映画『プライベート・ウォー』あらすじ・感想!戦争の真実を伝えるジャーナリストの姿に魂が震える【ネタバレなし】

映画『プライベート・ウォー』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『プライベート・ウォー』公式ページ

映画『プライベート・ウォー』は、実在したアメリカの女性記者の活動を描く戦争ドラマ。

レバノン内戦や湾岸戦争、アフガニスタン紛争、スリランカ内戦、シリア内戦など、20年以上にも渡る歳月で多くの戦地を体験してきたメリー・コルヴィン

女性ジャーナリストとして、世界に戦争の何を発信しようとしたかったのか?

ポイント
  • ジャーナリスト、メリー・コルヴィンとは?
  • 女優ロザムンド・パイクが今までのイメージを覆す
  • 監督マシュー・ハイネマンとはいったい何者か?

映画は、2001年のスリランカ内戦から2012年のシリア紛争までの彼女の記者としての奮闘を克明に描いています。

それではさっそく『プライベート・ウォー』をレビューしたいと思います。

映画『プライベート・ウォー』作品情報

映画『プライベート・ウォー』作品情報

出典:映画.com

作品名 プライベート・ウォー
公開日 2019年9月13日
上映時間 110分
監督 マシュー・ハイネマン
脚本 アラッシュ・アメル
出演者 ロザムンド・パイク
ジェイミー・ドーナン
スタンリー・トゥッチ
トム・ホランダー
コーリイ・ジョンソン
音楽 H・スコット・サリーナス

映画『プライベート・ウォー』あらすじ


The Sunday Timesの特派員メリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)は、スリランカ内戦を取材していた2001年に左目を失明する。

PTSDに苦しみながらも、世間の関心を紛争地域に向けるために彼女は戦場を駆け巡る。

2012年、シリアで過酷な状況下に置かれた市民の現状を世界に発信しようとホムス入りしたメリーは、命懸けのライブ中継に挑む。
出典:シネマトゥデイ

映画『プライベート・ウォー』みどころ

映画『プライベート・ウォー』みどころ

世界中の戦地を取材してきた戦場記者メリー・コルヴィンの半生を描いた伝記ドラマ。

黒い眼帯を着けて戦地に赴くメリーを、『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイクが演じる。

『フィフティ・シェイズ』シリーズなどのジェイミー・ドーナン、『ラブリーボーン』などのスタンリー・トゥッチらが共演。

『カルテル・ランド』などのマシュー・ハイネマンが監督を務めた。
出典:シネマトゥデイ

映画『プライベート・ウォー』を視聴できる動画配信サービス

『プライベート・ウォー』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

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注意点
  • 動画の配信情報は2019年9月20日時点のモノです。
  • 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

ご覧のとおり、2019年9月20日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

映画『プライベート・ウォー』感想レビュー【ネタバレなし】

戦争ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの活動

本名は、メリー・キャサリン・コルヴィン。

彼女は、アメリカの「サンデー・タイムズ」に所属していた新聞記者です。

私自身、本作『プライベート・ウォー』を観るまではまったく知らない人物でした。

しかし、この作品を観るには、まず彼女自身を知る必要があると思います。

なぜなら、映画はジャーナリストとしてのメリー・コルヴィンの活動を映像化しているからです。

スリランカの内戦で片目を負傷したメリーの黒い眼帯は、彼女のトレードマーク。

メリーは視力を失い、犠牲を払っても尚、戦争が生み出した悲劇を報道し続けました。

彼女は記者として長い間、世界各地の紛争地域に足を運び、何度も取材をしてきた経験があります。

しかし、なぜ戦争が起きている危険な地域を取材し続けているのでしょうか?

リスクを犯してまで、彼女は世界に何を訴えようとしてきたのか?

作中で、メリーは「戦争とは、限界を越えて、静かに耐える市民の小さな勇気です。」という言葉を残しています。

彼女は他に、別の場面で「戦争で使う重機の機種などには興味がない。犠牲者を見つめていたい。」とも語っています。

戦争報道で何を変えることができるのか?

『プライベート・ウォー』では、メリーはの信念でもある弱者に寄り添い続けようとした姿勢を事細かに描いています。

また、映像面では長回しとハンディカムを使用して、リアリティーを追及し、戦場の臨場感を映し出している点も見どころです。

主演女優ロザムンド・パイクのイメージがガラッと変わる

みなさん、ロザムンド・パイクというイギリス出身の女優を知っていますか?

2014年に日本で公開された『ゴーン・ガール』の世界的ヒットが彼女の知名度を挙げたと思っています。

私自身、恥ずかしながら本作で女優である彼女の存在を知りました。

この作品の前から多くの映画に出演しているベテラン女優です。初めての出演作では、人気シリーズ『007』のボンドガールに大抜擢。

シンデレラ・ストーリーを絵に描いたようなデビューを飾っています。

ただ、その後に出演している映画は大きくヒットしたとは言いがたい作品が多く感じます。

私自身、ロザムンド・パイクの初期の活躍を知らなかったので、この当時の彼女のことについて詳しくありません。

しかし、やはり『ゴーン・ガール』前、『ゴーン・ガール』後というタームで考えた時、まさにこの作品以降のロザムンド・パイクは確実に有名女優になりつつあります。

本作『プライベート・ウォー』での、彼女の主演女優としての演技力は、素人目から見ても着実に上がっていると思います。

片目を失った事故によるPTSDと、その後のアルコール中毒に陥っていくメリーを迫真の演技力で表現しています。

ロザムンド・パイクは目の痛みに耐え、戦場のフラッシュバックに悩まされ、結果お酒に溺れるメリー自身を体当たりで熱演しています。

観ている側も、物語よりも彼女の名演と魅力に心が惹きつけれられるのです。

本作『プライベート・ウォー』での演技が高く評価されており、来年のゴールデン・グローブ賞に早くもノミネートされています。

もしかしたら、2020年のアカデミー賞にも絡んでくるかもしれない勢いです。

この映画では、ロザムンド・パイクの迫真の演技を観ることができます。

映画監督マシュー・ハイネマンとは、いったい誰か?

映画を観るとき、わざわざ監督で選ぶことはしないと思います。

タイトルであったり、原作であったり、出演者であったり。その時の話題性で判断するのが、世の常ではないでしょうか?

しかし、時には映画を作ったディレクターの知名度から鑑賞する作品を選んでもいいと思います。

有名・無名関係なく、過去の作品も参考にしながら観てほしいです。

本作『プライベート・ウォー』は、若手のドキュメンタリー映像作家であるマシュー・ハイネマンが製作しました。

過去の2作は、全世界で高評価を受けた作品です。

彼の長篇デビュー作『カルテル・ランド』という麻薬戦争を題材にしたドキュメンタリー。

2作目では、SNSを武器にしてシリア内戦の実情を報道しようとしたジャーナリストを取材した『ラッカは静かに虐殺されている』という衝撃的なドキュメンタリーを発表しているのです。

弱冠34歳の彼が3作目として選んだのが、本作『プライベート・ウォー』です。

伝説の戦争ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの生きざまを映像として残したいと願い、ドキュメンタリーではなく劇映画として製作しています。

私としては、3作目となる作品もドキュメンタリーで攻めて来るかと思っていましたが、監督自身は彼女の人生は劇映画じゃないと表現できないということで、ドキュメンタリーではない手法で作ったようです。

ドキュメンタリー3部作として製作してほしかったと思う反面、また同じジャンルで製作したいと語る監督の次の活躍に期待がかかります。

最後に、映画を観ていて感じたのが、物語の冒頭の瓦礫の街の空撮と最後の場面が、繋がりがあるように編集している表現がとても好感が持てる構図になっています。

瓦礫の街が意味するものとはいったい何か?

ぜひ、劇場に足を運んでほしいです。

映画『プライベート・ウォー』まとめ

以上、ここまで映画『プライベート・ウォー』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • メリー・コルヴィンの人生に共感と感動を覚える作品
  • ロザムンド・パイクの演技力が、本作を支えています
  • 若手映画監督マシュー・ハイネマンのこれからにも注目です