『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ・ネタバレ感想!エース浜畑vs七尾のレギュラー争いに涙の結末

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『ノーサイド・ゲーム』公式ページ

カザマ商事の買収話はどんどん進んでいき、君嶋(大泉洋)の天敵である滝川常務(上川隆也)の勢いはとどまることを知りません。

そんな中、ゴルフ場建設の反対運動とトキワ自動車が以前分析していたタンカー事故に接点があることが判明し、君嶋たちが調査を進めると、ある重大な事実が発覚しました。

一方、アストロズは開幕戦に向けて熾烈なレギュラー争いが始まっていました。

レギュラーを決める部内マッチで、君嶋は府中グリーンカントリーの青野氏(浜津隆之)に「正々堂々と戦う」というメッセージを送ります。

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『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ


里村(佳久創)が抜けたアストロズは落胆するどころか開幕戦に向けて激しいレギュラー争いが繰り広げられていた。

中でも新加入した期待の七尾(眞栄田郷敦)はスタミナ不足を露呈し、スタンドオフのポジション争いは浜畑(廣瀬俊朗)がリードしていると思われた。

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ①

しかし浜畑は七尾のスタミナ不足の原因を見抜き、解決策を伝える。

そんな頃、ゴルフ場建設反対派が再び府中工場前に集まるようになった。

君嶋(大泉洋)は総務部長として反対派の声を聞こうとリーダーの苗場(金山一彦)に声をかけ懇親会を開催する。

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ②

するとある疑問が浮かび、君嶋はトキワ自動車研究所の星野(入江甚儀)に自らの考えを打ち明ける。

その一方、ゴルフ場の責任者・青野(濱津隆之)とも君嶋は会話を続ける。

ドラマ『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ③

青野は熱い夢を語るのだが…。
出典:『ノーサイド・ゲーム』公式ページ

【ネタバレ】『ノーサイド・ゲーム』第8話の感想

フェアプレーの精神

トキワ自動車本社では、カザマ商事買収に向けた話がどんどん進んでいき、今や滝川常務(上川隆也)の勢いを止めるものは誰もいません。

その勢いは社長の承認を得たことで思わずニンマリと笑ってしまうほどです。

一方、アストロズは開幕戦に向けてレギュラー争いが激化していました。

注目は10番を争う絶対的エース浜畑(廣瀬俊朗)と元U-20ニュージーランド代表の七尾(眞栄田郷敦)ですが、浜畑は七尾が膝をかばっていることが気になっていました。

アストロズのボランティア活動は、アストロズが昨年2位になったことで人気が上がり、地域からの要望も増えてきていました。

彼らが中でも力を入れているのは小児科の訪問です。

子供たちは大きな体のラグビー選手たちと触れ合って大喜びしてくれていました。

しかし、府中工場には問題がひとつありました。ゴルフ場建設の反対運動が大きくなっていたのです。

君嶋(大泉洋)はこの反対運動の人たちも大事な地域の住民だからとちゃんと話を聞く姿勢を取ると、デモ隊が工場に来ることは無くなりました。

それを君嶋から聞いた府中グリーンカントリークラブの青野さん(浜津隆之)は驚きます。

そして、元ラグビー選手だった自分にとって、ゴルフも同じフェアプレーの精神で戦う部分に同じものを感じており、都心から近いこの場所にゴルフ場を建設することで、子供たちにもっと気軽にゴルフに触れてもらえるようにしたい、ゆくゆくはそこから有望な選手が出たらと夢を語ります。

君嶋は青野さんの夢に感銘を受け、一緒に頑張りましょうとお互いエールを送り合いました。

まだ買収が終わってもいないのに、君嶋が反対運動との対話を始めたことに、妻の真希(松たか子)は呆れ顔です。

「共存共栄だよ。地域のみなさんだって家族だ。家族が助け合って何が悪い」

と言う君嶋に、真希は自分の出世のことしか頭になかった人が、そんなことを言うようになったのかと感心しています。

「人って変わるものね。左遷も悪いことばかりじゃなかったわね」

森下教授

反対運動との懇談会が府中市役所で始まりました。

しかし、住民の人たちの話は要領を得ず、君嶋は誰か理路整然と話してくれる人はいないのかと聞くと、実は5ヶ月前に工事が中断する前にはいたのだが、急に来なくなってしまったのだと言います。

その人物とは、帝国工科大の森下教授だと言うのです。

森下教授といえば、タンカー事故の件でカザマ商事のバンカーオイルの分析を担当した人物です。

期せずして反対運動とタンカー事故に接点が見つかりました。

トキワ自動車の研究所の星野によれば、オイルの分析結果が出たのは5ヶ月前とのことで、教授が反対運動から姿を消した時期と重なります。

もしここに不正があったとして、それが買収後に発覚してしまったら、トキワ自動車は親会社として5,000億円の賠償金を支払わなくてはならない可能性があります。

そうなれば会社は大混乱に陥り、ラグビー部だなんだと言っていられなくなります。

君嶋は、星野を頼って直接森下教授に会いに行きました。

しかし、教授はカザマのバンカーオイルはシロだったとの見解を曲げませんでした。

君嶋は最後に教授がどうして反対運動に参加したのかを聞きました。

教授は、建設予定地に銀杏の木があり、その木は妻と娘がよく遊んでいた家族の思い出の場所だから、それが伐採されると聞いて反対運動に参加することにしたということでした。

森下教授は妻をすでに亡くしていて、遅くに生まれた娘も入院中だと言います。

その娘というのが、実は七尾がボランティアで知り合った女の子だということことがわかりました。

七尾は彼女がもうすぐ転院することになっていると言います。

もしかすると、娘の転院と何か関係があるのでしょうか?

私は勝った

滝川常務と風間社長(中村芝翫)のいつもの密談に、今日は府中カントリークラブの青野さんが同席しています。

彼は、カザマ社長に言われて高級ワインを持ち込んでいました。

そのワインは滝川常務にとって因縁のワインでした。

学生時代、カザマ社長をはじめとしたボンボンに囲まれて高級店で食事をした若き滝川さん。

なんとか持っていたアルバイト代でその店の支払いはできましたが、二次会に行くのは断りました。

滝川さんが帰ろうとすると、若き風間社長は言います。

「一生来れないような店に連れてきてやったんだ。感謝ぐらいしろよ」

「貧乏人が」

滝川常務が一生忘れないであろう記憶を思い起こしていました。

風間社長、いけすかないキャラクターだとは思っていましたが心底嫌なヤツです。

カザマ商事の買収は目の前まで迫っています。

「私はやったんだ。自分の力だけでここまで来たんだ」

「私は、勝ったんだ」

滝川常務には、なかなかヘビーな過去があったのです。

しかし、この滝川さんのトラウマ克服のために、カザマ商事の大きな事故が隠されているとしたら、それは大変なことです。

ある日七尾は、森下教授の娘からアメリカで移植手術を受けることを聞かされます。

保険の効かないアメリカでの移植手術は、ざっと見積もっても2億円はかかります。

森下教授にそんな大金を一人で工面できるとは思えません。

「真相が見えてきたな」

君嶋は再び教授を訪ね、教授が分析したのは本当はカザマのバンカーオイルで、分析をしていることを知ったカザマの方から取引を持ちかけられ、娘の手術費のために取引きに応じてデータを偽装したのではないかと疑問をぶつけます。

教授はそんな証拠はどこにあるんだと反論しますが、君嶋はゴルフ場の建設現場に教授の言っていた銀杏の木が残されていることから、手を貸す代わりに銀杏の木は残して欲しいと頼んだのではないかと推測していました。

「私は知りたいだけなんです。カザマ商事を買収しても良いのかどうか」

このまま放っておけば、また別の事故が起きてしまうかもしれない。

研究者としてそれで良いのかと君嶋は必死に問いかけますが、教授は頑として口を割ろうとはしません。

「今手術をすれば娘は助かる。誰がなんと言おうと問題はない。今の私にはこれしか言えないんだ…」

森下教授は声を震わせながらそう言って立ち去ってしまいました。

結局教授からの証言は得ることができませんでしたが、教授の最後の態度を見れば君嶋の予想が当たっていることは間違いなさそうです。

正々堂々と戦おう

浜畑は、居残り練習をしている七尾に練習をやめさせ、まだ練習しようとする七尾をあるところに引っ張っていきました。

そこは浜畑が通っている鍼治療院でした。

浜畑は膝に違和感を感じている七尾に鍼治療を受けさせたのです。

「このままやったら俺は余裕でレギュラーや。そんなんおもろない」

浜畑は、七尾にベストな状態になって全力でかかってこいと宣戦布告をしました。

これぞフェアプレーですね。浜畑は本当に良い人です。

君嶋は、カザマがなぜ森下教授がオイルの検証をしていることを知り得たのかを疑問に感じ、考えられる接点として反対運動のリーダー格である苗場(金山一彦)の元を訪ねました。

聞くと、彼は教授がオイルの検証をしていることについて外部の人に漏らしていました。

その夜、君嶋は青野さんを部内マッチに誘います。

青野さんは一瞬ためらいますが、名誉のために諦めずに戦う選手たちの姿をぜひ見てもらいたいという君嶋の熱心さに押されて、部内マッチを観戦することにしました。

そして部内マッチ当日。試合の前に3㎞のランニングトライアルが行われました。

結果は浜畑が安定の1位、2位には以前は下位グループにいた七尾が入りました。

鍼治療のおかげで膝の具合が良くなったことで七尾はグッと調子を上げたのです。

いよいよ試合が始まりました。

青野さんは自分が選手だったころの部内マッチのことを思い返します。

青野さんは膝を痛めていて、チームメンバーにその膝を狙われたことで、その後の選手生命を絶たれていました。

当時青野さんはそのチームメンバーを恨んだとのことですが、今思えば自分には真剣勝負の場に向かうだけの覚悟が足りなかったと考えています。

「怪我に向き合って克服する覚悟が足りなかった。私は、自分に負けたんです」

試合の中で、浜畑と七尾は互角に渡り合っていました。

君嶋は七尾が膝に爆弾を抱えていることをメンバーみんな知っている、と青野さんに伝えます。

青野さんは七尾が膝を狙い撃ちされるだろうと思っていましたが、アストロズではそのようなことは起こりませんでした。

それどころかライバルの浜畑は、七尾の治療を手助けしていると聞いてさらに驚きます。

「浜畑はそういうヤツです。みんな戦うのはグラウンドだけで、グラウンドの外では家族ですから」

「正々堂々と戦って勝つ。それがアストロズの戦い方なんです」

グラウンドでは壮絶な攻防戦が繰り広げられています。

ノーサイド間際、浜畑と七尾の一騎打ちになり、浜畑はタックルで七尾のトライを防ぎました。

しかし、試合内容は終始互角だったため、どちらがレギュラーに選ばれるかわかりません。

結果は15分後に発表されるとのことで、君嶋は青野さんをクラブハウスを案内すると言って連れていきました。

その間、チラチラと時計を気にする青野さん。

「心配しなくても、教授と娘さんは日本を発たれているはずです。昨日私の渾身のタックルは届かなかった」

青野さんははじかれたように顔を上げます。君嶋の試合はまだ終わっていないのです。

君嶋は森下教授の事情を風間社長の耳に入れ、社長の指示で森下教授と取引したのではということを指摘し、このことは検証を依頼した白水商船に知らせると伝えました。

カザマ商事を買収してしまったら、トキワ自動車が大きな痛手を負うことになります。そうなればラグビー部もただでは済まないのです。

「彼らが積み重ねてきた努力は無駄になるかもしれない」

教授が日本を離れた今、カザマの買収を止めるには、青野さんに証言してもらうしか道はありません。

君嶋は、青野さんに自分が守りたいものを見てほしくて部内マッチに誘ったのです。

「トキワ自動車を守りたい。アストロズを守りたい」

「懸命に戦っている彼らから未来を奪わないで欲しい。今彼らを守れるのはあなただけなんです!」

君嶋はラグビーファンの青野さんに必死に訴えかけます。

そこで開幕戦レギュラーメンバーの発表の時間になりました。

次々とレギュラーメンバーを発表していく柴門監督(大谷亮平)。

君嶋と青野さんもグラウンドに出てその様子を見守ります。

そして運命の10番の発表。

名前を呼ばれたのは七尾でした。その瞬間時間が止まったようになりました。

静かに目をつぶる浜畑。柴門監督は辛そうな表情です。きっと苦渋の決断だったのだと思います。

しばらくうつむいていた浜畑は、放心状態の七尾に「頼んだぞ!」と言って、しっかりとハグをします。

七尾は涙涙で「はい!」と答えました。涙なしでは見られないシーンです。

選手たちから拍手がわき起こりました。

それを見ていた青野さんは、嗚咽を漏らしながらこう言います。

「私も、彼らに恥じない自分でいたい。私の知っているすべてをお話します…」

君嶋の強い想いが、青野さんに届いてくれたのです。

そして本社では、買収プロジェクト会議が始まろうとしていました。

ついにアストロズでは新旧交代劇が始まり、君嶋は滝川との対決が始まりました。

青野さんがラガーマンで助かりましたね。

『ノーサイド・ゲーム』第8話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

次回は最終回直前ということで、本社との全面対決になります。

果たして君嶋はアストロズとトキワ自動車を守り切ることができるのでしょうか?

緊迫のラスト2回は必見です!

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