アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第11話あらすじ・ネタバレ感想!レジェンドの登場に沸く一方、衝撃の事実が明らかに……?!

©Paradox Live THE ANIMATION

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avexとGCRESTが送るHIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』がついにアニメ化!

楽曲とボイスドラマを中心に展開されてきた同コンテンツは、キャスト陣によるリアルライブなども開催され、大きな盛り上がりを見せてきました。

物語の舞台は、”ファントメタル”という特殊な金属の発見により、HIPHOPシーンが新たな潮流を迎えた近未来。

無情にも「BAE」不在のまま、ステージバトルは進行されます。

抗議する珂波汰の声を遮って登場したのは、伝説の「武雷管」でした。

一方、アンと夏準は、馴染みのライブハウスでアレンを見つけます。

自分の音楽を見失い、絶望しきったアレンに、夏準はある思い出を語り始めました。

それは、二人が出会ったあの日のことで……。

早速、第11話「MEMORIES」をレビューしていきます。

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アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』前回第10話あらすじと振り返り

数年ぶりに父と再会したアレン。

父はParadox Liveでのアレンの活躍を知っていました。

自分の音楽を認めてほしいアレンでしたが、一縷の希望は残酷にも打ち砕かれてしまいます。

――エクストラバトル当日。

BAEとcozmezはそれぞれの想いを抱き、ステージに向かおうとします。

しかし、BAEの様子に異変が……。

楽屋から出て行ったアレンが戻ってこないうちに、本番の時間を迎えてしまいました。

アンと夏準がスタッフに呼び出される頃、アレンから電話が掛かってきます。

電話先のアレンは、バトルには出られないと涙ながらに語り、一方的に通話を切ってしまいました。

心配するアンと夏準は、誰かが欠けたらBAEではないという共通認識のもと、アレンを探しに街へ駆け出します。

BAEが姿を消したことで不戦勝となったcozmezでしたが、珂波汰はアレンが逃げ出すわけないと考え、抗議の声を上げました。

すると、その訴えを遮るようにして、ステージ上に「武雷管」が現れます。

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【ネタバレあり】アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第11話あらすじ・感想

「武雷管」か、亡霊か

ファントメタル――発見当初、奇跡の物質とも呼ばれたそれは、人のDNAを感知すると、その持ち主の精神とダイレクトに結びつき、共振することがわかりました。

この現象はメタルの持ち主が音楽を奏でた時に一番活性化し、様々な実験を重ねた結果、最も高い効果をもたらしたのがHIPHOPであり、幻影ライブへと繋がっていきます。

しかし、奇跡には代償がありました。

幻影を発生させたあとには激しいトラップ反応が起こり、さらにメタルの侵食が進めば、最終的には命を失います。

アルタートリガー社はこの事実を伏せたまま、メタルの研究を凍結させました。

それが10年前、武雷管の最後のライブとともに「CLUB paradox」が姿を消した、本当の理由だったのです。

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修羅の一人語りから始まった第11話には、不穏な空気が付き纏います。

――エクストラバトルのステージ上。

無情にもBAE不在のままバトルは進行され、抗議する珂波汰の声を遮って登場したのは、レジェンド・「武雷管」の夜叉(CV.小野賢章)と修羅でした。

夜叉は好戦的に珂波汰を煽り、修羅も淡々とそれに続きます。

反抗していた珂波汰でしたが、彼にとって多額の優勝賞金を必要としていることは事実であり、流れるように武雷管とのバトルが始まってしまいました。

武雷管がステージの真ん中へ歩き始めると音楽が流れ始め、会場中がそのパフォーマンスに釘付けになります。

観客のみならず参加者たちも、武雷管が伝説やキングと呼ばれる所以たるものを、その身に感じていました。

西門は10年前と同じ姿の武雷管のステージに驚きを隠せず、匋平もそんなことがありえるのかと信じられない顔をしています。

すると、リュウが「おばけだからだよ」と言いました。

その様子から察するに、今は普段のリュウではなく、たまに現れる不思議なことを話すリュウです。

四季が「リュウくん……?」と尋ねても、武雷管を見つめて「あれはおばけ」と不敵な笑みを浮かべて呟くばかりでした。

一方その裏では、雷麺亭の店主として過ごしている銀髪の修羅が「始まったか」と独り言ち、どこかへ駆け出していきました。

創り出した幻影

ステージを終えた武雷管は、怖いなら帰っていいと言って、珂波汰を煽ります。

言われっぱなしの珂波汰は「いつだって(那由汰と)二人で乗り越えてきた」と語り、勝負を挑もうと気持ちを露わにしました。

ところが、夜叉と修羅は顔を見合わせ、「珂波汰はずっと一人じゃないか」「那由汰はいない」と口にします。

珂波汰は勢いよく振り返り、後ろにいた那由汰のほうを見ました。

すると、修羅が近寄ってきて、珂波汰の耳元で囁きます。

「そこにいるのはお前が創り出した……幻影だ」

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確かにそこにいる那由汰の姿を見て、何かに気が付くような珂波汰の苦しげな表情と、衝撃的な修羅の一言。 リュウからすれば武雷管の二人も幻影のようですが……?

一方その頃、街へ駆け出したアンと夏準は、馴染みのライブハウスでアレンを見つけます。

アレンはどうして探しに来たのかと言外に尋ねますが、「アレンのいないBAEはBAEじゃない」と告げられました。

「幻影が出せない」「音が聞こえない」と絶望した様子のアレンに、夏準は何があったのかと問いかけます。

アレンは父親に会ったこと、自分の音楽を「人殺しの音楽」だと言われたことを明かすと、夏準が倒れた時のように、また誰かを傷付けるかもしれないと俯きました。

夏準はアレンの言葉を遮るようにして立ち上がり、「人を殺す? いいじゃないですか……僕はあなたに一度殺されてるんですから」と言い放ちます。

そして、夏準とアレンが出会った日のことを語り始めました。

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僕たちの音楽

あの雨の日――夏準がアレンを見つけ、部屋へ迎え入れた日。

自分を取り巻くすべてのものに嫌気が差し、何より自身のことを嫌っていた夏準は、両親に捨てられた自分と同じように、アレンも世界を憎んでいると思っていました。

しかし、それは夏準の間違いでした。

明け方のベランダで歌を口ずさむアレンを見て、彼には音楽があると知り、ボロボロになりながらも音楽を愛することをやめない姿に胸を打たれたのです。

追いやられるようにしてやって来た日本で、初めて「いいと感じたもの」がアレンの音楽だった夏準は、それまでの臆病な自分をアレンの音楽が殺してくれたのだと告げました。

そして、何かを、誰かを、自分を、愛する勇気をくれたと伝え、だからこそ、この先の危険は承知だと言います。

夏準の話を聞いたアンも「(危険なことがあったとしても)怖くなんかないよ」と語り始めました。

母親の思う「いい子」であろうとしていた頃のアンは死んでいたように生きていたものの、今はアレンと夏準に出会い、幻影ライブと出会い、死んだような人生から、解放されたからです。

――アレンの音楽はBAEの音楽、僕たちの音楽。

大切な仲間からの熱い想いを受けて、アレンは自分の音楽を取り戻します。

アンと夏準に、ステージへ戻って武雷管とバトルしているはずのcozmezを応援しに行こうと言われ、頷くアレン。

「一番速い交通手段」を用意したという夏準の言葉とともに聞こえてきたのは、ヘリコプターが近付いてくる音でした。

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第1話のオープニングショーを彷彿とさせる、BAEのヘリでの現着がまた見られる! とワクワクしますが、会場で何が起きているか彼らは知りません……。

優勝者への本当の栄誉

街頭モニターやスマートフォンでParadox Liveの行く末を見守っていた人々は、突然画面が映らなくなり、困惑していました。

その頃、会場では珂波汰が追い詰められていき、やがてパニックに陥ります。

修羅に「覚えているか。 あの日のことを」、夜叉に「那由汰はメタルの急性侵食で……」と告げられ、脳裏を駆け巡る記憶に混乱していました。

腕に抱いた血まみれの那由汰が別れの言葉を呟き、力を失くしていく様子……それは、夢か現かと。

次の瞬間、那由汰のほうを見ると、すでにそこにはいませんでした。

会場にいた参加者たちも、突如として姿を消した那由汰に驚きを隠せません。

そんな中、リュウは「あの子もおばけ」と呟きます。

そして、四季に「しっきーは知ってるよ……本当のこと」と告げました。

四季はビルの屋上から落下していく那由汰の姿を思い出し、その場に崩れ落ちます。

一方、一部始終を見ていた白衣の男は、弟の死を受け入れず、無意識のうちに幻影を生み出した珂波汰について、「たいしたものだよ」と皮肉めいた笑い声を上げていました。

その頃、ヘリで会場へ向かっていたBAEは、ライブ映像が途絶えていることを知ります。

単純な機材トラブルとは考えにくい事態に、何か異変が起きていると気付き、不安げな表情を浮かべました。

会場では、依然として珂波汰が追い詰められ、ついにメタルの急性侵食が進んでしまいます。

何故か珂波汰以外の参加者たちも苦痛を強いられる中、トラップ反応が起きないリュウだけは「メタルが騒いでる……一緒になりたいって」と、どこか嬉しそうにしていました。

白衣の男は相変わらず遠巻きに様子を見ながら、「個人を超えたメタルの共振」だと喜び、それを「変革」と呼んでいます。

あまりにも悪い状況と弟分たちが苦しむ姿を見て、依織と善は何か起きるとは思っていたものの、まさかここまでとはと呟きました。

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会場内は混沌とした状態……銀髪の修羅はどこかへ急いでいる様子ですが、何か打開策を持っているのでしょうか。

武雷管の語る「自分という”個”を捨てて一つになれば」「もう誰も寂しくない」という言葉を受けた珂波汰の脳内には、那由汰と過ごした日々の走馬灯が……。

さらに追い打ちをかけるように、武雷管は告げます。

「優勝者に与えられる本当の栄誉」「それは世界の在り様を変える力、人類から孤独を失くす力」

いよいよ珂波汰は轟くような悲痛な叫び声を上げ、目を閉じるのでした。

アニメ『Paradox Live THE ANIMATION』第11話まとめ

いかがだったでしょうか。

最終回を前に視聴者のメンタルをぐちゃぐちゃにしてきた『Paradox Live THE ANIMATION』。

那由汰が珂波汰の生み出した幻影だったと明かされたほか、エンドクレジットにて武雷管も幻影だと明記されています。

挿入歌「Trauma」の歌唱が「武雷管」ではなく「幻影武雷管」となっていたのを見つけ、思わず息をのみました。

修羅が二人いる謎もこれで解けた……とは言い切れませんが、おそらく実在の、銀髪の修羅が何か行動を起こしてくれる予感に期待が高まりますね。

これまでに発売されたCD収録のボイスドラマをもとに描かれてきた本作ですが、第11話にして、その余白を埋めるような内容になってきました。

まだまだ謎が残る中、ボイスドラマでは描き切れなかった物語をどのようにまとめていくのか、最後まで注目していきたいと思います。

次回、第12話も楽しみです。

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