百音(清原果耶)が風が吹くことを伝えたことで、向かい風を切り裂いて進んでいく鮫島(菅原小春)。果たして、彼女がここで叩きだしたタイムは、標準記録よりも…
そして、ついに明かされる菅波(坂口健太郎)の過去。それを聞いて百音は何を思うのでしょうか。
目次
ドラマ『おかえりモネ』前回第13週64話のあらすじと振り返り
鮫島(菅原小春)を会社に招き、プランBの説明をすることにしたスポーツ気象班。風が吹かなかったらどうすると聞かれますが、その時は従来の方法で。しかし風が吹いたときには成功を手にする確率は上がると説明し、彼女を納得させます。また、逆境にも果敢に立ち向かってきた鮫島なら出来ると百音(清原果耶)が進言したのでした。
そして選考会当日。百音は現地で鮫島を応援。他のメンバーは会社でカメラを介して選考会の様子をチェックします。暑さにやられ、だんだんとタイムが落ちていくという危機的状況にも見舞われますが、雲の流れが変わったことをいち早く察知した百音は、朝岡(西島秀俊)達と連携し、風が吹くことを見抜きました。
そして、手に持つパネルと声で風が吹くことを知らせると、競技場の吹き流しが舞い上がるのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『おかえりモネ』第13週65話あらすじと感想
神風吹く。鮫島(菅原小春)のタイムは!?
やっぱりダメかと諦めかけていたその時、百音(清原果耶)に風が吹くことを教えられたことで、鮫島(菅原小春)は速度を上げることに成功。プランBに移行した鮫島のタイムは55分06秒36。20秒を切ったことに朝岡(西島秀俊)達は喜び、社内からも拍手が起きます。
無事強化選手に選ばれた鮫島は、最初からプランBで行く気だったと、社内に戻って朝岡に笑顔で言います。予報士の人たちの言葉を信じ、椅子を向かい風に対応できる高さにして挑んでいたからこそ、彼女はこの結果を得ることが出来たのです。
奥から安西(井上順)までもがお祝い。神風が吹いたなと喜ぶのでした。
KAMUI
鮫島(菅原小春)は百音(清原果耶)を信じた
強化選手に選ばれたのは、汐見湯で体を温めた事も一要因なので、鮫島は菜津(マイコ)にもお礼を言いに行きます。百音が手に持っていた「風が吹きます」というパネルは汐見湯の謎の住人である宇田川さんが書いたものだと聞くと、鮫島は二階に向かって感謝の言葉を投げかけます。すると、宇田川の部屋から物音が…普段は存在を消している彼が珍しく答えたのでした。
KAMUI
間もなくして、登米から帰って来た菅波(坂口健太郎)も挨拶に。鮫島が感謝の言葉を伝えると、百音にも改めてありがとうと伝えます。
“感覚”と言ってくれたとき、自分の見えないところも考えてくれているのだと思った鮫島。だからこそプランBに乗っかったのだと、彼女は言います。照れくさそうに百音は笑います。
ついに語られる、菅波(坂口健太郎)の過去。
菅波と共にアイスクリームを食べていると、百音は彼が前に言った言葉を思い出します。百音の言葉をうのみにして、最悪な結果になった時には…と言ったのは、前に話していた患者さんのことが関係しているのかと聞くと、菅波はそうだと答えました。
菅波がそれを実感したのは、ド新人の空回りをしていた時です。研修を終えた時に診た40代の患者さんは、ホルンの演奏家で有名な楽団の団員。肺を患っていた彼は、初期症状のうちに直すことが出来たことで「先生のおかげで助かりました」と感謝されたのです。聞きに来てほしいとチラシを渡された菅波。しかし手術の前に別の症状が見つかったことで、主治医は手術を伸ばしたほうがいいかもしれないと迷ったのです。
半年後に第一線に戻るためにも早急に手術をしたほうがいいと頭を下げる菅波。そして患者自身も臨んだのですが、切開をした結果病気が進行していたのです。化学療法を先にすれば彼は復帰できたかもしれない。菅波先生が言うんだから大丈夫。その言葉を信じてやったことでこうなってしまった。その結論に辿り着いてしまったことで、菅波はずっと後悔をし続け、あなたのおかげでという言葉は麻薬だと思うようになったのです。
今でもこの後悔が拭えない菅波。そんな彼の背中を、百音は泣きながら静かにさするのでした。
KAMUI
ドラマ『おかえりモネ』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
なるほど…そんな過去があったから、菅波先生は必要以上に患者さんと距離を置き、気づいたら色々な人から距離を置くようになったわけなんですね。触れないように、影響を与えないように…でも本当は優しくて、放っておくことが出来ない性格。優しい人なんですよ。
そんな菅波先生を理解しているからこそ、百音は慰めたいという気持ちになり、温かい手でさすってあげたわけですね。手ってええなぁって鮫島も言っていたそれですから、心が救われそうな…。
鮫島が無事強化選手に選ばれたことで、気象の在り方も動きそうです!次週はどうなるのか楽しみです。
そして、そろそろ…距離を縮めても良いと思うんですよね。モネちゃんと菅波先生。どうでしょうか。