戦争が激化するににつれ、若い役者の出兵が決まり、解散する劇団が出たり、東京では劇場が閉鎖。
家庭劇も客入りがどんどん減っていくこの状況で、このまま芝居を続けていて良いのだろうかと、一平(成田凌)は呟きます。
千代(杉咲花)もお国のために人々に笑って貰える芝居を作りましょうと言うしかない中、福助(井上拓哉)が栗ようかんを持ってやってきました。
お土産を持ってやってくるなど、何かあるとにらむ千代。
そして、福助の口から語られたこととは…。
目次
朝ドラ『おちょやん』前回第16週80話のあらすじと振り返り
小暮(若葉竜也)と百合子(井川遥)がソ連へ亡命した記事を見た千代(杉咲花)は、百合子が言った通り、自分の望むことをしようと決意。
一平(成田凌)と話し合い、寛治(前田旺志郎)を家族として受け入れることを決意します。
最初こそ拒絶していた寛治でしたが、2人の生い立ちを聞き、無理に笑わなくていいと言われたことで、寛治は2人に心を開くようになり、いつしか舞台の上にも立つようになりました。
自分の意思を貫いた小暮へのはなむけとして一平が書きあげた「人生双六」は大盛況。
舞台の中で寛治は千代のことを「お母ちゃん」と呼び、千代はちょっと満足気になります。
時は流れ、日本は太平洋戦争に突入。
ラジオを聞いて日本が勝っていると勘違いする座員たちは万歳三唱で大喜びし、千代もニッコリとしますが、一平と千之助(星田英利)だけが喜ばずにいました。
【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第17週81話あらすじ・感想
面白い芝居を作れない今、続けていて良いのだろうかと戸惑う一平(成田凌)
戦況が悪い方へと変わっていくと、道頓堀はどんどん静かになっていきます。
負けていても、勝利する時まで我慢をする国民。
国の命令により、洋楽を聞くことや横文字を使うことも禁止されるようになると、福富ではジャズのレコードを処分してメニューも一新されることに…。
そんな中でも家庭劇は興行を続けますが、客入り前は子供の遊び場と化し、芝居が始まってもいつもの半分の集客しか得られません。
誰もが芝居を見に来る暇などない上に、愛国心を煽るような作品しかできないため、芝居が面白くないという原因もあるのです。
次の手を考えなくては思いながらも、次があるかどうかも不安という状況に陥るのでした。
そんな中でも千代(杉咲花)は、ちょっとでも面白い芝居を作って人々を笑顔にすれば、お国のためになるから頑張ろうと言って、みんなを鼓舞します。
一平(成田凌)にも賛同を得ようとしますが、あまり良い返事をしてくれません。
家へ帰る途中、あの返事は何だと千代に言い寄られると「これから俺が言うことに対して、“ええんやで”って言ってくれるか」と言い出す一平。
そして、彼が次に口にしたのは「こんな時に芝居をやってて良いのだろうか」という自身の想いでした。
「ええんやで」と、寛治(前田旺志郎)が言われた通りに返事。
千代も続けるようにうなずき、一平も「そうだな」と返します。
KAMUI
東京では劇場が閉鎖していっているという噂もある中、一座にいた将来有望な若い役者が1人、また1人と出兵するこの状況を嘆く万太郎(板尾創路)は、大山鶴蔵(中村鴈治郎)に対して「こんな状況で芝居などやってられるか」と心中を吐き出します。
それでもやってもらわないといけないと、鶴蔵は万太郎に釘を刺すのでした。
栗ようかんを持ってやって来た福助(井上拓哉)が千代(杉咲花)たちに頼みごと
みつえ(東野絢香)が、岡安に戻ってくると「うちの人きていない?」と宗助(名倉潤)たちに聞きます。
宗助がここにはいないことを告げると、「あのあかんたれ」と呟くみつえ。
その頃、福助(井上拓哉)は千代と一平の家へ来ていました。
お土産と言って持ってきた栗ようかんを見せると、一平と寛治は大喜び。
しかし、千代だけは彼が何か企んでいると見抜きます。
実は、福助のもとに赤紙が届き、召集がかかったのです。
軍歌なんかでトランペットを吹きたくない、戦争に行きたくないと豪語していた福助。
召集のことを息子の一福(歳内王太)には話さないといけないとみつえと決めたのに、彼は逃げ出して、今に至るのです。
早々に栗ようかんを食べた一平たちに対し、福助は必死に笑顔を作り「食べたのだから頼みを聞いてくれ」と言って頭を下げました。
その頼みごととは、自分がいない間、みつえと一福のことをよろしくというものでした。
KAMUI
シズ(篠原涼子)の決断
みつえがシズ(篠原涼子)と一緒に福富へ戻ってくると、外では菊(いしのようこ)が焚火をしていました。
福助が帰ってきていると聞くと、みつえは急いで家の中へ。
そして、シズは菊の隣にそっと座ります。
「ジャズ喫茶は楽しかった。たくさんレコードが売れた」と喜ぶ菊に対し、シズは彼女に岡安の看板を下ろす決断をしたと告げるのでした。
KAMUI
朝ドラ『おちょやん』第17週81話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
昭和18年。戦況が厳しくなって、ジャズも英語も禁止…
福富楽器店の「お品書」はこんなふう。
右の以前のメニューと比べてみると…カタカナが消えただけでなく…コーヒーはごぼうやたんぽぽの根をばい煎したものに変わりました。#朝ドラ #おちょやん #おちょやん美術図鑑 pic.twitter.com/fUYgSgUDfB— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) March 28, 2021
百久利(阪口涼太郎)も出兵の命令が出ていたのですが、体に問題があると言われて結局出兵せず。
そのため、お国のためにと喜んで言えるわけです。
しかし、福助の場合は軍歌を吹くのも嫌ですし、みつえや一福、家族と離れたくないという気持ちが如実に出ていました。
KAMUI
一平は芝居を続けていて良いのかと思い、万太郎やってられない気持ちになってしまっています。
役者たちがそんな風に思う中、先にシズが決断をしたことになるわけですね。
これを千代が知った時、どう思うのでしょう。
今週のタイトルは「うちの守りたかった家庭劇」と、過去形。
85話までは、どんより気分になりそうな予感がします。
その中で千代はどう生きていくのでしょう?
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