『脳内ポイズンベリー』あらすじ・ネタバレ感想!年下に恋した女性の脳内で繰り広げられるラブパニック!

映画『脳内ポイズンベリー』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『脳内ポイズンベリー』公式ページ

ポジティブ、ネガティブ、衝動、理性、記憶。

映画『脳内ポイズンベリー』は、それぞれを擬人化した脳内で日常的に行われている会議を描きます。

年下アート系男子との恋か、穏やかで真面目な年上男性との恋か…揺れる想いに脳も揺れる!

ポイント
  • 原作は『失恋ショコラティエ』『窮鼠はチーズの夢を見る』の水城せとな。
  • 頭が“ワー”っとなるような展開に、あなたの脳も騒ぎ出す!!
  • 見た後もしかしたら恋愛観が変わるかもしれない作品

それではさっそく映画『脳内ポイズンベリー』をネタバレありでレビューしたいと思います。

『脳内ポイズンベリー』作品情報

作品名 脳内ポイズンベリー
公開日 2015年5月9日
上映時間 121分
監督 佐藤祐市
脚本 相沢友子
原作 水城せとな
出演者 真木よう子
西島秀俊
神木隆之介
吉田羊
桜田ひより
浅野和之
古川雄輝
野波真帆
成河
岡本玲
ともさかりえ
音楽 井筒昭雄

【ネタバレ】『脳内ポイズンベリー』あらすじ


人は誰しも頭の中に会議室を持っている

駅のホーム、櫻井いちこ(真木よう子)の目の前には、いつかの打ち上げという名の飲み会で同席した際にうっかり一目惚れしたイケメン・早乙女亮一(古川雄輝)がいました。

偶然の再会に“話しかけた方が良いと思う人”と“話しかけない方が良いと思う人”、多数決の声が響くのは、いちこの脳内円卓会議。

映画『脳内ポイズンベリー』

出典:映画.com

メンバーは5人いて、眼鏡をかけた真面目男子系議長の吉田(西島秀俊)、ネガティブ思考で否定的かつ消極的な女性の池田(吉田羊)、ストレートに感情を露わにする幼女ハトコ(桜田ひより)、とにかくポジティブ強引でもポジティブな男子石橋(神木隆之介)、記録係の初老の男性岸(浅野和之)。

早乙女は回鍋肉のキャベツを一枚一枚どかして食べるような変な男。でも箸の持ち方は綺麗。

否定的な池田を差し置いて肯定的な他4人、そして脳内の多数決に従い声をかけると、いちこは“餃子のストラップの人”として覚えてもらえていました。

映画『脳内ポイズンベリー』

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飲み会の席の会話を振り返り、キャベツをどかしていた理由や肉が好きだということを思い出して何とか会話を繋げます。

そして2人で食事に行くことになりますが、行った先は牛丼チェーン店。

2人きりの食事が、牛丼チェーン店。

なんだか落胆しつつも、円卓の5人は会話の続きを探しますが、ようやく見つけた話題は早乙女の部屋が汚いということでした。

そして強引に話を繋いで、どういうわけか部屋の掃除をしに行くことになります。

いちこはガチで掃除をし始め、想像と違う展開に揉める脳内の5人でしたが、暗くなるまでかかった掃除が終わり帰ろうとした時「素直に帰ろう」という声と、「せっかく部屋まできて何事もなく帰るのか?」という声で揉めているところに“悪い女”が現れました。

悪い女(真木よう子)は普段は会議に参加していないのですが、恋愛事で意見がまとまらない時に現れて大胆な行動に導くような存在です。

言うなれば“本能”のような人格。

悪い女によって5人は眠らされてしまい、その間にいちこは早乙女と一晩を共にしてしまうのでした。

走り出した恋と、動かないままの記憶

今日は、いちこの誕生日。30歳になりました。

ささやかなお祝いパーティーを開いてくれたのは親友の川上礼子(野波真帆)。

礼子は会社を辞めてフリーター生活をしているいちこに小説の原稿を依頼してくれたりする親友です。

その小説を本にしてみないかと言ってくれる人がいました。

早乙女の同級生の兄で、礼子の友人でもある越智さん(成河)。

穏やかで真面目な男性ですが、脳内のハトコいわく「ときめかない」男性。

小説の製本化に関する打ち合わせの時、ストーリー中のドライブしている設定を活かすためにも一緒に出掛けないかと誘われます。

紳士的な誘いにぼんやりしながら打ち合わせを終えて歩いていると、カフェのテラスから早乙女が声をかけてきました。

いちこを待っていたという言葉にときめきますが、一度寝ただけで恋人気取りになるのが嫌で避けていたこともあってうまく対応できないいちこ。

“あの夜”に好きだと言っていたのにどうして避けるような素振りを見せるのかわからないと言う早乙女に、そういうつもりじゃないと返しますが納得してもらえずに言い合いになります。

頭の中がワーっとなって、どうしたら良いのか何を言ったら良いのかわからなくなると言ういちこに、早乙女は「誰でもそうだ」と言い、好意を見せるか見せまいか揉めに揉めている脳内円卓会議もガン無視で成り行き任せに二人は付き合うことになりました。

手を繋いで甘酸っぱい雰囲気で歩いて、早乙女の家の前に着いたとき。

早乙女が、昨日いちこの誕生日だったことを不意に会話に持ち出しました。

いくつになったのか聞かれたので「30」と答えたら「え、30?ないわー…」と言われてしまい、いちこはつい走って逃げるように帰ってしまいました。

この出来事には円卓もお葬式ムード。

ついには吉田と池田とハトコが首を吊ろうとまでする始末。

当のいちこは部屋で布団にくるまり、呻くしかありませんでした。

どうせ死ぬなら、という石橋の提案によりケーキバイキングに行くいちこ。

片っ端からケーキを食べているところに未登録の番号から携帯に着信がありました。早乙女からでした。

いちこは、急に帰っちゃったのはなぜかと問う早乙女に対して「こんなオバサンに何の用?」と食って掛かります。

結局会って話すことになり、早乙女としてはまだ付き合っている気でいたようで、どうして急に帰ったのかと聞いてきました。

何と答えるべきか円卓会議の進行中、タイミングの悪いことに早乙女の元カノが現れました。

とは言っても、別れたと思っていたのは早乙女の方だけで、元カノからしてみれば“別れ話もしてない”状態。

映画『脳内ポイズンベリー』

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半年ほど音信不通だったんだから自然消滅したと思うのが当たり前だと言う早乙女と、これまでも音信不通になることなんてあったと言う元カノ。

傍観していたいちこは元カノに突き飛ばされ、コインロッカーに頭をぶつけてぼんやりと二人を眺めるしかできませんでした。

元カノは泣きながらその場を立ち去り、早乙女といちこはまた二人きりになりました。

なんだか疲れてしまったいちこの脳内には、「いちこは怒りも泣きもしなかったから、たいして好きじゃないと思った」と過去に別れた相手が言っていた言葉がフラッシュバックしていました。

いちこ(真木よう子)を動けなくする過去と、翻弄されるだけの今

いちこは恋愛なんてしなくても仕事に邁進すればいい、という考えのもと小説を書くことに専念しようとします。

編集に携わってくれている越智さんと先日の打ち合わせの約束通りにドライブに出かけた時、主人公の心理描写が10代後半のようで幼いと指摘されてしまいました。

いちこはそれに対して、自分の失ったものへの願望でもあると言います。

結婚するはずだったこと、式場も決まっていたこと、会社を辞める時お世話になった先輩が「お幸せにね」と花束を渡してくれたこと。

その先輩が、突然二人の新居にやってきて赤ちゃんができたと彼に言ったこと。

その時、いちこは理解のあるふりをして泣きも怒りもせず彼に任せてしまったのでした。

浮気相手が凄く泣いていて真剣だったのに比べて、いちこは泣きも怒りもしないから対して自分のことが好きじゃないんだと思ったと彼は言いました。

だから自分は浮気相手と結婚すると、言いました。

泣きながら当時の話をして、私はいつも本当のことが言えないといういちこに、越智さんはキスをしました。

映画『脳内ポイズンベリー』

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思わず唇を押さえる円卓の5人。

誰も何も言葉が出ないから、いちこも無言のまま。

越智さんはいい人だから、海辺で女が泣きながら過去の失恋話をしたら男としては誘われてると思っただけで、好意なんてないと言い張る池田。

ハトコも相変わらず越智さんにはときめかず「いい人」としか言いません。

いちこが帰宅してぼんやりしているとインターホンが鳴りました。

ドアの向こうには早乙女。久し振り、と言うだけの時間が経っている再会に、彼が持ってきたのは淡いピンクの魚とチューリップのオブジェでした。

早乙女は美大出身でフリーターをしながら立体造形を手掛けているのです。

つまり、いちこがプレゼントされたのは早乙女の手作りのオブジェ。

しかも、それを持って徒歩でいちこの家まで来たと言うのです。

お互いに想い合っていることを再確認するように再び抱き合う二人。

しかし、いちこが次の休みに温泉でも行こうと提案すると、早乙女は欲しかったゲームが手に入ったりして忙しいからと断ります。

そんなタイミングで、いちこの携帯には礼子から「越智さんとのドライブデートどうだった?」とメールが入り、それを目にしてしまう早乙女。

せっかく仲直りしたのに、また距離を置くハメになってしまいました。

仲直りしたかと思いきやまたギクシャクしてしまったところで、礼子からは“もう30歳なんだから結婚も視野に入らない23歳の早乙女と恋愛してる場合じゃないんじゃないか”と言われてしまういちこ。

円卓会議の結果、この先1ヶ月待って連絡がこなかったら早乙女とは別れたということにしよう、と決まります。

一方、いちこの小説が製本されて来週から書店に並ぶことになります。

越智さんから現物をもらって軽くお祝いした帰り、他愛ない話から「結婚を前提に付き合おう」と言われました。

いちこは正直に早乙女と付き合っていることを打ち明けました。

越智さんは、自分みたいなのが真面目に女性に優しくしたり尽くしたりしても早乙女みたいな魅力的な男には敵わないと言います。

なんだかコンプレックスを抱いているかのような発言に、いちこはつい「越智さんは、私が早乙女くんと付き合っているから“早乙女の女を奪いたい”みたいな気持ちはありますか?」と問いました。

越智さんは正直そういう気持ちもあるのかもしれないけど、それだけではないと言いました。

いちこが奥さんだったらいいなと普通に思う気持ちもある、と。

いちこ(真木よう子)の決心と、二人の男

後日、いちこは書店で自分の本が売り場に並んでいるのを見て早乙女に電話をしようと思いますが、踏みとどまりました。

待てど暮らせど早乙女から連絡はなく、円卓会議で決まった通りに1ヶ月を経て自分から別れのメールを送りました。

しかし、2週間が経っても返信はなく。

円卓会議の話題はポジティブ石橋を筆頭に“越智さんに電話した方が良いと思う人”と“思わない人”の多数決をとろうとしたところで、いちこの携帯に越智さんから連絡がきました。

小説の1作目が好評だったから、そろそろ次回作の打ち合わせをしたいと言うのです。

その電話で、いちこは早乙女と別れて2週間ほど経ったということを伝えました。

それを受けて「今どこにいるの?」と言う越智さんに、駅のホームにいると伝えると改札のところで待っていて欲しいと言われました。

これから告白しに行くから待っていて欲しい、と。

そわそわしながら待っているいちこの携帯が鳴ります。越智さんだと思って出ると、早乙女でした。

「やり直そう」と言う早乙女に、石橋とハトコは早乙女派として騒ぎ、池田は越智さん派として声を荒げます。

どうしたらいいかわからずテンパる吉田が「限界だ!」と叫んだところで、悪い女が現れました。

「最後だから本当のこと言うね」

あれからどれくらいの月日が経ったのか、部屋でゆっくりしているいちこのところに「ただいま」とやってきたのは、早乙女でした。

作品展で自分の作った作品が売れたと嬉しそうに話す早乙女と、新作の小説が書き上がったと報告するいちこ。

本当は、小説の映画化が決まったことを言いたかったのですが、嬉しそうに一つのオブジェが売れたことを話す早乙女を傷つけたくなくて言えませんでした。

結局いちこは言いたいことを言えないまま、何も変わらないままだと語気を荒げる池田は、あのとき早乙女派だった二人のせいだと言います。

越智さんも担当を外れてしまって、代わりに担当になった男は話が通じない。何を言ってるかわからない。

いちこは仕事においても結婚においても最良のパートナーを失ってしまったと言い放ちました。

後日、いちこと早乙女が外食しているところに越智さんが女性と一緒に現れます。

女性は、デザイナーをしていて海外から戻ってきたという山崎みほこ(ともさかりえ)でした。

映画『脳内ポイズンベリー』

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そこで越智さんが小説の映画化の話をしてしまい、初めて知った早乙女は機嫌を損ねてしまいます。

いちこの小説の映画化発表パーティーにも早乙女は現れず、大事な人の晴れの日だというのに会場の外で燻っていました。

早乙女は仲間からアトリエを引き払うことを告げられ、頭打ちの状態だったのです。

いちこを妬み感情的になった早乙女は部屋の物を投げ、悲観的で乱暴な言葉をいちこにぶつけました。

脳内では池田が「早乙女に謝って取り繕って、いちこが我慢していればいいんだからとにかく謝ろう」と言い、ハトコが「やっぱり好き!」と言う中で、石橋が「もうごまかすのはやめよう、同じことの繰り返しだ」と言います。

映画『脳内ポイズンベリー』

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収拾がつかなくなりかけたところで悪い女が現れましたが、5人が眠らされそうになるのを吉田が制止しました。

どうするのが最善かをずっと考えていた吉田は、「自分の一部を殺してまで早乙女と一緒にいる必要はない、大事なのは誰を好きかじゃない。誰と一緒にいる自分を好きかということだ」と言い、悪い女を会議室から追い出します。

そして、早乙女と別れるという選択をしました。

いちこは早乙女に「最後だから本当のこと言うね」と切り出し、「あなたのことが好き。でもあなたといる自分が嫌い」と言って二人は終わりました。

数日が経ち、いちこが歩いていると女子高生とぶつかってペンダントトップが外れてしまいます。

転がったそれが男性の靴に当たったところで議長の吉田が一声。

「では、会議を始めよう。」

『脳内ポイズンベリー』の感想

『脳内ポイズンベリー』は感情移入せざるを得ない作品

唐突ですが、誰しも一度は脳内会議を行ったことがあるのではないでしょうか。

vito

えっ、ない?あるでしょ。ありますよね?

私はあります。言わずもがな。

どちらかというと妄想癖がある人間なので、脳内会議はしょっちゅうです。

ということで、トンデモ設定かと思いきや何の違和感もなくスッと入っていけてしまった作品だったりします。

主人公・いちこのような円卓会議を開くほどではありませんが、何かの選択を迫られた時マンガとかでよくある天使と悪魔が右と左から囁き合うみたいな状況って割とよく…あるんですよ…私は。

作品内の会議メンバーは非常にバランスが良くて、なるほどなぁと思いました。

じゃあ自分なら誰を脳内に置くか?と考えるのは自然なことですね、そうですね。

ということで配役を書いてみようかなと思います。

vito

誰得だよって突っ込みはナシでお願いしますね☆

まずは議長の吉田。これは西島秀俊一択ですね。

伊勢谷友介とか井浦新も捨てがたいんだけど、ちょっと優柔不断そうな雰囲気のある議長であってほしいので西島さんで。

ネガティブ池田は作中と性別が違うけど綾野剛にお願いしたいです。

vito

もうずっとジメジメしててほしい。

でも時にヒステリックに否定的なことを言ってほしい。

とりあえず自分の脳内でジメジメしててほしい俳優No1の称号を綾野剛に差し上げたいです。

そして、なぜ池田の性別を変えたのかというと、ポジティブ石橋を山口智子にしたいから。

vito

山口智子に強引ポジティブで励まされたい。ちょっと無理そうなことも「だいじょーぶだいじょーぶ!ドーンといっちゃえ!!」くらいのことを言われたい。

ハトコは稲垣来泉かな…!

最近だとドラマ『TWO WEEKS』の結城はな役や、映画『人魚の眠る家』の播磨瑞穂役を演じていた子役です。

vito

とにかく可愛い。顔も声も可愛い。

記録係の岸は、岸部一徳が良いです。

vito

あの穏やかな声で私の記憶を司っていて欲しい。

いや、もう全体的に「…は?」って感じなんですけど、私は脳内円卓会議をこの5名で開いていきたいと思います。

vito

みなさんは誰で構成したいですか?

ラブストーリーとして身近にありがちなシチュエーション

ありがちというか、“きっとこの人といたら幸せになれるんだろうな”という理性的で穏やかな男性と、“なんかもう振り回されっぱなしでしんどいけど、どうしても好き!”ってなっちゃうような、理屈じゃどうにもならないくらい好きな男性との間で揺れることって割とよくありますよね。

いや、こればっかりは経験したことがない女性の方が少ないんじゃないかと私は思うんですけど、身近な女性(自分含む)がそういう経験しがちだからですかね。

なので、個人的には物語の最後の方で吉田が言ったセリフが胸に突き刺さりました。

「大事なのは誰を好きかじゃない。誰と一緒にいる自分を好きかということだ」っていうアレです。

vito

『脳内ポイズンベリー』の中で一番好きなセリフです。

いちこよりちょっと長く生きている私ですが、そんな風に考えたことは一度もなかった。

幸か不幸か今は恋も何もしていないので、次に誰かを好きになったときはこの言葉を思い出そうと決めました。

vito

とりあえず脳内議長吉田にはそれまでスタンバっておいてもらいますね。

そうそう、物語の最後にいちこのペンダントトップが当たる靴、あれは…直前の場面の書店でいちこの新刊の表紙を眺めていた越智さんの靴と同じように見えたのは私だけでしょうか…。

『脳内ポイズンベリー』まとめ

以上、ここまで『脳内ポイズンベリー』についてネタバレありで紹介させていただきました。

要点まとめ
  • めまぐるしく展開していく人間関係、脳内会議!退屈な瞬間がない映画です
  • 恋してる人も、今はお休み中の人も視野を広げるきっかけになるかもしれませんよ
  • さて、あなたは脳内会議の卓につく5人を誰で構成したいですか?