鶴亀家庭劇の次の公演の打ち合わせにより、一平(成田凌)と共に前座の芝居をすることになった千代(杉咲花)。
みつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)をモデルにして作った芝居で、心中を図る役どころなのですが、千代は心中するほど相手を好きになるという気持ちがわかりません。
そして、検閲により表現を変えられてしまったことで、一平は恋の熱情をどう表現していいものか悩んだ結果、とんでもないことを…。
目次
朝ドラ『おちょやん』前回第11週55話のあらすじと振り返り
駆け落ちしようとするみつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)を、やっとの思いで見つけた千代(杉咲花)。
そして、「シズ(篠原涼子)は許してくれないから」と言葉を残して行こうとする彼女に、「もっと無理を言って言って言い続けろ」と告げます。
そんな会話の中、神頼みにやって来たシズと遭遇する3人。
シズは安心した顔をして、みつえを連れ戻そうとします。
両親のことも祖母のことも大好きなみつえは、もう駆け落ちしないと約束し、「家族同等に好きになった福助と結婚をさせてほしい」と懇願しました。
「ワガママな娘だから、もっとワガママを言う!」と言って福助と共に土下座します。
娘の望みを叶えたいという気持ちになったシズは、一緒に福富に行き「みつえを嫁がせてほしい」と菊(いしのようこ)に頼み込みます。
シズが頼んだこともあり、菊も2人のことを認めて、福助とみつえは晴れて結婚をすることになりました。
婚礼の日、ハナ(宮田圭子)が菊に酒をすすめると、菊は「亡き母の分まで」と言ってお酒を飲み干します。
一方、シズは宗助(名倉潤)に「芝居茶屋として上手くいかなくなった時は力を貸してください」とお願いをして、長きに渡って衝突してきた岡安と福富は円満な関係になります。
そして、千代は「やっぱり親は子の幸せを願うものだ」と改めて思うのでした。
【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第12週56話あらすじ・感想
前座はみつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)をモデルにしたお芝居
みつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)の婚礼から1ヶ月後。
鶴亀家庭劇の次の公演は、トリの芝居の台本を千之助(星田英利)が担当し、一平(成田凌)は前座の台本を担当することになりました。
『若旦那のハイキング』と銘打たれたこの物語は、大阪船場の大店である若旦那・礼一郎と、商売敵であるいとさんの若子が、親から反対される中で愛を育む物語です。
「ハイキングに行く」と言って2人で出かけると、若旦那は毒の入った飲み物を差し出し「この世で結ばれないのならば一緒に死のう」と言い出すのです。
心中を試みた若子はこれを飲み干すのですが、死ぬことはありません。
毒が入っていると言ったのは礼一郎の嘘。
こうして彼は、若子の愛がどれほどのものなのか確かめた、というお話です。
みつえと福助をモデルにした一平の台本の説明が終わると、若子役に香里(松本妃代)が名乗りを上げますが、大山鶴蔵(中村鴈治郎)の方針の元、「美人はトリに出るものだ」と言われて断念。
結局、千代(杉咲花)が若子役に決まるのですが、彼女は香里に対して敵対心を燃やし始めます。
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役の研究のため、みつえ(東野絢香)がいる福富へ
芝居の打ち合わせが終わったのちに福富へと足を運んだ千代がそこで見たのは、幸せモードのみつえと福助、そして何かと2人の距離が近いとハラハラする宗助(名倉潤)の姿でした。
菊(いしのようこ)がみつえを「遊んでいる場合ではない」と静かに叱ると、「嫁いびりはやめてくれ」と言い出す福助。
しかし、すでに菊とみつえが仲良しになっているゆえ、福助はみつえに「お義母さんにそんな言い方はやめろ」と怒られてしまいます。
「どうして、自分が悪者になるのか?」と頭を抱えていると、福松(岡島秀昭)には「それが結婚や」と、宗助には「結婚は忍耐や」と言われてしまいました。
福富楽器店にお嫁入りしたみつえちゃん、菊さんとの息もピッタリやね。よきよき。
「結婚と書いて忍耐と読む」
と、男どもは言うてますが…それはお互いさまとちゃいますか…🙄#いしのようこ #東野絢香 #井上拓哉 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/QRwsHns2Rh— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) February 21, 2021
レコードを聴きながら語り合う男たちの背中を見て呆れた千代は、福富を後にするのでした。
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岡安に戻った千代が、宗助がまた福富に行ったと報告すると、シズ(篠原涼子)は「呆れた」とため息をつきます。
誰が嫁に行ったんだかわからないと思いながらも、「みつえは元気にしてますの?」と千代に尋ねたりと、シズはさりげなく愛娘の様子を聞きたがるのでした。
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ボヤ騒ぎで出会ったあの人は一体?
福富から出る時、千代は椿(丹下真寿美)から「最近、道頓堀が物騒だから注意するように!」と言われます。
それは1か月前のこと。
みつえたちの婚礼の日に、何と恵比寿座で火事があったのです。
結局、犯人は見つかっておらず、道頓堀ではあちこちに「不審者注意」という張り紙がされるようになりました。
その火事があった日、千代は見知らぬ男性とぶつかったのですが、その人のことが何となく忘れられないのでした。
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検閲された芝居では熱情を表現できないと嘆く一平(成田凌)と、心中するほどの恋を知らない千代(杉咲花)
『若旦那のハイキング』の台本が検閲から戻ってくると、一平は少々困り顔をします。
もともとは「毒だ」と言われた飲み物を若子が飲み干し礼一郎への愛が本物だと分かった時、彼は彼女を「抱きしめる」のですが、検閲によりその部分が「手を握る」に変えられてしまったのです。
ト書き通りに稽古をするも望む表現ができずに頭を抱え、一平は夜に1人でも稽古を続けます。
一方の千代も「死ぬほど好きだ!」という相手が今までいたことがないために、いまいち役を掴めないでいました。
ですが、千代はこの人のためなら死んでもいいと思う人物がいるから、本番はその人のことを思いながらやると一平に言います。
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そして、初公演の日。
台本通り物語は進んでいくのですが千、代演じる若子が毒を飲んだ時、礼一を演じる一平は、熱情を表現するためにアドリブで千代の唇にキスをします…。
これを見た客席は大騒ぎ。
千之助も唖然とし、腕組みをしていた腕がスッと落ちるほどの出来事でした。
一平くん…けんえつが…
おまわりさんが…見てはるんやで…😱
そら、千代ちゃんもこんな顔なるわ…#犬ん子 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/5VTMMWVlHX— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) February 21, 2021
そして、千代は眉間にしわを寄せて…。
KAMUI
朝ドラ『おちょやん』第12週56話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
鶴亀家庭劇結成後、毎週1本ずつお芝居が上演されていますが、できることなら全編見てみたいものですねぇ…
千代ちゃん、今回は大店(おおだな)のいとさんという役どころ。華やかな着物がよくお似合い…一平くんの衣装もオシャレです😘#杉咲花 #成田凌 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/uEp1es0hsZ— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) February 22, 2021
検閲が出てくるということは、芸術に対してだいぶシビアな時代に突入してきたのではないかと思えますね。
「抱き寄せるなんてとんでもない!手を握るにしなさい!」と修正が入ったのに、一平はそれ以上のことをしてしまいました。
しかも、お役人も確実にこれを見ています。
これはエライことになるのは必然!
一平はどうするんでしょう?
大山社長もこれはお怒りになるような…次回が待てません!
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