アストロズのエース浜畑(廣瀬俊朗)がサイクロンズから引き抜かれるかもしれないと聞いて、GMの君嶋(大泉洋)はおおいに慌てますが、実は声をかけられていたのは浜畑だけでなく、もう1人のチームの要・里村(佳久創)もでした。
浜畑は移籍を断りましたが、里村はもっと上を目指したいと移籍を決めます。
シーズンが始まる直前のこの時期に里村が失うことは、アストロズにとって大きな痛手です。
裏切られたと感じた選手たちと里村の間には、大きな溝ができてしまいます。
里村を引き止める手段がひとつだけありますが、それは彼のラグビーを奪うことにもなります。
長年共にプレーしてきた里村に、アストロズが下した決断とは?
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目次
『ノーサイド・ゲーム』第7話あらすじ
アストロズに七尾(眞栄田郷敦)が加わった。
スピードとテクニックを誇る七尾だが、絶対エース・浜畑(廣瀬俊朗)とポジションが被る。
紅白戦では控え組が勝ったとはいえ、浜畑・里村(佳久創)のレギュラーコンビの壁は厚く、七尾と佐々(林家たま平)は練習でやり込められる日々が続いていた。
そんな中、サイクロンズの津田監督(渡辺裕之)は秘密裏に浜畑に接触し…。
一方、君嶋(大泉洋)はトキワ自動車研究所の星野(入江甚儀)の元を訪れていた。
以前に星野から聞いたタンカー座礁事件とカザマ商事のオイルの関係が気になっていたのだ。
星野がオイルと事故の因果関係を調査した森下教授(辻萬長)に改めて確認したところ、事故の原因とは関係ないとの結論が出たという。
星野は取り越し苦労だったと謝るが、津田と浜畑の密会を見た者がいるとまたもや君嶋が仰天する情報を伝える。
出典:『ノーサイド・ゲーム』公式ページ
【ネタバレ】『ノーサイド・ゲーム』第7話の感想
ヘッドハンティング
アストロズのGM・君嶋(大泉洋)は、今季の新しいポスターを家族に見せます。
今年は、エースの浜畑(廣瀬俊朗)と里村(佳久創)を二大看板として、彼らを押し出したデザインになっています。
選手たちも、浜畑には絶大な信頼を置いています。
浜畑と同じポジションの七尾(眞栄田郷敦)も府中工場に異動になり、本格的にアストロズのメンバーとして浜畑とポジションを争うことになります。
君嶋は、トキワ自動車の研究所で、以前に聞いたタンカー事故の話を詳しく聞くことにしました。
しかし、情報をくれた研究員の星野から、カザマのオイルは直接事故とは関係がなかったようだと報告されます。
その代わり、浜畑がサイクロンズの津田監督(渡辺裕之)と会っているところを同期が見たとの情報を聞きます。
どうやら、サイクロンズは浜畑をヘッドハンティングしようとしているようです。
津田監督は前回のW杯で、ベンチで悔しい思いをした浜畑に、今度は日本開催のW杯で活躍したいと思わないかと魅力的な言葉で浜畑を誘います。
「浜畑、サイクロンズへ来い!」
シーズン直前のこんな時期に引き抜こうなんて、サイクロンズは卑怯な真似をしてくれます。
もし、浜畑がオファーを受けたら、裏切り行為です。
しかし、君嶋の妻・真希(松たか子)は「自分だって本社に戻ろうとしたんだから同じ穴のムジナ!」と、ごもっともな指摘。
浜畑を引き止めるには、サイクロンズより良い条件を出すしかありませんが、今のアストロズにそんな余裕はありません。
君嶋は、情熱で浜畑を引き止めます。
「君はアストロズの希望そのものなんだ。アストロズの10番は君しかいない。頼む、チームに残ってくれないか」
しかし浜畑はその話は断ったと言います。
浜畑は、津田監督に、
「今の俺の夢はアストロズで優勝することなんです。俺はあいつらと一緒に戦います」
と伝えました。
日本代表に入れるかもしれないんだぞと言われると、
「アストロズで日本代表になりますわ」
とキッパリ言い放った浜畑、かっこいいです!
リリースレター
君嶋は浜畑が移籍しないと知ってホッと一息。
サイクロンズのGMと顔を合わせた時、
「あなたたちの思い通りにはならなかったようですね」
と嫌味を言うと、サイクロンズGMはニヤリと笑い、
「そんなことありませんよ。我々のオファーは成功しました」
オファーは成功した?一体どういう意味でしょうか。
すると、里村が君嶋と柴門監督(大谷亮平)の元へ来てこう言いました。
「俺は、サイクロンズに行きます」
なんと、サイクロンズは浜畑だけでなく里村にも声をかけていたのでした。
里村は今月いっぱいでアストロズも会社も辞めるつもりで、もうメンバーと一緒に練習もしないとのこと。
サイクロンズには日本代表で里村と一緒にプレーしている選手がたくさんいるので、里村にとっても良い競争相手がいるというのも、移籍の理由です。
「俺たちじゃ相手にならないっていうのか」
突然の里村の決断に、選手たちは失望の色が隠せません。
今、里村がチームを抜ければアストロズは崩壊するとサイクロンズ首脳陣は満足顔です。憎たらしいですね。
アストロズには、里村の代わりを探す時間も選手も残っていません。サイクロンズはそれを狙っているのです。
柴門監督は里村を引き止める方法がひとつだけあるといいます。
「リリースレターだ」
『リリースレター』とは、移籍承諾書のことで移籍元のチームが承諾書を出さなければ、たとえ選手が移籍をしたとしても、1年間は公式試合に出場することはできないというものです。
その承諾書を出すか出さないかはGMの胸ひとつだといいます。
アストロズの選手たちは、里村のことを裏切り者だとして、承諾書は出さないで欲しいと君嶋に訴えます。
今年こそはと必死に頑張っているのを見ていた君嶋には、選手たちの気持ちは理解できます。
君嶋と柴門監督は里村の説得を試みますが、里村は頑なです。
「アストロズが優勝なんて無理ですよ!昨シーズンの2位は出来過ぎなんです」
里村は、自分の目標はヨーロッパでプレーすることで、近くワールドカップもある。
そのためには、サイクロンズに移籍した方がベストだと考えを変えるつもりはないと言います。
君嶋は仕方なく承諾書を出さないという奥の手を出します。
「これは日本のラグビーに対する挑戦状ですよ」
「君は社会人として正しいと思っているのか?チームや会社から君がどれだけ恩恵を受けてきたか忘れるな」
「そちらこそ感謝して欲しいですよ。こんな貧乏なチームで何年もプレーしてやったんです。俺が2位までのし上げてやったんです!」
里村、ヒートアップしてしまったとはいえ、それは言い過ぎです。
しかし、里村は承諾書があろうがなかろうが、サイクロンズでプレーすると言い切りました。
サイクロンズの目的は、里村が欲しいというよりはアストロズから有力選手を引き抜いてチームを弱くすることでした。
「選手を道具に使うなんて!」
君嶋は憤慨しますが、柴門監督はそれは承諾書を盾にしたウチも同じだと言います。
選手なら誰だってより良い環境でプレーしたいに決まっています。
アストロズに残ってくれる浜畑だって、あっさりと決めたわけではなく、ピークを超えた今、最後にどこでプレーしているのが良いかを考え、死ぬほど悩んで腹をくくったはずだと、監督は里村に対しある程度の理解を示します。
里村が辞めると知った仕事仲間は態度を変え、今までは会社のためにラグビーを頑張っているから優遇していたけれど、これから辞めるまでは特別扱いはしないと里村にとっては難しいマニュアル作りを押し付けられてしまいます。
少し里村がかわいそうになってきました。
ゴルフ場建設の反対運動
アストロズのジュニアチームで練習にまい進する君嶋の長男・博人は、その努力が認められBチームに昇格することができました。
しかし、その代わりにBチームを外された子がいるということです。
外された子は、ジュニアチームを辞めると言い出したとのことで、博人はすっかり落ち込んでしまいました。
「全部が全部うまくはいかないものね」
大人の方のアストロズも全くのその通りです。
しかし、辞める子は引っ越しが理由で、ラグビーは辞めないとのことです。
もしかしたら、試合で会えるかもしれません。
離れていても、ラグビーで繋がっていられるのです。
そんな時、府中工場に再び問題が勃発しました。
ゴルフ場建設反対デモがまた工場にやってきたのです。
工事は延期になったのでは?
施工会社に問い合わせてみると、運動が弱まってきたので工事を再開にすることにしたのだそうです。
ゴルフ場建設の元請けであるカザマ商事の風間社長(中村芝翫)は、自分の案で建設を進めているそうですが、反対運動には意に介していない様子です。
なんだか、危ないニオイがプンプンしますね。
責任者の青野さん(濱津隆之)はサイクロンズのファンですが、昨シーズンの活躍でアストロズのファンにもなってくれました。
「注目はなんといっても里村です。今年も大活躍を期待していますよ!」
君嶋は複雑な表情をするしかありませんでした。
トキワ自動車本社の方では、カザマ商事のデューデリジェンス(企業の資産価値の詳細調査)が成功し、本格的に契約へと進むことになりました。
契約が済み買収が完了すれば、滝川常務(上川隆也)の次期社長への道は一気に開かれます。
「買収が済めば、全てトキワに譲るよ」
そう風間社長が言うと、風間社長の椅子に座った滝川常務は、「トキワにじゃない。俺にだ」とつぶやきます。
滝川常務の野心が垣間見えた瞬間です。
はなむけの言葉
残業をしてマニュアル制作に悪戦苦闘する里村。
そこへ、浜畑がやってきました。
「ハマさんに何を言われても移籍はやめませんよ。俺はもっと上を目指したいんです」
「ほなさっさと終わらせて練習せえや」
浜畑は里村を手伝い始めます。
「どこ行っても頑張れよ。応援してるで」
さすがチームの要。器の大きさが違いますね。
さて、先日惜しまれながらも引退した本波(天野義久)の代わりにポジションに入ることになった友部(ブリリアン・コージ)ですが、なかなかタックルの感覚を掴むことができません。
自分なんて本波の代わりにはなれないとすっかり自信を失っています。
そこへ、里村がグラウンドに入ってきました。
自分が対戦した時に無様な試合をしてほしくないからと言いながら、何度も練習を重ねた結果、友部はついに里村を捉えることができました。
「その感覚、絶対忘れるんじゃねぇぞ」
実は、里村はわざと掴まって友部に自信をつけさせたのでした。
翌日、里村がトキワ自動車とアストロズを去る日がやってきました。
グラウンドに1人立ち、礼をしてひっそりと去ろうとした里村でしたが、チームメンバーはそんな里村の行動はお見通しでした。
「長年一緒にプレーしてきた仲間たちの気持ちもある。罵声のひとつも浴びていけ」
キャプテンの岸和田(高橋光臣)は、代表して里村と向かい合います。
「お前は自分がいないと勝てないと思っているかもしれないが、俺たちは平気だ」
「だらしないプレーをしてアストロズを汚すことは絶対に許さない!」
そして俺たちからの餞別だといって、君嶋がある書類を渡します。
それは、移籍承諾書でした。
君嶋は、ずっと一緒にプレーしてきた仲間と決別したままでいいのだろうかと考え、チーム全体で話し合うことにしました。それは、浜畑も同じ考えでした。
浜畑は里村は世界で戦おうとしている。それはアストロズにとって誇りだとメンバーに話します。
「あいつからラグビーを奪ってほんまにええんか?」
メンバーはみんな心の中では同じことを考えていました。
岸和田は里村が移籍するからといって1年も試合に出られないのは残酷すぎるし、日本のラグビーにとっても大きな損失だし、何より自分たちはただ優勝するだけでなく里村のいるサイクロンズに勝って優勝したいと訴えます。
「君たちは人が好過ぎる」
君嶋は、勝つための戦略としては間違っていると言います。しかし、君嶋もみんなの考えに賛成でした。
「これがアストロズの戦い方だな!」
こうして、里村に承諾書を渡すことにしたのでした。
「里村、サイクロンズでの健闘を祈る!」
「みんな、すまん!」
里村とアストロズは、涙ながらに別れそれぞれの道を歩み始めました。
しかし、離れていても、ラグビーで繋がっているのです。
大きな柱を失なったと思われたアストロズですが、そんなことはないと柴門監督は言います。
実は、佐々のパスには一段と磨きがかかっており、去年に増して能力が上がってきていました。
それに一番気づいていたのは里村であり、彼はアストロズには佐々のプレースタイルが合っていると感じ、移籍を決めたのではないかと柴門監督は分析していました。
七尾も浜畑に刺激を受けて、2人が競争し合いながら強くなってきているといいます。
「優勝争いをするチームから、本当に優勝するチームになるかもしれない」
アストロズには、まだまだ可能性を秘めた選手がたくさんいるようです。
結局、今季のポスターは昨年の同様のチーム全員が写っているものになりました。
真希は言います。
「去年と変わらないけど、去年より良い顔してる」
『ノーサイド・ゲーム』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
📺✨第7話放送終了✨📺
今夜の放送はいかがでしたか❓重大な決断をし、決意新たに優勝を目指すアストロズ🏉まだまだ強くなっていきますよ🔥
残念ながら見逃したという方は、 #Paravi #TVer で配信中ですので、ぜひご活用ください😃#ノーサイドゲーム #大泉洋 #松たか子 #市川右近 #盛永晶月 pic.twitter.com/Q6FIyu3JEm
— 日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』🕴第7話は25日よる9時🕴 (@noside_game_tbs) August 25, 2019
まさかの里村移籍という衝撃の展開を迎えたアストロズですが、ここからまた何か奇跡を見せてくれるのかもしれないと思うと楽しみですね。
次回は、七尾と浜畑とバチバチのレギュラー争いが繰り広げられます!
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