『PMC:ザ・バンカー』あらすじ・ネタバレ感想!ハ・ジョンウ主演!軍事境界線で芽生えた友情

『PMC:ザ・バンカー』あらすじ・ネタバレ感想!ハ・ジョンウ主演!軍事境界線で芽生えた友情

出典:U-NEXT

未だ、緊張感漂う韓国と北朝鮮の軍事境界線。

その地下に潜む特殊工作員として雇われているが密かに命令業務をこなす違法移民で構成された組織がいました。

組織の管理と仕事を依頼するのはアメリカのCIA。

そして今回の依頼は、北朝鮮の最高指導者キングの捕縛です。

まさに、今の朝鮮半島とアメリカ、中国も入れた情勢を題材に、傭兵たちや北と南の男2人の友情を描くスリリングなミリタリーアクション。

主人公エイハブを演じるのは、映画『神と共に』や『1987、ある闘いの真実』などに出演し、韓国映画界を引っ張っていく存在のハ・ジョンウ。

北朝鮮最高責任者キングの専属医師ユン・ジイを演じるのは、映画『パラサイト 半地下の家族』にも出演、ドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』ではソフトな役柄も披露したイ・ソンギュンです。

ポイント
  • 今の南北朝鮮、アメリカと中国情勢が題材
  • ハ・ジョンウとイ・ソンギュンの完璧な役作り
  • スリリングでリアリティ満載のサバイバルアクション

それではさっそくネタバレありで映画『PMC:ザ・バンカー』をレビューしていきたいと思います。

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『PMC:ザ・バンカー』作品情報

『PMC:ザ・バンカー』

(C)2018 CJ ENM CORPORATION, PERFECT STORM FILM ALL RIGHTS RESERVED

作品名 PMC:ザ・バンカー
公開日 2020年2月28日
上映時間 125分
監督 キム・ビョンウ
脚本 キム・ビョンウ
出演者 ハ・ジョンウ
イ・ソンギュン
ジェニファー・イーリー
ケヴィン・デュランド
音楽 イ・ジュノ

【ネタバレ】『PMC:ザ・バンカー』あらすじ・感想


エイハブ率いる個性的な傭兵たちの「深い絆」

アメリカCIAの依頼で動く、グローバル軍事集団「ラプター16」。

リーダーで、元韓国軍特殊部隊の兵士だったエイハブを筆頭にさまざまな国籍の「違法移民」たちで構成された依頼成功率100%のゲリラ集団です。

今回もアメリカCIAソウル支局のマッケンジー(通称:マック)からの依頼で、韓国と北朝鮮の軍事境界線での任務に着く傭兵たち。

『PMC:ザ・バンカー』

出典:『PMC:ザ・バンカー』公式ページ

彼らが狙うは、北朝鮮の最高責任者「キング」。

かとリーニョ

名称が面白すぎなんですが(笑)

彼らの合言葉は、

「こんな場所で死ぬわけにはいかない、必ず生きてここから出る!」

もともと「ラプター16」に召集されたメンバーは、訳ありの「違法移民」であるため、作戦が失敗すれば即始末と言う、いつも生死と隣り合わせの存在。

ですが、メンバーの絆はエイハブを筆頭に非常に強いです。

しかし、今まで成功率100%の彼らも今回は全てのメンバーを失ってもおかしくないほど任務が難航します。

『PMC:ザ・バンカー』

出典:『PMC:ザ・バンカー』公式ページ

かとリーニョ

敵に撃たれてしまったメンバーを失いたくないと必死で助ける仲間同士の愛、エイハブを信じ最後まで任務遂行を諦めず仲間と困難を乗り越えて行く姿は非常に胸熱です。

洋画のような新たなテイストの韓国映画

キャストには多くの欧米人が起用され、主役エイハブを演じるハ・ジョンウも劇中ほぼ英語を喋っています。

かとリーニョ

最初この映画の予告編などを見た時には「韓国映画じゃなくない?」と思ってしまったほど、新たなテイストの韓国映画だったように思います。

監督は韓国人のキム・ビョンウで、彼はデビュー作も2014年の『テロ・ライブ』という普通の韓国映画とは違うテイストの映画で賞を総なめにしました。

『テロ・ライブ』の主演もハ・ジョンウでニュースキャスター役を演じています。


『テロ・ライブ』の撮影時から次回作の計画を立てていたと言う監督とハ・ジョンウ。

そこから5年の年月をかけて、巨大なバンカーをイメージするためにレゴを組み立ててみたりと、セットデザインなどの造形物の作成にも力を入れていたようです。

また、サバイバル・ゲーム感覚の内容も見ものです。

かとリーニョ

最新の小型カメラやドローンを使用し、コンピューターシステムによりメンバーの行動や死亡などを管理するなど、最新の装備を操るのもなかなか見ていて面白いです。

また、ラプター16のメンバーたちの衣装も、この手の内容の映画だとありがちな迷彩服ではなく、個性的な衣装を採用。

『PMC:ザ・バンカー』

出典:『PMC:ザ・バンカー』公式ページ

メンバーの体型やポジションによって選別し、さまざまな個性豊かな私服でのスタイリングが採用され、「おしゃれな傭兵たち」が誕生しました。

とにかく、監督やスタッフの「こだわり」を追求した衣装や小道具が『PMC:ザ・バンカー』の魅力を一層高めています。

かとリーニョ

ミリタリーマニアの方には特におすすめです。

韓国映画界を代表する俳優ハ・ジョンウとイ・ソンギュン

洋画感覚の新たなテイストの韓国映画に挑んだ、韓国映画界を代表する2人の俳優ハ・ジョンウとイ・ソンギュン。

キム・ビョンウ監督の前作『テロ・ライブ』以来、2度目の共演です。

映画内でのセリフはほぼ英語。

ハ・ジョンウは語学のためにアメリカへ滞在し、韓国帰国後も寝る間も惜しんで英語のリーディングに励んだそうです。

かとリーニョ

私が彼を始めてみたのが、デビュー後のドラマ『プラハの恋人』で、もの静かな大統領令嬢の護衛官を演じていたのですが、その頃の初々しさが懐かしいほど。

そして、北朝鮮最高責任者の専属医師役のイ・ソンギュン。

『PMC:ザ・バンカー』

(C)2018 CJ ENM CORPORATION, PERFECT STORM FILM ALL RIGHTS RESERVED

かとリーニョ

個人的には彼の出演映画の記憶があまりなく、ドラマ主体の俳優だと思っていたのですが、ここ数年の出演作品は非常に面白く、年齢を重ねるごとに”渋み”も増してきているような気がします。

今作では、北朝鮮のサトリ(方言)を習得するために、北朝鮮出身の方から語学を学び特訓を重ねたようです.

かとリーニョ

もともとは同じ朝鮮語なのに北と南でニュアンスが違うのも、やはり分断国家であることの象徴ではないでしょうか?

『PMC:ザ・バンカー』での韓国俳優は彼ら2人のみですが、たった2人なのにかなりのインパクトがあります。

それも2人の弛みない努力のたまものではないかと思います。

今の緊迫した世界情勢をリアルに描く!

『PMC:ザ・バンカー』の舞台は、韓国と北朝鮮の軍事境界線にある地下バンカー。

『PMC:ザ・バンカー』

(C)2018 CJ ENM CORPORATION, PERFECT STORM FILM ALL RIGHTS RESERVED

ここに関わっている国は、韓国・北朝鮮・アメリカ・そして中国。

かとリーニョ

まさに、今の緊迫した4国の情勢をリアルに映画化されたようにも見えます。

アメリカ側は、大統領の再選を狙うために、北朝鮮のキングを捕まえるのが目的。

そのために、ラプター16がキングの生け捕りに乗り出します。

が、ここで裏で北朝鮮を操るのが中国!

CIAからの指示も二転三転し、はたまた音信不通にもなってしまう中、英雄になるはずのエイハブたちは、罪を被されそうになってしまいます。

かとリーニョ

理不尽な出来事がいくつも起きるのが4国の情勢を描くのに重要だったのかもしれません。

仲間を必死に助ける理由とは?

部下が二転三転する指示の中で全員死亡してしまい、自分も生きては帰れないと思うエイハブ。

そんな中、北朝鮮のキング専属医師ユンもまだ生きていることを知り、2人で協力して脱出を計画します。

同じ半島でありながら国の違う2人が、互いに協力しあいます。

なぜ助けようとするのか?というユンの問いにも素直に答えるエイハブ。

実は、韓国軍特殊部隊にいたころ、自らの正義感で隊員を一人死なせてしまっていたエイハブ。

今回も、同じ過ちを繰り返しそうになってしまいます。

エイハブはもう誰も死なせたくありませんでした。

そして最後にはエイハブはユンを助けて脱出します。

『PMC:ザ・バンカー』

出典:IMDB

彼らの友情が描かれるのはほんの短時間ですが感動的でした。

かとリーニョ

ただ、ターゲットとしていたキングは生き残ったのかどうか、エイハブたちに指示をしていたマッケンジーはどうなったのか?など気になるところが多く、もう少し詳しい描写が欲しかったなというラストでした。

『PMC:ザ・バンカー』あらすじ・ネタバレ感想まとめ


新たなテイストのミリタリー映画でした。

最新の技術と、洗練された戦闘服もかっこよく中盤までは非常に手に汗握る場面が多く、ゲーム感覚で見ていたのですが、後半からは短時間で友情が芽生えるというシーンに変わったりと、変化の大きい内容だったように思います。

ですが、今の世界情勢で「本当に起こりそうな内容」にも思え身震いしました。

韓国・北朝鮮・アメリカ・そして中国、いずれも現実でも緊迫した状態です。

この映画のようなことが起きないように、祈りたいものです。

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