『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』は、ニューヨークタイムズのベストセラー小説でディーン・クーンツ原作『オッド・トーマス』シリーズを元にした作品。死者が見える「奇妙」という名をもつ青年オッドの街をさまよう悪霊「ボダッハ」の謎解きSFファンタジー!
死者が見える日常のせいで、変人扱いされても気にしないと、ユルく達観しているオッド。
毎日、人には見えないゴーストたちのせいで、何事にもものおじしない主人公が面白いです!
- 両親にオッド=「奇妙」と名付けられてしまったオッド
- 毎日ゴーストが見える日常
- 全体的にユルいストーリー展開
- 「ボダッハ」の出現は流血の惨劇の予兆
- 恋人ストーミーがいれば、なにもいらない
目次
映画『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』作品情報
作品名 | オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 |
公開日 | 2014年1月10日 |
上映時間 | 96分 |
監督 | スティーブン・ソマーズ |
脚本 | スティーブン・ソマーズ |
原作 | ディーン・クーンツ |
出演者 | アントン・イェルチン アシュリー・サマーズ レオノア・ヴァレラ マシュー・ペイジ ケイシー・メッサー アディソン・ティムリン ググ・ンバータ=ロー ニコ・トルトレッラ パットン・オズワルト ウィレム・デフォー |
音楽 | ジョン・スウィハート |
映画『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』あらすじ・感想【ネタバレなし】
死者が見えるオッド
出生証明書のミスでアルファベットのTが抜けてしまい、トッドのはずが、オッド=「奇妙」と名付けられてしまったオッド(アントン・イェルチン)。
死者が見えてしまう能力のため、たびたび奇妙な行動に出ることも手伝い変人と呼ばれていますが、たいして気に留めていません。
今日もひき逃げ事故で死んでしまったペニーの無念を晴らそうと、犯人のアーロに声をかけて大騒動を起こすのでした。
事件解決のために協力をいとわない警察のポーター署長(ウィレム・デフォー)は、オッドの能力を知っている数少ない一人。
オッドとポーター署長は、死者からのメッセージをヒントにして事件を解決していたのでした。
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悪霊「ボダッハ」の出現
母からゆずり受けた死者が見える能力のおかげで、苦労の絶えないオッドは、ヴァイオラ(ググ・バサ=ロー)の店のコックとして働いていて、複雑な出来事の多い毎日をなんとかシンプルにしようとしています。
そんなオッドも、幼馴染で恋人のストーミー(アディソン・ティムリン)とはラブラブ。
オッドは子供のころの占いを本気で信じていて、ストーミーを「運命の人」と思ってます。
そんなある日、オッドの働く店に凄惨な惨劇が起こる前に現れる悪霊「ボダッハ」にとりつかれる、ひときわ異質な男ボブ(シュラー・ヘンズリー)に気付きます。
「ボダッハ」とは、凶暴で凄惨な死を好み、悲劇を栄養源とする悪霊。
「ボダッハ」の出現で街に危険が迫っていることを察したオッドが、ボブのあとをつけるところから、物語は大きく前進みをします。
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地獄の入口
ポーター署長の部下の2人、ヴァーナー巡査(ニコ・トルトレッラ)、エクルズ巡査(カイル・マッキバー)とも協力して正体不明のボブを探るオッド。
忍び込んだボブの家では、「地獄の入口」に遭遇、オッドは街に迫りくる不穏な計画を確信するのでした。
「ボダッハ」の出現のから夢を見るようになったオッドは、同じように不穏な予知夢をみたヴァイオラの夢からも惨劇のヒントを探ります。
街に迫る危機の謎の真相に遅々として近づかず孤軍奮闘するオッドでしたが、家に戻るとバスタブにボブの死体があるではありませんか!
事件の核心にせまっていたことで、犯人グループにオッドはハメられたのでした。
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街のヒーローになったオッド
ボブの死体を手がかりに、悪魔崇拝者が一連の事件をもくろんでいたことをつきとめたオッド。
武装した犯人グループがマシンガンを手に殺戮をはじめたショッピングモールへとかけつけるのでした。
銃撃戦がやんでなお、一向にいなくならない「ボダッハ」。
大勢の命を奪う爆弾の存在に気付いたオッドは、爆弾を積んだトラックを砂漠へと走らせ、身を挺して、街を爆発から守るのでした。
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怒涛の展開で楽しめるアントン・イェルチンの遺作
『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』は監督が『ハムナプトラ』のスティーブン・ソマーズということもあり、サクサクと軽い気持ちで楽にラストまで連れていってくれます。
中盤のストーリー説明に若干もたついている感は否めませんが、クライマックスからは怒涛のスピード!
そこはご安心ください。
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また『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』は、若くして事故で亡くなったアントン・イェルチンの在りし日の主演作でもあり、アントンのユルく軽快に頑張る姿を見られる数少ない作品の一つでもあります。
ラストの夜景を前に希望に向けて前に進もうとするオッドの姿には、少しセンチメンタルな気持ちになりますが、楽しめる作品だと思います。
ぜひ、ご覧ください。
映画『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』あらすじ・感想まとめ
以上、ここまで『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』をレビューしてきました。
- ベストセラー小説『オッド・トーマス』シリーズを元にした作品
- 街にはびこる悪霊ボダッハの謎
- 惨劇の阻止に奔走するオッド
- ノーマークだった犯人にビックリ!
- ストーミーとオッドの運命はいかに?