五丈原の戦で天命尽きた諸葛孔明は、次に生まれるなら命のやり取りなどない平和な世界にと願ったために、現代の日本に転生！
地獄と勘違いしながらハロウィン真っ盛りの渋谷を歩く孔明は、とある歌姫と出会い…
異世界転生モノと言えば、日常から非日常へと転生しますが、どうやらこの作品は一味違うようです。
目次
【ネタバレあり】アニメ『パリピ孔明』第1話あらすじと感想
孔明、渋谷に降り立つ
遡ること1800年前、西暦234年のことです。諸葛孔明は五丈原の地で病魔に蝕まれ、その命運が尽きようとしている時です。願わくば次の人生は命のやり取りなどない平和な世界に生まれ変わりたいと願った彼が次に目を覚ますと、なんとそこは現代の渋谷でした。
路地を抜けると、仮装した人がどんちゃん騒ぎするハロウィンパーティーの真っ最。自分は地獄にやって来たのだと考えます。地獄の極卒だと思わしき人々は、孔明のコスプレを再現している人だと勘違い。死後の世界とは騒がしいなと思いながら、彼は人々につられ、より賑やかなクラブへと足を運ぶのでした。
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無理矢理酒を飲まされ、スピーカーからなる轟音を責め苦と感じる孔明でしたが、ステージに立って歌う一人の歌手志望の女性・月見英子の歌声に魅了され、地獄も悪くないと思うのでした。
カルチャーショックを受ける孔明。そして静かに涙する。
翌朝、英子がクラブを離れて帰宅しようとしている時、酔いつぶれて路地裏で眠る孔明を発見します。風邪をひくよと声をかけると「おのれ司馬懿め～」と、孔明は寝言を言い出しました。
「なんという素晴らしい歌声」
寝言だとしても、自分の歌を褒めてくれたことで、英子は孔明を家まで連れて戻ります。自分が今いるのは地獄だと思っていた孔明ですが、英子の部屋にある鏡で若返った自分の姿に驚きます。首に手を当てれば脈もある。ここで孔明はやっと、自分は死んでいないと気づくのでした。
英子からスマホやペットボトル、時計や加湿器、エアコン、パソコンをみてカルチャーショックを受ける孔明。この世でも自身の知略によって天下統一を果たすも悪くないと思いながらも、知識のなさに愕然とします。
才能とは生まれつきのものではなく、学習の結果として身につくものと考える孔明は、英子にスマホの使い方を教えてもらい、英子のためにその知識を還元しようと考えます。が、4時間も孔明から質問攻めをされたことで、英子は頭を抱え始めるのでした。
そして、ウィキペディアで自身が歩んだ歴史を目にした孔明は、263年に蜀が滅亡、司馬一族が天下を取るもまた乱世、やはりそうなったかと理解しながらも、見知った顔がもういないことを嘆きます。そんなかれを励まそうと、ギターに手を取った英子は一曲。孔明はまたも英子の歌声に魅了され、先だって言った仲間や君主・劉備を思い、涙を流すのでした。
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泣いて馬謖を斬る
英子のスマホから流れるEBMを聞いた孔明は、現代の音楽についてもっと見聞を広めたいと言い出します。そのためにも、軍資金を調達するために働き口を紹介してほしいと英子に頼みます。
そこで英子は、自身もお世話になっている渋谷のCLUB「BBラウンジ」のオーナーである小林に孔明を引き合わせます。孔明になりきっているだけだと疑う小林はこんな質問を投げかけるのでした。
「なぜ馬謖を街亭の守りに就かせた」
孔明ならば答えられるだろうと言って彼を試す小林。すると孔明はさらさらと語り始めました。愛弟子である馬謖を買いかぶったなと小林に言われるが、彼は自分を動かすためにわざと失敗と思われる行動をとったのだろうと孔明は言います。馬謖を思い出して涙をする孔明。そして馬謖は惜しい存在だといって小林も涙しはじめ、本物の孔明だと喜び、彼を採用するのでした。
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早速カクテルの作り方を習う孔明。いざ開店すると英子の何杯もの速さでお酒をつくり、会計もこなしてみせます。これには英子もびっくりです。
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三顧の礼
オーナーに言われ、ステージで歌って来いと言われた英子。この歌声にまたも孔明は魅了されます。しかし、BBラウンジのようなボーカルイベントが弱い店より、大手事務所に入った方が彼女は伸びるだろうと小林は孔明に話します。
高校の時に渋谷で自殺をしようとしたとき、BBラウンジで聞いたアメリカの歌姫の声を聴いて、英子は歌手を目指すようになりました。しかしオーディションに落ちまくる日々に疲れた英子は、歌手になることを辞めようと考えていたことを口にすると、歌手を辞めたらファンが悲しむと孔明は言います。
「三度、英子さんの歌を三度聞かせていただきました。心が震え、この感動をもっと多くの人に届けたい、そう思ったのです。三顧の礼、志ある人物のこれに応えぬは草盧で書を食む者として不義理でございましょう。ですから、私があなたの軍師になります。英子さんの夢とは？デビューすること、有名になること？1万人の観客を集めること？いかなる夢であろうとも、どのような困難な道になろうとも、この孔明、死力を尽くしてお助けします。いつでもご命令ください。ささやかながら知恵を絞りたいと存じます」
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そんなふうに言われたらもうちょとだけ頑張ろうかなと、英子は涙をこぼしながら、孔明に笑顔を向けるのでした。
アニメ『パリピ孔明』の次回に期待するもの
ついに始まりましたパリピ孔明。はるか昔の戦の知識が、戦のない世で歌手の道を歩もうと頑張る一人の少女にどのように使っていくのかが非常に楽しみになる作品です。
三国志好きな人間は、今この状態からでもめちゃくちゃ楽しんですよね。ああ、あの時の戦の戦略来たかなど、小林並に楽しみたいと思います。
そして、この作品のヒロインは「月見英子」。諸葛孔明の奥さんの名前は「月英」
あら？もしかしてそっちの可能性も考えていいのでしょうか？と期待しつつ、続きが楽しみです。