世界中のディズニーパークにあるアトラクション「カリブの海賊」を元にした実写映画シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』。
ジョニー・デップ演じる主人公ジャック・スパロウの個性的なキャラクター、胸躍るファンタジーアドベンチャーな物語は、これからも世代を超えて愛されること間違いなしの大人気映画です。
ねお
- ネタバレは避けるので、これからシリーズを見始める人にも読んでほしい
- すでにシリーズを知っているファンもぜひ読んで共感したりムカついたりしてほしい
それではさっそく『パイレーツ・オブ・カリビアン』全5作品をレビューしたいと思います。
目次
『パイレーツ・オブ・カリビアン』全シリーズの5段階評価レビュー
①『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
評価:★★★★★(5/5)
こう言うと最後まで記事を呼んでくれる人が減りそうですが、これが最高傑作です。
1作目が一番良いシリーズものって割と多いですよね?
『スター・ウォーズ』も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も。
ねお
とにかく、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズはこれさえ見ればOK!…とまでは言わないまでも、シリーズ中でもっとも笑えてもっともかっこいい作品です。
ねお
短いシーンですが、ジャック・スパロウという人間の“人となり”がよく表れているし、この映画はこれからどういうテンションで進んでいくのか、どういう“ノリ”なのか、など多くの要素が詰め込まれています。
剣アクションが冴えわたる海賊同士の攻防、海賊にかけられた“呪い”を巡るファンタジーな謎解き要素、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイも抜群に美しく、シンプルで無駄のないシナリオで非の打ちどころがありません。
②『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
評価:★★★★☆(4/5)
シリーズ唯一の単発で完結しない作品で、3作目『ワールド・エンド』と合わせて前後編となるような構成になっています。
ねお
本作『デッドマンズ・チェスト』は前編にあたります。
2作目以降は世間から高評価を得られなくなる本シリーズですが、2作目の『デッドマンズ・チェスト』は普通に面白いと思います。
シリーズ化が決まったことでスケール感がアップし、奥行きのあるシナリオになっています。
ねお
お笑い路線への振り切れ具合が最高な序盤のコメディパート、敵が強すぎて勝てる気がしない絶望感に浸れる後半のシリアスな展開、ストーリーに緩急があって目を離せない優れた作品に仕上がっています。
ねお
③『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
評価:★★★☆☆(3/5)
前後編の後編にあたるシリーズ3作目『ワールド・エンド』。
タイトルの通り、海賊たちの存亡を賭けたシリーズ中もっとも壮大な頂上決戦が熱い。
さらに大きな見どころとして、ジャック・スパロウの父親キャプテン・エドワード・ティーグ役で出演しているキース・リチャーズの存在があります。
ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリストとして今でも現役で舞台に立っているまさに生きる伝説が、劇中でも海賊の“掟の番人”である伝説の海賊長として出演しているわけですが、ハマり具合が素晴らしいです。
海賊長が集まる評議会のシーンでは、後ろのほうでポロンポロンとギターを弾いているだけなのにただならぬ貫禄が醸し出されていて、本職が俳優ではないことを忘れそうになります。
ねお
しかし、海賊同士の敵味方の関係性や海賊と海軍の取引などがどんどん複雑化していき、小中学生だとついていけないのでは?と思うほど難解な作りになっています。
ねお
前後編セットで面白いのですが、単純明快に楽しめる1作目には劣るので★3です。
④『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
評価:★☆☆☆☆(1/5)
制作になんて1mmも関わってないくせに上から物言う偉そうな映画評論家は嫌いですが、私もこの作品については「つまらない」としか言いようがありません。
ねお
何がつまらないって、特に覚えてるシーンがないことです。
ねお
1作目から登場しているバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)というめちゃくちゃかっこいい海賊がいて、そのバルボッサが本作では予想だにしないかなり面白い形で登場するところだけは覚えています。
でも『ワールド・エンド』のバルボッサのほうが魅力的だし、物語上バルボッサが特に重要というわけではありません。
“海の女神”カリプソまでも巻き込んで世界全体の海が舞台となった前作と比べると話の規模もしょぼく感じるし、はっきりとした理由が不明ですがオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが出演していないので何となく物足りなくて寂しいし…。
ねお
一応、次作に繋がる要素を残しつつも、単独で完結している作品。
⑤『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
評価:★★★☆☆(3/5)
前作『生命の泉』でシリーズが終わらなくて本当に良かった!と思えた良作です。
敵は強力、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが復帰、過去シリーズのすべてが本作『最後の海賊』の物語で1つに収束していく綺麗なシナリオ。
ただ、邦題が最悪ですね。
ねお
原題は『Dead Men Tell No Tales』で直訳すると『死人に口なし』となります。
“魔の三角水域”の呪いによって生ける亡霊と化したスペイン海兵、アルマンド・サラザール艦長(ハビエル・バルデム)が序盤で発する印象的な台詞でもあり、亡霊たちと敵対する本作を表しているタイトルとなっています。
ねお
あと、本作には『ワールド・エンド』に出演したキース・リチャーズに匹敵する音楽界のレジェンドが出演しています。
ねお
続編を匂わせつつも、シリーズ総まとめ的な作品なので観る価値は大いに有りです。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ全5作品まとめ
以上、ここまで『パイレーツ・オブ・カリビアン』全シリーズを星5段階で評価してきました。
- 1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
評価:★★★★★(5/5)
→非の打ちどころがない最高傑作。 - 2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
評価:★★★★☆(4/5)
→前後編の前編。見応え充分でラストシーンは衝撃。 - 3作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
評価:★★★☆☆(3/5)
→前後編の後編。キース・リチャーズかっこいい!複雑な物語だが壮大なスケールに興奮。 - 4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』
評価:★☆☆☆☆(1/5)
→全然おもしろくない。 - 5作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
評価:★★★☆☆(3/5)
→シリーズ総まとめ。邦題とポール・マッカトニーの役どころは残念だがファン必見の内容。