『PARTY7』あらすじ・ネタバレ感想!息つく暇なく展開する7人それぞれが集結するところとは…?

映画『PARTY7』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:Yahoo!映画

2000年公開の『鮫肌男と桃尻女』『RED LINE』『LUPIN THE IIIRD』シリーズを手掛けた石井克人監督作品!

独特の世界観とジェットコースターのような展開に振り落とされるな!

ポイント
  • 2000年公開作品なのに、今見てもオシャレに感じられる編集で目が楽しい
  • 深読み、考察、一切必要なし!ヘラヘラ笑って見るのにちょうどいいです
  • 面倒くさい言い回しとか言葉遊びみたいなセリフが好きな人にもハマるかも?

それではさっそく映画『PARTY7』をレビューしたいと思います。

『PARTY7』作品情報

作品名 PARTY7
公開日 2000年12月16日
上映時間 104分
監督 石井克人
脚本 石井克人
出演者 永瀬正敏
浅野忠信
原田芳雄
堀部圭亮
岡田義徳
小林明美
我修院達也
音楽 ジェイムス下地

『PARTY7』あらすじ


組の金を持ち逃げした下っ端ヤクザの三木シュンイチロウ(永瀬正敏)。

郊外のホテルニューメキシコのへやってきた彼を、元彼女のカナ(小林明美)が貸していた金を返してもらうために追いかけてくる。

一方、三木のいる401号室の隣室には、秘密のノゾキ部屋があった。
出典:シネマトゥデイ

『PARTY7』みどころ

映画『PARTY7』みどころ

初の長編監督作『鮫肌男と桃尻女』で一躍映画界の注目を浴びた、CM・MTV界の売れっ子ディレクター石井克人。

待望の新作は、『五条霊戦記//GOJOE』の永瀬正敏&浅野忠信の強力コンビで贈るオフビートなコメディだ。

前回に引き続き我修院達也が組の若頭役で切れた演技を見せてくれるほか、病的なノゾキ魔“キャプテンバナナ”を演じる原田芳雄など、強烈なキャラクターが次々と登場。

ナンセンスでクレイジーな世界を展開する。
出典:シネマトゥデイ

『PARTY7』を視聴できる動画配信サービス

『PARTY7』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

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注意点
  • 動画の配信情報は2019年9月30日時点のモノです。
  • 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

ご覧のとおり、2019年9月30日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

【ネタバレ】『PARTY7』感想レビュー

HOTEL NEW MEXICO

ホテルニューメキシコという、郊外にある寂れたホテルのカウンターで「信じてない」「信じてる」と言い争うホテルマンが二人いました。

「空からうんこが降ってきた」と主張する深ヅメ(津田寛治)と「本当かな…」と怪しがる森下(森下能幸)。

こんな滅多なことはないから実際に見た方がいい、現場は車で20分くらいのところだからと深ヅメは地図まで描きますが、森下は尚も信じていない様子。

決着がつかない言い争いの最中、予約していると言いながら三木シュンイチロウ(永瀬正敏)がやってきます。

淡いピンクのライダースを着た三木は、組の金を持って逃走しているチンピラでした。

誰にも見つからない静かなホテルで、人気のない場所にあって交通の便が悪く、都心から2~3時間くらいの場所で何かの時に誰かに見つかっても逃げられるように迷路のような逃げ道があるホテル、と“変な注文”に合うホテルを見つけてくれたのは孤児院時代からお世話になっている坂上のおばちゃん(松金よね子)でした。

坂上のおばちゃんは旅行会社で働いているのです。

覗き好きの、覗きだけのための部屋で

オキタソウジ(浅野忠信)が潜入したある一室には、シロクマのロボのような戦隊ヒーローのような人物がいました。

戦隊ヒーローのような恰好をした男は、自らをキャプテンバナナ(原田芳雄)と名乗りました。

キャプテンバナナはオキタの名前を知っていました。

そして、この隠れ家じみた部屋を作ったのはオキタの父親だと言います。

オキタは何度も何度も覗きで捕まっていた常習犯でした。

看守やタクシーの運転手までもが顔を覚えているほどの常習犯。

出所した足で、オキタは入院中の父親・リュウジロウ(岡本信人)の元へ向かいます。

父は、事切れる間際に「自分が作ったホテルに覗き部屋がある」と言いました。

その言葉を頼りに訪れたのが、キャプテンバナナのいる部屋だったのです。

それはキャプテンバナナのためにオキタの父が作った部屋でもありました。

よく二人で隣室を覗いた秘密基地のような場所だったのです。

覗き窓が開くと、そこには三木が潜伏する部屋が現れました。

三木の元に集いし者たち

そのころ、ホテルの廊下では森下がズラかろうでないかという件で、三木と森下の押し問答が続いていました。

三木が森下を蹴り倒してやっと部屋に入れた少しあと、ドアをしつこくノックしてノブをガチャガチャ回す人がいました。

森下が嫌がらせをしているか、逆上しているかだと思いドアを開けると、そこにいたのはミツコシカナ(小林明美)でした。

結婚するから貸してたお金を返してほしいと元彼である三木に留守電を入れていたのですが、無視され続けていたために痺れを切らして直接会いに来たと言います。

誰にも知られないような場所で、と決めたはずのホテルに三木がいると知っていたのは、旅行会社の坂上のおばちゃんのせいでした。

久しぶりに会ってムラついた三木ですが冷たくあしらわれ、トイレに入っているとカナの婚約者であるトドヒラトドヘイ(岡田義徳)がやってきます。

彼もまた居場所は坂上のおばちゃんに聞いたと言いました。

トドヒラはホテルに来る前カナのアパートを訪れていましたが、しつこくしつこくインターホンを押しても誰も出てこなかったためにホテルまで足を運んだと言います。

カナとどうにかなりたい三木と、婚約者であるトドヒラはカナをめぐって揉めに揉めます。

持ち逃げした大金の行方

オキタとキャプテンバナナが覗きの同志として仲を深めているころ、部屋の中にはソノダシンゴ(堀部圭亮)がやってきていました。

ソノダは三木と同じ組の者で、三木の兄貴分の男です。

ソノダは組の出埼親分(島田洋八)から盗まれた組の金を取り戻し、三木を殺してカメラに収めて来いと命じられたのです。

金塊で作られたようなカメラを託されたことで、親分に絶対的信頼を置いているソノダでしたが、カナに“それは安物だ”と言われて失望します。

電器店で働いていたトドヒラも、もっともらしく“安物だ”と言いました。

三木はソノダに、組から持ち逃げした二億とともに一緒に逃げようと提案します。この際だから部屋にいる四人で逃亡しよう、と。

トドヒラはバブルの頃に逃がし屋をしていた知識をもって、100%バレない良いルートがあると言いました。

そこへ組の若頭・イソムラ忠(我修院達也)が乱入してきて、三木を逃がそうとしたのではないかとソノダを責めます。

そのとき発砲した弾丸が三木のトランクで跳ね返り、オキタとキャプテンバナナが潜む覗き部屋の大窓が割れてパニックになります。

混乱に乗じて若頭の持っていた拳銃を手にしたカナが、唐突に現れたキャプテンバナナと全身タイツのような恰好をしたオキタ、大きいシロクマに驚いて発砲したり、組の大金が入っているはずの三木のトランクの中身が山のような旅行パンフレットだったことでさらに混乱、まさにカオスの室内で流れ出すテレビから流れるニュースには、三木やソノダたちが育った孤児院“ちびっこハウス”が映し出されていました。

報道内容は“ちびっこハウス”の前に、何者かからトランクケースに入った二億円もの寄付が届いた、というものでした。

見る際はぜひビールかコーラを片手にどうぞ

そんな作品です。オキタのバックボーンを描いた場面は静かで落ち着いている空気なんですが、それ以外はスピード感があってテンポも良く話がトントン進んでいきます。

2000年公開作品ということで、今改めて観たら古く感じるかなぁと思ったんですけど、まぁ確かにそう感じる部分もあるにはあるんですけどオシャレだなぁって印象は変わっていませんでした。

何より永瀬正敏と浅野忠信の共演作品ということで、それだけでテンション上がる層にはとにかくオススメしておきます。

ピンクのライダースにラバーソールを履いてリーゼントな永瀬正敏マジでめちゃくちゃ恰好いい。

それでいて役どころは三枚目っていうのがたまんないです。

ちなみに、私が一番好きな永瀬正敏の出演作品は『私立探偵濱マイク』シリーズなので興味のある方は是非どうぞ。

浅野忠信は昨今見るような渋かっこいい役どころではなくて、覗きの常習犯なんていう癖の強い役なんですけど。

服装も子供が親に買ってもらった服みたいな感じで、とんでもなくダッサいんですけど。顔が良い。

『PARTY7』出演時が25歳くらい…?なので、とにかく若くて顔が良いです。

先ほど永瀬正敏のおすすめ作品として挙げた『私立探偵濱マイク』の10話に出演しているので、二人まとめて好きだっていう人は見た方が良いです。私これDVD持ってるくらい好き。

脇役の豪華さたるや

あらすじに名前が挙がっている人たちの豪華さはまぁそうなんですけど、あらすじを書くにあたって割愛するような細かい場面に出ている人たち、役名がないような人たちが凄かったりします。

オキタが覗きを患ってから通う精神科医が大杉漣だったり、コンビニ店員が加瀬亮だったり、親戚が田中要次だったり。

役名がないほどなので場面としてはほんの少し、精神科医はその中でも結構ちゃんと出てくるけど、コンビニ店員なんて後ろ姿しか出てきません。

そんな役者さんたちを探すのもまた一興、って感じだと思います。

あと、最後の方で出てくる“ちびっこハウス”の園長先生は田中星児です。

『PARTY7』まとめ

映画『PARTY7』まとめ

出典:Sumally

以上、ここまで映画『PARTY7』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 難しいこと考えたくない!頭からっぽにして見たい!なんて時におすすめ
  • ホテルニューメキシコ、ちょっと行ってみたくなりますよ(覗き部屋に)
  • 今見てもオシャレな演出、独特なセリフ回し、ハマる人はがっつりハマるはず!