福助(井上拓哉)が出兵してまもなく、ついに岡安が最後の日を迎えました。
今までお茶子として働いてくれた富士子(土居志央梨)、節子(仁村紗和)、玉(古谷ちさ)に対し、シズ(篠原涼子)は感謝の言葉を伝えて追い出します。
寂しいと思うのも束の間、戦況はさらに悪化し、ついに道頓堀から灯りが消えて空襲に怯える日々が…。
目次
朝ドラ『おちょやん』前回第17週82話のあらすじと振り返り
岡安の看板を下ろすことを知った千代(杉咲花)は、シズ(篠原涼子)に考え直してほしいと言いますが、「立つ鳥跡を濁さず」と彼女の覚悟は揺らぎません。
お茶子さんたちをいつまでも縛り付けておくわけにはいかない、千代には大変感謝していると優しい言葉をシズから言われると、千代は悔し涙を流します。
一方、頭を丸め、出兵の日を待つ福助(井上拓哉)。
せめてトランペットを存分に吹かせてあげたいと言うみつえ(東野絢香)の言葉を聞いた千代。
千代は一平(成田凌)を説得して、えびす座を一時的に開けてもらい、そこでトランペットを吹けるようにしてあげました。
その後、敵性音楽が聞こえたと通報を受けた警官がやってきますが、何かするのではと察していた家庭劇の面々がこれをフォロー。
えびす座は福助のトランペットリサイタルの会場となり、彼の軽快な演奏が始まると客席からは手拍子が…。
みつえ、菊(いしのようこ)、福松(岡嶋秀昭)の3人は涙を流しながら笑顔を浮かべて、息子・一福(歳内王太)は、父の姿を真っ直ぐな瞳で見つめます。
【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第17週83話あらすじ・感想
岡安最期の日
福助(井上拓哉)がみんなに見送られて出兵。
その数日後、岡安もついに最後の日を迎えます。
シズ(篠原涼子)と宗助(名倉潤)の前に現れるお茶子たち。
「みんな老けたなぁ」と言ってお茶子たちを笑わせると、自分も老けたなぁとシズ自身も笑います。
そして、シズはお茶子1人1人との思い出を語るのでした。
昔から勝気で口答えをしてきたが、頼りになるお茶子だった富士子(土居志央梨)。
仕事熱心で何でもできたという節子(仁村紗和)。
泣き虫だったが、千代(杉咲花)が来てからはしっかり者になった玉(古谷ちさ)。
KAMUI
お茶子さんたちは、岡安の歴史そのもの。
シズが「看板を下ろさないといけないのは、自分の力不足だ」と頭を下げると、お茶子たちは「支えきれなかった自分たちの力不足」だと言います。
すると、シズは「せやな」「ほな、わてらみんなのせいってことで、よろしゅうな」と言って、お茶子たちを追い出しました。
「はよ次の幕を開けなはれ」と言って、岡安の戸を閉めるシズ。
湿っぽいのは芝居茶屋には似合わないという、シズらしい幕の閉め方をするのでした。
お茶子たちは「シズをよろしく頼む」と千代に伝えて、それぞれが自分の道を歩み始めます。
空襲に怯える中、1人の漫才師と千代(杉咲花)の掛け合いが笑いを生む
戦況が悪化していくと、全国の大劇場は次々と閉鎖。
その影響は道頓堀にも及び、えびす座や鶴亀座も閉鎖されてしまいます。
そうして、道頓堀の灯は消えてしまいました。
昭和20年2月。
B29が空を飛び回り、空襲で夜も眠れない日々になっていました。
家庭劇は小さな芝居小屋を転々と渡り歩き、座員はクタクタです。
稽古に励もうとしても、空襲警報が鳴れば火鉢の火を消して避難。
防空壕へと逃げ込みます。
防空壕の中で赤子が泣けば、それだけでピリピリとした空気になるような状況でした。
しかし、ある日の空襲中、防空壕である男が千代を見て「花子、花子やないか」と声をかけてきます。
自分は花子じゃないと否定すると、男は「花子によく似た牛やな」と言い出します。
この言葉にみんながクスクスと笑いだすと、千代も反撃。
「そういうあんたは次郎やないか」と言うと、男は否定します。
「次郎は死んだヒキガエルだ」と言うと、またも笑いが…。
千代が「そのヒキガエルは牛の花子が踏んで死んでしまった」と嘆けば、男は「おまえのせいやないかい!」とツッコむのです。
男のおかげで、防空壕の中には一瞬の安らぎの時間が流れます。
警報が解除された後、千代はその男が漫才師の花車当郎(塚地武雅)だと聞かされるのでした。
KAMUI
家庭劇からも戦争へ行く者が出はじめ、一平(成田凌)は…
1度は健康面の問題で帰って来た百久利(阪口涼太郎)でしたが、改めて赤紙が届いて再び戦場へと向かうことに。
お国のためにと笑顔でみんなに挨拶をしますが、千之助(星田英利)だけは彼と目を合わせずに手で追い払います。
笑顔を見せる百久利でしたが、その目には涙。
歯を食いしばって、百久利は家庭劇を去っていくのでした。
千代たち残された座員は「百久利が戻って来た時のために、家庭劇を守らないと!」と豪語しますが、ここで一平(成田凌)が一言。
「家庭劇は解散する」と告げるのでした。
KAMUI
朝ドラ『おちょやん』第17週83話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
【連続テレビ小説『おちょやん』第83回 #矢部太郎 さん】
お茶子さん、次の幕への卒業式。涙涙です! 福助のために演技したり、皆さん色々ありましたね…うんうん。老け…いや貫禄が出ましたね。………続きは https://t.co/tLgP1gSiDA#おちょやん #朝ドラ pic.twitter.com/2eu4zQMJqy
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) March 30, 2021
成人男性は、どんどん兵隊として連れていかれる世の中。
もう、健康状態も関係ない状況まで来ているということです。
一平も危ない気もしますが、福助、百久利…いっちゃいましたね。
そして、家庭劇もついに解散。
大山鶴蔵(中村鴈治郎)が「もう無理だ」って言ったんでしょう。
しかし、千代はすぐに引き下がるとは思えません。
千代がどういう風に一平に言葉を返すのかが楽しみです。
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