アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第3話あらすじ・ネタバレ感想!Paradox Liveに隠された闇に、それぞれの正義が浮かび上がる!

©Paradox Live THE ANIMATION

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avexとGCRESTが送るHIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』がついにアニメ化!

楽曲とボイスドラマを中心に展開されてきた同コンテンツは、キャスト陣によるリアルライブなども開催され、大きな盛り上がりを見せてきました。

物語の舞台は、”ファントメタル”という特殊な金属の発見により、HIPHOPシーンが新たな潮流を迎えた近未来。

「The Cat’s Whiskers」(TCW)の棗リュウは不思議な存在で、ファントメタルを使用してもトラップ反応が出ない特異体質なうえ、その来歴も謎に包まれていました。

そのリュウが、ある日子猫を拾ってきて、飼い主が見つかるまでBAR4/7で預かることになります。

そんな折、「悪漢奴等」一行が店を訪れました。

どうやら依織は、西門と匋平に内密な話があるようで……。

早速、第3話「JUSTICE」をレビューしていきます。

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アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』前回第2話あらすじと振り返り

「cozmez」の双子、矢戸乃上珂波汰と那由汰は恵まれぬ境遇で育ち、最底辺の環境で、互いが互いを支え合い生きてきました。

一方、初戦の相手である「BAE」は正反対で、セレブな暮らしぶりを見るにつけ、珂波汰は不満を募らせていきます。

――HIPHOPは金持ちの道楽じゃない、持たざる者が戦うための武器だと。

そんな折、珂波汰は「BAE」のライブがあると聞きつけ、トラップ反応に苦しむアレンからファントメタルを強奪します。

犯人が珂波汰だと知ったアレンは、cozmezが暮らすスラム街へ出向き、珂波汰に直接会いに行きました。

境遇や音楽への考え方の違いが影響しぶつかり合う二人でしたが、アレンの熱い想いに心動かされた珂波汰は、那由汰の介入もあり、ファントメタルを返すことにします。

こうして、無事にBAEとcozmezのバトルが行われるのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第3話あらすじ・感想

トラップ反応と特異体質

BAEとcozmezによる初戦がBAEの勝利によって幕を閉じ、バトルは第2戦へ続きます。

The Cat’s Whiskers(TCW)の闇堂四季は、悪漢奴等との勝負を前に、舞台袖で何かに怯えるような様子を見せていました。

そして、バトルは悪漢奴等の勝利に終わり、TCWの面々は拠点であるBAR4/7に戻ります。

神林匋平がバトルの結果について悔しがっていると、西門直明は「悪漢奴等の翠石さんは昔の仲間なんじゃないのかい」と宥めました。

それに対して匋平は、西門に拾われてから自分の居場所はTCW、そしてBAR4/7になったと返します。

匋平いわく拾い癖のある西門は、メンバーである四季や棗リュウのことも拾ってきてBAR4/7に住まわせていますが、西門本人に拾ったつもりはないようでした。

そんな西門と匋平は、バトル前から不安定だった四季のことを心配していました。

四季はトラップ反応が強く出るタイプなので、今夜は匋平が宿泊し面倒を見るといいます。

西門がそれに応じる頃、四季はトラップ反応の症状に苦しみ始めていました。

四季が怯えている理由は、なぜ会場にcozmezの那由汰がいたのか……というところにあります。

同室のリュウは落ち込んでいる四季に気付き、いつもの明るさで声を掛けました。

すると四季は、自分が不安定だったせいでバトルに負けたと吐露します。

一方のリュウは、ファントメタルを使用してもトラップ反応が出ない特殊な体質の持ち主で、トラップ反応が出る四季を羨ましく思っていました。

実際にトラップ反応はつらいものですが、四季のそれは西門や匋平と「おそろい」だと言い、トラップ反応がない=誰とも繋がれないということではないかと、寂しげに呟きます。

やがて四季のトラップ反応が激しくなり、世話をしようとした匋平は、リュウは寝てもいいと気遣いました。

しかしそれは、匋平自身にもトラップ反応が出始めていたからであり、あまり人に見せたいものではないのだと告げます。

リュウは一人になってしまい、暇をつぶすために夜の散歩へ出掛けるのでした。

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拾い癖のある面倒見の良い西門、口は悪くても仲間想いな匋平、心優しく繊細すぎるところがある四季、奇想天外だけど天真爛漫なリュウ……TCWも互いに支え合っているチームですね。

大人の話

翌日、散歩中に子猫(CV.井上麻里奈)を拾ったリュウは、面倒を見たいとアピールします。

やむなく、里親が見つかるまでBAR4/7で預かることになり、子猫はリュウによって「黒ぶち魔王デラックス」と名付けられました。

そこへ、悪漢奴等一行がやって来ます。

リュウが描いた里親募集のチラシを見た依織は、連れてきた若い衆――柾木北斎、伊藤紗月、円山玲央に、チラシをコピーして配ってくるよう言いつけました。

若い衆がリュウと四季を伴って出掛けていくと、「ここからは大人の話」だと言って、西門と匋平に内密な話を持ち掛けます。

それは、「アルタートリガー社」についてでした。

依織の側近である雅邦善は、TCWに降りかかったBAR4/7の土地の買収話を知り、店を維持するために必要な金額100億円がParadox Liveの賞金と同額であることに気付きます。

もちろん西門と匋平も不自然に思い調べたところ、買収話を持ってきた不動産屋の親会社がアルタートリガー社だとわかったのです。

かつてファントメタルの研究をしていたアルタートリガー社は、危険な副反応が明るみになった際に手を引きましたが、実は裏で多大な援助を受け、研究を続けていると噂されています。

秘密裏に調査していた依織は「俺らの親父も」件に関わっていたらしいと言い、Paradox Liveを利用して何か大きなことが動いているのでは、と睨んでいました。

そこへ、チラシを配り終えた若者たちが帰ってきます。

子猫を通してすっかり仲良くなったように見える若者チームをよそに、リュウだけは依織に近寄ってきて不可解なことを呟きます。

「……秘密、大切、家族だから言えない? それってほんとの正義?」

怪しげに凄んだリュウに、思わず驚く依織。

次の瞬間、リュウはあっけらかんとした様子で、普段通りに戻っていました。

匋平によると、たまに変なことを言い出し、その時のことはリュウ自身も覚えていないというのです。

依織はリュウの様子を見て快活に笑うと、「翠石組の看板とあの子らを守る。 それが俺の正義や」と言い残し、仲間を連れて帰って行きました。

善は若い衆の後ろ姿を見ながら、先ほどの豹変したリュウについて言及します。

依織も、西門が拾ってきたこと以外に来歴がわからないリュウを「不思議な子」だと評しました。

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リュウの豹変ぶりに驚いた人も多いのではないでしょうか。 特異体質であることと何か関係がありそうです。 詰め寄られた依織にも秘密があり、善はそれを理解しているようですが……?
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アルタートリガー社の陰謀?

――アルタートリガー社。

大規模な研究室のようなところで、黒髪の男――修羅(CV.諏訪部順一)が白衣の男と話していました。

彼らが見ているモニターには、BAEをはじめとするParadox Live参加者の姿が映し出されています。

修羅が「そいつらが候補か? ……たいしたことねぇな」と言うと、白衣の男は「そのためのステージバトルだ。 どんな化学変化が起こるか楽しみじゃないか」と返しました。

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修羅は伝説のユニット「武雷管」のメンバーであり、突如として姿を消していたはずの存在。 声を担当している諏訪部さんは、1話では「謎の男」、2話では「雷麺亭店主」とクレジットされていましたが、3話でついに修羅と表記されました。

一方その頃、西門と匋平は依織から聞いたアルタートリガー社のことについて話していました。

偶然とは思えないParadox Liveとの関係から、アルタートリガー社に何らかの企みがあるのではと疑わずにはいられません。

話の途中で、リュウと四季が飛び込んできます。

黒ぶち魔王デラックスが体調を崩し、苦しんでいたのです。

西門や匋平は獣医を探して電話をかけますが、今から連れて行ける場所が見つかりませんでした。

外は雨……一晩様子を見るしかないという大人たちの言葉に、リュウは反発し、四季に助けを求めます。

しかし、四季は何もできずうろたえてしまいました。

すると、リュウは「どうせみんなとおそろいじゃない……いつも仲間外れ」と呟き、黒ぶち魔王デラックスをタオルに包んで抱え上げ、雨の夜に飛び出して行くのでした。

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雨の中を駆けるリュウの脳裏には、研究所のようなところで処置をされているイメージ、どこかから懸命に逃げているイメージが浮かんでいました。

それと同時に、大事に抱え込んだ子猫を死なせたくないという必死な思いが湧いてきました。

濡れた地面に足を取られて転んでしまったリュウが黒ぶち魔王デラックスを抱えなおすと、そこへ四季が駆け付けます。

四季は、自分には何もできないけれど一緒にいると告げ、「リュウくんはひとりぼっちじゃないよ」と微笑みました。

安心した二人が笑い合っていると、西門と匋平が追いついてきます。

匋平は傘の中にリュウを入れると、苦言を呈しながらも濡れた頭をがしがしと優しく拭いてあげていました。

西門も同じく傘の中に四季を入れ、迷惑をかけたと謝る四季を諭します。

「一人が雨に濡れていたら、もう一人が傘に入れてやればいい。 仲間とはそういうものだよ」

――翌日。

無事に病院へ行くことができた黒ぶち魔王デラックスは、元気にミルクを飲んでいます。

診察結果はまさかの便秘で、西門は呆れ笑いをし、一同は和やかな朝を迎えていました。

そんな中、四季は西門と匋平のそばに寄ってくると、先のバトルに負けたのは自分がとあることに気を取られ、集中できていなかったからだと謝ります。

しかし、匋平は「ちょっと落ち着け」と話を遮り、西門は温かい飲み物を差し出しました。

「ワケアリなのはみんな同じさ。 迷惑かけていい、理由は聞かない、束縛はしない。 だが絆はある……何より音楽で繋がっている」

西門の言葉と、四季の「ここにいていいですか?」という問いに、匋平は自分の思いを再確認します。

「俺の正義はここを守ること。 この店とTCWの音を守ることだ」

こうしてチームの絆を深めたTCWは、次のステージへ向かうのでした。

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支え合うようにして4つ並んだ傘の描写は、ライブで披露した『4 REAL』と重なり、TCWの絆をより色濃く演出していました。

アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第3話まとめ

いかがだったでしょうか。

ワケアリだらけのParadox Liveの参加者たち。

その中でも、互いに傷を抱えながら、それを晒け出すわけではなく、そっと支え合うTCWの様子が描かれた第3話でした。

Paradox Liveを操るアルタートリガー社の存在が明かされ、ただのステージバトルではないという不信感が芽生えたことで、一気にサスペンス要素が加わり始めましたね。

リュウの持つ特異体質や脳裏に浮かんでいた謎の過去、伝説的な「武雷管」のメンバー・修羅の登場もあり、ますますストーリー性が出てきています。

躍動感のあるライブシーンを楽しみにしつつ、物語の行方にも注目していきたいですね。

次回、第4話も楽しみです。

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