余命をすでに過ぎたのぶお(古田新太)は、今やりたいことをやっていると宣言。
そんなのぶおが危機的状況に陥ります。
『俺のスカート、どこいった?』の第9話は、ネットに拡散されたのぶおの姿にメディアが大騒ぎ。
全ては第7話の物語がきっかけ。
のぶおが謹慎処分を受けたことで、教師も生徒も動き出します。
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目次
『俺のスカート、どこ行った?』第9話あらすじ
原田(古田新太)が生徒に暴力をふるったという動画がネットで拡散されて炎上。
しかし、その動画は、いかにも原田が明智(永瀬廉)に暴力を振るっているように映像が切り取られたものだった。
女装した教師が暴力を振るうという映像は、興味本位でマスコミにも取り上げられる。
世間の反応の大きさから、原田は、しばらく謹慎することに。
騒ぎは大きくなるばかりで、マスコミが学校の前を取り囲むようになる。
事態の収束のため、寺尾校長(いとうせいこう)と長井(松下奈緒)が記者会見を行う。
校長は、責任を取って辞任を発表。
記者たちからは、原田の女装やゲイバーから連れてきたことに関する偏見に満ちた質問が飛ぶ。
2年3組の生徒たちは、原田がクビになるかもしれないと心配する。
彼らは、自分たちが原田のために何かできないかと考えるが、良い案が浮かばない。
校長は教師たちに、自分が辞めた後のことを矢野(小市慢太郎)に任せると告げる。
そして、校長の辞職だけでは済まないという声も上がる一方、謹慎中の原田は、家でのんびり過ごしていた。
そんな中、長井が原田を訪ねてくる。
長井は、校長が辞めることも、原田が辞めさせられそうになっていることも納得がいかないと訴える。
長井に「なんで先生になりたかったんですか?」と聞かれた原田は、話をはぐらかそうとする。
それでも、食い下がる長井。
すると原田は「長いわよ。40年分の話だから」と言って、40年前の中学時代に起こった出来事から語り始める…。
原田のぶおがなぜ、ゲイで女装家の高校教師になったのかが明らかに―――。
出典:『俺のスカート、どこ行った?』公式ページ
【ネタバレ】『俺のスカート、どこ行った?』第9話の感想
のぶお(古田新太)、謹慎という名のバカンス
ある日、のぶお(古田新太)が登校すると、マスコミが自分のことで大騒ぎしていることに気づきます。
それは第7話で、のぶおが明智(永瀬廉)の拳を掴んだ瞬間を切り抜き、暴力教師として映し出された姿です。
確かにのぶおはボクシングをやりましたが、明智に対しては一発も殴っていません。
しかし、画像の切り抜き方のせいで、のぶおが明智を抑え込んでいる「印象操作」が行われていたのです。
これを深く受け止めた校長の寺尾(いとうせいこう)と、長井(松下奈緒)は、のぶおに謹慎処分を言い渡すことに。
そうしないと世間の声は落ち着きませんからね。
違うと否定することも可能ですが、のぶおは違います。
殴ったことは確かですし、この画像を見たらそう思うのは確かですから。
クラスにもこれが出回っているので、のぶおがこれからどうなるのかと心配の声をあげます。
そこにやってきた担任代わりの田中(桐山漣)が、のぶおが謹慎処分となったことを生徒たちに伝えます。
さらに、のぶおからの伝言も生徒たちに報告。
「いやーんバカンス」
「…え、終わり?」
「終わりだ」
謹慎処分をお休みなりバカンスと考えるのぶお、さすがにすごいなあと思いますわ。
生徒たちが唖然とするのはわかるんですが、田中はどうして満足そうな顔をしているのでしょうか。
今までの田中なら人一倍焦りそうですが…のぶおの影響でしょうね!
矢野(小市慢太郎)のターゲットはのぶお(古田新太)じゃない?
さて、この動画は誰がネット上にUPしたものなのか。
答えは簡単、矢野(小市慢太郎)先生です。
テレビカメラの動画から、スマホでアップする箇所だけを録画した瞬間は、すでに出ていましたからね。
ですが、矢野がのぶおを陥れる理由が見つかりませんでした。
なんなら、矢野は存在が薄いです。
しかし、よくよく過去の話を見返せば、伏線が貼られていたみたいです。
もともと矢野は校長になれる存在でした。
しかし、寺尾の方が優れていたことで、寺尾は一教員の座にいるのです。
ということは、のぶおを陥れようとしたのではなく、寺尾を辞職させ、校長の座を手に入れるためだったのでは!?
今回のことで、ダイバーシティーという一般の人たちを教員として迎えるシステムにも異を唱えられたことで、寺尾は責任をもって辞任しました。
うわー、急に矢野先生が悪い顔になってきました。
今明かされる、のぶお(古田新太)の生い立ち
校長の座に就いただけではなく、やっぱりのぶおに退職してもらいたいと思う矢野は、長井(松下奈緒)に離職届の書類を書いてもらうようにいってきました。
しかし、動画が印象操作であったことを知っている長井としては納得いくわけがありません。
とりあえずのぶおの家に行くのですが、そこにいたのぶおは女装をしておらず驚きます。
なんというか…古田新太がそこにいる感じです。
女装家にとっては女装は戦闘服ですから、このオンオフは当たり前だと言っても過言ではありません。
離職届を持ってきた長井ですが、その前に色々と気になることが…。
娘と一緒に暮らしていることはわかりますが、外国人と謎の男の存在です。
当たり前にいるのです。
彼氏のウィンザーと元カレ氏の安岡(伊藤あさひ)!
安岡がなぜここにいるのかを語ろうとしますが、「どうでもいいです」と一蹴。
さすがの安岡もたじろぎます。
あの安岡が!と驚きました。
長井がもっとも気になったことは、どうしてのぶおは教師になりたかったのかと言うことです。
するとのぶおは、約40年分の自分の歴史を淡々と話し始めました。
学生時代にケガをして陸上を続けられなくなり、絶望するのぶおに世の中にはまだまだ色々な可能性があると教えてくれた男性教師の存在がネックとなります。
出で立ちはどう見ても金八先生。
その先生に想いを寄せるようになったのぶおですが、当たり前に失恋します。
先生もやりたいことノートを付けており、のぶおはその先生のようになりたくて、教師の道を選びました。
しかし、当時はゲイに対する風当たりが強く、男性との熱愛が学校中に知られると、のぶおは白い目で見られるようになり、学校を辞めざるを得なくなったのです。
知り合いのレズビアンの友達と話し合い、書類上で結婚をすると、養子として糸(片山友希)を迎え、血のつながりが全くない楽しい家庭を作ってきました。
糸ちゃん、やっぱり血は繋がってなかったんですね。
それでも本当の親子のように喧嘩はしますし、のぶおの体をすごく心配します。
血とか、ゲイだとか、ここまでくると本当に関係ないのだなあと思います。
そして長井は思うのです。
世の中の価値観にとらわれない、そんな教育をできる人こそ、現場には必要であると!
しかも、虚偽の情報によって、寺尾も辞職したままです。
正義感の強い長井の心に火を付けました。
こういう時の松下奈緒の目って素敵なんですよね。
長井は、離職届を渡さずに帰ります。
「雨降ってるよー」と、言われると「全部避けて帰ります!」と、とんでもない発言。
もうこの燃え上がった長井の姿に、こっちもワクワクしました。
ネットに詳しい未成年に頼るのも良いこと!
寺尾の辞職、のぶおの処分が間違っている!これを正すべきだと思う長井は署名運動を始めます。
多くの人に同調してもらうためには、まず問題となった動画について語らなくてはいけません。
そこで立ち上がったのは明智でした。
生徒が記者会見をする類を見ない状況。
教師たちは今まで、生徒を守ろうと必死でしたが、「たまにはさ、未成年を頼ってもいいんじゃない?」という明智の言葉で、事態は急速に変わっていきました。
あんなに人間不信だった明智が…頼ってもいいんじゃない?って…。
のぶおによって人格がガラッと変わり、なんかモヤモヤした部分が消えていて、泣きそうなほど嬉しくなってしまいました。
さっそく明智は記者会見で自分の境遇や撮影された日の出来事を、カメラの前で語り始めます。
そこには嘘も隠し事もなく、非常に清々しい会見でした。
その甲斐あって、多くの人がのぶおと寺尾の現場復帰の署名にサインをしてもらい、教師と生徒が一丸になって状況を変えようとしていきます。
里見萌(白石麻衣/乃木坂46)ももちろん、これに協力するのですが。
ブルースリー、クレオパトラなど、もう死んだ歴史上の人物の名前を書くというとんでも行動を起こします。
いやいや、それはちょっと…と思いましたが、長井はその署名の用紙も校長の座についている矢野に提出。
「これは嘘ですよね?」
と言うのが当たり前なんですが、
「彼らも賛同してくれたんです!」
と有無を言わせません。
いやいや、長井先生強すぎませんか?
矢野(小市慢太郎)はネットを甘く見過ぎた
実は、署名運動を始める前に、すでに生徒たちは矢野が犯人だということを突き止めていたのです。
生徒の1人、高槻(眞嶋秀人)が動画に違和感を覚え、コントラストをあげたことで、そこに矢野の顔が浮き上がってきたのです。
よくネットオークションなどであるミスだから気を付けよう!という高槻ですが、そこじゃないよ!
庄司(大倉孝二)も人影の存在には気づいたものの、これを心霊現象として片付けようとしました。
こういうところは、やっぱり今どきの子の方がよく見つけるんですよね。
この証拠ももちろん矢野に突きつけたことで、彼は校長の席を離れることになりました。
さて、問題はどうしてこんなことをしたかです。
やっぱり校長の座が欲しかったのかと聞くと、「こんな大事になると思わなかった」と言います。
ちょっとした意地悪な気持ちでやったことが、こんな大事になったというのです。
ネットを甘く見過ぎだよ、と生徒たちに言われる矢野。
そんな矢野先生には、ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』を、お勧めしたいですね!
のぶお(古田新太)、現場復帰第一声で驚きの発表
明智がテレビで真実を伝え、学校全体で署名運動をしているということを知るのぶお。
ここまでされたら、学校に戻らないわけには行きません。
みんなは知っているのです。
のぶおのやりたいことリストの中に、「生徒たちに卒業証書をあげたい」と書かれていることを知っていますから、それは頑張りますよ。
自分の夢のひとつを叶えてくれるため奮闘するみんなの姿を見たのぶおは、涙を流すことはせず、じっと見つめるのです。
その気持ちにも応えるために、しっかりと戦闘服に着替え、学校へと向かいました。
まあそこに行き着くまで大変でしたがね。
「俺のスカート、どこ行った!?」
と大騒ぎしますから。
ドラマのタイトルなのに、久しぶりに聞きました。
元気な再会を果たすのぶおと生徒たち。
さっそく授業かと思いもしますが、のぶおから重大発表が。
「原田のぶお、学校辞めます!」
生徒たちは当然唖然とします。
こっちも目が点になりましたよ!
今までなら生徒たちも振り回されたことでしょう。
ですが、のぶおから多くのことを学んだ生徒たちは動じません。
「止めないよ」
こうして、最終話に続くのでした。
『俺のスカート、どこ行った?』第9話まとめ
今夜10時からの第9話‼️
ひと足はやくちょっとだけ
お見せします〜🌈#俺スカ#俺のスカートどこ行った pic.twitter.com/Hi8mrlIKtB— 【公式】俺のスカート、どこ行った? 毎週土曜よる10時放送中‼️ (@oresuka_ntv) 2019年6月15日
今回の騒動により、マスコミはのぶおがどんな人かも知らず、散々バッシングをしてきました。
しかも、ゲイの先生というだけで、ゲイへの偏見が強くなる、そんな報道の仕方をしていました。
それも間違っているんです。
ゲームをしているから殺人を犯したとか、そんな報道の仕方とかたくさんありますからね!
ものすごくわかります!
のぶおの生い立ちと想いを知った長井が立ち上がったとき、彼女は言いました。
「正義の剣は誰彼構わず傷つけるものではありません!正義は盾です!」
そんな長井は、さながらジャンヌダルクでした。
でも、この考え方は間違ってないと思います。
正義は盾。守るものです。
素敵な考えなので、今後も忘れないようにしたいなあと思います。
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