸電話でした。
ノーマンは小さい頃、病弱でよく風邪を引いていて、医務室によく一人ぼっちにされていました。
「ばぁぁ!」
ベッドで寝ていたノーマンを驚かそうとやってきたのはエマです。
すぐにママがやってきて、エマは外に出されてしまいます。
エマがいなくなって寂しそうにしていると、外では他の子供たちの楽しそうに遊ぶ声が聞こえます。
もっと、寂しくなってしまいました。
すると、ぴょこんとしたオレンジの見覚えのある癖ッ毛がベッドの下から出ているではないですか。
「来たよー!」
またもどこからか入り、やってきたエマ。
「はい、これあげる」とエマから手渡されたのは紙コップでできた糸電話でした。
「レイから作り方教わったの!これで話せるんだって!」
それだけ言うと、ママにまた抱きかかえられ部屋を出て行ってしまうエマ。
そして、2人で会話をしたそんな思い出の糸電話だけをトランクに入れ、いつもとは違う洋服に身を包んだノーマンは、ママとみんなが待っている食堂へ行きます。
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ノーマンとの別れ
そう、コニーの時と同じです。
別れを惜しみ泣いてしまう年少者たち、少し距離をとった所にはエマ、ドン、ギルダが立っています。
エマは松葉杖で立ち、顔は下を向きノーマンとは顔を合わせられない様子。
「レイはどこにいるの?」
食堂にレイの姿がないことに気づき、エマに聞くイザベラ。
「見送りなんてしたくないって」
エマは、俯きながらそう答えます。
「ドン、ギルダ。エマとレイのことよろしくね」
「おう、任せとけ!」
「エマ、みんなのこと任せたよ」
軽快にノーマンの言葉に返事を返すドンとは違い、エマは何も言葉が返せませんでした。
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「それじゃ、みんな元気でね」
そう言うとノーマンは、トランクを持ちママと出口のところへ歩き出します。
「ノーマンっ!」
松葉杖を投げ、片足で走り出しノーマンに抱きつくエマ!
耳元で「私がママを惹きつけるから逃げて」と言うと、ノーマンの左耳のところに発信機を無効化する装置を持っていき、ボタンを押そうとします。
それに気づいたノーマンはエマを投げ倒し、すぐにイザベラに見られないように発信機を無効化する装置をエマの手から奪います!
「今、君がすべきことはこれじゃない!」
エマを投げたノーマンは言いました。
すかさずエマは「嫌だ!行かせない!」と返します。
「僕はそんなこと望んでない、ただ笑って見送ってほしい。僕の気持ちを汲んで…」
ノーマンがそう言うと、エマはノーマンの手を掴み、「その気持ちだけは尊重できない!本当は嫌なら尚更だ!」と引きません。
周りの子供たちは、何が起きてるのかよくわかっていませんでした。
エマのその言葉に「無茶苦茶だよ君は、無謀で、まっすぐで、でもだから僕は君が…」とノーマンがそこまで言うと、最後まで言い切る前にイザベラに「時間よ、ノーマン」と言われ、その次の言葉を言えなくなってしまいます。
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そしてイザベラは、そっと床に倒れているエマに近づき、耳元で「次、騒いだら殺す」と言います。
周りの子供たちには、床で倒れているエマを起こそうとしている風にしか見えないように。
ノーマンは、最後にエマに松葉杖を渡しました。
エマに最後の別れを告げて想いを託します。
レイは階段の上で待っていましたが、とうとうノーマンと顔を合わすことはできませんでした。
イザベラとノーマンは、門へ向かいます。
そして門の前に行くと、そこには1台のトラックが止まっていました。
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意を決し、ノーマンがトラックの前まで行くと「こっちよ」と言うイザベラ。
「この部屋で少し待っててちょうだい」と言われ、部屋に入ったノーマンは驚きます。
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エマとレイ
そして、1人欠けたいつもと同じ朝がやってきます。
エマとレイの心を表すかのように曇っている空。
「この先、どうすんだよ」
口火を切ったのはドンでした。
あれから丸1日たって、エマ、レイ、ドン、ギルダの4人が集まっていました。
「もういい…疲れた。ここで死のう、俺は降りる」
椅子に座ったまま俯き様にレイはそう答えました。
「じゃあ、これは?」とエマが手から出したのは、ノーマンと最後に握手した時に渡された発信機を無効化する装置でした。
「俺はいらない、逃げたきゃ逃げろ。ごめんなエマ…」
レイのその言葉を聞き、エマはたまらず部屋を出て行ってしまいます。
部屋を出ていくエマを見て、ドンが「何やってんだ!」と言ってレイを怒ろうとしても、レイから返ってきた言葉は以前のような威勢のいいものではありませんでした。
ただただ、ドンとギルダに謝ります。
その様子に、2人も何も声が出ることはありませんでした。
部屋に戻りベッドで泣くエマに、イザベラがやってきて追い打ちをかけてきます。
「ノーマンは死に、レイはあの様。あなたは何もできない、抗うのはやめて楽になりなさい。」
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そして、エマにママ候補の話を持ち掛けます。
エマは当然「それはできない」と拒否します。
イザベラは「そう。ならせいぜい、のたうち回って死になさい。」とエマに言いました。
12月
そしてノーマンが出荷された11月から、約1ヶ月近く時が過ぎて12月を迎えていました。
エマ、レイは依然として憔悴しきっている様子。
エマは外に出るも以前のように明るく返事することはなくなり、レイは図書室でただボーっとしているだけでした。
12月15日はレイの12歳の誕生日。
そしてそれは、出荷日を意味します。
レイは誰もいない食堂で1人鼻歌を歌っていました。
「レイ、こんな時間に何してるの?」
そう言いながら松葉杖をつき、食堂に入ってきたのはエマでした。
「最後だからハウスにお別れを。今日が最後の夜だからな。」
本を読みながらレイはそう返します。
「明日、誕生日だもんね、レイ。」
慣れてひとつの松葉杖だけで歩けるようになったエマは近づきながらそう言います。
「なぁ、エマ。お前ほんとに諦めちまったのかよ…本当は諦めてなんかいないんだろ?」
本を閉じ、エマのほうを見てそう言います。
「ふっ…」
エマが不敵な笑みを浮かべて、第10話は終わります…。
『約束のネバーランド』第10話まとめ
📺あと30分⚡️
第10話「130146」は、今夜25:05からフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送!
📻約束のネバーラジオhttps://t.co/WjKkLJJRfX
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どうなってしまうのですかね、今後。
幼少期のシーンでほっこりさせたと思ったら、今度はジェットコースターのようにシリアスなシーンに急降下でしたね。
なんだかんだノーマンは何か策を考えていて逃げるのかと思ったのですが、何も起こらなかったですしね。
レイの出荷が翌日に迫った今、子供たちは脱出することができるのか。
第11話も見逃せないです!
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