アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第4話あらすじ・ネタバレ感想!夏準の異変をきっかけにBAEは本心を打ち明け合い……

©Paradox Live THE ANIMATION

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avexとGCRESTが送るHIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』がついにアニメ化!

楽曲とボイスドラマを中心に展開されてきた同コンテンツは、キャスト陣によるリアルライブなども開催され、大きな盛り上がりを見せてきました。

物語の舞台は、”ファントメタル”という特殊な金属の発見により、HIPHOPシーンが新たな潮流を迎えた近未来。

対戦前に「The Cat’s Whiskers」(TCW)の楽屋を訪れた「BAE」。

リスペクトを表明するアレンとアンをよそに、夏準は厳しい評価を送ります。

さらに、リュウの一言がきっかけで激怒した夏準は部屋を飛び出し、追いかけてきたアレンとアンにも冷たい言葉を浴びせました。

一体、夏準に何があったのか……。

眠れぬ夜を過ごした末、アレンは夏準の部屋の扉を叩きます。

早速、第4話「PRIDE」をレビューしていきます。

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アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』前回第3話あらすじと振り返り

「The Cat’s Whiskers」(TCW)の棗リュウは不思議な存在で、ファントメタルを使用してもトラップ反応が出ない特異体質なうえ、その来歴も謎に包まれていました。

そのリュウが、ある日子猫を拾ってきて、飼い主が見つかるまでBAR4/7で預かることになります。

そんな折、「悪漢奴等」一行が来店。

西門と匋平に用があったらしいリーダーの依織は、アルタートリガー社について語り始めました。

かつてファントメタルの研究をしていたアルタートリガー社は、手を引いたとされている今現在も秘密裏に研究を続けているようで、怪しい動きが見られるといいます。

Paradox Liveの開催にもアルタートリガー社が関連しているのではないかという考えを聞かされた西門と匋平にも、その心当たりがありました。

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【ネタバレあり】アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第4話あらすじ・感想

夏準にとっての地雷とは

BAE一行は、次なる対戦相手であるTCWのステージを観に来ていました。

ライブ後に楽屋を訪ねると、西門を中心に快く迎え入れてくれます。

アレンとアンはリスペクトを込めて「表敬訪問」だと挨拶しますが、夏準だけは「敵情視察」だと言って敵意を剥き出しにしていました。

さらに、TCWの音楽は「時代遅れ」で、勝つことへの貪欲さを失っていると厳しく評価します。

匋平はカッとなって夏準の胸ぐらを掴みますが、西門に窘められて手を放しました。

西門は自分たちにも譲れないものがあり、「変化だけが正義だとは思わない」と述べます。

そんな中、たまに豹変してしまうリュウのスイッチが入り、BAEのにおいを嗅いで回ると、夏準に向かって「仲間外れだね」と言いました。

続けて、「……綺麗な君しか見せたくないんだ」と揶揄うように笑ったリュウは、夏準にだけ聞こえる小さな声で一言囁きます。

すると、夏準は怒りを露わにしてリュウを突き飛ばし、楽屋から出て行ってしまいました。

夏準の様子に驚くアレンとアンは、転んでしまったリュウを心配しますが、西門に促されて夏準を追いかけます。

いつも冷静な夏準の異変に、アレンは「お前らしくない」と声を掛けました。

夏準は「あなたは僕の何を知っているというのですか」と吐き捨て、アレンとアンに冷たい態度を取って立ち去ります。

仲間ではあるがそれ以上ではない、ビジネスパートナーのようなものだと言われてしまったアレンとアンは、ショックを受けてその場に立ち尽くしました。

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豹変中のリュウは夏準にどんな言葉をかけたのでしょうか。 冒頭で家族のことを思い出していた夏準は、幼少期に深いトラウマを負っているようですが……?

一歩踏み出す勇気

拠点であるBAR4/7に帰ってきた西門と匋平は、夏準の評価には痛いところを突かれたと認めていました。

この場所とTCWの音楽を守ることは大前提として、確かに革新性には乏しいということを……。

西門が「今いる場所から一歩踏み出す勇気」が必要なのかもしれないと語ると、匋平は「それが一番難しいんじゃねえの」と返しました。

やがて匋平がピアノを弾き始めると、そのメロディーを聴いた西門はハッとした表情を浮かべたあと、優しく微笑んで語ります。

「だからこそ私たちは繋がりを求めるんだろうね……期待と失望を繰り返しながら」

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西門の台詞は、今現在のBAEにも重なるところがありました。

その頃、アレンは眠れない夜を過ごしていました。

夏準の様子が気になり、部屋の扉の前に立ってみますが、ノックする勇気はありません。

一方、アンも眠れずにいたようでリビングに出てきます。

ベランダにアレンの姿を見つけたアンは、二人分のコーヒーを持ってやって来ました。

アレンは、自分は夏準の何を知っていたのだろうと自問自答します。

そして、白み始めた空を見ながら、夏準ともこうしてコーヒーを飲んだことがあったと思い出していました。

その時、夏準と音楽をしようと思ったことも……。

アレンから二人の始まりの話を聞いたアンは、「ちょっと妬けるね」と少し寂しそうに笑ったあと、自分も夏準と夜明けのコーヒーを飲むのだと言って、夏準の部屋へ向かいます。

三人分のコーヒーを用意したアンは扉をノックすると、コーヒーを淹れたから飲まないかと誘い、続けて「アレンが話したいことがあるんだって」と伝えました。

一緒に扉の前まで来ていたアレンは、アンに背中を押されるかたちで、ようやく夏準へ声を掛けます。

「綺麗な自分しか見せたくない」と思っていたのは夏準だけではなく、自分もそうなのだと……。

「この先に一歩踏み出すのが怖かった。 本当の自分を見せたら、今俺たちの間にある何かを失うんじゃないか。 そんな気がして……」

それぞれの幼少期の記憶

「耳の奥でレコードの割れる音がする」

それがアレンのトラップ反応の始まりです。

アレンは音楽家の両親のもとで生まれ育ち、音楽の英才教育を受けていました。

才能に恵まれ、努力も怠らなかった幼少期のアレンを見て、両親は息子が自分たちと同じように音楽家の道を歩むのだと信じて疑いませんでした。

やがてHIPHOPに出会ったアレンは、両親に隠れてお小遣いを貯め、レコードや機材を買い集め、HIPHOPにのめり込んでいきます。

しかし、そのうちに両親にバレてしまい、レコードや機材はすべて燃やされ、焼かれてしまったのです。

好きな音楽だけではなく、HIPHOPを好きだと思う人格さえ否定されてしまったアレンは、その時のことがトラウマになり、トラップ反応に投影されるようになりました。

アレンの話を聞いたアンは、自分のトラップ反応の始まりは「ハサミの音」だと言います。

女性らしい外見のアンですが、「僕」という一人称の通り男性であり、本名は「アンジン」。

アンの母親は、幼少の頃から可愛い格好が好きだったアンを自分にとっての「理想の王子様」として育てようとしていました。

それは、アンの父親でもある夫を失い、息子からの無償の愛を求めているようにも思えました。

髪を伸ばしたいと思っているのに、「ママの王子様」になるために髪を切られてしまうことは、幼いアンにとってトラウマ級の出来事。

今となっては毒親だとわかっていても、未だに「ママの王子様」でいなくてはと考えてしまう、母親を愛し、愛されなくてはと思ってしまう……。

アンは、そんな本心を明かしました。

夏準は扉の向こうにいるアレンとアンの過去を聞き、自身のことを静かに語り始めます。

TCWの楽屋でリュウに言われたのは、「いらない子になっちゃうよ」。

この「いらない子」という言葉こそ、夏準にとってのトラップ反応の始まりでした。

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Before Anyone Else

韓国有数の燕財閥の御曹司として知られる夏準ですが、本来は遠縁の子であり、養子として迎え入れられた存在でした。

自分を引き取って育ててくれた両親はいい人間だと思っていましたが、両親の間に本当の息子が生まれてからは、そうも言えなくなってしまったのです。

燕財閥にとって何よりも重要なのは血の繋がりであり、養子である夏準は必要でなくなってしまった……だからもう「いらない子」なのだ、と。

そう告げられた夏準は、財閥にとって大切なビジネスパートナーだという日本へ、追い出されるかたちでやって来たのでした。

それから、また「いらない子」と捨てられることを恐れるようになり、誰にも本気にならず、本心を明かさず、笑顔の仮面を被るようになっていました。

一連の話を聞いたアレンは、自分が夏準に拾ってもらった時のことを語ります。

両親との確執から家出をし、行く当てもなく雨に降られていたアレンを見つけ、親にも学校にも言わず、このマンションの一室という居場所をくれたのが夏準でした。

夜明けのベランダで、まだ音楽にもなっていない、ただアレンが口ずさんだだけのワンフレーズを聴いた夏準が「いいですね」と声を掛けたこと。

その出来事が「何もかも失ったと思っていたけれど、俺には俺がある」とアレンを励ましたのです。

アレンは、自分を失くさずに音楽を続けることができたのは、夏準のおかげだと涙を流しました。

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アレンがアンに話していた、夏準と夜明けのコーヒーを飲んだ思い出は、この時のことでした。

アレンの言葉と涙を受けて、夏準は部屋の扉を開けました。

アンは部屋から出てきた夏準に、夏準の本当が聞けて嬉しかったと微笑んで、「ありがとう」と伝えます。

そして、本心を吐露し合っているうちに用意したコーヒーが冷めてしまったと文句を言って、いつもの3人の雰囲気へ戻していきました。

アンにコーヒーを淹れ直すよう頼まれたアレンは、夏準が隠している高い豆を使おうと提案します。

夏準がなぜ豆の存在を知っているのかと驚くと、アレンは「知ってることもあるだろ」とウインクしました。

そんなアレンに、夏準は小さく「コマウォヨ(=ありがとう)」と呟くのでした。

――あなたたちといれば、きっと……。

夏準がそう思いながら扉を閉めた部屋の中には、使いかけのPTPシートが置かれていました。

アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第4話まとめ

いかがだったでしょうか。

BAEが本心を打ち明け合い、お互いの心に触れた第4話。

それぞれが幼少期の親との関係にトラウマを抱えており、今もなお、胸を痛めているという状況……。

3人のトラップ反応の始まりがリアルに伝わってきて、切なく苦しい気持ちになりました。

夏準の部屋には使用中のPTPシートが置かれており、体調に不安のある様子が見て取れましたが、やはりトラップ反応によるものなのでしょうか。

まだまだステージバトルは続くので、より絆を深めたBAEの活躍に期待しつつ、夏準の様子に気を付けていきたいですね。

次回、第5話も楽しみです。

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