『のんのんびより』は、背景が美しい日常系アニメです。
過疎化が進む田舎の学校。全校生徒は5人だけ。
そんな5人を中心に描かれたアニメです。
美しく懐かしい、自然豊かな田舎で、楽しそうに暮らす子供たちを眺め、癒される。それらを堪能するような作品となっています。
- 背景が見事
- オープニングの楽園感
- 田舎あるある
それではさっそく『のんのんびより』をレビューしていきたいと思います。
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目次
『のんのんびより』作品情報
作品名 | のんのんびより(第1期) |
放送年 | 2013年10月〜2013年12月 |
話数 | 全12話+OVA |
原作 | あっと |
脚本 | 吉田玲子 志茂文彦 山田由香 |
監督 | 川面真也 |
声優 | 小岩井ことり 村川梨衣 佐倉綾音 阿澄佳奈 名塚佳織 福圓美里 佐藤利奈 新谷良子 |
音楽 | 水谷広実 |
主題歌 | オープニング「なないろびより」 エンディング「おもいで」 |
『のんのんびより』声優/キャラクター
宮内 れんげ(声優:小岩井ことり)
- 小学1年生。12月3日生まれ。
- 銀色の長い髪を黄色いリボンで結び、ツインテールにしている。
- 語尾に「のん」「なん」「ん」をつけるのが口癖。
- 一人称は「ウチ」。あだ名は「れんちょん」。
一条 蛍(声優:村川梨衣)
- 小学5年生。5月28日生まれ。
- 両親の仕事の都合により東京から引っ越してきた。
- 性格は大人しく、やや引っ込み思案。料理、洗濯、裁縫などの家事全般が得意。
- 一人称は「私」。あだ名は「ほたるん」。
越谷 夏海(声優:佐倉綾音)
- 中学1年生。小鞠の妹。1月24日生まれ。
- 明るい性格でムードメーカー。人をからかうことが好きで、特に姉の小鞠を標的とすることが多い。
- 勉強は大の苦手だが、幅広い雑学知識を持っており頭の回転は四人の中で一番速い。
- 一人称は「ウチ」。あだ名は「なっつん」。
越谷 小鞠(声優:阿澄佳奈)
- 中学2年生。夏海の姉。9月14日生まれ。
- 身長が低いことを気にしている。大人に対する憧れが強く、何かにつけて大人ぶろうとするが、実際には怖がりで子供っぽい面が多い。
- 一人称は「私」。あだ名は「こまちゃん」。
越谷 卓(声優:??)
- 中学3年生。夏海・小鞠の兄。4月11日生まれ。
- 黒縁の眼鏡を掛けている。分校で唯一の男子生徒だが、全く喋らず存在感がない。
- れんげからは「にぃにぃ」と呼ばれ、このみからは「メガネ君」と呼ばれている。
【ネタバレ】『のんのんびより』あらすじ・感想
見事な先制パンチ
第1話冒頭。
ピアノ伴奏つきの、ときどき音程を外すリコーダーの音色と共に、のどかな田舎の風景が流れていきます。
青空、畑、小川、軽トラ、日本家屋、防護柵すらないむき出しの線路。
主要な登場人物を散りばめながら、次々と描写される田舎の風景の中、赤いランドセルを背負った小学生がリコーダーを吹きながら、あぜ道を歩くシーンへとたどり着きます。
そこで、リコーダーの外れた音色の正体が判明すると同時に、この物語の主役が誰なのかも理解できます。
ここまでで、だいたい2分ぐらいです。
そこから、少しだけやり取りを挟んでオープニングに繋がっていくのですが、このオープニングの出来がまた素晴らしい。
曲はnano.RIPEさんが歌う「なないろびより」。
タイトルから、『のんのんびより』に合わせて作られたんでしょう。ぴったりの曲です。
爽やかでノスタルジーな曲調と、田舎の自然の中で遊ぶ子供たち。
子供が見ればワクワクし、大人が見れば昔を思い出して切なくなります。
この第1話冒頭のシーンには、『のんのんびより』の魅力が詰まっています。
夏海の立ち位置
夏海の性格や立ち位置は、悪ガキそのものです。
そのため、私は少し苦手です。
第3話「姉ちゃんと家出した」は、夏海の悪ガキ部分が強調されているため、特に苦手ですね。
ブラコンとかのギャップ要素も用意されているので、もっと前面に出してもよかったですね。
無言の兄の存在感
夏海がブラコンを抱いているお兄さんですが、全く喋りません。
声優も割り振られていませんが、レギュラーとして毎回登場しています。
最近のアニメでは、出演声優によるWEBラジオが定番となっています。
『のんのんびより』もその例に漏れず、『のんのんびよりうぇぶらじお のんのんだより!なのん』が配信されていました。
キャストは、蛍役の村川梨衣さんと夏海役の佐倉綾音さん、そして無口なお兄さんの3人です。
お兄さん、なにげに汎用性が高いです。
第4話がかなりおすすめ
第4話「夏休みがはじまった」の後半が、かなりよかったです。
夏休みに入ったれんげが、田舎に帰省していたほのかと友達になります。
同年代の子供がいない村なので、れんげにとって、ほのかは初めてできた同い年の友人でした。
夢中になって遊んでいましたが、ある日遊びに誘うため迎えに行くと、ほのかが親の急な仕事で街に帰ってしまったことが告げられ、突然の別れを受け入れられず、れんげは涙を流してしまう…。
というお話です。
話の流れもいいのですが、なんといっても演出が素晴らしかったです。
のどかな田舎の風景に対して、少しキャラが騒がしいなあと感じていたため、言葉少なめで情緒たっぷりな演出は、作品にとてもよく合っていました。
れんげが泣き出すまで、5秒ぐらい間を取ったのもよかったです。感動しました。
多くの視聴者が『のんのんびより』に期待し、他の日常系アニメと差別化されるのは、こういった部分でしょう。
田舎あるある
『のんのんびより』の舞台ほどではないですが、私も田舎育ちです。
- 無人販売所
- バスが数時間に1本
- 飛行機に乗ったことがある人間が皆無
- 秋には恒例の干し柿づくり
こういった田舎あるあるには懐かしい気持ちになりました。
都会から田舎に越してきた人間の大敵は、夏場の虫なんですが、そこは描かれていませんでした。
巨大ムカデが寝ている間に顔の上を這って飛び起きて、カリカリという足音がトラウマになるのは、田舎あるあるなんですけどね。
作品を超える声優
『WORKING!!』というアニメを知っていると、小鞠の声優さんで笑えると思います。
「ちっちゃくないよ!」とか聞こえてきそうです。
声や演技も寄せている気がしますし、さすがにこれは意図的でしょう。
いやあ、笑わせていただきました。
季節を一巡
桜とももに物語が始まり、田植え、紅葉、初日の出、雪景色、など季節を巡り、再び桜が芽吹き始めたころ、第1期は最終話を迎えます。
風景が本当に美しいアニメなので、第1話から背景に注目して見返してみても、満足感があります。
『のんのんびより』まとめ
さっきはりんく先間違ってしまいましたん!
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以上、ここまで『のんのんびより』の感想を述べさせていただきました。
- 日常系に分類されるが序盤は若干のドラマ性がある
- 田舎に旅行や帰省をしたくなる
- 喋らないことがネタになる兄
- 第2期、劇場版も公開されているよ
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