『オーバーロード』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想!MMORPG好きは絶対必見のダークファンタジー

アニメ『オーバーロード』第1期の声優・キャラ・ネタバレ・動画情報まとめ!

出典:U-NEXT

『オーバーロード』は、単純な異世界転移ものではなく、アンチヒーローの作品だと理解して見る必要があります。

第1期ではあまりないですが、救いがない展開も多くありますし、主人公のアインズ自身が悪人以外を殺すこともあります。

ここを知らずに視聴してしまうと、がっかりする可能性がありますので、注意してください。

私は原作小説のファンなので、その視点からのアニメ『オーバーロード』のレビューとなります。

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『オーバーロード』第1期の作品情報

作品名 オーバーロード(第1期)
放送年 2015年7月〜2015年9月
話数 全13話
原作 丸山くがね
監督 伊藤尚往
声優 日野聡(アインズ・ウール・ゴウン)
原由実(アルベド)
上坂すみれ(シャルティア・ブラッドフォールン)
三宅健太(コキュートス)
加藤英美里(アウラ・ベラ・フィオーラ)
内山夕実(マーレ・ベロ・フィオーレ)
加藤将之(デミウルゴス)
千葉繁(セバス・チャン)
音楽 片山修志
主題歌 オープニング「Clattanoia」
エンディング「L.L.L.」

『オーバーロード』第1期の声優・キャラクター紹介

アインズ・ウール・ゴウン / モモンガ(声優:日野聡)

  • 鈴木 悟すずき さとるという名前の冴えないサラリーマンだったが、オンラインゲーム時代のアバター「死の支配者オーバーロード」として異世界へ転移した
  • 自分以外に異世界に転移している「プレイヤー」を探し出すため、ゲーム時代に有名だったギルド名「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗っている
  • 温厚な性格で無益な殺生は好まないが、人間に対する同胞という感情は皆無で、利益があれば殺戮も厭わない
  • 情報収集のため、モモンという仮の姿で冒険者としても活動している

アルベド(声優:原由実)

  • ナザリック地下大墳墓の階層守護者統括という立場にある元NPC
  • 「ちなみにビッチである」という設定文を、モモンガによって「モモンガを愛している」に改変され、モモンガを愛するようになり、アインズの正妃を自称している
  • 黒色の天使の翼、山羊の如き角を持つ堕天使やサキュバス風の見た目で、普段は絶世の美女
  • アインズが関わると暴走しがちで「ヒドイン」とも呼ばれている

シャルティア・ブラッドフォールン(声優:上坂すみれ)

  • ナザリック第1~3階層「墳墓」の守護を任された階層守護者で、真祖(トゥルー・ヴァンパイア)の元NPC
  • 赤い瞳と銀の髪の、少女と女性の中間ぐらいの容姿で、普段はゴスロリ服を着用している
  • アインズを心の底から愛しており、そのことでアルベドとの衝突も多い
  • 語尾に「~でありんす」を付ける、いわゆる花魁詞おいらんことばを話すが、時々おかしくなる

ナーベラル・ガンマ(声優:沼倉愛美)

  • 戦闘能力を持つ6人のメイド、チーム「プレアデス」の三女の元NPC
  • 黒髪ポニーテールに切れ長の眼でクールな印象だが、人間を虫けら呼ばわりする毒舌家
  • 生粋の魔法職で電撃系が得意
  • 漆黒の英雄「モモン」の相方、美姫「ナーベ」として活動している

【ネタバレ】『オーバーロード』あらすじ・感想


DMMORPG「ユグドラシル」

「ユグドラシル」のプレイヤーだった鈴木悟は、DMMORPG「ユグドラシル」のアバターの姿で、能力やアイテム、魂が宿った個性豊かなNPCたち、そして拠点である「ナザリック地下大墳墓」とともに、別の世界に転移してしまいます。

「DMMORPG」というジャンルは、「Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game」の略で、完全にゲームの中に入ることができる大規模オンラインゲームです。

もちろん、現在は存在しません。

DMMORPG「ユグドラシル」は西暦2128年、つまり100年以上先の未来に存在するゲーム、という設定です。

MMORPGサービス終了の物悲しさから始まる物語

最盛期には何十人ものメンバーがいて、過疎化によって少しずつログインする人数が減っていき、やがて自分だけになってしまったギルド「アインズ・ウール・ゴウン」。

ログインした時、ギルドのメンバーリストに自分だけだった時の気持ちは、経験しないとなかなか分からないかもしれませんが、けっこう寂しいものです。

とくにMMORPGだと、ギルドというのは友達と一緒に長い時間…人によっては何年も過ごした思い出が詰まった「場所」なんですよね。

サービス終了というのは、その「場所」がもう二度と戻ることがないんだと現実を突き付けてくる、明確な終わりです。

オンラインゲームなら、リアルの容姿や生活、経済状況の違いを抜きに、アバターを通して繋がり一緒に大冒険を体験できます。

こうして得た友人というのは、人によっては現実の友人よりも得難いものになります。

過疎化によるサービス終了というのは、もう誰も住んでいない実家が取り壊される寂しさと似ているのかもしれません。

鈴木悟は、リアルでは家族も友人もおらず、ゲーム以外は仕事だけの毎日という人間なので、その寂しさはより強く、絶望にも似た気持ちだったのでしょう。

ゲームの世界に一人きりで転生した彼が、最盛期に仲間と作ったギルド名「アインズ・ウール・ゴウン」を自らの名前として名乗ることを決め、仲間たちが作ったNPCたちを「自分の子供のようなもの」と感じる心を想像すると、胸に来ますね。

物悲しさが伝わってくる第1話の冒頭でした。

鈴木悟が人間をやめた代わりに得たもの

アインズは、アンデッドとなったことで、病気もケガも老いもなく、恐怖や痛み、強い感情すらも抑制されます。

おそらく死んだとしても、守護者たちの力で復活が可能です。

英雄と呼ばれる存在がLv50前後の世界で、アインズや守護者たちはLv100、他の配下たちも軒並みLv80を超えているため、彼らはまさに無敵の存在です。

また、ユグドラシル時代に集めたゲーム内のアイテムもそのまま使えるため、現地人目線だと、まさに神のごとき存在です。

ただし、これほどの力を手にしたアインズが、普通に周辺国に受け入れられるはずもなく、存在するだけで様々な軋轢を生み、王としての振る舞いも要求されることになります。

守護者たちは、アインズに対して、あくまでも忠誠を誓っているため、アインズは心を許せる友を持つことが非常に難しい立場にいます。

薄くなったとはいえ、人間の心が残っているだけに寂しいところですね。

鈴木悟が人間をやめて手に入れたものと失ったもの。

どちらの方が重いんでしょうね。

剣と魔法、弱肉強食の世界

『オーバーロード』の世界観は、剣と魔法の世界です。

「ユグドラシル」に存在しない要素である、「武技」や「生まれながらの異能(タレント)」が存在するなど、もともと剣と魔法の世界でしたが、おそらくアインズと同じように、過去に「ユグドラシル」のプレイヤーが幾人か転移しており、その影響を強く受けた異世界です。

街の外には、モンスターや野盗がいて、街の中でも非合法な組織や秘密結社が暗躍しています。

また、人間以外のエルフやドワーフなど、亜人種も国家を持っており、人間という種族はこの世界ではかなり弱い存在です。

アインズが死体から生み出せる「デスナイト」というモンスターは、「ユグドラシル」では雑魚モンスターでしたが、この世界では一体で中隊規模の兵士を惨殺して撤退させるほど、凶悪で強力なモンスターです。

一個中隊以上の力を持つデスナイトを、大量生産できるアインズがこの世界で飛び抜けた存在であることが分かります。

これほど強いのだから、本気を出せばあっさりと周辺の人間の国を征服できるのですが、アインズはこの世界に自分と同じように転移した「プレイヤー」が存在することを警戒し、かなり慎重に行動し、軽はずみな行動は起こしません。

この辺は元サラリーマンらしい、石橋を叩いて渡る性格が表れていますね。

アインズと鈴木悟の演じ分けが凄い

絶対的な支配者としての「アインズ」と、元サラリーマンの「鈴木悟」のモノローグを実に見事に演じ分けておられる日野聡さん。

最初聞いた時は、別の人が声を当てているのかと思うぐらい、声のトーンや喋り方が違いました。

アインズとしての振る舞いと、鈴木悟の内面の対比は、笑いどころでもあるので、アインズが日野さんでよかったです。

個性豊かすぎるキャラクターたち

『オーバーロード』はキャラクターの数が桁違いです。

人間はもちろん、アンデッドから竜まで種族もバラバラで、立場も王や貴族から、村人まで様々です。

とくにナザリック側の人間は、元が異形種だらけのギルドだったこともあって、見た目のバリエーションが豊富です。

アニメの第1期では、アルベド、シャルティア、ナーベラル以外はあまり活躍していませんが、第2期以降では他の面々の活躍も大きくなります。

アインズと元NPCたちとの信頼

アインズからの「子供に向けるのに等しい愛情」と、守護者などの配下の者たちからの「絶対の尊敬と忠誠心」。

善行を行うわけでもなく人間に執着しない主人公側たちに、なぜ感情移入できるのかを考えると、この双方向の信頼があるからだと思います。

ナザリックの面々は、ナザリック以外のすべての生物を下等生物扱いしているのに、アインズに対しては、強烈な憧れや思慕を向けてくるので、アインズ目線で見ていると優越感を感じられます。

アインズは表向きはナザリック以外の人間にも優しいのですが、短期間ですが一緒に旅した冒険者が死んでも蘇生しないのに、シャルティアには金貨5億枚を使用して復活させるなど、人間を軽視しています。

愛情を向ける対象が少なければ少ないほど、弱点は減ります。

正義の味方は、知らない子供を人質に取られただけで何もできなくなりますからね。

アインズが愛情を向ける対象の数が少なく、そしてかなりその対象が強い、というのもアインズの無敵っぷりを強化している要素です。

敵役のやられっぷりが見事

第3話「カルネ村の戦い」で登場する敵部隊の隊長ベリュース、斎藤寛仁さんのやられっぷりもよかったです。

「おかね、おかねあげましゅ、おかねー」

と叫びながら死んでいくのは、小物感が凄かったですし、見事なクズっぷりでした。

第4話「死の支配者」で登場し、以降登場しなくなる子安武人さん演じるニグン・グリッド・ルーイン。

スレイン法国の陽光聖典隊長という地位にあり、伝説級の召喚魔法を奥の手として持っているニグンは、ゲームなら中ボスに相当するほど強力な敵です。

もちろん、アインズには一蹴されるのですが、その一蹴のされっぷりが見事という他ありません。

数々の悪役を演じてこられた子安さんならではの、非常に味のある悪役っぷりでした。

見て損はない、素晴らしいキャラに仕上がっています。

第9話「漆黒の戦士」で、アインズに殺されるクレマンティーヌ。

バリバリの快楽殺人鬼なのですが、声は数多くの作品でヒロインを演じられている、悠木碧さんでした。

ここまでがっつりとした悪役はかなり珍しいと思うのですが、とても活き活きとした快楽殺人鬼っぷりでした。

特にアインズとの戦闘での演技は鳥肌モノでした。

これぞ役者!って感じでしたね。

絶対的強者の視点で描かれた物語なので、敵の登場の仕方とやられ方はかなり重要です。

制作陣は力の入れどころが分かってるなぁ、と感じました。

豪華なゲスト声優

前述した、すぐにやられるニグンの子安武人さん。

ザックというチンピラ役に、利根健太朗さん。

ちょい役の冒険者ブリタに、ゆきのさつきさん。

回想でわずかに登場する「至高の四十一人」に、置鮎龍太郎さんや後藤邑子さんなどが声をあてられていました。

他にも多数、有名な声優さんがちょい役で登場しているので、エンディングでキャストを見るのが楽しかったですね。

しっかりとした作画

原作のイラストはso-binさんが描かれています。

エンディングで使われている色や筆をいくつも重ねた、非常に美しく幻想的なタッチのイラストです。

これほど、強烈な個性を持ったイラストレーターさんの絵をアニメで動かすことは不可能なので再現などは期待していませんでしたが、第1期に関しては作画はしっかりしていると思います。

ちなみに、私が『オーバーロード』の原作小説と出会ったきっかけは、本屋でこの絵を見かけて、思わず手を伸ばしたことだったりします。

ゲーム的な戦闘

『オーバーロード』の戦闘では、戦闘前のバフ掛けや、課金アイテムの存在、スキルの使用回数制限、リキャストタイム、HPとMPというパラメータの表現など、ゲームらしい要素が多く、ゲーム好き、特にMMORPGをやっていた人間には馴染み深いと思います。

シャルティアとの戦闘で登場したスキル「The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)」で強化した「嘆きの妖精の絶叫(クライ・オブ・ザ・バンシー)」などは、周囲の地形まで変えてしまうので、「こんなスキルがあるMMORPGやってみたい!でも、100年後のゲームかぁ」などと羨ましくなりそうですが、周囲の地形が変わったりするのは、異世界に転移したことで魔法の効果が変化したかららしいです。

この辺は原作を知らないと分からない部分ですね。

あと、「嘆きの妖精の絶叫(クライ・オブ・ザ・バンシー)」や「叡者の額冠えいじゃのがっかん」のように、中二心をくすぐる、魔法やアイテムの名前が多いです。

原作の丸山くがねさんは、中二センスが非常に高い方だと思います。

伏線が多い

これは第2期以降につながる部分なのですが、このキャラとこのキャラが繋がっていたのか、と思う場面や、あのアイテムがここで!?と感じる場面が多くあります。

元が小説だけあって、伏線は多いので気になった部分を覚えておくと、第2期以降で楽しめる場面が増えると思います。

『オーバーロード』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想まとめ


以上、ここまで『オーバーロード』第1期について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • ゲスト声優さんが豪華
  • どれだけの設定が裏にあるのか、想像ができないほど深い世界観
  • MMORPGをやったことがあると、より楽しめる

アンチヒーローという性質上、どうしても見る人は選んでしまう作品ですが、エンターテイメント作品としては極上です。

原作を既読でストーリーを知っていても、アニメーションと声優さんの芝居の力で最後まで非常に楽しく視聴できました。

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