ジーンは大の映画好きで敏腕映画プロデューサー、ポンポさんのアシスタントとして働いています。
密かにいつかは映画監督になりたいと考えているジーンですが、ある時ポンポさんが脚本を書いた映画の監督に指名されてしまいます!
夢にまで見た監督!
プレッシャーを感じつつも、ジーンは自分と向き合いながらいろんな人の手助けもあって、たくさんのアクシンデントを乗り越え映画を完成させていきます!
はたしてその映画の出来はいかに!?
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それでは『映画大好きポンポさん』をネタバレありでレビューします。
目次
映画『映画大好きポンポさん』作品情報
作品名 | 映画大好きポンポさん |
公開日 | 2021年6月4日 |
上映時間 | 90分 |
監督 | 平尾隆之 |
脚本 | 平尾隆之 |
原作 | 杉谷庄吾【人間プラモ】 |
出演者 | 清水尋也 小原好美 大谷凜香 加隈亜衣 大塚明夫 木島隆一 |
音楽 | 松隈ケンタ |
【ネタバレ】映画『映画大好きポンポさん』あらすじ・感想
冴えない映画オタクが監督に!
ジーンは敏腕映画プロデューサー、ポンポさんのアシスタントで、ニャリウッドの映画制作会社で働いています。
見た目は覇気のないジーンですが、何よりも映画好きで、監督になることを夢見て日々勉強中。
ある時、ポンポさんが女優オーディションを開催しました。
そこで落とされたのは、ナタリーという女優を夢見る女の子。
ポンポさんはナタリーを落としたけれど、彼女に何か光るものを見つけます。
彼女を宛書にポンポさんが書いたのは「マエストロ」という脚本。
天才指揮者が美しい自然とリリィという女の子と接して、音楽の情熱を取り戻すというストーリー。
これはナタリーを見て考えついた物語でした。
そこでナタリーを呼び出し、一流女優ミスティアの付き人をさせ、ナタリーを素人から主演女優に育て上げます!
ミスティア(CV: #加隈亜衣)人気の若手女優で、表現力バツグンの実力派。トレーニングや演技の勉強を欠かさない努力家でもあるが、カメラの外では語尾が「にゃ~」になったりほんわか柔らか優しい雰囲気のお姉さん。#映画大好きポンポさん #ポンポさん pic.twitter.com/d6efuMZ1Up
— 【劇場公開中!】『映画大好きポンポさん』公式 (@pomposan) May 18, 2021
さらに、世界一の俳優マーティン・ブラドッグを天才指揮者役に当て、役者を揃えました。
そして、監督にはポンポさんから名指しでジーンを指名するのでした。
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ジーン監督始動!そして同級生とまさかの再会…
そして撮影は開始され、スイスでマーティンとナタリーの演技を撮ることに。
撮影は初めは順調でしたが、アクシデントもあり、使うはずだったヤギが逃げ出した時は逆にそれを利用して、うまいこと名シーンを作り上げるジーン。
他にも脚本になかったシーンを撮ることもあり、ジーンは監督としていい絵を撮るため努力を惜しみません。
そして、スイスでの撮影が一段落したら、ポンポさんはニャリウッドに帰りオーケストラの撮影準備に行きました。
制作はどんどん進んでいきます。
ジーンもニャリウッドに戻って撮影していると、たまたまアランという同級生と再会しました。
ニャリウッド銀行という大手の銀行勤めの彼ですが、目に光を無くしており、仕事をやめようと思ってるとジーンに愚痴をこぼすくらい疲れ果てています。
彼のことが気になりつつも、ジーンは撮影に戻らなければいけなくなりました。
アランとは別れ、その後撮影は進み、クランクアップを迎えます。
スイスでいい絵が撮れることに感動するジーン含むスタッフたち。
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楽しい編集作業だったはずが…
しかしジーンの本当の仕事はここからでした!
撮影した映像を映画にする、編集作業が始まります。
パソコンに向かい、夢中で撮影素材と睨めっこ。
その作業はジーンにとって、楽しくて楽しくて仕方ない作業でした!
もう夢中で手を動かします。
どんな風にシーンを作り上げようか、試行錯誤を繰り返していきます。
しかし、そうしていると、段々と手が動かなくなっていくジーン。
ポンポさんは別映画のため、不在でアドバイスをもらえません。
それにポンポさんは脚本担当なので、アドバイスをもらったら正解をくれます。
自分なりの答えを見つけたいジーンはポンポさんの祖父、伝説のプロデューサー、ベーターゼンにアドバイスをもらいに行きます。
事情を話すと、ベーターゼンはジーンの映画の中に自分はいるか?と言いました。
その言葉を頼りにジーンは映画の中に自分の共感ポイントを探し、それを繋ぎ合わせ、映画を作り上げていきます。
しかし、ポンポさんが帰ってきた時には、まだ映画は出来上がっていませんでした。
自分の作る映画には足りないものがあるから追加撮影がしたい、とジーンはそう言います。
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映画が出来上がらないピンチ!そこにジーンの同級生アランが助太刀!
追加撮影をすれば、スポンサーに見せる試写会には間に合いません。
また、追加予算がかかるということでもあり、金銭的にもスケジュール的にもとんでもない頼みです。
ポンポさんはその大変さをじっくりジーンに説きますが、ジーンはそれでも頭を下げて頼みました。
ジーンには映画しかないからです。
ポンポさんにとっては厳しい決断でしたが、ジーンの頼みを承諾します。
後日撮影のための金策が難航していることがテレビに報じられ、ポンポさんも焦ります。
そんなとき、ニャリウッド銀行のアランからジーンに連絡がありました。
アランは会社をやめようと思っていましたが、ジーンの映画が融資に難航しているのを見て、なんとしても成功させたいと考えたのです。
ポンポさんはアランから融資を成功させる「ある計画」を提案されます。
危険な賭けですが、ポンポさんはそれに乗ることに。
そしてニャリウッド銀行でアランは必死にプレゼンしますが、数字の根拠がないと言われ上司から融資を断られてしまいます。
しかし、アランはそこで「まだプレゼンは終わってません!」と叫び、ある映像を流します。
それはキャストのみんなのコメントと「マエストロ」の宣伝でした。
それプラス、この会議室の映像も流されます。
これら二つの映像は全国に放映されていました。
動画再生数はとんでもない数になり、また映画のためのクラウドファウンディングもすごい額が集まりました。
それを見て、銀行の頭取はクラウドファウンディングの10倍の額の融資を決定します!
アランは最高のプレゼンを行い、結果をもたらしたのでした!
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そしてジーンは自問自答して得たメッセージを映画にこめる
こういったアランの功績やポンポさんの助けにより、追加シーンが撮れることになったジーン。
ジーンは追加シーンで「何かを得るには何かを切らなければならない」という強烈なメッセージを映画に込めます。
「マエストロ」の音楽の情熱を再熱させて表舞台に返り咲くオチを、マーティン演じる主人公が音楽のために家族を切った、友情を切った、だからたどり着けた音楽があった、というものに変えて深みを持たせようとするのです。
しかし、その編集の途中にジーンは過労で倒れてしまいました。
このままでは試写会に間に合いません。
ポンポさんも他の人にやらせようかと考えますが、ジーンは目を覚まして病院を抜け出し、映画の編集に戻ります!
ナタリーはそれを見て初めは病院に戻って欲しがりますが「ここで終わったら僕の映画じゃなくなる」というジーンの言葉を聞いて応援することに。
ポンポさんもそんな2人に根負けして、ジーンに編集を任せます。
そしてジーンは大変だった撮影シーンを思い切ってカットし、自分にとって大事なものを追い求めた映画を作り上げました。
完成した映画はポンポさんに、「ジーンくんの映画好きだ」と言わせるものでした。
そして見事映画は大ヒットします!
ニャカデミー賞を総なめし、監督賞、作品賞をもらったときに、この映画のどんなところが好きかコメントを求められるジーン。
そこでジーンは「上映時間が90分なところです」と言いました。
それはかつて、ポンポさんが長い映画を嫌っていたことを意識して作品作りをした、という意味が込められたコメントでした。
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映画作りをはじめとする、様々な情熱
『映画大好きポンポさん』は映画を作る人の情熱が肌で伝わってくる作品です。
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銀行員のアランのプレゼンが特にそれを物語っていますね。
情熱を持ち、懸命に何かを成し遂げる姿は誰かに勇気を与えます。
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また今後、映画への見方が変わるでしょう。
このシーンは監督がどう見せたいから撮ったのかな?と監督の情熱を映画の中から探してみたくなります。
映画『映画大好きポンポさん』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
#ポンポさん がきったぞ~~~~~!!!!!!#映画大好きポンポさん ついに本日公開📽️
公開を楽しみに待っていたみなさま、大変お待たせしました✨
今日も #AniCastMaker で制作の映像をお届けします🎬
※映像は開発中のものも含みます。 pic.twitter.com/iSJj8kldXv— 【劇場公開中!】『映画大好きポンポさん』公式 (@pomposan) June 4, 2021
以上、ここまでが『映画大好きポンポさん』のレビューでした。
若くこれから何かしたい人、情熱を取り戻したい人にお勧めしたい映画です。
ぜひご覧ください!